病気を引き起こす背景と病気をやめるための3つのポイント

 この2日間、家に閉じこもっています。なぜなら、まさかのインフルエンザにかかってしまったからです。予約変更などでご迷惑をおかけしている患者様には、本当に申し訳ありません。
 月曜日に腰痛が悪化して、頭痛もあったので、「風邪ひいたかな?」と思っていたのですが、火曜日の夜から微熱が出て、その後熱が上がらず・・・インフルエンザにしては熱が低いのでまさかねと思いながらも、念のため診療に入る前に調べておこうと思って検査したらA型が陽性でした。すでに、解熱して関節の痛みなどの症状も消えているので、かなり軽い方なんだと思いますが、一応週末まで診療に出られず。非常勤の先生方とご予約の患者様にご迷惑をおかけすることになってしまいました。

 ちょうど、火曜日の夜に「病気をやめる・やめさせる研究会」で病気を引き起こす背景にあるものと、病気をやめるための3つのポイントを学んできたところでした。この3つのポイントについては、来月開催のワークショップで詳しくお伝えしようと考えていますが、ちょうどいい機会なので「なぜ私はインフルエンザという状態を引き起こしたのか」について考えてみました。

 インフルエンザになった原因を医学的に分析したら、過労と睡眠不足による免疫力の低下です。実はこの2週間、次女の結膜炎、長女の感染性胃腸炎、そして夫が次女の結膜炎をもらってしまったことにより、看病と家事の負担が倍増していまして、毎日合計3時間程度しか眠れない上に途中で起きる娘の相手をするといった状態が続いていました。
 物理的な負担が大きくなっていた、ということも病気を引き起こす原因にはなるのですが、最も大きな要因はその大変な状態を「強いられている」と感じていたことです。本当は、夫と負担を分担したいところなのに、夫も不調が続いているので頼ることができず、自分の健康管理が「できない」という気持ちになっていたんですね。実際は、睡眠時間を確保したり、体が冷えないようにしたりといった自己管理を自ら「怠った」わけです。インフルエンザになってみて、自分が受け身の状態から、自ら健康管理をする立場を取り戻すことができました。

 さらに、なぜ風邪程度ではなく「インフルエンザ」なのか・・・それは、私が少々の不調は我慢して頑張れてしまうからです。今回のインフルエンザも、休みたいような症状はほとんどなく、検査で陽性が出なければ仕事を休んだり家事をさぼったりはできなかったでしょう。
 インフルエンザなら、例え症状がなくても発症から5日間は休まなければいけません。体は元気な状態で自由な時間ができるという、非常にありがたい環境をプレゼントしてもらったのだと思います。でも本当は、「インフルエンザ」という表現をとらなくても、仕事の量を調整することで同じ状態を整えることは可能なんですよね。今回は、無理に無理を重ねようとする私に、体が強制終了ボタンを押してくれたのだと痛感しました。

 そして、病気をやめるために必要な重要なポイントの一つ「隠されたコミュニケーションを明らかにする」という点については、私のインフルエンザという表現は、夫に対する「私も疲れがたまってるの!少しは労わって!」というアピールであることに気付きました。
 これも、ただの風邪程度では夫に私の弱り具合が伝わらないので、インフルエンザという表現をわざわざ選んだのだと思います。さらに、子どもたちにうつさないために、保育園の送り迎えや子どもたちの相手を夫にお願いすることができるわけです。

 このように、病気を生み出す背景には、病気であることによるメリットが隠れていたり、病気を引き起こす原因を受け身でとらえているというパターンが隠れていたりします。
 病気を自分で生み出していることに気付くと、「自分でやめることもできる」ことに気付いてきます。病気をやめたいと思ったら、上記の3つのポイントをクリアにしていくとよいのです。病気をやめるための3つのポイントについては、今後のワークショップで具体的にお伝えしていきます。ワークショップの詳細は、後日お知らせしますので楽しみに待っていてくださいね。