あなたは病気をやめられない人?あっさりやめられる人?~その3~

 

 病気をやめる8つのポイントの2番目は、「治療法や健康法に対して自己決定感があるかないか」です。自己決定感というのは、言葉の通り「自分で選んで決めた」という感覚があることです。例えば、あるサプリメントを飲んでいても、「なぜそのサプリメントを選んだのか」がずれていると、自分で買って飲んでいても「自己決定感」はないということになります。

 自己決定感があるかどうかは、次の質問に答えてみればわかります。

  Q「どのような健康法や治療法をためしてきましたか?それらを、『なぜ』選んだのですか?」

 この「なぜ選んだか」つまり選択の根拠がどのような設定になっているかが重要なのです。

 自己決定感がないケースは主に次の2パターンです。

1.外的基準でその方法を選んでいる

 前回の1つ目のポイントの中でも出てきましたが、この「外的基準」という思考パターンはあらゆるところで病気の原因を作ります。治療法の選択で言えば、「医者が勧めたから」「友人が同じ方法で治ったから」「雑誌で紹介されていたから」「高名な人が勧めていたから」「値段が高いから」など、自分の内側にある基準ではなく「外にある基準」に照らし合わせてその方法を選択しているという状態です。

 特に病院で治療を受けている人は、医者の言うままに治療を行っている人も少なくありません。前の病院での治療法を伺っても、どんな治療をどのような目的で行っているのか、何も理解しないまま出された薬を飲んだり注射を受けたりして「治らないんです!」と転院して来られる方もたくさんいらっしゃるのです。自分で何も理解せず言われるがままに不審に思いながら治療を受けて、よくなるはずがないではないですか。自分で納得がいくまで治療法の選択肢を聞いて、メリットとデメリットも理解して、そこで「こういう理由で自分はこの治療を選ぶ」というスタンスを持つことが、病気をやめるカギなのです。

2.分離基準でその方法を選んでいる

 分離基準というのは、自分の行動や姿を「客観的に眺めている」状態のことです。例えば、をの治療法を選んだ時のことを思い出してみたら、自分の姿がその映像の中に見えるでしょうか?それとも、自分の中に入っていて自分の目を通してそのシーンを見ているような感覚があるでしょうか?前者が「分離基準」と言って、簡単に言うと自分のことを「他人事のように」眺めている状態です。

 自分の事なのに「分かりません」「決められません」「どうしたらいいのでしょう?」と、まるで他人事のようにお話しされる方は結構いらっしゃいます。思わず「あなた自身のことですよ?」と突っ込みを入れたくなるケースも少なくないのです。

 これらの2パターンだと、いずれも脳は「本気ではない」と認識します。脳からしてみたら、病気をやめることに対して、まだ本気になってないんですね。他人事で遠い世界の出来事のようにとらえているんですね。じゃあ、本気になったら教えてください、それまで昼寝しておきますから・・・といった感じです。

 これらのパターンにはまっていないかどうかは、次の「薬が合わない方向けチェックシート」をつけてみると分かりやすいでしょう。これは実際の診察で用いているチェックシートです。

どの薬も「合わない」と感じる方向けチェックシート

 

 薬も合う合わないがありますが、副作用が出やすく効果が感じられない方の特徴として「受け身」で医療を受けているという点が挙げられます。「医者に言われたから仕方なく薬を飲む」「症状が辛いから薬でなんとかしたい」「薬を飲みさえすれば楽になるはず」といったスタンスで薬を飲んでも、症状はよくなりません。

 医療も薬もうまく「活用」するためには、そもそもなぜ自分がその症状を引き起こしているのかを考え、何のために今手にしている薬を飲むのかを「主体的に」考えて行動する必要があります。

 以下の項目で当てはまるものがないか、セルフチェックをしてみてください。

 

□病気や不調は自分のせいではなく外的な要因で「降りかかってくるもの」と捉えていた

□不調が続くことでやらないで済むことがあった

□不調が続くことで言わないで済むことがあった

□不調に対してイライラや怒りを感じていた

□よくならないのは「誰かのせい」「何かのせい」だと思っていた

□医者に病気を「治してもらう」ものだと思っていた

□これまでも人の顔色を窺って過ごすことが多かった

□誰かや何かを責めることで自分の存在意義を感じることがあった

□不調がすべてなくなったら何をやりたいか?の質問に明確に答えられなかった

□「○○をしさえすればよくなる」と思って色々試してきた

□不調がなくなると不都合があった

□病気だけでなく失敗やうまくいかないことを人のせいにすることが多かった

□自分の人生を自分で選択してきていなかった

□自分で全てに責任をとるという覚悟がなかった

 次の記事では、3番目のチェックポイントである「何のために病気をやめるのかを設定しているか」について解説していきますね。

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清水(旧姓:須藤) なほみ
ポートサイド女性総合クリニック
~ビバリータ~ 院長
歌って踊れる産婦人科医
 
「全ての女性は美しくなる権利がある」をコンセプトに、女性の美と健康をサポートするために女性医療を皆様のもとにお届けしています。
5歳から始めたクラシックバレエは、ミュージカルとの出会いでコンテンポラリーダンスに変身しました♪
 
所属学会:日本産婦人科学会・日本思春期学会・日本性感染症学会・日本不妊カウンセリング学会
 
日本家族計画協会認定思春期保健談員
不妊カウンセリング学会認定カウンセラー