子宮がん検診の受け方

 子宮頸がん検診は、基本的に婦人科であればどこでも受けられます。

 「検診希望」と言って受診すると保険がきかず、何らかの症状があって受診すると保険で検査してもらえます。自費で受けても数千円の検査ですから、それほど高いものではありません。

 

 市や区から「癌検診を受けましょう」というハガキが届いた方もいらっしゃるでしょう。これは、「老人保健事業」の一環として20歳以上の人は隔年で子宮頸がん検診が受けられるように国が補助を出しているんです。なので、ハガキで指定されている医療機関で指定時期に検診を受けると、無料もしくは格安で癌検診を受けることができます。

 

 癌検診を受けたいな、と思ったら、まずは近所の婦人科クリニックなどに電話で問い合わせてみるといいでしょう。最近は完全予約制のクリニックも増えてきていますから、事前に予約しておいた方がスムーズです。

 また、病院によってはランチタイム検診など、忙しいOLさんでも仕事の合間に検診が受けられるように時間設定してあるところもあるので、ネットで色々検索してみることをお勧めします。

 

 検診のみの場合、保険証は無くても受診できますが、ついでに何か治療をしてもらったり、他の検査をする可能性もあるので保険証は持って行っておいた方がいいですね。

 がん検診のみだと、あまり詳しい問診票を書く必要は無いのですが、記入する用紙は病院によって色々なので、渡されたものに必要事項を記入していきます。

 

 診察は、内診台にあがって行います。

 内診台にあがると、まずは指で子宮の大きさなどをみる「触診」をします。

 次に、「クスコ」という腟内を広げてみる器具を入れて子宮の出口を観察します。

 この時見える子宮の出口=子宮頸部が、がん検診をする場所なんですね。

 子宮頚部を綿棒やブラシのようなものでちょこちょこっとこすって細胞を取ったら終了です。頸部は少々こすっても、少し違和感を感じる程度で痛みはほとんどありません。

 

 これらの検査は、一通り普通にすればほんの1~2分で終わります。

 患者さんの中には「え?もう終わったんですか?」なんておっしゃる方もいるくらい、本当にあっという間に終わるんですよ。

 場合によっては、超音波の検査を追加することもありますが、それでもトータルで5分もかかりません。

 

 内診の時に痛い思いをしてしまうのは、たいてい使う「クスコ」のサイズが合っていなくて、大きすぎる場合ですね。クスコには、SSSからLまで各サイズがあるんです。

 初めて婦人科の診察を受ける方や、お産の経験がない方、高齢の方などは、SSクスコでないと痛みを伴ってしまうことがあります。逆に、性交経験があればSSやSのクスコは普通に入るはずなんです。

 以前痛い思いをしてしまったとか、初めての検診で不安という方は、内診の時に「小さめのクスコを使ってください」とリクエストしておくといいですよ。

 

 検査結果は1~2週間で出るのですが、結果が郵送で送られてくる場合、受診から1ヵ月後くらいに届くこともあります。

 結果の確認方法は、「病院に行って結果を説明してもらう」「郵送で報告書が届く」のいずれかがほとんどです。中には電話で結果を教えてくれる病院もありますが、個人情報保護の問題があるので最近では電話で患者情報は言わない流れになってきています。

 

 受診してしまえば、おそらく「あ、こんなもんか」と思うほどたいしたことのない検査なんですが、それでもなかなか受けていただけないんですよね。

 ちなみに私は、1年に1回の検診を忘れないようにお誕生月に受けるようにしています。

 誕生日が来ると「あ、そろそろ検診受けなきゃ」って思い出せるので便利ですよ。

 1年のうちたった5分我慢するだけで子宮癌のリスクから逃れられるわけですから、「めんどくさい」なんて言わないでしっかりセルフメンテナンスして欲しいなと思います。

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清水(旧姓:須藤) なほみ
ポートサイド女性総合クリニック
~ビバリータ~ 院長
歌って踊れる産婦人科医
 
「全ての女性は美しくなる権利がある」をコンセプトに、女性の美と健康をサポートするために女性医療を皆様のもとにお届けしています。
5歳から始めたクラシックバレエは、ミュージカルとの出会いでコンテンポラリーダンスに変身しました♪
 
所属学会:日本産婦人科学会・日本思春期学会・日本性感染症学会・日本不妊カウンセリング学会
 
日本家族計画協会認定思春期保健談員
不妊カウンセリング学会認定カウンセラー


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