私を笑顔にしてあげるために・・・

 

先日更年期症状についてご相談にいらした患者様が「最近笑ってないなって気づいたんです」とおっしゃっているのを聞いて、「あ、自分もそうだったな」と思い返してしまいました。

11月くらいから、長女に対してイライラすることが増えて、娘からしょっちゅう「お母さん、笑って!!」と言われてしまっていたんですよね。仕事をしている時は全然大丈夫なのに、朝晩や日曜日に2人の子どもを見ながら家事をしていると、何だか自分が奴隷になったような気分でどんどん疲弊してしまっていました。最初は、娘に「笑って」と言われたら、何とかして作り笑いをして「お母さん笑ってるよ」と返せていたのですが、段々それすらできなくなって、ある時「ごめんね、お母さん笑えない…」と言って娘を泣かせてしまいました。


 

 これではいけないと思って、どうやったら自分が笑顔を取り戻せるだろう、どんな時に自分は心から笑ってるんだろうって考え始めた矢先に、ちょうど注文していた1枚のCDが届きました。私が中学生時代からミュージカルの世界にはまるきっかけとなった、平和を伝えるミュージカル「ピースチャイルド」のオリジナルCDです。早速CDをかけながら懐かしい曲を口ずさんだら、みるみる笑顔やワクワクが湧き上がってきました。「あ~、私は本当に舞台が好きなんだな。ミュージカルが大好きなんだな」ということを改めて思い出したんです。


 自分を笑顔にするために、私が自分にしてあげられることは何だろうと考えた時に、やっぱりミュージカルの世界に戻ることだと気付きました。もちろん、本業がありますから、ミュージカルスターを目指すという意味ではありません。長女を妊娠して以来ずっと我慢してきていた、歌やダンスのレッスンを再開したり、舞台に立つ機会を持つということです。それができる機会がないかいろいろ調べたら、ちょうどあったんです。誰でも参加できるミュージカルの舞台が。早速体験会に参加して、その場で出演を決めてしまいました。


 

 と言っても、実は体験会に参加するまでにものすごくものすごく大きな心理的なハードルがあって、何度もあきらめかけていました。

 子どもたちをほっといてレッスンに行くなんて、とか。自分の趣味を優先させるなんて、とか。練習が始まれば、診療に出られない日が発生するため患者様にもスタッフにも多大なる迷惑かけることになるし、練習もフル参加できなければ他の出演者にも迷惑かけてしまうし、とか。

 諸々の葛藤を繰り返しながら、きっとたくさんの方に迷惑をかけることになるし、子どもたちにもさみしい思いをさせてしまうかもしれないけれど、それでもどうしても出演したいと思って体験会に参加したんですね。なので、体験会の会場に到着して、オープニングが始まった途端にひそかに泣いていました。自分がそれまで、どれだけ「やりたい」という気持ちを抑えていたのかに気づいたからです。


 

 即日で出演を決めたのは、ゆっくり考えたら「やっぱりやめよう」となってしまう気がしたからです。何かをやりたいと思った時、それができる環境が整ってから始めるのではなく、まず「やる!」ということを決めることが重要になります。なので、診療の調整がついてから決めるのではなく、先に出演を決めてから診療の調整をしていくことにしたのです。


 その結果、ご迷惑をおかけすることになった患者様、これからご迷惑をおかけするであろう患者様には、心からお詫び申し上げます。

 舞台までの期間中は土日がレッスン日になるため、土曜日の診療に私がほとんど出られなくなります。土曜日受診希望の方には、4月~7月の期間中ご不便をおかけしますが、どうかご理解とご協力を頂ければ幸いです。


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清水(旧姓:須藤) なほみ
ポートサイド女性総合クリニック
~ビバリータ~ 院長
歌って踊れる産婦人科医
 
「全ての女性は美しくなる権利がある」をコンセプトに、女性の美と健康をサポートするために女性医療を皆様のもとにお届けしています。
5歳から始めたクラシックバレエは、ミュージカルとの出会いでコンテンポラリーダンスに変身しました♪
 
所属学会:日本産婦人科学会・日本思春期学会・日本性感染症学会・日本不妊カウンセリング学会
 
日本家族計画協会認定思春期保健談員
不妊カウンセリング学会認定カウンセラー