おりものが増えたら性病?【横浜市の婦人科】

おりもの=性病とは限りません(横浜駅近くの婦人科)

おりものに変化があると、性行為の経験がある方の多くが「性病ではないか」と心配して受診なさいます。

特に、性行為後から症状が出たりすると余計に心配になってしまいますよね。

 

おりものに変化が起きる病気は

 

クラミジア性子宮頚管炎

淋菌性子宮頚管炎

トリコモナス腟炎

マイコプラズマ感染症

といった、いわゆる「性感染症=性病」と

 

細菌性腟炎=大腸菌や溶連菌などの雑菌による炎症

カンジダ腟炎=カンジダという真菌(カビ)による炎症

といった、性行為とは関係ないものがあります。

 

 

かゆみ=性病とも言えない(横浜市の婦人科)

 

痒みが強いからと言って必ずしも「重症」であったり「性病」である可能性が高いわけではありません。

むしろおりものの量はそれほど多くはないけれどクラミジアに感染していたりするケースもあります。

 

また、強いかゆみとぽろぽろしたおりものが出たから「カンジダの症状」だと思っていたら、クラミジアも併発していたというケースもあります。

自覚症状だけで何の病気なのかを判断することは困難なのです。

 

「性病」かどうかは検査をすれば分かります(横浜駅近くの婦人科)

 

いつもよりおりものが多いなと感じたり、臭いが強いかもと思ったら、早めに婦人科で検査を受けるようにしましょう。

主な検査は、おりものをぬぐい取って調べる「培養検査」や「抗原検査」です。

おりものはそれほど気にならないけれど、かゆみやしみる感じが強い場合、性器ヘルペスの可能性があるため、血液検査を行ったり、皮膚表面をこすって抗原を調べる検査を行う場合もあります。

性行為の経験がある方の場合は、「おりものや痒み」が出たら必ず「内診」は必要になります。

 

性行為の経験がなくても、カンジダ腟炎や細菌性腟炎になることはあります。この場合は、「内診」は行わず、外陰部の皮膚の状態を目で見て確認(視診)したり、表面に付着しているおりものを綿棒でぬぐい取って検査を行います。

性行為の経験がなければ、「内診」はしませんので安心して受診してくださいね。

 

 

「性病」の予防は定期検査とコンドーム(横浜市の婦人科)

また、性行為の時に、「毎回」「正しく」「初めから終わりまで」コンドームが使用できているかどうかを改めて確認してることをお勧めします。

万が一どちらかが性感染症に感染していると分かったら、必ず2人そろって「治療」を受けるようにしましょう。たとえどちらかの検査が「陰性」でも、「偽陰性」の可能性がありますので、きちんと治療を受けた方が安心です。