婦人科の病気

 

生理不順はどこまでほっといてもよい?【横浜駅近くの婦人科】

どこからが生理不順?(横浜市の婦人科で相談)

当院に受診なさる方の多くは、生理不順・生理痛・月経前症候群・不正出血など、何らかの「月経関連の症状」が気になって来院なさいます。

中でも比較的多いのは「生理不順」ですが、一口に生理不順といっても、「生理の周期が正常より長い」という場合もあれば「少量の出血が何度も来る」という場合もあれば「出血期間が長い」という場合もあります。

たまに、生理は定期的に来ていて、間で不正出血しているケースでも「生理不順」だと思って受診なさる場合もあります。

ちょっと生理が乱れただけで「生理不順」なのか、「どこからが生理不順なの?」と悩むケースもあるかもしれません。

 

 

正常な生理は、

*周期(生理が始まってから次の生理が来るまでの日数)が25~38日

*出血期間が3~7日

*生理と生理の間に出血しない

*排卵がある(基礎体温が2相性)

のすべてを満たしている場合です。

 

これらの条件のどれかに当てはまらなければ、何らかの異常が起きている「可能性がある」ということになります。

ただ、絶対にこの範囲に入っていないと「治療が必要」とは限りません。

 

 

ほっといてもいい生理不順もある?(横浜駅近くの婦人科)

例えば、生理の周期が40日くらいで少し長めだけれど、毎回排卵していて途中の不正出血もなく、生理の期間も5~7日でスッキリ終わる、というケースでは治療は不要なことがほとんどです。

生理の周期は、多少前後することがありますし、毎月ピッタリ同じ日や同じ周期で来なければ「異常」というわけではありません。

 

また、年齢的に40代後半にさしかかってから、徐々に生理の周期が短くなった、または長くなったという場合も、「年齢相応」の生理不順が起きている可能性が高いと言えます。

出血期間が長引いたり、不正出血が途中で起きたりしなければ、ほっといても大ごとにはなりません。

 

逆に、生理の周期はだいたい30日だけど出血量が少なくて基礎体温をつけてみると排卵していない、というケースでは年齢によっては治療が必要になる場合もあります。

 

よく、「生理不順はどこまでほっといて大丈夫ですか?」という質問を受けるのですが、医学的に「ほっておいてよい不調」はありません。

何らかの理由があってその不調が出ていることがほとんどなので、病院に行く必要はなくても、生活リズムや食事内容を見直したり、「見て見ぬふりをしてきた解決した方がよいこと」が隠れていないかをチェックした方がよいでしょう。

症状が出る直前に原因があることが多いのですが、中には「積もり積もった、見て見ぬふりをしてきた思い」や「以前から『何とかしなきゃ』と思いながらも蓋をしてきた課題」が原因になっていることもあります。

 

 

ほっといてはダメな生理不順(女医のみの婦人科)

「受診が必要」もしくは「治療が必要」な生理不順はどのようなものかというと、大きく分けると3パターンあります。

*生理が来ない期間が長い(目安は60日・90日以上だと必ず受診)

*出血期間が長い(月のうち半分以上出血していたら受診)

*不正出血と区別がつかない(生理不順だと思っていたらがんだったということがないように)

 

 

他にも、「妊娠を希望している」という場合は、少しでも気になる症状があれば早めに受診して検査だけでも受けた方が安心です。

できるだけ婦人科は受診せずに何とか済ませたい、と思ってしまう方は多いかもしれません。

でも、体がせっかく「生理不順」という分かりやすい症状で何かを知らせてきてくれているわけです。これを機会に、自分の体と向き合ったり、日々の過ごし方を見直してみてはいかがでしょうか?

 

ご予約はこちらから

日付:2025年10月21日  カテゴリー:生理不順

ページの上部へ

女性が貧血になる原因

貧血は女性に多い?(横浜の婦人科)

男性に比べて女性の方がもともと血液が薄く、貧血かどうかの基準である「血色素(ヘモグロビン)」の正常範囲が男女で異なります。
その基準値に当てはめても女性の方が「貧血」と診断されることが多いのは、何といっても「月経」があるからです。

毎月定期的に血液を失っているわけですから、月経量が少しでも多かったり、月経周期が短かったりすると簡単に貧血になってしまいます。

もちろん、食事からとる鉄分の量が少なかったり、運動や発汗で鉄分を失うということもありますが、月経の影響が圧倒的に大きくなります。

 

逆に言えば、思春期前(初経前)や閉経後の女性が貧血になっていたら、それは何か重大な病気が隠れている可能性を考えなければいけません。

健診で貧血を指摘されて当院を受診なさったけれど、婦人科疾患が何もなかった方でほかの病気が見つかったケースは

*再生不良性貧血(血液の病気)

*胃潰瘍

*大腸の炎症性疾患

*膀胱がん

などです。

 

「生理の量が多い」は放置してはダメ!(横浜駅近くの婦人科)

 

貧血の原因の多くは「過多月経」です。生理の量が多くて、生理のたびに少しずつ貧血になっていっている場合、かなり貧血が進行しないと自覚症状が出ないことがあります。

 

「なんだかフラフラする」「最近階段がスムーズに上がれない」とおっしゃって受診なさった方の中には、貧血の指標である「ヘモグロビン(血色素)」が6未満であった方もいらっしゃいます。(正常値の半分以下)

このくらい重度の貧血になると、心臓に負担がかかりすぎて急に倒れたり、場合によっては心臓の動きに支障が出ることもあります。

 

月経量が多いかどうかを判断する一つの目安は「一番多い日に普通の日用ナプキンが2時間もつか」です。

もし、昼間でも夜用ナプキンが必要だったり、普通のナプキンでは2時間もたない場合は出血量をコントロールしておいた方がいいでしょう。

よく、「レーバー状の塊が出るかどうか」をチェックしましょう、と書いてあったりしますが、塊が出てきても、トータル量としてナプキンが3~4時間持つ量であれば、月経量は正常範囲の可能性があります。

 

健診で貧血を指摘される、または貧血の項目が「ギリギリ正常」だったのが異常値に入ってきた、という場合はすぐに婦人科を受診した方がいいでしょう。

 

 

生理の量が増える原因は?(横浜市 婦人科)

 

生理の量が多くなる原因として多いのは、子宮筋腫や子宮腺筋症、そして子宮内膜増殖症です。稀に、双角子宮などの子宮の形そのものの先天的な異常が影響していることもあります。

また、これらの「子宮の形」に異常をきたす病気がなくても、ホルモンのアンバランスや体質的な個人差の範囲で、月経量が増えることもあります。

 

10代の月経が安定しない時期や、逆に閉経間際の排卵が起きにくくなってくる時期も、ホルモンの影響で生理の量が急に多くなることもあります。

 

健診のたびに貧血を指摘されたり、ナプキンから漏れてしまうことが多いなと感じている人は、これらの病気がないか一度は婦人科で検査を受けることをお勧めします。

日付:2025年10月21日  カテゴリー:子宮内膜症,子宮筋腫

ページの上部へ

生理痛がひどい時は?検査と治療法について【横浜駅近くの婦人科】

生理痛がひどい時に考えられる病気(横浜駅近くの婦人科・女医が解説

生理痛がひどくて、毎回痛み止めを飲まなければいけなかったり、生理痛のせいで学校や仕事に影響が出てしまう場合、その生理痛は「月経困難症」という「病気」になります。

特に、生理痛のせいで寝込んでしまったり、激痛で救急車を呼ぶといったことがある場合は、例え明らかな「子宮や卵巣の異常」がなくても治療が必要です。救急車を呼ぶほどの生理痛の場合、現時点で検査に異常が出なくても、数年後に「子宮内膜症」になっている可能性が高くなるからです。

 

「月経困難症」という「病気」とはいっても、必ずしも子宮や卵巣に異常があるとは限りません。プロスタグランジンという痛みを伝える物質が過剰に作られやすい体質だったり、冷えや血行不良によって痛みを感じやすくなっているだけという場合もあります。

 

ただ、痛みの程度がひどかったり、年齢とともに痛みが強くなってきている場合は、生理痛を引き起こす子宮や卵巣の病気が隠れている可能性があります。

 

生理痛の原因となりうるのは、以下のような病気です。

*子宮内膜症

*子宮腺筋症

*子宮筋腫

*子宮内膜ポリープ

*子宮奇形

 

 

生理痛の原因は超音波検査でわかる(横浜駅の婦人科)

生理痛がひどい場合に、上記のような病気がないかどうかを調べる方法は「超音波検査」です。

超音波の機械を当てて、子宮や卵巣をモニターに映し出し、それぞれの形や大きさを確認する検査です。

 

超音波の機械を当てること自体は、痛みは全くありませんので、体への負担が少なく多くの情報が得られる検査といえます。

 

婦人科の病気を調べるための超音波検査は、性行為の経験がある方の場合は膣から機械を入れて行います。細い棒状のプローベ(超音波が出る部分)を膣内に入れて、子宮や卵巣を映し出します。

子宮には直接当てることができますし、卵巣もかなり近い位置から映し出せるため、細かいところまで詳しく見えるのがメリットです。

プローベの太さも、多い日用のタンポンくらいの太さなので、通常は性行為の経験があればそれほど苦痛は伴わずに行える検査です。

 

内膜症による癒着があると、子宮の位置が動く刺激で痛みを伴う場合があります。

 

 

性行為の経験がない方の場合は、膣からの診察がむつかしいため、プローベを肛門から直腸に入れるか、内科の超音波検査と同じようにお腹の上から機械を当てます。

肛門からの診察の方が、より鮮明に子宮や卵巣を見ることが可能なため、できるだけ肛門からの検査を受けるようにしていただいています。

 

 

ただ、人によっては、下着を取ること自体が不安であったり、内診のための診察台に乗ることに抵抗があるという方もいらっしゃいます。

そのため、まずはお腹の上からプローベを当てて検査をしてみて、十分な情報が得られない場合はMRIの検査を行うこともあります。

 

どのような方法で検査を行うかは、診察時に医師と相談してみてください。

できるだけ苦痛が少ない方法で検査を行うことが理想ですが、必要な情報が得られなければ意味がありません。かといって、MRIの検査は手間も費用もかなり掛かってしまいます。

超音波検査自体は、スムーズに行えれば1~2分で終わる検査です。リラックスして受ければ、痛みもそれほどありません。

そのうえ、子宮や卵巣の形・大きさ、子宮内膜の状態、卵巣内の卵の元(卵胞)の状態などが一度に確認できるため、得られる情報がとても多い検査です。

 

生理痛が気になる人は、一度は超音波検査を受けておくことをお勧めします。

 

 

生理痛の治療法は大きく分けると3つ(横浜市の婦人科)

生理痛がひどい場合、それを改善する方法は以下の3つです。

1)対症療法

2)ホルモン療法

3)手術

 

1)の対症療法は、漢方薬や痛み止めを使った治療です。漢方薬で血行を良くしたら体を温めたりすることにより、生理痛が軽減する場合があります。

また、痛み止めは、市販のものより病院で処方されるものの方が効き目がよい場合が多いです。

 

2)のホルモン療法は、低用量・超低用量ピルか黄体ホルモン剤を使った方法です。

低用量・超低用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが混ざったホルモン剤を、1日1錠ずつ服用します。

黄体ホルモン剤を使用する場合、飲み薬(ディナゲスト)を1錠ずつ1日2回毎日服用する方法と、ホルモン付加子宮内システム(IUS=ミレーナ)を子宮内に挿入する方法があります。

 

3)の手術は、子宮筋腫や子宮内膜症が原因となっており、薬による治療が無効な場合や、病変のサイズが大きすぎる場合に選択します。

 

どの治療方法が適しているかは、妊娠の希望の有無や病変の有無によっても異なってきます。年齢や血栓症リスクの有無によっても選択肢が異なりますので、主治医とよく相談して決めることをお勧めします。

 

 

日付:2025年10月21日  カテゴリー:生理痛

ページの上部へ

ASC-US(アスカス)で「がん」の診断になることはある?【横浜駅近くで評判の婦人科】

「ASC-US(アスカス)」はどういう意味?(横浜の婦人科・女医が解説)

会社の健診などでうけた子宮頚がん検診の結果で「ASC-US」だった場合、通常は「早めに婦人科を受診しましょう」と書かれています。その後の検査はどうすればよいのか、急いで受診した方がいいのか、気になりますよね。

「ASC-US」は「アスカス」と読みます。

 

日本産科婦人科学会のガイドラインでは、細胞診(子宮頸がんの検診で行う検査)で「ASC-US」だった場合は

1)すぐに精密検査(コルポスコピー検査+組織診)

2)HPV検査を追加

3)6か月後に再度細胞診検査

のいずれかを行うことになっています。

 

 

当院では、まずHPV検査を行って、「陽性」だった方のみ精密検査を行っています。HPVが陰性であれば、1年後に細胞診を再検査すればよいからです。

HPV検査というのは、HPVの中で子宮頸がんの原因となりうる「ハイリスクタイプ」に感染していないかどうかを調べる検査です。

HPVには100種類以上の「型」があり、そのうち約15種類の「型」が子宮頸がんの原因となります。代表的なのは、16型や18型ですが、31型や52型でも子宮頸がんになることがあります。

 

 

HPVが陽性だと危険?(横浜市の婦人科)

細胞診がASC-USで、HPVが陽性だった場合、それが直ちに「がんである」という意味ではありません。

HPVがどのくらい悪さをしているのか、細胞の変化がどの程度かを確認するために、精密検査として「組織診」を行います。少しまとまった細胞をかじりとる検査で、多少の痛みと出血を伴います。

 

 

この組織診の結果によって、その後の流れが決まっています。

軽度異形成(CIN1)だった場合→4~6カ月ごとに細胞診を行う

中等度異形成(CIN2)だった場合→3か月ごとに細胞診を行うか治療に進む

高度異形成(CIN3)またはそれ以上だった場合→治療に進む

 

 

「ASC-US」で「がん」になることは?(横浜駅近くの婦人科)

 

検診で「ASC-US」を指摘された時点で、「これは『がんですよ』という意味なのだろうか」という心配が出てきがちですが、精密検査の結果で返ってくるのはほとんどが軽度異形成~中等度異形成です。

ただ、まれに、細胞診が「ASC-US」だったけれど精密検査では「上皮内癌」だったというケースもあります。

なので、「ASC-US」は「軽い変化の可能性が高いけれど『放置してよい』という意味ではない」と理解していただくのがよいかと思われます。

 

 

検診で何らかの異常を指摘された場合は、ご自身の心身の状態と向かい合う「チャンス」です。そのままにせずに早めに婦人科を受診して適切な検査や治療を受けるようにしましょう。

 

ご予約はこちらから

 

日付:2025年10月20日  カテゴリー:HPVワクチン,子宮頚がん

ページの上部へ

生理痛と月経困難症【横浜ベイクウォーター近くの婦人科】

「生理痛」は婦人科の「病気」?(横浜で評判の婦人科・女医が解説)

 

生理の時に多少下腹が痛くなったり腰が重くなったりするのは、子宮の周りに血液が滞るせいなので、特に「異常」というほどのことではありません。むしろ、生理の時も全く無痛という人の方が珍しいでしょう。

生理の初日や2日目に下腹の痛みがあるけれど痛み止めを飲むほどではないし、学校や仕事にも特に支障はないという人は、日ごろから体を冷やさないようにしたり、定期的な運動の習慣をキープすれば大丈夫。定期検診を受けて、子宮や卵巣に異常がないことを確認していれば、病気の心配をする必要もありません。

 

生理痛が問題になるのは、痛みが非常に強くて日常生活に支障が出たり、毎回痛み止めを何錠も飲まなければいけなかったりするケースです。生理のたびに寝込んで仕事を休むような人は、「単なる生理痛」と放置していてはいけません。

特に、以前は効いていた痛み止めが効かなくなってきたり、痛み止めが効いている時間が短くなってきていたりしたら要注意です。この場合、生理痛の原因となる病気が進んできている可能性もありますから、早めに婦人科を受診する必要があります。

 

 

生理痛がひどい時に行う検査は、「超音波検査」です。内膜症が疑われる場合は、血液検査で腫瘍マーカーを調べたり、生理の量が多い「過多月経」も伴っている場合は貧血の有無を調べたりすることもあります。超音波検査は、生理中でもできますが、異常なほどの出血があるなどの緊急性が高い場合を除いては、生理中ではない時に検査を受けた方がよいでしょう。

 

 

婦人科的検査に抵抗があるかもしれませんが、性行為の経験がない人は、お腹の上から超音波検査を行うこともできます。

生理痛で冷や汗が出て倒れたり、救急車を呼ぶほどの痛みが出る場合は、すぐに婦人科を受診しましょう。生理痛だけではなく、頭痛や吐き気が一緒に出て寝込んでしまったり、痛みのせいで意識が飛んでしまうような場合も、直ちに受診が必要です。

例え今は何も異常がなくても、放置すると将来の子宮内膜症リスクになりえます。

 

 

 

ひどい生理痛は月経困難症(横浜市の婦人科)

 寝込むほどの生理痛は、「月経困難症」という病気になります。月経困難症は、痛み止めがなければ我慢できないほどの生理痛が一番特徴的な症状です。中には痛みがひどすぎて立ちくらみを起こしてしまったり、吐き気を伴ったりする人もいます。

 時々、「腹痛を起こした若い女性が駅で倒れました」と救急隊から連絡が入ることがあるんですが、救急車で運ばれてきた方を診察してみると実は生理痛がひどすぎて倒れただけだった、ということも少なくありません。救急車を呼ぶほどの生理痛でなくても、痛みのせいで学校や仕事を休まなければならない場合は、「病気」のレベルと言えます。

 

月経困難症は、ひどい下腹部痛以外にも、頭痛・めまい・腰痛・下痢などの様々な症状が出ることがあります。なぜこんな症状が出るのかというと、痛みを伝える「プロスタグランジン」という物質が子宮のお部屋の中の「子宮内膜」からたくさん放出されてしまうからなんです。プロスタグランジンは、痛みを伝えるだけではなく、腸を動かしたり血管の壁を収縮させたりする働きを持っています。生理の時期に子宮内膜が分厚くなると、このプロスタグランジンが出すぎて様々な症状を引き起こすことになります。

 

 

 

異常がなくてもひどい生理痛は治療が必要(横浜駅近くの婦人科)

診断は、基本的に「自覚症状の強さ」で判断します。つまり、客観的に月経困難症かどうかを診断する「検査」はなくて、本人がどれだけその痛みやその他の症状で困っているかが判断基準になるというわけです。

血液検査などのように数値で表すものがないだけに、どの段階で受診や治療が必要なのか自分では判断がつかないかもしれません。

 受診のタイミングの目安としては、毎回痛み止めが必要なほどの痛みがある・生理痛で寝込むことがある・痛み止めを飲んでもあまり効かない・生理痛以外にも症状がある・痛みが年々ひどくなっている、などの場合、婦人科で検査や治療を受けた方がいいでしょう。

 もちろん、そこまで痛みはひどくないけれどもっと快適に月経期間を過ごせるようにしたい、という場合も婦人科で相談することをお勧めします。

 

 救急車で搬送されるほどの生理痛だったとしても、検査をすると何も異常が見つからないこともあります。ひどい生理痛の原因として多いのは、子宮内膜症や子宮腺筋症ですが、これらの病気が超音波検査やMRIで見えるサイズになっていない場合、「検査では異常がないけれどひどい痛み」が出ることはあります。もちろん、検査をしてこれらの病気が見つかった場合は、放置せず適切な治療を受けましょう。

 生理痛は我慢するものではありません。改善する方法があるのに、何もせず毎月月経のたびに憂鬱な気分で過ごすのは「あなたらしさ」をちょっと取りこぼしているかもしれません。適切な治療や生活改善で、快適な毎日を手に入れることが可能です。

 

 

月経困難症の治療はピルか対症療法(横浜市の婦人科)

救急車で運ばれるほどの生理痛であれば、例え画像上何も異常がなくても治療が必要です。

また、そこまでひどい生理痛ではなくても、痛みのせいで何らかのパフォーマンスに影響が出ている場合は、「薬による治療」も視野に入れた方がいいでしょう。

 

生理痛の治療は、大きく分けると

*ピルや黄体ホルモン剤によるホルモン治療

*痛み止めや漢方による対症療法

があります。

 

 

ホルモン療法に抵抗があるという場合や、痛みがひどい月とそうでもない月があるという場合は、まずは、漢方薬で体を温めて、痛い時だけ痛み止めを飲むといった対処をしてみてもいいでしょう。

 

痛み止めが効かない場合や、過多月経も伴っている場合は、ホルモン療法を選択した方がよいと言えます。特に、生理の量が多くて貧血になっている場合は、放置してはいけません。

ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが混ざった合剤です。卵胞ホルモンが入っているので、吐き気や頭痛などの副作用が出る場合があります。ただ、こういった副作用で「ピルが飲めない」という人はごく稀です。ほとんどの方は、「飲み初めにちょっと気持ち悪かったけれどすぐに慣れた」とおっしゃいます。

副作用がなければ、ピルは、生理痛を軽くしてくれるだけではなく、生理前の不調を改善したり、生理が来る日を自由にコントロールできるというメリットがあるので、女性の生活の質を非常に改善してくれます。

 

たまに、「ピルを飲んだら余計に生理痛がひどくなった」という方がいらっしゃいます。ピルの種類によって、痛みや出血量がどのくらい軽くなるかの差があります。

1つの種類で十分な効果が得られなかった場合、別の種類に変えたり、連続服用することで症状が改善する場合もありますので、医師に相談してみるといいでしょう。

 

 

 

何らかの血栓リスクがある場合や、吐き気でピルが飲めない場合は、黄体ホルモン剤が適しています。

ピルと同様に排卵を抑えて生理の量を減らすため、血栓症のリスクは上げずに生理を軽くしたい人にお勧めです。

 

 

どの治療が適しているのかは、生理痛のひどさや、個々の生活スタイルにもよりますので、一度婦人科で相談してみてください。

 

 

ご予約はこちらから

 

日付:2025年10月20日  カテゴリー:婦人科の病気,生理痛

ページの上部へ

おりものの色や臭いが気になる時は【横浜市で評判の婦人科】

茶色や緑色のおりものは異常?(横浜・女医の婦人科)

 

「おりものの異常」で受診なさる方は、気になってすぐに受診する方と、「結構前から気になっていた」という方に大別されます。

「いつもおりものが多い」「以前から痒みが続ている」「何となく臭いが気になっていたが様子を見ていた」という方も少なくありません。おりものの臭いや色がいつもと違うな~と思った時に、一番気になるのはそれが受診せず放置しても問題ないものなのかどうかでしょう。

おりものの異常のうち、カンジダやB群溶連菌・大腸菌といった細菌による膣炎であれば、自然に治ることもあります。一方、クラミジアなどによる性 感染症は自然に治ることはなく、パートナーも含めてきちんと治療する必要があります。

性 感染症、つまり性病に気付かずに放置してしまうと、パートナーとのピンポン感染やそれ以上の感染拡大のリスク、そして、感染がお腹の中に広がると「骨盤腹膜炎」という強い炎症が起きた状態を引き起こしてしまったり、将来的な不妊症のリスクにもなりえます。

 

 

おりものの異常は性病?(横浜駅近くの婦人科)


 少なくとも半年以内に性 行為があり、おりものの量が増えた・臭いが強くなった・色がいつもと違う・ピンク色や茶色いおりものが出る・血液がおりものに混ざるなどの症状がある場合は、様子を見ずに受診したほうがよいでしょう。

 厳密には、おりものの状態だけでそれが「性感染症(性病)」かどうかを判断することはできません。おりものをぬぐい取る検査をして、そこにばい菌がいるかどうかを確認しなければ断定はできないのです。

 


 おりものでわかる性感染症は、クラミジア頸管炎・淋菌感染症・トリコモナス膣炎・マイコプラズマ子宮頚管炎です。これらはいずれも性 行為によって感染するものですが、トリコモナスの場合はまれにプールや温泉などでの感染もあるので「絶対に性行為のパートナーから感染したもの」とは言えません。

ただ、多くの場合は性 行為が感染経路になるので、これらの菌が検出された場合はパートナーと一緒に完治が確認できるまで適切な治療を行う必要があります。
 治療の途中で性 行為を行ってしまうと、治療が長引いてしまうので注意が必要です。

 

 

性交渉していなくても細菌性腟炎になる?(横浜市の婦人科)


 一方、性行為は関係なく発生してくるおりものの異常は、主にカンジダ膣炎と細菌性膣炎によるものです。

 


 カンジダ膣炎外陰炎は「カンジダ」という真菌(カビ)が繁殖して膣内や外陰部の皮膚に炎症を引き起こすものです。ぽそぽそした塊状のおりものや白~緑がかったおりものが増えて、膣内や外陰部に痒みを引き起こします。

 細菌性膣炎は、大腸菌やB群溶連菌などの雑菌が増えて膣内に炎症を引き起こすものです。黄色っぽいドロッとしたおりものが増えたり、生臭い臭いが強くなることがあります。細菌性膣炎でかゆみが出ることはまれです。

 

 

大腸菌やB群溶連菌は自然に治る?(横浜駅近くの婦人科)



 カンジダ膣炎や細菌性膣炎は、自分の抵抗力がしっかりしていれば膣の「自浄作用」によってばい菌を洗い流すことができるため、2~3日で自然によくなることもあります。

 数日おりものが気になっていたけれどすぐに改善したという場合で、性 行為の機会がなければそのまま様子を見てもよいでしょう。

 


 ただし、性行為の機会がある場合は、一度は一通りの検査を受けておいた方が安心です。クラミジアも淋菌も、ほとんど症状が出ない人の方が多いため、隠れた感染が持続する場合があります。本当は、何も気になる症状がなくても、少なくともパートナーが変わったら感染症の検査を定期的に受けた方が確実なのです。

 


 少しでも気になる症状があれば、自分で何とかしようとせず婦人科で相談しましょう。

 

 

ご予約はこちらから

日付:2025年10月19日  カテゴリー:性病

ページの上部へ

ASC-USやLSILの時にするコルポスコピー検査&組織検査の流れ【横浜市で評判の婦人科】

ASC-USやLSILの意味~横浜市の女医の婦人科~

人間ドックや自治体検診で行われている子宮頚がん検診は、細胞をこすり取って顕微鏡で見る「細胞診」という検査です。子宮頚がん検診(細胞診)で異常を指摘された場合、精密検査として「コルポスコピー検査」と「組織検査」を行います。

 

正確には、

*子宮頚がん検診(子宮頸部細胞診)でASC-US+HPV検査で陽性

*子宮頚がん検診でLSIL・ASC-H・HSILのいずれかだった

場合に、精密検査に進みます。

 

ちなみに、子宮頚がん検診(子宮頸部細胞診)でASC-USだったけれど、追加で行ったHPV検査が「陰性」だった場合は、組織検査は必要ありません。

HPV検査が「陰性」ということは、少なくとも、現在出ている細胞の異常が、「癌になっていく可能性」が極めて低いものと判断できます。

なので、子宮頚がん検診(子宮頸部細胞診)がASC-USで、HPV検査が「陰性」の時は、「1年後に細胞診を再検査する」ということになっています。

 

 

精密検査の「コルポスコピー検査」とは?(横浜駅近くの婦人科)

「コルポスコピー検査」とは、子宮の出入り口、つまり子宮頚がんが発生する場所を拡大して観察する検査です。

通常は、コルポスコピー検査と組織検査をセットにして行います。

 

子宮頚がん検診で、LSILやASC-HやHSILだった場合は、HPV検査は行わず、すぐにコルポスコピー検査に進みます。

 

コルポスコピー検査は、あくまで、子宮の出入り口を拡大して観察するだけの検査なので、この検査だけを行っても異常の程度を正確に診断することはできません。

 

 

コルポスコピー検査を行う直前に、子宮頚部に「酢酸加工」を行うことによって、細胞に異常がある部分を分かりやすくします。

「酢酸」を子宮頚部につけると、細胞に異常がある部分が白っぽく変化したり、「モザイク」と呼ばれる模様が浮かび上がったりします。

この、酢酸加工によって浮かび上がってきた「細胞に変化が起きていそうな部分」の組織を狙い撃ちでかじりとるのが「組織検査」です。

 

 

精密検査の流れ(横浜市 婦人科)

コルポスコピー検査と組織検査は、およそ次のような流れで行います。

 

 

1)クスコ診で子宮頚部を見えやすくしておりものをぬぐう

2)酢酸がしみ込んだ綿球を子宮頚部に押し当てて酢酸加工をする

3)コルポスコピーで子宮頚部を拡大しながら病変部分を観察する

4)細胞に異常がありそうな部分2~3か所の組織をかじりとる

5)消毒して腟内にタンポンやカーゼを入れる

 

 

組織をとる時に、少し痛みを伴うことがありますが、通常は数秒で終わります。

酢酸加工の時間を含めても、数分で終わる検査です。

 

組織をとるので、ある程度出血します。

血行が良くなると検査後の出血が増える場合があるので、通常検査した当日は運動や入浴は控えます。軽くシャワーを浴びるのは問題ありません。

 

 

止血しやすくするために、タンポンやガーゼで圧迫しますので、通常は検査から数時間後にそれらを抜きます。

自分でとる場合もあれば、翌日再度受診して病院でガーゼを抜く場合もあります。

 

 

通常は、検査から2週間程度で組織診断の結果が返ってきます。

結果次第で、その後の治療又は検査の方針が決まります。

 

 

他の病院で受けた子宮頚がん検診の結果に異常があった場合も、当院でコルポスコピー検査と組織検査を承ることが可能です。

結果の見方がわからない場合のご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

予約専用電話→045-440-5577

 

日付:2025年10月19日  カテゴリー:子宮頚がん,子宮頸がん検診

ページの上部へ

葉酸サプリは飲まない方がいい?なぜ妊活に葉酸が重要なのか?【横浜ベイクウォーター近くの婦人科】

★★★妊活中に葉酸のサプリメントが必須な理由★★★(横浜市の婦人科)

 

妊娠を希望している場合、食事の内容や生活習慣に意識を向けることはとても重要

です。

特に、「お母さん」は自分の体が赤ちゃんが育つための「土壌」になるわけですから、お母さん自身の栄養状態が良い方が、赤ちゃんにとってもよい環境を作ることができます。

 

逆に、たばこやお酒など、害になるものは、「お母さん」が摂取してしまうとダイレクトに赤ちゃんに影響してしまいます。

少なくとも、妊娠を考えている人は、たばこは直ちにやめることをお勧めします。「妊娠がわかってからやめよう」では遅すぎるのです。

 

 

★妊娠3か月前から葉酸サプリメント摂取★

妊娠前から、「サプリメントで」しっかり補っておいた方がよい栄養素が「葉酸」です。厚生省が、「食事に加えて」サプリメントで1日400μgの葉酸を摂取するように提唱しています。

通常は、バランスの良い食事をとれば、十分な栄養を摂取できます。

ただ、妊娠前から妊娠初期に必要な葉酸の量は、通常の食事ではカバーしきれない可能性が高いため、「食事をとっていてもサプリメントでプラスしましょう」と言われているのです。

 

栄養素によっては「過剰摂取」といって、取りすぎることによって逆に害が出るものもあります。

特に、脂溶性のビタミンなどは摂取量に注意が必要です。

 

葉酸は、水溶性ビタミンの1種なので、取りすぎても害になることはほとんどありません。

もちろん、サプリメントも規定量を大幅に超えて摂取すると、弊害がある場合もありますので、葉酸の場合は1日1000μgは超えないようにしましょう。

 

そもそも、なぜ妊娠前や妊娠初期に葉酸を摂取した方がいいのかというと、葉酸の摂取量と赤ちゃんの先天的な異常のひとつである「神経管閉鎖障害」の発生が関係しているからです。

妊娠初期の、赤ちゃんの細胞がどんどん作られている時期に葉酸が不足すると、神経管の癒合不全が起きて、脊椎(背中にある神経の束)が二つに分かれてしまう「二分脊椎」などの障害が発生しやすくなります。

 

妊娠する3か月前から、葉酸を十分量摂取することで、この先天的な異常のリスクを下げることが可能です。

 

ただ、「妊娠する3か月前」がいつなのかは予測できませんよね?

なので、「妊活を開始したら直ちに」サプリメントで葉酸の摂取を開始した方がよいと言えます。

 

クリニックでも、妊活中の方も妊娠中の方も安心して摂取していただける葉酸サプリメントをご案内しています。

購入をご希望の方は、「ヘルシーパス 患者様用オンラインショップ」からご購入いただくか、クリニックにお問い合わせください。

注:オンラインショップをご利用の際に「紹介クリニックのID」が必要になります。IDをご存じない方は当院までお問い合わせください。

日付:2025年10月18日  カテゴリー:不妊症

ページの上部へ

生理痛がひどくても病院に行かなくていい?【横浜駅近くの婦人科】

生理痛が「ひどい」かどうかの判断(横浜市の婦人科・女医が解説)

正常な排卵周期の生理であれば、生理の時に全く不快な症状が出ないということの方が稀です。痛みの程度の差はありますが、多少下腹部や腰が痛くなったり、下半身が重だるくなることがほとんどです。

では、どの程度の症状だと、生理痛が「ひどい」といえるのでしょうか?

 

 

次のような症状がある場合は、生理痛を放置しない方がいいかもしれません。

 

*市販の痛み止めを1日3回以上飲まないとつらい

  *市販の痛み止めがほとんど効かない

  *腹痛や腰痛で立っていられなくなる

  *生理痛のせいで学校や仕事を休む日がある

  *痛みがひどいだけではなくて出血量も多い

  *腹痛や腰痛以外に頭痛や吐き気を伴う

  *生理の時に下痢になる

  *下腹部痛だけではなく肛門痛や排便痛がある

 

 

生理痛が「ひどい」時の対処法(横浜市の婦人科)

軽い生理痛や、生理の時期の体のだるさであれば、バランスのいい食事を心がけたり、体を温めたり、ストレッチや軽い運動で血行を良くすることで症状を和らげることが可能です。

市販の痛み止めも、上手に使えばある程度痛みをコントロールできますので、「ひどくない」生理痛ならセルフケアで上手に付き合っていくとよいでしょう。

 

ただし、最初に挙げたような「ひどい」症状がある場合は、自分で何とかできるものではありません。

「月経困難症」と言って、「病院で検査を受けて適切な治療をした方がいい」状態です。

 

特に、生理の量が多い「過多月経」を伴っていたり、肛門側の痛みや排便時の痛みも伴っている場合は要注意です。子宮筋腫や子宮内膜症などの、器質的な病気が隠れている可能性があります。

これらの病気の有無は、超音波検査を受ければわかります。婦人科を受診して、超音波検査を受けるようにしましょう。

性行為の経験がない場合は、超音波検査はお腹の上から又は肛門側から機械を当てます。膣からの診察をしなくても診断ができますので安心してください。

内診が不安で受診を躊躇している場合は、「内診はせずに検査をしてほしい」ことをあらかじめ伝えておくとよいでしょう。(性行為の経験がある方は、基本的に膣からの診察になります)

 

 

生理痛がひどい場合の治療法(横浜駅近くの婦人科)

痛み止めが効かないほどの生理痛の場合や、子宮内膜症を伴っている場合は、基本的にピルや黄体ホルモン剤による「ホルモン療法」が主流になります。

「ひどくない」生理痛であれば、体を温める効果のある漢方を使ったり、鎮痛剤を早めの時期から服用することである程度症状を和らげることが可能です。

鎮痛剤は、市販の痛み止めよりも効果が高いものが多く、作用の仕方が異なるものを組み合わせるとより効きやすくなります。痛みを我慢しきってから服用しても効果はいまいちになってしまいますので、鎮痛剤を使う場合は「痛くなってきたかも~」くらいのタイミングで躊躇せず飲むのがポイントです。

 

ひどい生理痛に対しては、低用量・超低用量ピル又は、黄体ホルモン剤(ディナゲスト)を使います。

 

ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類のホルモンが混ざっている薬です。排卵を抑えて、子宮内膜を薄く保つという作用があります。この「子宮内膜を薄くする」作用が、出血量を減らして痛みを軽くしてくれるのです。

ピルは排卵を抑えますが、出血(生理)を来なくさせるわけではありません。定期的に出血は来るので、生理が来るタイミングをコントロールして、なおかつ生理を軽くしたいという方にはお勧めです。

最近は、連続服用タイプのピルも発売されていますので、生理が来る回数を3カ月や4カ月に1回にして、不快な症状に煩わされる機会そのものを減らすことも可能になってきました。

 

 

黄体ホルモン剤(ディナゲスト)は、黄体ホルモンだけが含まれた薬です。ピルとの大きな違いは、内膜をより薄く保つので出血がほとんど来なくなります。また、卵胞ホルモンが含まれていないため、吐き気や頭痛といった副作用がほとんどありません。

ピルほどは、血栓症リスクも上がらないため、例えば、片頭痛がひどくてピルが飲めない人や、年齢的にピルによる血栓症が心配な方にも使いやすい薬です。

 

 

いずれの薬も、婦人科で検査を受けて、どの薬が適しているかを相談して、処方してもらいます。

ひどい生理痛を放置すると、将来的な子宮内膜症や不妊症のリスクにつながってしまいます。また、毎月生理痛で寝込んでいては、やりたいことに力を注ぐこともむつかしくなってしまいますよね。

ぜひ、「痛くない快適な生理」にコントロールできるということを、体感してみてください。

 

日付:2025年10月18日  カテゴリー:生理痛

ページの上部へ

生理が来なくて不安な時に何をすべきか?【横浜駅近くの婦人科】

生理が来なくて焦ったら?ゴムしてたのに?(横浜市の婦人科)

生理が予定の日を過ぎても来ない場合、「いつまで様子を見ていいの?」「すぐに受診した方がいいの?」という心配が出てくると思われます。生理がこなくて焦った経験は、年齢を問わずありうるでしょう。

「ゴムしていたのに生理が来ない・・・」「避妊したのに生理が遅れている・・・」と不安になったり、「妊娠したかもしれない」と心配な時は、どうすればいいのでしょうか?

たまに男性から、「彼女の生理が来ていないらしい」というご相談を受けることもあります。

 

特普段の生理が比較的定期的に来ている方の場合、数日遅れただけでも不安になるかもしれませんね。特に、妊娠の可能性が「なくもない」という場合、生理が来ないと焦ってしまうという方も多いのでは?

「ゴムをしていたのに生理が遅れて不安・・・」「ちゃんと避妊していたのに生理がこない・・・」という声もよく聞きますが、実はコンドームでの避妊効果はあまり高くありません。そのため、コンドームを使用していても妊娠していたというケースはあります。

 

 

生理の予定日に「そろそろ生理だから大丈夫」と思って、しっかり避妊せずに性行為をしたら、予定日に生理が来なくて焦る・・・といったケースもあります。実際、生理予定日に性交したら、避妊に失敗。もうすぐ生理だからと緊急避妊を行わずにいたら、妊娠していたというケースがありました。

 

いつもは25~30日くらいで定期的に来ているのに、今回だけ遅れているという場合は、妊娠している可能性が「ゼロ」であれば、2週間程度の遅れは様子を見ても大丈夫なことがほとんどです。

性行為をしていなければ、妊娠の可能性は「ゼロ」と言えます。性行為をしていないのに生理が遅れる理由は、卵巣の働きに何らかの異常が起きているからです。ただ、その異常は「今回だけ」の一時的なものという場合もあります。

 

コンドームをしていたのに生理が来ない場合は、妊娠の可能性が「ゼロ」とは言い切れません。

コンドームの避妊効果はそれほど高くないのです。なので、コンドームを使っていても、妊娠しているということはありえます。予定外の妊娠をなさった方に伺うと、「ゴムしてたのに妊娠したんです」とおっしゃるケースは、実は少なくありません。

 

逆に、生理の周期が24日未満だったり60日以上とばらつきが大きい状態が半年以上続いていれば、放置せずに受診した方がいいでしょう。たとえ妊娠の可能性がなくても、卵巣の働きに継続的な異常が起きている可能性が高くなります。

 

 

生理が来ないことで、「妊娠したかもしれない」という不安を抱えれば抱えるほど、ちょっとした不調が気になってしまうかもしれません。

ストレスや過労で、一時的に生理が遅れることもあります。1週間程度の遅れで焦って受診しなくても大丈夫なケースは多いのですが、ちょっとでも不安であればご相談にいらしてくださいね。

 

 

生理が遅れて心配ならまずは妊娠検査薬(横浜の婦人科)

生理が予定日を過ぎても来ない場合に、まずすべきことは「妊娠していないかどうかの確認」です。「妊娠していたらどうしよう」と不安に思っているだけでは、適切な対処はできません。妊娠反応を調べれば、少なくとも現時点で妊娠しているのかどうかはわかります。

「生理こない」と気づいて、直近3カ月以内に、1度でも性行為があれば、尿検査で妊娠反応を確認しましょう。「前回の生理以降」に性行為がなくても、実は前回の「生理だと思っていた出血」が妊娠初期の不正出血だったという場合もあるので、数ヵ月さかのぼって性行為があれば念のため妊娠反応は確認した方が安心です。

たとえコンドームを使用していても、妊娠するという確率が「ゼロ」なわけではありません。

 

 

妊娠反応が「陽性」であれば、それは体のどこかに妊娠しているということです。この場合は、直ちに受診です。

妊娠反応が「陰性」であれば、性行為は控えたまま1週間後に再度妊娠反応を確認します。

再検査でも「陰性」なのに、生理予定日から2週間以上たっても生理が来なければ、その時点で一度受診しましょう。

 

 

稀に、何度検査をしても妊娠反応が陰性だったのに、妊娠していたとおっしゃる方がいらっしゃいます。この場合は、妊娠検査薬の使い方や「陽性か陰性か」の見方が間違っていた可能性があります。

通常は、「妊娠したかも」と思ってから3週間の間、「まったく性行為を行わずに」妊娠検査薬を繰り返し使って、妊娠反応がずっと陰性であれば、妊娠はしていません。

 

 

妊娠していなくても60日以上の無月経は放置しないで(横浜の婦人科)

全く性行為の機会がない場合は、妊娠の可能性は「ゼロ」と言えます。妊娠の可能性がなければ、しばらく生理を待ってみて、生理予定日から2週間以上たっても来なければ受診です。

1~2週間の生理の遅れは、焦って受診しなくても大丈夫なことがほとんどですが、少しでも不安であれば婦人科で相談してみることをお勧めします。

 

 

普段から生理が不規則で、そもそも「次の生理の予定日」がわからないという場合は、「前の生理から60日以上たっているかどうか」を目安に受診を考えるといいでしょう。

例え60日以上たっていなくても、心配な症状があればその時点でご相談いただいた方が、対処の方法もお伝えできます。

ひとりで不安を抱えるより、まずは婦人科で相談なさってくださいね。

 

ご予約はこちらから

 

【2025年】横浜市の生理不順/月経困難症治療 おすすめしたい6医院

関連記事:「生理がきそうでこない時にこさせる方法!」|エミシアクリニック

日付:2025年10月17日  カテゴリー:生理不順

ページの上部へ