ピルが有効な人・ピルが飲めない人 - 横浜 婦人科 ポートサイド女性総合クリニック ~ビバリータ~

18.01.10 ピルが有効な人・ピルが飲めない人

ピルが有効な人・ピルが飲めない人

  ピルについては、ネット情報によって以前よりは正しい情報が広まっているのかなという印象ですが、まだまだ「ホルモン剤」に対する抵抗が強かったり、「ピルはがんになる」「ピルは太る」といった、間違った情報を信じている方もいらっしゃいます。

 

 ピルを飲んでいない方が一番心配なさるのは「副作用」ですが、実はピルの副作用はとても少ないのです。なぜなら、もともと避妊の目的で開発された薬ですから「何も症状がない健康な女性が長期間飲み続ける」ことが前提で作られているからです。治療用の薬なら多少の副作用が出ても「治療効果の方が高ければ我慢」という場合も多々ありますが、避妊目的で飲む場合ほんの少しでも副作用が出ればデメリットが上回ると判断されかねないので、できる限り副作用が出ないようにする工夫が重ねれらて来ているのです。


 とは言え、ピルも「薬」なので副作用がゼロではありません。また、人によって合う合わないがあるので、極端な話飲んでみなければ自分に合ったピルを見つけることはできません。

 ピルの副作用の中で、時々見受けられるのは吐き気・むくみ・頭痛・不正出血などの「マイナートラブル」と呼ばれる症状です。これらは、「体の外からホルモンを取り込む」ということに慣れるまで一時的に起こりうる症状で、たいていは飲み始めの1~2週間で消えていきます。中には、種類のよって吐き気が出やすいものと出にくいものがある、という方もいらっしゃるので、1つの種類で吐き気が出たからと言ってすべてのピルが飲めないわけでもありません。

 時々見られる、と書きましたがこれらのマイナートラブルが起こる頻度は10人中1人に出るかどうか、という程度の頻度です。また、症状が出ても、つらくて飲み続けることができないとおっしゃるケースはさらに少なく、クリニックでは副作用が辛くてピルをやめるケースは年間数例程度なのです。


 ピルの副作用の中で注意が必要なのが血栓症ですが、これは服用前にあらかじめ医師が血栓症のリスクの有無を判断します。リスクがない人の場合、血栓症を起こす頻度は10万人に5~10人程度なので、ごくごくまれなものと考えてよいでしょう。

 血栓症リスクが高い人、つまり、ピルを服用しない方がいい人は次のようなケースです。

  *過去に肺梗塞・脳梗塞・心筋梗塞など血栓症を起こしたことがある人

  *家族に血栓症の人がいて遺伝的に血栓が起きやすい体質の人

  *タバコを吸う人

  *体重が多すぎる人

  *前兆を伴う片頭痛がある人

  *コントロールできていない高血圧・糖尿病・高脂血症がある人

 これらに該当する場合は、ピルを服用してもよいのかどうかを慎重に判断する必要があります。ただ、タバコはやめれば大丈夫ですし、体重や血圧はコントロールすればピルは服用できます。


 逆に、これらのリスクに当てはまっていない、以下のような方たちは、ピルを飲むメリットの方が大幅に上回るといえます。

  *現在妊娠を希望しておらず性行為の機会がある人

  *生理痛がひどくて毎回鎮痛剤が必要な人

  *生理の量が多くて貧血になる人

  *子宮腺筋症や子宮内膜症がある人

  *月経前の症状で日常生活に支障が出ている人

  *月経不順で周期が定まらない人

  *多嚢胞性卵巣症候群で月経が年に数回しか来ない人


 自分にとってピルを服用するメリットの方が高そうだなと思ったら、まずは婦人科で相談してみてくださいね。

 当院では、ピルの遠隔処方も行っていますので、近くにピルに詳しい産婦人科医がいない~という方もお気軽にご相談くださいませ。

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清水(旧姓:須藤) なほみ
ポートサイド女性総合クリニック
~ビバリータ~ 院長
歌って踊れる産婦人科医
 
「全ての女性は美しくなる権利がある」をコンセプトに、女性の美と健康をサポートするために女性医療を皆様のもとにお届けしています。
5歳から始めたクラシックバレエは、ミュージカルとの出会いでコンテンポラリーダンスに変身しました♪
 
所属学会:日本産婦人科学会・日本思春期学会・日本性感染症学会・日本不妊カウンセリング学会
 
日本家族計画協会認定思春期保健談員
不妊カウンセリング学会認定カウンセラー