コルポスコピー検査と組織診

 子宮頸がん検査で異常が出た場合、次の段階の検査として「コルポスコピー検査」と「組織診」を行うことがあります。
 これらの詳しい検査が必要になるのは次のような場合です。
  *クラスⅢaが2回以上続いている
  *クラスⅢb・クラスⅣ・クラスⅤだった
  *細胞診の結果がASC-USでHPVハイリスクタイプ陽性だった
  *細胞診の結果がASC-H・LSIL・HSIL・SCCだった
 コルポスコピー検査というのは、子宮の出口(頸部)を望遠鏡のような機械で拡大して観察する検査です。
 酢酸というお酢をしばらくつけると病気の部分が白っぽく浮き上がって見えてくるので、これをアップで観察してより病変が強い場所がどこなのかを特定します。
 観察するだけなので痛みはありません。
 組織診は、病変が強いと思われる部分をとりのくちばしのような形をした器具でかじり取る検査です。
 子宮の出口は、ちょうど穴の小さなちくわを穴側から見た感じといえばイメージしていただけますでしょうか。膣側から見ると丸い形をしています。
 コルポスコピー検査で最も病変が強い部分を特定して、怪しいと思われるところを2~3箇所採取するわけです。
 組織をかじり取るので多少の痛みを伴いますし出血もします。特に炎症が起きていたり病変が進んでいると出血が多くなる場合があります。
 たいていは検査後1週間程度で止血しますが、検査当日は運動や入浴は控える必要があります。性交渉は出血がなくなるまで行ってはいけません。
 当院でコルポスコピー検査と組織診をご希望の場合は、月経期を避けて受診していただければ当日検査が可能です。
 大体1~2週間後に結果をご説明させていただいております。
 詳しくはご予約の際にお電話でご確認下さい。