横浜 婦人科 ポートサイド女性総合クリニック ~ビバリータ~

子宮内膜症

16.04.29 子宮内膜症の方向けチェックリスト

 クリニックの診療の中にもトランスフォーメーショナルコーチの技術を活かしたくて、実験的にセルフチェックシートをお渡ししています。
 中には、自分でチェックをつけただけで「あ!そうか!」と気づいて、病気という表現をやめるヒントを得てくださる方もいらっしゃいます。
 診療の中ではセルフチェックした後に、私が簡単なフィードバックをさせていただいているのですが、チェックをつけるだけでも実はお試しカウンセリング受けたくらいの効果が期待できます。
 こちらでも、チェックシートを順次公開していきますので、ご自身の症状に当てはまるものを試してみてくださいませ。


<子宮内膜症が気になる方向けチェックシート>
 
 子宮内膜症の方は、不安や落胆や欲求不満を抱えていることがよくあります。特に、何か強いこだわりや「固執」しているものがあり、そのせいでそのような感情を抱きやすくなっているケースが多く見受けられます。
 以下の項目で当てはまるものがないか、セルフチェックをしてみてください。

  □パートナーや「男性」に落胆や欲求不満を感じることがよくあった
  □こだわりが強くて手放すべきものを抱え込んでいた
  □固執しているものがあった
  □責任転嫁をしようとしていた
  □偽りの自分を演じて本来の自分を外に出せていなかった
  □自分のことを認めていなかった
  □場違いだと感じることがよくあった
  □自分のことを「よそ者」だと感じていた
  □スムーズに出せないものを持っていた
  □誰かにべっとりくっついて過ごしていた
  □「古いもの」をずっとため込んでいた
  □自分や他人をネチネチ攻撃していた


 チェックをしてみて、もっとこのテーマについて掘り下げた方がよさそうだなと感じたら、カウンセリングを受けていただくことをお勧めします。クリニックでは、3名のトランスフォーメーショナルコーチによるカウンセリングを承っております。カウンセリングの詳細はhttp://www.vivalita.com/staff.htmlをご参照ください。

 また、いきなり本格的なセッションには抵抗があるという方のために、30分5000円で「プチセッション」をご体験いただけるようにしました。ご興味がある方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。
 
   お問い合わせ先:045-440-5577 info@vivalita.com

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10.04.06 子宮内膜症とは

 子宮内膜症は、今、20代の女性を中心に増えてきていると言われています。本来なら子宮のお部屋の中にしかないはずの子宮内膜が、なぜか子宮の壁や卵巣の中やお腹の中に発生してしまう病気です。なぜ、子宮以外の場所に子宮内膜が発生してしまうのか、はっきりとは分かっていません。
 子宮内膜は、卵巣から出ている女性ホルモンに反応して増殖し、生理のたびに剥がれて出血として出てくるんですね。ところが、子宮のお部屋以外にできた子宮内膜は、出血しても出ていくところがありません。なので、子宮の壁や卵巣の中やお腹の中に、古い血液がたまっていってしまうんです。


 たまった血液は、周りに炎症を起こして癒着という状態を作ります。子宮や卵巣や腸が、引きつれたようにくっついてしまうんですね。子宮内膜症の主な症状はひどい生理痛ですが、この癒着が広がると、生理以外の時でもお腹や腰が痛かったり、性交時や排便時にも痛みがあったりします。また、卵管に癒着が起こると、卵管が詰まってしまうために不妊の原因にもなってしまいます。

 若い方の内膜症が見つかると、こちらも頭を悩ませてしまうのは、今後閉経までこの病気と付き合わなければならないからと、妊娠のタイミングを考慮しなければいけないからなんです。

 

内膜症は、生涯の月経量が多ければ多いほどリスクが高くなるといわれています。つまり、初潮を迎えてすぐに妊娠・出産・授乳を繰り返していた昔の女性は、妊娠・授乳中の生理がない期間=「生理的無月経」といわれる期間が長かったので、内膜症に悩まされることもあまりありませんでした。

現代は、妊娠する年齢が遅くなり、一生のうちに出産する回数も少なくなってきたせいで、20代~30代で子宮内膜症になる人が増えてしまっているんですね。

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10.04.06 子宮内膜症の症状

 子宮内膜症の主な症状は、月経痛がひどいまたは年々ひどくなる・月経量が多い排便時や性交時に引きつるような痛みがあるなどです。

 稀なケースではありますが、腸に内膜症があると月経のたびに血便が出たり、肺に内膜症があると月経のたびに肺に穴が開いて胸が苦しくなったりする人もいますね。

 

 内膜症が見つかるきっかけとして多い症状は、やはり「月経痛」。毎月寝込むほどの痛みがある、痛み止めが効かないあるいは効きにくくなってきた、などの症状がある人は早めに婦人科で調べてもらうことをお勧めします。例え明らかな内膜症の所見がなくても、内膜症のごく初期である可能性もありますから、痛みに対してピル黄体ホルモンによる治療を開始しておいた方がいいでしょう。

 逆に、月経痛が全くない人は内膜症にはならないかというとそういうわけでもありません。月経痛はほとんどないけれど、検診を受けたらチョコレートのう腫が見つかったというケースもありますからね。

 

 内膜症は、月経がある間は基本的に進行していく病気なので、できるだけ初期の段階で発見してそれ以上進行しないように治療を始める事が重要になってきます。

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10.04.06 子宮内膜症の診断

 内膜症の診断は、症状内診所見超音波検査MRIなどの画像検査と腫瘍マーカーを組み合わせてしていきます。

 生理痛ががひどくて婦人科を受診したら「内膜症の疑いがある」と言われた方も結構いらっしゃると思います。この「疑いがある」というのが曲者で、内膜症だと断定出来ているわけではないんですね。確実に内膜症だと診断するには、腹腔鏡検査をしてお腹の中の組織をとってこなければいけません。でも、生理痛がひどい人に片っ端から腹腔鏡検査をするわけにはいきませんから、内診で子宮の動きが悪くないか診たり、超音波で子宮や卵巣が腫れていないかなどを診ることで、内膜症が疑わしいかどうかを判断することになります。


 超音波上、明らかに子宮が厚ぼったかったり卵巣が腫れていたりすれば、子宮内膜症の可能性がきわめて高いと言っていいでしょう。こういった場合は、内膜症の治療を開始した方がいいと言えます。

 時々、超音波上は何も異常が無いけれど、生理痛がひどいだけという場合でも「内膜症かもしれない」と言われてしまう方もいらっしゃいます。内膜症の診断は、腹腔鏡検査をしなければ困難な場合も多いんです。だから、所見は何も無いけれど、内膜症の可能性も否定できないと言うのは、間違ってはいません。でも、言われた本人は「私は内膜症なんだ!」と、ショックを受けてしまったり、「もしかして不妊になるのかも」と不安になってしまう事が多いんですね。

 もし「内膜症かもしれない」と言われたら、超音波上や内診で明らかな所見があるのか無いのか、ちゃんと確認してみることをおすすめします。

 

腹腔鏡以外の検査で内膜症であると「確定診断」することはできないんですが、実際は、内膜症の疑いがある人全員に腹腔鏡検査をするわけにはいかないので、超音波で明らかな卵巣の腫れが見つかったり子宮がはれぼったくなっていたりすれば「子宮内膜症の疑いが強い」と判断して治療を行っていきます。

 検査の目的だけで腹腔鏡手術をすることはあまり多くありませんが、妊娠を望んでいてお腹の中の癒着の程度や卵管の通り具合を確認しておいた方がいい場合は、腹腔鏡検査をすることがあります。内膜症は不妊の大きな原因の1つなので、早い段階で診断をし、必要な治療を行っていく必要があるためです。

 

 内膜症かどうか不安な方は、まずは婦人科で内診と超音波検査を受けてみましょう。

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10.04.06 子宮内膜症の薬物治療

内膜症の治療法は、大きく分けて手術療法と薬物療法になります。

薬物治療は、筋腫の時と同じ「偽閉経療法」低用量ピルの他に、黄体ホルモン療法などがあります。内膜症の場合、何もせずに放置するのはNGですよ。月経がある間は基本的に進行してしまうので、例え症状が強くなくても、内膜症と診断されたら何らかの治療をしておいた方がいいでしょう。

 

偽閉経療法は女性ホルモンの働きを抑えて閉経と同じ状態を作る治療法。月経が止まれば月経痛も過多月経もなくなりますし、出血がなくなるので卵巣のう腫や子宮腺筋症を小さくする効果も期待できます。ただし、副作用としてのぼせやほてりなどの更年期症状が出たり、骨密度が下がってしまったりといった影響があるので、6ヶ月間しか連続して使うことができません。

なので、手術前にある程度病変を小さくしたり、閉経まで逃げ込む目的で使うことが多いですね。

 

低用量ピルは、飲み続けていると月経の出血量が減り月経痛も軽くなるので、内膜症による月経痛や過多月経の改善目的によく使われます。月経量も極端に減っていくので、内膜症の病変が進んでいくのを予防する働きもあります。

ただし、偽閉経療法や黄体ホルモン療法のようにチョコレートのう腫や子宮腺筋症のサイズを小さくする作用はあまり強くありません。

副作用は人によって出かたが異なりますが、あっても飲み始めの12ヶ月吐き気が出たり不正出血が見られる程度。重い副作用はほとんどありません。非常に稀に、血栓症という重篤な副作用が現れることがありますが、頻度としては飛行機に乗ってエコノミークラス症候群になるのと同じくらいの割合です。めったにおこるものではないと言っていいでしょう。

ピルは、偽閉経療法と異なって、何ヶ月でも飲み続けることができます10代や20代で内膜症が見つかった場合は、妊娠を希望するまでピルを飲み続け、そろそろ妊娠と思った時点でピルをやめて効率的に妊娠を目指すのがベターですね。内膜症の予防という意味でも低用量ピルは有効なので、確実な避妊が必要で月経が重いという人は、予防も兼ねてピルを飲んでおくことをお勧めします。

 

黄体ホルモン療法は、ピルに含まれる2種類の女性ホルモンのうち「黄体ホルモン」という1種類のホルモンだけを飲み続ける治療法です。偽閉経療法と同じく、卵巣から出る女性ホルモンを抑える効果がありますが、偽閉経療法ほど完全に抑えきってしまうわけではなく「低空飛行」の状態を保つので、副作用としての更年期症状や骨密度の低下がほとんどないというメリットがあります。

飲み続けるうちに、ほとんど月経が来なくなるので、内膜症の病変は小さくなっていきます。ピルと偽閉経療法の中間くらいの強さだと考えると分かりやすいですかね。

主な副作用は不正出血。飲み初めから36ヶ月間は、ダラダラと少量の出血が続いてしまうことがあります。この不正出血が不快で黄体ホルモン療法が使いにくいという方は、最初の12ヶ月間だけ偽閉経療法を行って、そのあと黄体ホルモン療法に移行させていくといいでしょう。黄体ホルモン療法も、特に制限なく何年でも続けることが可能です

 

どの治療法がベストなのかは、病状や妊娠の希望の有無によって異なってくるので、副作用の出方なども見ながら主治医とよく相談して選択していきましょう。

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10.04.06 子宮内膜症の手術療法

内膜症の手術療法は、開腹手術で子宮や卵巣を全部取ってしまう方法から、腹腔鏡下で卵巣のう腫だけを取り除く方法までバリエーションはイロイロ。

内膜症があるから必ず手術しなければいけないというわけではありません。手術が必要になるのは、

 

妊娠を望んでいて大きな卵巣のう腫や子宮腺筋症がある場合

薬物治療で症状が改善しない場合

チョコレートのう腫が大きい又は大きくなっている場合

40歳以上で4cm以上のチョコレートのう腫がある場合

腫瘍マーカーが高くて悪性腫瘍を否定しきれない場合などです。

 

内膜症を根本的に治すためには、子宮全体あるいは子宮と卵巣を全て取ってしまう「根治術」を行うことになります。この手術は基本的に今後妊娠を望んでいない方にしか行いません。症状がひどくて薬物治療も効かない場合、最終的に子宮をとるしかないんですね。

閉経までまだ期間があり、卵巣が腫れていない場合は子宮のみを切除します。チョコレートのう腫も一緒にある場合は、腫れている側又は腫れがひどい側の卵巣を一緒に切除し、片方の卵巣はできるだけ残すようにします。両方の卵巣が大きく腫れていたり、閉経まであと23年という場合は両側の卵巣も一緒に切除することもありますね。

根治手術は開腹手術になるので、10日前後の入院が必要になります。

 

妊娠を希望されている方に子宮腺筋症があって症状がひどい場合や不妊症の場合、妊娠できる状態を保ちつつ内膜症の病変を切り取る必要があります。こういったケースに対して行うのが、子宮の壁の中で腺筋症の部分だけを削り取る「腺筋症核出術」ですね。この手術も開腹手術で行います。

 

妊娠を希望されていて、チョコレートのう腫がある場合は、開腹手術ではなく腹腔鏡手術で卵巣のう腫を摘出することがほとんどです。ただし、チョコレートのう腫が両側にあって極端に大きい場合や、癒着が強くて腹腔鏡手術ができない場合は、開腹手術をせざるを得ないこともあります

内膜症の病変があることをそのものが不妊の原因になるので、妊娠を希望している場合は腹腔鏡手術でチョコレートのう腫の中身を吸い出したり、お腹の中を洗ったりするだけでも妊娠率の改善につながるんですよ。

 

チョコレートのう腫が大きい場合や、40歳以上で4cm以上のチョコレートのう腫を長期間経過観察している場合、途中でチョコレートのう腫が「悪性化」つまり癌になることがあります。ずっと様子を見ていたチョコレートのう腫がいきなり大きくなってきたり、腫瘍マーカーが上がってきたりしたら要注意です。

悪性化が疑わしい場合は、時間をおかず早めに手術で卵巣を取り除いた方が安全でしょう。また、40代以上の方で大きなチョコレートのう腫がある方は、悪性化してしまう前に手術しておくことをお勧めします

 

また、チョコレートのう腫も10cmを越えると破裂のリスクが高くなってきます。のう腫が破裂すると、ものすごい腹痛が出現したり、下腹全体に炎症や癒着が起きてしまうことがあるので、サイズが大きすぎる場合も早めに手術を検討した方がいいでしょう。

手術の必要性や適切な術式も、人によって異なってきますので、どの段階でどういった治療を行った方がいいのか、その都度よく相談してみてくださいね。

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清水(旧姓:須藤) なほみ
ポートサイド女性総合クリニック
~ビバリータ~ 院長
歌って踊れる産婦人科医
 
「全ての女性は美しくなる権利がある」をコンセプトに、女性の美と健康をサポートするために女性医療を皆様のもとにお届けしています。
5歳から始めたクラシックバレエは、ミュージカルとの出会いでコンテンポラリーダンスに変身しました♪
 
所属学会:日本産婦人科学会・日本思春期学会・日本性感染症学会・日本不妊カウンセリング学会
 
日本家族計画協会認定思春期保健談員
不妊カウンセリング学会認定カウンセラー