【横浜市の高校生医療費が無料に】生理痛や生理不順を我慢していませんか?高校生の婦人科受診について婦人科医が解説

【横浜市の高校生医療費が無料に】生理痛や生理不順を我慢していませんか?高校生の婦人科受診について婦人科医が解説

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<<この記事の執筆者>>

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

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2026年6月から、横浜市では高校生世代まで医療費助成の対象が拡大されました。

これにより、高校生の方も医療機関を受診しやすくなっています。

 

しかし、実際には

 

生理痛

生理不順

PMS(月経前症候群)

 

などで悩んでいても、

 

「婦人科はまだ早い」

「我慢するしかない」

「ピルは高そう」

 

と思っている高校生や保護者の方も少なくありません。

 

先日受診なさった高校3年生の方は、「ずっと生理痛を我慢していたけれど、受験に影響するのは困るので」ということでご相談にいらっしゃいました。

「医療費が無料になります」というお知らせを見て、「無料ならピルを試してみたい」と保護者の方に伝えてみたのだそうです。

 

実は、

 

高校生だからこそ婦人科を受診した方がよいケースがあります。

 

この記事では、

 

高校生の生理痛や生理不順

婦人科受診の目安

ピルやミニピルによる治療

横浜市の医療費助成

 

について解説します。

 

 

高校生でも生理痛は珍しくありません

 

高校生の生理痛は決して珍しいことではありません。

初めて生理が来て1~2年は無排卵のことも多く、そこまで生理痛が出ない場合もあります。

当院を受診なさる高校生の方からも、

「中学生の頃は大丈夫だったのに、高校生になったら生理が重くなった」

というお話をよく頂きます。

 

実際に、10代女性の多くが生理の時期に

 

お腹の痛み

腰痛

吐き気

頭痛

 

などを経験しています。

 

症状が軽く、日常生活に支障がないレベルであれば様子を見てもよいのですが、

次のような場合は単なる生理痛ではなく

 

「月経困難症」

 

の可能性があります。

 

◆生理痛のせいで学校を休む

◆生理のたびに保健室で寝ている

◆生理の時期は部活を休む

◆大会や練習に参加できない

◆痛み止めが効かない

◆生理のたびに痛み止めを何錠も飲む

◆生理のせいで勉強に集中できない

◆生理期の不調が定期試験にも影響する

 

これらは、いずれも治療を検討するレベルです。

例え症状が「我慢できる」レベルだと思っても、学校生活に支障が出ているということは、「QOL(生活の質)」は下がってしまっています。

よく、「この程度で相談していいのか迷っていました」というお声を頂くのですが、本人が「困った」と感じる場面がある時点でサポートが必要ということです。

遠慮なく相談にいらしてください。

 

 

生理痛による学業への影響

 

高校生の時期は

 

定期試験

受験勉強

部活動

修学旅行などの学校行事

 

など重要なイベントがたくさんあります。

 

生理痛や過多月経によって、本来発揮できる能力が発揮できないことは、

将来にとって大きな損失です。

また、修学旅行や文化祭など、その年齢でしか体験できないイベントが、「生理のせいで楽しめない」ことは、できれば避けられた方がよいのではないかと感じています。

 

 

高校生の生理不順も放置しない方がいい

 

高校生の頃は、まだ生理の周期が整いきらず、なんとなく生理不順気味というケースはよくあります。

 

ただし、

 

以下の場合は受診をおすすめします。

 

生理が2~3か月来ない

周期が極端にバラバラ

出血量が多すぎる

出血期間が10日以上続くことが多い

貧血がある

 

背景に

 

卵巣機能の低下

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

 

などが隠れていることがあります。

 

また、スポーツをする人で、生理の周期が長かったり、長期間の無月経の場合、必要な女性ホルモンが不足して骨がもろくなってしまう場合があります。

実際、1年以上無月経のままになっていた長距離選手の方が、疲労骨折で競技を続けられなくなったケースや、減量のせいで無月経になったバレリーナの方が疲労骨折を繰り返してしまっていたケースもあります。

 

生理について、少しでも気になることがあれば、

まずは受診してみることをお勧めします。

 

 

生理痛は我慢するものではありません

 

昔は「生理痛は病気ではない」と言われることもありました。

 

しかし現在は、「生理痛は病気のサイン」「つらい症状はコントロールするもの」という考え方が主流です。

 

毎月つらい思いをしているなら、我慢する必要はありません。

生理痛の治療は、

鎮痛剤

漢方薬

ピルやミニピル

など、高校生でも安心して服用できるものです。

全て保険適用なので、横浜市の高校生なら検査も治療も無料になります。

 

 

高校生でもピルは飲めます

 

「ピルは大人が飲むもの」と思われがちですが、高校生でも服用は可能です。

 

実際に、当院では

 

月経困難症

生理不順

PMS

ニキビ

などの治療として、10代からピルを処方させていただいています。

10代~30代で通院中の方の約6割が、ピルまたはミニピルを服用なさっています。

 

 

ピルの効果

 

ピルには

 

生理痛を軽くする

生理周期を整える

出血量を減らす

PMSを改善する

 

などの効果があります。

 

 

ピルは高いと思っていませんか?高校生は無料です!

 

避妊目的のピル(OC)は自費ですが、治療目的の場合は保険適用になります。

 

さらに、横浜市の高校生医療費助成の対象となる場合、実質の自己負担額は「0」です。

 

そのため、「ピルは高いから無理」と思っていた方も、以前より治療を受けやすくなっています。

 

※助成内容は変更される場合がありますので、受診時にご確認ください。

 

 

高校生の婦人科受診は全く珍しくありません

 

当院でも

 

生理痛

生理不順

PMS

 

で受診される高校生はたくさんいます。

 

婦人科は妊娠した人だけが行く場所ではありません。

女性の健康を守るための診療科です。

 

 

婦人科ではどんな検査をする?

 

高校生の場合、性行為のご経験がなければ内診は行いません。

生理痛や生理不順のご相談の場合、卵巣の腫れなどの確認のために超音波検査は必要です。

ご本人に検査方法を確認させていただき、

経腹超音波検査(お腹の上からのエコー)

経直腸超音波検査(お尻からのエコー)

を行います。

経腹超音波検査は、内科で受ける超音波検査と同じです。

痛みはありません。

 

痒みやおりものが気になるという場合も、内診は行わず、外側の皮膚の状態を目で見て確認したり、表面のおりものだけぬぐい取る検査を行います。

 

「婦人科に行ったら内診されるから、受診をためらってました」という高校生の方もいらっしゃいました。性交経験がない場合は、内診は行いませんので安心して受診なさってください。

 

女性医師だから安心

 

ポートサイド女性総合クリニックでは、必ず女性医師が診療しています。

「女性医師だと思って受診したら曜日によっては男性医師だった」

「女性医師を希望していたが男性医師に対応された」

というご相談もありますが、当院は全員女性医師ですのでご安心ください。

 

初めて婦人科に行く

男性医師は不安

生理の相談をしづらい

 

という方も安心してご相談いただけます。

 

 

保護者の方も一緒に診察室へ入れます

 

高校生の受診では、保護者の方が一緒に説明を聞くことも可能です。

 

もちろん、ご本人の希望を尊重しながら診療を行います。

ご本人がお1人での診察を希望されましたら、保護者の方には待合室でお待ちいただいております。

 

 

横浜駅徒歩圏内なので通いやすい

 

当院は横浜駅徒歩圏内にあります。

 

そのため

 

横浜市内

川崎市

湘南エリア

東京都内

 

からも通院しやすい立地です。

 

学校帰りにも受診しやすくなっています。

 

 

よくある質問

Q 高校生でも婦人科に行っていいですか?

 

もちろん大丈夫です。

 

生理痛や生理不順はよくある受診理由です。

 

 

Q 高校生でもピルは飲めますか?

 

医師の診察の上で処方可能です。

 

 

Q ピルは将来妊娠しにくくなりますか?

 

そのようなことはありません。

 

 

Q 生理痛で婦人科に行く人は多いですか?

 

とても多いです。

 

 

まとめ

 

横浜市では高校生まで医療費助成が拡大され、

これまでより婦人科受診のハードルが下がっています。

 

生理痛

生理不順

PMS

 

で悩んでいる場合は、我慢せず婦人科に相談してください。

 

生理痛は「我慢するもの」ではなく、適切にコントロールできる症状です。

 

女性医師が丁寧に診察いたしますので、安心してご相談ください。