コミュニケーションは母親から学ぶ

  
 もうすぐ4歳になる長女は、割と唐突に無茶なリクエストをしてきます。
 保育園に出かける直前に「髪の毛結んで」と言ってきたり。ご飯メニューですでに準備をしているところに「今日はパンが食べたい」と言ってきたり。もう日が暮れる頃になって「メリーゴーランドに乗りたい」と言い出したり。昨日着たお気に入りのお洋服を今日も着たい(洗濯中です…)と言い張ったり。
 先日は、保育園で節分イベントを体験してきたので、帰り道を歩きながら満面の笑顔で「『えほうまき』食べたいな~。お母さん作ってよ」とリクエスト。すでに夕食の献立は朝のうちに用意していて、温めればよい状態にしているので、当然「えほうまき」は用意しておらず。仕方がないので、用意していたサラダの具を使って普通のご飯で海苔巻を作ったら喜んで食べてくれました。
 娘にとっては、それが「えほうまき」かどうかはきっと重要ではないのです。自分のリクエストに対して、どれだけ私が応えたか、応えようとしたかなんですよね。

 もちろん、なんでも言うことを聞くわけではなく、ワガママと思われるリクエストについては「ダメ」と言うこともあります。例えば、ご飯は食べたくないけどチョコが食べたいとか、テレビを見ながらご飯を食べたいとか、お友達が使っているおもちゃを独り占めして遊びたいとか・・・そういったリクエストは、なぜダメなのかを話して「自分の欲求が通らないこともある」ことを教えるようにはしています。
 でも、冒頭の無茶ブリって「ワガママ」ではないと思うんですよね。保育園に出かける「直前」なのはこちらの都合であって、娘的にはただ髪の毛をカワイクして欲しいと思い立っただけです。

 

 こういったことを自分の母親に話すと、しょっちゅう「よくわがままに付き合っているよね~」という感想が返ってきます。自分でも、なぜそこまで娘の相手をするのか、はっきりわからずにいました。
 何となく、いつも仕事をしていてさみしい思いをさせているという「罪悪感」があるから、娘の言いなりになろうとしてしまうのかな、なんて思っていたのですが・・・
 最近になって、それは「罪悪感」ではなく、娘には「お母さんに言えばちゃんと対応してもらえる。自分の声を聞き入れてもらえる」ということを体感して欲しいと思っているからだということが分かってきました。

 

 メンターの本田晃一さんによると、人間関係やコミュニケーションは「母親」から学ぶのだそうです。だから、人間関係の窓口となる私が、「言えば通じる」「自分の事を受け止めてもらえる」「正当に要求すれば願いはかなう」といったことを体現して、言いたいことはちゃんと言えるコミュニケーションを学んでほしいと思っているんですよね。
 逆に言ったら、私のように「言っても通じない」「訴えても無駄」という「あきらめのコミュニケーション」を学んで欲しくないと願っていることがやっとわかってきました。

 

 私から見た母親は、こちらが言ったことをそのまま受け入れてはくれない存在でした。一見受け止めているように見えるのですが、こちらの言葉を自分を正当化する方向に脳内変換したり、都合の悪い部分は聞こえなくなったりするのです。おそらく、母親が育ってきた環境で自分の身を守るために身に着けた、ある意味必要な自己防衛反応なんだと思います。なので、そのことで母を責める気持ちはありません。そうしなければやってこれなかった環境が、母にはあったのだと思います。
 ただ、子どもの立場からすると小さい頃から、「言っても分かってもらえない」「訴えても受け入れてもらえない」ということを繰り返していると、「どうせ言っても無駄だから」というあきらめが出てきて、自分の思いを口にしなくなるんですよね。だって、分かってほしくて言っても分かってもらえなかったら傷つくじゃないですが。だから最初から悲しい思いをしないように、自分の気持ちを封じ込めてしまうんです。

 知らず知らずのうちにそういったコミュニケーション方法を学んでしまっていましたが、私は幸い素敵なメンターに巡り合えたので、それを大人になってから修正することができました。
 本田晃一さんから学んだのは、「相手の畑を耕さない」コミュニケーションの方法です。自分が投げかけた言葉に、相手がどう反応するのかに「責任を持たない」という方法です。例えば、相手に分かってほしくていろいろ訴えても相手がそれを理解しなかったり受け入れてくれなかったりしても、それに対して「なんでわかってくれないんだ~」とか「受け入れなさいよ」と思わないということです。相手が自分の言葉で「傷ついた」と言ってきても、それに対して罪悪感を持ったりしないということです。
 ただ、「ああ、あなたはそう受け止めるのね。私はこれが伝えたいだけよ」とボールを投げて、ボールの行き先をコントロールしようとはしないのです。
 この方法で、昔の母とコミュニケーションをとっても傷つきません。今の母親でも同様です。もちろん、親子なので完全に客観視できずにイラッときたりすることもありますが(笑)
 

 娘の無茶ブリは、ある意味私が小さい頃やりたくてもやれなかったことをやって見せてくれているのだと思います。
 そして、私は娘から、「どんなに無理なリクエストをしても愛される存在」となりうることを学んでいるのだと思います。
 
 

 きっと、本田晃一さんのコンサルを受けていなかったら、私も母のようなコミュニケーションを受け継いでしまっていたと思います。こうやって、親子間の負の連鎖をゆる~っと癒して行けるのも、コンサルのおかげです。
 対面のグループコンサルの参加募集は、もう締め切られてしまったようですが、オンラインコンサルは随時参加できるそうです。
 オンラインコンサルは、どなたでも受けていただけるものです。
 こちらの画面から詳細が見れますので、気になった方はご覧になってみてくださいませ~。

 http://freedomheartjapan.com/item/81204/4869/
 
 

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清水(旧姓:須藤) なほみ
ポートサイド女性総合クリニック
~ビバリータ~ 院長
歌って踊れる産婦人科医
 
「全ての女性は美しくなる権利がある」をコンセプトに、女性の美と健康をサポートするために女性医療を皆様のもとにお届けしています。
5歳から始めたクラシックバレエは、ミュージカルとの出会いでコンテンポラリーダンスに変身しました♪
 
所属学会:日本産婦人科学会・日本思春期学会・日本性感染症学会・日本不妊カウンセリング学会
 
日本家族計画協会認定思春期保健談員
不妊カウンセリング学会認定カウンセラー


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