「健康を目指す」と病気になる? - 横浜 婦人科 ポートサイド女性総合クリニック ~ビバリータ~

18.01.25 「健康を目指す」と病気になる?

「健康を目指す」と病気になる?

 

 世の中色んな健康法がありふれているので、「健康になるため」に運動をしたりサプリメントを飲んだりオーガニックな生活を心がけたりしている方もいらっしゃいますよね。

 運動もサプリメントも、そのほかの「健康法」も、それそのものは何も悪いものではありません。でも、「何のためにそれをするのか」を間違うと、「健康になろうとすればするほど病気になる」という事態を引き起こしてしまいます。


 まず、「健康になりたい」と人が思う時、多くの場合「病気になりたくない」「寝たきりになりたくない」などの「なりたくない状態」を思い浮かべて、できるだけそれを「避けよう」とします。実は、脳は「なりたくない状況」を思い浮かべても「なりたい状況」を思い浮かべても、どちらも「そうなりたいのだな」と認識するようにになっています。

 そのため、例えば「寝たきりにならないために今のうちから運動をしよう」と思って運動を始めると、運動をするたびに自分が「寝たきりになっている状態」を脳にインプットしてしまうことになるのです。その結果、脳はインプットされ続けた「寝たきり」という状態を実現化してくれることになります。

 先日も「将来人に迷惑をかけないようにするために足腰を鍛えようと思って筋トレをしている」という方が、なぜか運動をすればするほど体力がなくなって寝込むようにまでなってきたとご相談にいらっしゃいました。「人に迷惑をかけないように」と思いながら一生懸命運動したら、「迷惑をかける」状態を強化することになるのがお分かりでしょうか?


 また、「健康という状態を目指す」という行為自体が、実は病気を生み出す「必要性」を作ってしまいます。

 例えば、今ロングヘアの女性が「髪が長い状態を目指そう」と思うでしょうか?いったんショートヘアにしないと、「ロングヘアを目指す(髪を伸ばす)」という行為そのものができませんよね?

 同様に、「健康という状態を目指す」ためには、「今健康である」ことが不都合になってしまうのです。いったん「病気」を生み出して、そこから「健康になる」という作業が必要になります。

 だから、毎日「どうやって健康になろうか」と考えることは、その手前の「病気」をどうやって見つけ出そうか(生み出そうか)と考え続けているのと同じことになるのです。

 

 では、どうやって健康を保てばいいのでしょうか?

 難しく考える必要はありません。上記の「なりたくない状態」を思い浮かべるのではなく「なりたい状態」を脳にインプットすればよいわけです。自分にとって「これぞ健康」と言える姿はどんな姿で、何をしていて、どんな声を出していて、誰と一緒にいるのか。ただ、それを思い浮かべるだけでいいわけです。わざわざ「健康でない状態」を思い浮かべて「ああはなりたくない」と、自分に呪いをかける必要はありません。

 自分にとって「これぞ健康」が分かりにくい人は、まずは「あんなふうに毎日を生きられたらいいな」と感じる、自分にとって「健康に過ごしていると思われる」モデルを探してみるといいでしょう。朝からランニングしている姿が「健康」だと感じる人もいれば、好きなものを好きなだけ楽しく食べている姿が「健康」だと感じる人もいます。じぶんにとっての「健康とは」の定義を明確にして、そこに沿った行動をとれば位だけのことなのです。無理は必要ありません。


 もう一つ重要なことは「健康」を目指すのではなく「健康な心身で何がしたいのか」を考えて生活するということです。

 私は、はたから見るとかなり「健康を意識した」生活をしているように見えるかも知れません。お酒は飲まないというよりは飲めませんし、タバコも臭いすら大っ嫌いですし、カップラーメンはこれまでの人生で一口口に含んだことしかありませんし、体重の変動も1~2キロ以内でずっと維持していますし、筋トレやホルモンコントロールで筋肉も骨も若さを保つように心がけています。でも、これらはすべて「健康のため」ではないのです。

 私がやっていることはすべて「80歳になっても現役でバリバリ踊るため」です。踊るために必要な体作りをして、健康な精神を保って、年齢とともに起きる変化に対してうまく付き合いながら「あのばあさんまだ踊ってるのか」と言われることを、心ひそかに楽しみにしているのです。何一つ「健康になるため」にやっていることはありません。

 これが「気づいたら健康維持」の秘訣です。

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清水(旧姓:須藤) なほみ
ポートサイド女性総合クリニック
~ビバリータ~ 院長
歌って踊れる産婦人科医
 
「全ての女性は美しくなる権利がある」をコンセプトに、女性の美と健康をサポートするために女性医療を皆様のもとにお届けしています。
5歳から始めたクラシックバレエは、ミュージカルとの出会いでコンテンポラリーダンスに変身しました♪
 
所属学会:日本産婦人科学会・日本思春期学会・日本性感染症学会・日本不妊カウンセリング学会
 
日本家族計画協会認定思春期保健談員
不妊カウンセリング学会認定カウンセラー