健診で「筋腫があるかもしれない」と言われたら

レディースドックで超音波検査は必要?(横浜駅近くの婦人科)

一般的な人間ドックや会社の健診で「婦人科健診」や「レディースドック」を受けた場合、「内診と子宮頚がん検診」のみが行われているか、それに「超音波検査」が加わったメニューになっていることがほとんどです。

超音波検査が含まれているかどうかは、健診メニューを確認するか、結果に「超音波検査」の欄があってそこに何か記載されているかを見ればわかります。

 

超音波検査が健診内容に含まれていれば、検査で子宮や卵巣の形・大きさを確認しています。なので、「子宮筋腫」とか「卵巣のう腫」といった、異常の有無がはっきりと記載されていることがほとんどです。

一方、超音波検査が含まれておらず、「内診=おなかの上から触るだけ」だけだった場合、「子宮筋腫の疑い」「筋腫様子宮」「卵巣腫瘍の疑い」など、白黒はっきりしない書き方で結果が返ってくることもあります。明らかに筋腫のこぶが触れる場合は、「子宮筋腫」と書いてあることもあります。

 

健診で「筋腫の疑い」の場合受診は必要?(横浜駅近くの婦人科)

これらの指摘があった場合に、どのくらいの時期に「詳しい検査」を受けるために婦人科を受診すればいいのでしょうか?

症状が全くなく、健診で超音波検査を受けた場合は、卵巣の腫れなら3か月後、子宮筋腫なら4~6か月後に再度超音波検査を受けます。

ただし、どちらもサイズが大きければ早めにMRIなどの詳しい検査が必要なこともありますので、健診時に何センチくらいなのか・受診を急いだほうがいいのかを確認しておくとよいでしょう。

 

内診のみで超音波検査を受けていない場合は、結果を受け取ったら早めに一度受診した方がよいと言えます。

健診では超音波検査をしていないので、あくまで「触ってみてそれが疑わしい」という状態です。特に、その指摘が初めてされるものである場合は、結果を受け取ったら1カ月以内に受診するようにしましょう。

 

また、普段から生理の時期以外の腹痛が気になる、生理痛がひどくなってきた、生理の量が多い、などの症状が気になっている場合も、健診後できるだけ早く受診した方がよいでしょう。

 

 

「筋腫の疑い」の場合に行う検査は?(横浜駅近くの婦人科)

 

健診結果に「子宮筋腫の疑い」「筋腫様子宮」と書かれていたら、受診後にまず受ける検査は経腟超音波検査です。

超音波検査で病変「ない」という場合は、そこで終了です。内診では「筋腫があるかも?」と思われたけれど、実際は何もなかったということになります。

 

超音波検査で、「子宮筋腫がある」「筋腫ではないけれど子宮腺筋症がある」と言った場合は、数か月後に再検査を行うか、その時点でMRIや腫瘍マーカーなどの詳しい検査を追加することもあります。

子宮筋腫や子宮腺筋症のサイズや症状の有無によって、詳しい検査が必要かどうかを判断します。

 

何も症状がなく、サイズも小さい場合は、通常は治療は行わず定期的な検査で大きさの変化を見ていきます。

過多月経や生理痛などの症状がある場合や、サイズが大きすぎる場合は、お薬による治療や手術を検討することになります。