不妊治療の第1ステップ・タイミング法

 ひとくちに「不妊治療」と言っても、タイミング法や漢方治療から体外受精といった高度な生殖補助医療まで幅があります。年齢や不妊の原因によって、タイミング法から徐々にステップアップしてもいい場合もあれば、いきなり体外受精が必要な場合もあるんですね。
 タイミング法というのは、排卵日の見当をつけて妊娠の可能性が高い時期を狙って夫婦生活を持つという方法です。精子の寿命が3~4日間くらいで卵子の寿命が約24時間なので、排卵日の3日前と排卵日当日にタイミングを合わせるのが一番効率がいいと言われています。
 ただ、お仕事の都合などでなかなかこの通りに夫婦生活を持てないということもありますから、排卵4日前~排卵日のどこかでチャンスを作るつもりでいればいいでしょう。
 排卵日を予測する方法は次のようなものがあります。
  基礎体温をつける
  排卵日チェッカーで調べる
  超音波検査で卵胞の大きさを調べる
 上から順に、下に行くほど確実な方法になります。
 月経周期がある程度安定している方は、周期から14日を引いた日数が大体の排卵のタイミングになりますので、例えば30日周期の方でしたら月経初日を月経周期1日目として16日目辺りが排卵日ということになります。
 周期にばらつきがあったり、基礎体温をつけてもよく分からないという方は、普段そろそろ排卵日かなと思っているタイミングで一度超音波検査を受けてみるといいでしょう。
 超音波で卵巣を見れば、どのくらい排卵の準備が進んでいるかが確認できますので、よりピンポイントで排卵日を予測する事が可能です。