子宮筋腫の治療が必要なケース

 子宮筋腫が発見されたからといって、必ずしも治療が必要とは限りません。症状も全くなく、大きさも10cm以下で妊娠も望んでいない場合、通常は半年から1年に1回超音波検査で大きさの変化を見るだけですみます。どんどん大きくなっている場合や、急激に大きくなった場合は、途中で手術を勧められることもありますが、閉経までただ定期検査を受けるだけって人も結構いらっしゃるんですよ。

 筋腫は女性ホルモンを餌にして大きくなっていくので、閉経までは大きくなる可能性があります。逆に閉経後は大きくなることはなく、むしろ徐々に縮んでいきますから、閉経まで持ち越せればそれ以降治療が必要になることはめったにありません。

 筋腫で治療が必要になるのは、主に次のようなケースです。

 1)過多月経や月経痛の症状がひどい場合

 2)大きさが大きい又はどんどん大きくなっている場合

 3)大きさが大きくて圧迫による症状がひどい場合

 4)妊娠を望んでいて筋腫が妊娠の妨げや

   流産や早産のリスクになる場合

1)の場合、まずは薬で出血量のコントロールができるかどうかを試してみて、有効であれば薬物療法だけで様子を見ることができます。

2)~4)の場合は、いずれも手術が必要です。

また、最近は筋腫を栄養している血管を詰まらせる「子宮動脈塞栓術」や、MRIを見ながら高周波の超音波を集中させて筋腫に当てる「高周波超音波集積治療」などの新しい治療も出てきています。どうしても手術以外の治療法を選びたいという場合は、これらの治療を行っている病院で、本当にその治療が可能なのかどうかをまずは相談してみるといいでしょう。

 

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<<この記事の執筆者>>

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

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