子宮体がんの初期症状|不正出血・閉経後出血の受診目安

 

子宮体がんで最も多い症状は、不正出血です。閉経後の出血はもちろん、月経以外の出血、月経が長引く、血の混じったおりものが出る場合も、子宮内膜の検査が必要になることがあります。[1]

 

出血量が少ない、痛みがない、一度で止まったという理由だけで子宮体がんを否定することはできません。一方で、不正出血の多くはホルモン変動、ポリープ、筋腫、腟や子宮頸部の病変など、がん以外の原因です。診察で出血している場所と原因を確認します。

 

子宮体がんの初期症状

  • 閉経後に腟から出血した
  • 月経と月経の間に出血した
  • 月経が以前より長引く、量が増えた
  • 性交後に出血した
  • 血液が混じった水っぽいおりものが出る
  • 褐色のおりものが続く

子宮体がんは、比較的早い段階から出血が起こることがあります。症状がある段階で受診することが、早期診断につながります。

閉経後出血は一度だけでも受診を

閉経後に出血した場合は、量や回数にかかわらず婦人科を受診してください。下着に少し付く程度、トイレットペーパーに付く程度、褐色のおりものだけの場合も含みます。

閉経後出血には、腟や子宮内膜の萎縮、子宮内膜ポリープ、子宮頸部の病変、ホルモン剤の影響など良性の原因もあります。しかし症状だけでは区別できないため、超音波や子宮内膜検査で確認します。

閉経前の不正出血で注意する症状

閉経前は排卵期出血、月経不順、妊娠、ピル・黄体ホルモン剤の影響などでも不正出血が起こります。ただし、次のような場合は年齢が若くても確認が必要です。

  • 不正出血が繰り返す、または長期間続く
  • 月経が何か月も来ない後に大量出血する
  • 治療しても出血が改善しない
  • 肥満、排卵障害、PCOS・PMOS、糖尿病などがある
  • タモキシフェンを使用している
  • 近親者に若年発症の大腸がん・子宮体がんなどがいる

「40歳未満なら子宮体がんにはならない」ということではありません。年齢だけでなく、出血の経過とリスク因子を合わせて判断します。

進行した場合にみられる症状

  • 下腹部痛、骨盤内の痛み
  • 性交時の痛み
  • 腰痛
  • 下腹部の張り
  • 排尿・排便のしにくさ
  • 下肢のむくみ
  • 食欲低下、体重減少、強いだるさ

これらは子宮体がんだけに特有の症状ではありませんが、不正出血を伴う場合や症状が続く場合は早めに受診してください。

不正出血を起こすほかの病気

  • 排卵期出血、無排卵などのホルモン変動
  • 妊娠、流産、異所性妊娠
  • 子宮内膜ポリープ、子宮頸管ポリープ
  • 子宮筋腫、子宮腺筋症
  • 腟炎、子宮頸管炎、性感染症
  • 子宮頸部異形成・子宮頸がん
  • 子宮内膜増殖症・子宮体がん
  • ピル、黄体ホルモン剤、HRTなどの薬剤による出血

出血が「子宮から」とは限りません。尿や肛門からの出血を腟出血と感じることもあるため、出血部位が分からない場合もご相談ください。

早急な受診が必要な出血

  • ナプキンが1~2時間でいっぱいになる出血が続く
  • 大きな血の塊が繰り返し出る
  • ふらつき、息切れ、動悸、冷や汗がある
  • 強い腹痛を伴う
  • 妊娠の可能性がある

大量出血や全身症状がある場合は、予約日を待たず救急医療機関へ相談してください。

受診時に確認すること

診察では、最終月経、出血の開始日・量・色、閉経時期、妊娠可能性、使用中の薬、月経不順、体重変化、妊娠・出産歴、がんの家族歴などを確認します。

内診、経腟超音波、子宮頸部の検査などを行い、年齢や症状、子宮内膜の状態に応じて子宮内膜細胞診・組織診を検討します。

子宮体がんの検査方法を詳しく見る

子宮体がんの症状についてよくある質問

Q. 出血が一度で止まれば受診しなくてもよいですか?

閉経後出血は一度でも受診してください。閉経前でも、原因が分からない出血を繰り返す場合は確認が必要です。

Q. 茶色いおりものも不正出血ですか?

古い血液が混じって茶色く見えることがあります。閉経後に出た場合や、繰り返す場合はご相談ください。

Q. 痛みがなければ子宮体がんではありませんか?

初期には痛みがなく、不正出血だけのことがあります。痛みの有無では判断できません。

横浜駅近くで不正出血が気になる方へ

横浜駅から徒歩6分、ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~で女性医師が、出血の経過を伺い、内診・超音波検査などを行います。

閉経後出血、繰り返す不正出血、長期間の月経不順がある方はご相談ください。大量出血、ふらつき、強い腹痛がある場合は救急医療機関を受診してください。

WEB予約・診療時間はこちら

この記事の執筆・医学監修

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~ 院長

更新日・最終医学確認:2026年10月19日。本ページは一般的な医療情報であり、個別の診断に代わるものではありません。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス.子宮体がん(子宮内膜がん)について.
  2. 国立がん研究センター がん情報サービス.子宮体がん(子宮内膜がん)検査.
  3. 日本婦人科腫瘍学会.子宮体がん.