

5月24日に発売された緊急避妊薬「ノルレボ」を当院でも入荷しました。6月2日から処方を開始します。
プラノバールを使ったヤッペ法による緊急避妊も引き続き扱っておりますので、緊急避妊でご来院の方はどちらのお薬をご希望かを医師にお伝え下さい。
プラノバールによる緊急避妊と「ノルレボ」による緊急避妊の大きな違いは、副作用の出かたとノルレボが「緊急避妊を目的とした薬」であるという点です。
プラノバールは「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」が混ざった中用量ピルですので、服用した方の半数は吐き気や嘔吐という副作用が出てしまっていました。
「ノルレボ」は「黄体ホルモン」のみが含まれているため、吐き気をはじめとした副作用が非常に少なくてすみます。
プラノバールによる緊急避妊は、本来緊急避妊用の薬として認可されているわけではない薬を緊急避妊薬として「代用」しています。
ノルレボはきちんと「緊急避妊薬」として認可された薬です。
「ノルレボ」による避妊効果は、プラノバールを用いた時と同じで約81%です。緊急避妊を行ったけれど妊娠する確率が1~2%あります。
緊急避妊の避妊効果は100%ではありませんので、あくまで最終手段の避妊法ということになります。
費用ですが、プラノバールとノルレボの薬そのもの値段が異なりますので、それぞれ下記の価格になります。
プラノバールによる緊急避妊 6300円
ノルレボによる緊急避妊 15750円
クリニックでもニーズが高い緊急避妊ですが、本来の緊急避妊薬がやっと日本でも使えることになりそうです。
パブリックコメントにご協力くださった方々、本当にありがとうございます。
発売され次第、クリニックの緊急避妊薬も中用量ピルから「ノルレボ」に変更する予定です。
以下、「YOMIURI ONLINE」からの引用です。
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厚生労働省の薬事分科会は24日、コンドームが壊れたり、性犯罪の被害に遭ったりした女性が、望まない妊娠を防ぐために服用する緊急避妊薬「ノルレボ」の承認を決めた。
来春にも発売される。
ノルレボ(成分名レボノルゲストレル)は女性ホルモンの一種の黄体ホルモンの製剤で、排卵を止める効果がある。性行為後72時間以内の服用で、妊娠の確率が4分の1に減り、副作用も軽い。欧米など48か国で承認されており、製薬会社「そーせい」(東京)が昨年、承認申請していた。
従来の緊急避妊は月経周期異常などの治療薬(中用量ピル)が主流。警察庁も性犯罪被害者に、その費用を助成してきたが、嘔吐(おうと)などの副作用が強く、産婦人科医らが導入を要望していた。
セックスをする上で、避妊と性感染症予防についてちゃんと考えてパートナーと話をする事は、最低限のマナーだと思います。
10代だから気をつけなければいけないのではなく、結婚しているからなあなあでいいのではなく、セックスをするのなら誰でも知っておかなければいけない事のはず・・・・なのに、意外と正しい知識をもって、安心&安全なセックスをしている人は少ないようです。
避妊や性感染症については、別ページで書いていきますが、まずは「緊急避妊(モーニングアフターピル)」について紹介したいと思います。
最近ようやく女性雑誌などでも取り上げられるようになってきましたが、まだあまり知らない人のほうが多いはず。女性だけでなく、男性もぜひ知っておいてくださいね。
緊急避妊というのは、コンドームが途中で破れてしまった・外れてしまった・コントロールがきかずに無防備なセックスをしてしまった・レイプされた、など、妊娠の可能性が高いセックスをしてしまってから72時間以内に行う事によって、望まない妊娠を4分の1に減らす事のできる方法です。
1)どうすればいいの?
性交から72時間以内に、婦人科を受診して中用量ピルを処方してもらいます。最初の服用が早いほうが効果は高くなりますので、失敗したと思ったらできるだけ早く受診するようにしてください。ただし、緊急避妊を扱っていない婦人科もあるので、受診前に電話で確認した方が確実です。
2)何を飲むの?
2種類の女性ホルモンが配合された、中用量ピル(プラノバール)を、すぐに2錠⇒12時間後にさらに2錠飲みます。
3)保険証は必要?
緊急避妊は保険がききません。なので、保険証無しで、診察も無しで処方される場合が多いです。料金は病院によって設定が違いますので、事前に問い合わせるようにしてください。
4)何度も緊急避妊して大丈夫?
何度も繰り返すことは、絶対に止めてください。緊急避妊はあくまで「緊急時」のためだけにある最終手段です。一時的にホルモンバランスを乱すことになりますので、体にはかなり負担がかかります。もちろん、望まない妊娠をしてしまうよりは心身への負担は軽いですが、繰り返すことはお勧めできません。
これをきっかけに、必ず今後の確実な避妊についてパートナーと話し合うようにしてください。
*さらに詳しい説明は次のページを参照
処方される薬は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンが含まれている中用量ピルです。
飲み方について
*処方されてすぐに2錠飲み、その12時間後にさらに2錠飲みます。
*12時間後の服用が夜中になってしまう場合、初めの2錠の服用を数時間ずらしてもかまいません。
*服用して2時間以内に嘔吐してしまった場合は追加服用が必要になります。初めの2錠を嘔吐してしまった場合は、手持ちの2錠ですぐに追加服用し、再受診してください。12時間後の2錠を嘔吐してしまった場合はすぐに再受診してください。
副作用について
*最も多い副作用は吐き気や気分不良で、約半分の方にみられます。
*嘔吐は約2割程度です。
*服用数日後から次の月経まで、少量の不正出血が続く事があります。
*その他に見られる副作用は、頭痛・腹痛・倦怠感・むくみ・めまい・乳房の張りなどです。
*これらの副作用は命に関わるようなものではありません。また、ずっと続くものではなく、ほとんどが服用後数日でおさまります。
避妊効果について
*初めの服用が無防備な性交から72時間以内であった場合の避妊効果は約75%、避妊に失敗する率(妊娠にいたる率)は約2%です。
*緊急避妊は、排卵を遅らせたり着床を防ぐ事によって妊娠を回避する方法です。着床してしまった後では効果がありませんので、あくまで妊娠が成立する前に行うものです。
*念のため、緊急避妊から3週間後に妊娠検査薬で確認するようにしてください。
*今回の服用は直前の性交による妊娠を防ぐものであって、今後避妊効果が持続する訳ではありません。次の月経までは必ずコンドームを正しく使用するようにしてください。
今後の月経について
*緊急避妊によって、体内のホルモン濃度が急激に上昇し、次いで急激に低下します。この急激な低下により、早ければ3・4日後に遅くとも3週間後には消退出血(生理の様な出血)が起きます。これで緊急避妊は成功ということになります。
*出血が見られるまでの期間は、平均10日です。また、緊急避妊から出血までの期間が短いと、出血量がごく少量の場合もあります。
*緊急避妊後の次の排卵はいつになるか予測がつきませんので、今後の月経が遅れることもあります。
今後の避妊について
*緊急避妊はあくまでその場限りの緊急避難の措置であって常用すべき避妊法ではありません。
*今後の避妊を確実にするために、低用量ピルまたは子宮内避妊具による避妊をおすすめします。
*緊急避妊後に低用量ピルを開始する場合、緊急避妊後の消退出血の時期によって飲み始め方が異なります。
緊急避妊後1週間以内に出血があった場合 ⇒次の月経の初日からピルを飲み始めます
緊急避妊後1週間以上たってから出血があった場合 ⇒出血の初日からピルを飲み始めます