妊娠のタイムリミットは何歳まで?

  一時期「卵子の劣化」が話題になり、年齢が上がると妊娠が難しくなるということが一般の方にも浸透してくれるようになったのかな、と思われましたが・・・どうやらまだまだ情報は行き届いていないようです。
 最近、立て続けに、40代半ばまたは閉経間際の方から「これから妊娠を希望しているんですが」というご相談を受けています。医師の立場からすると、かなり面食らうくらいのご年齢の方からの相談です。でも、何件も続くので、「こちらの常識は一般の方の常識とは異なるんだ」ということを受け入れざるを得なくなってきました。

 「何歳になったら妊娠は『不可能』になります」という明確な線引きをすることはできません。それは「個体差」が大きいからです。
 クリニックで経験した自然妊娠の最高年齢は47歳でした。でも、それはとてもとてもまれなケースと言わざるを得ません。また、ホルモンを測定したら30代後半で「閉経」の状態になっている方もいらっしゃいます。
 なので、そういった個体差があることを前提に、大まかな目安として40歳を過ぎると妊娠率はかなり下がり、43歳くらいには不妊治療の治療成績のグラフがほぼゼロを示していますよ、というお話をするしかありません。

 でもその情報を受け取るのが45歳では遅いですよね?せめて20代のうちにそういった知識は知っておき、その上で「自分はどうしたいのか」を年齢と自分の価値観と環境を総合的に吟味しながら、「産む・産まない」の選択をしていってほしいなと感じます。
 私は「産んだ方がい」なんてこれっぽっちも考えていません。私自身は自分の人生の中で「子どものいる人生」を選択したいと思ったから、子どもを産みました。でも、「子どもがいない人生なんて考えられない」とも思いません。お一人様時間がたっぷりあって、それはそれで充実した人生になるだろうなと感じています。
 私にとっては、数ある選択肢のうちに一つを選んだにすぎず、その選択が逆であったとしても、人生の幸福度は同じになりうるわけです。

 ただ、ほんのちょっとの「知識」を持っていなかったがゆえに、本当は選びたかった人生を「選択するチャンスを失う」ということが、まだ起きているのだなと感じることがあります。自分の人生を主体的に選び取るためには、やはり必要な知識は必要です。
 もっと学校教育や会社の新人研修の中で、こういった「女性のライフプランの立て方」についての教育がなされてもいいのではないかと感じる今日この頃です。


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清水(旧姓:須藤) なほみ
ポートサイド女性総合クリニック
~ビバリータ~ 院長
歌って踊れる産婦人科医
 
「全ての女性は美しくなる権利がある」をコンセプトに、女性の美と健康をサポートするために女性医療を皆様のもとにお届けしています。
5歳から始めたクラシックバレエは、ミュージカルとの出会いでコンテンポラリーダンスに変身しました♪
 
所属学会:日本産婦人科学会・日本思春期学会・日本性感染症学会・日本不妊カウンセリング学会
 
日本家族計画協会認定思春期保健談員
不妊カウンセリング学会認定カウンセラー


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