おりもの・かゆみ・性感染症の検査|内診は必要?

性感染症の検査は、症状だけでなく「いつ・どのような接触があり、どの部位に感染した可能性があるか」に合わせて選びます。一つの検査で、すべての性感染症を調べることはできません。おりものやかゆみの原因も、カンジダ、細菌性腟症、かぶれなどさまざまで、問診だけで正確に診断することは困難です。[1][2]

症状がある場合は、検査が陽性になりやすい時期を自己判断で待たずに受診してください。発熱、強い下腹部痛、妊娠中の症状、性器の潰瘍などは早めの診察が必要です。

 

性感染症検査を考えるタイミング

  • おりものの量・色・臭いがいつもと違う
  • 外陰部のかゆみ、痛み、排尿時痛、水疱、ただれがある
  • 不正出血、性交時出血、性交痛、下腹部痛がある
  • 新しいパートナーとの性行為、コンドームを使わない性行為があった
  • パートナーが性感染症と診断された、または症状がある
  • 妊娠を希望している、妊娠が分かった
  • 症状はないが、感染の有無を確認したい

クラミジアや淋菌は無症状のことがあり、HIVや梅毒にも症状のない時期があります。「症状がないから感染していない」とは限りません。[3]

症状・感染機会に応じて選ぶ検査

調べる病気・状態 主な検体・検査 ポイント
腟カンジダ 腟分泌物の顕微鏡検査・培養など 症状だけでは確定できない。再発や治りにくい場合は菌種確認が役立つ
細菌性腟症 腟分泌物、pH、顕微鏡検査など 腟内細菌のバランスの乱れを評価する
トリコモナス 腟分泌物の核酸検査・顕微鏡検査・培養など パートナーの検査・治療も重要
クラミジア・淋菌 腟・子宮頸部・尿などの核酸増幅検査 口や肛門への接触があれば、咽頭・直腸など別部位の検査も検討
Mycoplasma genitalium 腟・子宮頸部・尿などの核酸検査 全員への一律検査ではなく、持続・再発する子宮頸管炎などで検討
性器ヘルペス 水疱・潰瘍など病変部の核酸検査・培養 症状がある時の病変部検体が有用。抗体検査だけでは現在の病変の原因を確定できない
梅毒・HIV・肝炎 血液検査 感染直後は陰性のことがあり、時期に応じて再検査が必要

「マイコプラズマ」という名前の菌をすべて同じように検査・治療するわけではありません。病原性や治療の必要性が異なるため、症状と診断目的を確認します。[4]

検査する部位が大切です

性感染症は性器だけでなく、のどや直腸に感染することがあります。腟の検査が陰性でも、咽頭感染を否定したことにはなりません。オーラルセックスやアナルセックスを含め、感染した可能性のある部位を医師に伝えてください。

問診は検査を絞るための医療情報です。責めるための質問ではありません。分かる範囲で、接触した時期、コンドームの使用、相手の診断、現在の症状をお伝えください。

性行為から何日後に検査できますか?

病原体と検査法によって、感染から検出できるまでの期間が異なります。接触直後の陰性結果だけでは感染を否定できないことがあり、初回検査と後日の再検査を組み合わせる場合があります。正確な時期は、接触日、症状、選ぶ検査によって個別に判断します。

症状がある時は、検査時期を待って受診を遅らせないでください。その日に診察できる原因を調べ、必要に応じて後日再検査を計画します。HIV、梅毒などの無料・匿名検査を行う保健所等もあります。検査場所は厚生労働省の案内で確認できます。[3]

内診は必ず必要ですか?

全員に内診が必要なわけではありません。尿検査や血液検査で調べる項目もあり、検査法によっては腟ぬぐい液を自分で採取できることもあります。ただし、おりもの、出血、下腹部痛、外陰部の皮膚症状がある場合は、診察で得られる情報が重要です。

性交経験がない方や診察に強い不安がある方は、最初にお伝えください。外陰部の観察、外側からの採取、尿検査など、目的に応じて負担の少ない方法を検討します。医学的に内診が必要な場合も、理由と方法をご説明して同意を確認します。

検査前に気をつけること

  • 腟洗浄はせず、可能なら腟剤・市販薬を使う前に受診する
  • すでに薬を使った場合は、薬名、使用日、回数を伝える
  • 抗菌薬を最近使用した場合は、薬名と期間を伝える
  • 最終月経、妊娠の可能性、アレルギー、持病を伝える
  • 強い症状がある場合は、準備のために受診を遅らせない

生理中も検査できる場合がありますが、出血量や検査項目により採取しにくいことがあります。予約時にご相談ください。

結果が出た後に確認すること

陽性の場合は、治療法だけでなく、パートナー対応、性行為を再開できる時期、治癒確認・再検査の必要性を確認します。クラミジアや淋菌などは再感染が多いため、治療後およそ3か月での再検査が勧められることがあります。[5]

陰性でも、検査した部位と病原体、検査時期の範囲内での結果です。症状が続く場合は、感染症以外の皮膚疾患、ホルモン低下、子宮頸部の病変なども含めて再評価します。

保険診療と自費検査

症状があり、医師が必要と判断した検査は保険診療となる場合があります。症状のないスクリーニングや希望によるセット検査は、原則として自費診療です。検査項目によって費用が異なるため、最新情報は診療費用のページをご確認ください。

性感染症検査についてよくある質問

Q. かゆみがあれば性病検査が必要ですか?

かぶれやカンジダなど性感染症以外の原因も多いため、かゆみだけで一律に決まりません。性行為の状況、皮膚の状態、おりものを確認し、必要な検査を選びます。

Q. 血液検査ですべての性病が分かりますか?

分かりません。血液検査は梅毒、HIV、肝炎などに用います。クラミジア・淋菌・トリコモナスなどは、感染した可能性のある部位から別の検体を採ります。

Q. パートナーが陰性なら自分も陰性ですか?

そうとは限りません。感染の成立、検査部位、検査時期が異なるため、ご自身も適切な時期・部位で検査してください。

Q. 検査結果は何日で出ますか?

検査項目と検査機関によって異なります。診察時に、結果の予定日と確認方法、結果を待つ間の注意点をご案内します。

横浜駅近くで性感染症検査をご希望の方へ

横浜駅から徒歩6分、ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~で女性医師が診察します。症状と感染機会に合わせ、必要な検査をご案内します。

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この記事の執筆・医学監修

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~ 院長

更新日・最終医学確認:2026年9月5日。本ページは一般的な医療情報であり、個別の診断・治療に代わるものではありません。

 

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