HPV検査とは?ASC-US・LSILと言われたらどうする?子宮頚がん検査の結果の見方

HPV検査とは?ASC-US・LSILと言われたらどうする?子宮頸がん検査の結果の見方を婦人科医が解説【横浜駅近くの婦人科】

 

子宮頸がん検診を受けたあとに

 

「ASC-USと言われた」

「LSILという結果だった」

「HPV検査を受けてくださいと言われた」

 

と説明されて、不安になったことはありませんか?

 

婦人科外来では

 

「HPV陽性と言われたけれどがんになる?」

「ASC-USはがんですか?」

「LSILは治りますか?」

「コルポスコピーは痛いですか?」

 

というご質問をよくいただきます。

 

まず大切なのは、

 

HPV陽性=子宮頸がんではありません

 

ということです。

 

HPV検査は、子宮頸がんを早期に発見するための大切な検査です。

 

この記事では

 

HPV検査とは何か

HPV陽性の意味

ASC-US・LSILとは何か

コルポスコピー検査とは

婦人科受診の目安

 

について、婦人科専門医の立場から詳しく解説します。

 

 

HPVとは?子宮頸がんの原因ウイルス

 

HPVとは

 

ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus)

 

というウイルスです。

 

HPVは非常にありふれたウイルスで、性交経験のある女性の多くが一度は感染すると言われています。

 

HPVには100種類以上の型がありますが、そのうち13〜15種類が子宮頸がんの原因となる「ハイリスク型HPV」です。

 

代表的な型は

 

HPV16型

HPV18型

HPV31型

HPV33型

HPV52型

HPV58型

 

などです。

 

子宮頸がんの約70%は

 

16型・18型

 

によって発生します。

 

 

HPV検査とは?

 

HPV検査とは子宮頸部にハイリスクHPVが感染しているかを調べる検査です。

 

検査方法は、子宮頸がん検診とほぼ同じで子宮頸部(子宮の出入り口の部分)を綿棒やブラシで軽くこするだけです。

 

痛みはほとんどありません。

 

検査時間も数秒程度で終わります。

 

 

子宮頸がん検診(細胞診)との違い

 

従来の子宮頸がん検診では

 

子宮頸部細胞診

 

という検査を行います。

 

これは

 

細胞の形に異常がないかを調べる検査

 

です。

 

一方、HPV検査は

 

原因ウイルスの感染を調べる検査

 

です。

 

つまり

 

検査          調べるもの

細胞診      細胞の異常

HPV検査           ウイルス感染

 

です。

 

最近では

 

細胞診+HPV検査

 

を併用することで、より正確に子宮頸がんのリスクを判断できるようになっています。

 

 

子宮頸がん検診の結果:ASC-USとは?

 

子宮頸がん検診の結果でよく出てくる言葉が

 

ASC-US

 

です。

 

ASC-USとは

 

Atypical Squamous Cells of Undetermined Significance

 

の略で

 

正常とは言えないが、明らかな異常とも言えない細胞

 

を意味します。

 

つまり

 

グレーゾーンの変化

 

です。

 

ASC-USは比較的よく見られる検査結果で、

 

多くの場合は

 

一時的な炎症

HPV感染

 

などによるものです。

 

 

ASC-USと言われたらどうする?

 

ガイドラインでは

 

ASC-USの場合

 

次の対応が推奨されています。

 

HPV検査

6ヶ月後の再検査

コルポスコピー検査

 

この中で

 

まずHPV検査を行う方法

 

が最も一般的です。

 

HPV陰性なら大きな問題はない可能性が高いため、経過観察となります。

 

 

LSILとは?がんの可能性は?

 

LSILとは

 

Low-grade Squamous Intraepithelial Lesion

 

の略で

 

軽度異形成

 

を意味します。

 

LSILはHPV感染による細胞変化であることが多く、組織診断が軽度異形成であれば半数以上の人が自然に正常に戻ります。

 

HPV陽性の場合は、異常が持続しやすいこともあります。

 

コルポスコピー検査+組織診で細胞の変化の程度を調べ、経過観察の頻度を決めます。

 

 

コルポスコピー検査とは?

 

コルポスコピーとは子宮頸部を拡大して観察する検査です。

 

専用の顕微鏡(コルポスコープ)を使い、異常な部分がないかを確認します。

 

通常は、異常が疑わしい部分の組織を少量採取(生検)します。

 

 

コルポスコピーは痛い?

 

コルポスコピー自体はほとんど痛みはありません。

 

ただし、組織を採取する場合は

 

軽い痛み

少量の出血

 

があることがあります。

 

通常は数日で落ち着きます。

 

 

HPV陽性とは?がんの可能性

 

HPV陽性と聞くと

 

「がん?」

 

と心配になる方も多いです。

 

しかし

 

HPV陽性=がんではありません

 

HPV感染は非常に一般的で、多くの場合1〜2年で自然に消えます。

 

ただし、感染が長く続くと

 

異形成→子宮頸がん

 

に進む可能性があります。

 

そのため定期的な検査が重要です。

 

 

HPVワクチンと子宮頸がん予防

 

子宮頸がんの予防には

 

HPVワクチン

 

が有効です。

 

HPVワクチンには、予防できるウイルスの型によって3種類の薬剤がありますが、最近は9種類が予防できる9価ワクチン(シルガード9)が主流です。

 

HPV16型・HPV18型をはじめ、9種類のHPVが予防できます。

 

ワクチンを接種していても、予防できる型以外のウイルスに感染するリスクや、HPVが関わらない子宮頚がんになるリスクはあります。

そのため、ワクチン接種後も子宮頸がん検診は必要です。

 

 

HPV検査を受けるタイミング

 

HPV検査は

 

次のような場合に行われます。

 

30~60歳の子宮頚がん検診(細胞診の代わり)

子宮頸がん検診でASCーUS

組織診断で軽度異形成や中等度異形成

 

 

婦人科で行うHPV関連検査

 

婦人科では

 

子宮頸がん検診

HPV検査

コルポスコピー

組織診

 

などを行います。

 

これらを組み合わせることで子宮頸がんを早期に発見できます。

 

 

横浜駅近くでHPV検査ができる婦人科

 

当院では

 

子宮頸がん検診

HPV検査

コルポスコピー検査

異形成フォロー

 

などを行っています。

横浜市のHPV検診も承っています。

 

「ASC-USと言われた」

「HPV陽性だった」

「検査結果の意味がわからない」

 

という方もお気軽にご相談ください。

 

女性医師が丁寧に説明いたします。

 

 

まとめ

 

HPV検査は

 

子宮頸がんのリスクを調べる重要な検査

 

です。

 

ポイント

 

HPV陽性=がんではない

ASC-USはグレーゾーン

LSILは軽度異形成

必要に応じてコルポスコピー

 

定期的な検査を受けることで、子宮頸がんは早期発見・予防が可能です。

 

気になる検査結果があれば、婦人科で相談しましょう。