妻が夫の病気に責任をとってはいけない理由

  更年期世代の患者様の中には、「夫が糖尿病で食事制限をしているので」「夫の食事に合わせて自分の食事も制限しているので」などなど、自分のために自分の食べたいものを食べるのではなく「夫のために」自分の食事をコントロールしている方が結構いらっしゃいます。「性差医療」といわれているくらいですから、そもそも男女で「健康になるための食事」の内容は異なるのです。メタボな中年男性に合わせて更年期世代の女性が食事制限をしたら、たんぱく質やミネラルが不足する可能性があります。
 総合病院に勤務していた時に、様々な疑問を抱えていましたが、「夫の食事についての説明を妻が受けに来る」というのもその1つでした。2人そろって聞いて、妻が「協力」するならまだしも、当の本人は「料理のことはわからん」といってきちんと説明を聞かず、栄養士さんや医師も「奥さん、しっかり管理してあげてください」と指導する・・・3歳の子どもじゃないんだから、自分で自分の健康管理させればいいんじゃないの?とずっともやもやしていました。

 何となく、いまだに、家族の健康に対して「妻」が「母」が責任を負わなければいけないという風潮があるのかもしれません。もちろん、妊娠中や授乳中の食べ物や飲酒・喫煙については、ある程度「子どものため」を思ってコントロールが必要です。でも、子どものためではなくそれらの改善は将来的な自分のためになることなのですから、子どものために自分を「犠牲」にする必要などありません。
 離乳食までは母親の管理が必要かもしれませんが、我が子を見ていて思うのは、5歳を過ぎたらすべては自己責任であるといことです。どんなに食事に気を使っていても、夫と留守番しているうちにファストフードに手を出したり、私に隠れてクローゼットの中でお菓子を食べたりするのですから、それによって健康を害しても「お母さんは責任を取りません」と宣言しています。「何を食べたらいいのか」も含めて、「自分で考えて自分で選択するように」ということを常日頃から言って聞かせています。でなければ、将来何かあった時に「母さんのせい」「環境のせい」「親のせい」などなど、全部「他人原因」でものを見てしまう癖がつくからです。

 夫の食事も同様で、妻がコントロールしたり責任をとったりする必要はありません。いろいろ工夫して出した食事にケチをつけられたら「ご自分でどうぞ!」と言っていいのです。制限がかかっている夫に遠慮して、大好きな食べ物を自分まで我慢する必要はないのです。
 なぜなら、夫の病気は「妻にかまってほしい病」の可能性が高いからです。特に糖尿病は「甘えること」、高血圧は「喜びや愛情を自分の中に巡らせること」に抵抗していると発生します。病気という「代弁者」を立てて、妻に甘えたり愛情を搾取しようとしているだけなのです。どうぞ、かまってちゃんはほっておいてください。構えば構うほど、病気は持続します。
 そして、妻が自分を甘やかしたり、自分の喜びを優先したりし始めると、夫の病気も改善し始めます。あなたは自分以外の誰の健康にも幸せにも「責任」を感じる必要はありません。自分自身を健康に、幸せにする方法を考えましょう。

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