性病
おりもの・かゆみ・性感染症の検査|内診は必要?
性感染症の検査は、症状だけでなく「いつ・どのような接触があり、どの部位に感染した可能性があるか」に合わせて選びます。一つの検査で、すべての性感染症を調べることはできません。おりものやかゆみの原因も、カンジダ、細菌性腟症、かぶれなどさまざまで、問診だけで正確に診断することは困難です。[1][2]
症状がある場合は、検査が陽性になりやすい時期を自己判断で待たずに受診してください。発熱、強い下腹部痛、妊娠中の症状、性器の潰瘍などは早めの診察が必要です。
性感染症検査を考えるタイミング
- おりものの量・色・臭いがいつもと違う
- 外陰部のかゆみ、痛み、排尿時痛、水疱、ただれがある
- 不正出血、性交時出血、性交痛、下腹部痛がある
- 新しいパートナーとの性行為、コンドームを使わない性行為があった
- パートナーが性感染症と診断された、または症状がある
- 妊娠を希望している、妊娠が分かった
- 症状はないが、感染の有無を確認したい
クラミジアや淋菌は無症状のことがあり、HIVや梅毒にも症状のない時期があります。「症状がないから感染していない」とは限りません。[3]
症状・感染機会に応じて選ぶ検査
| 調べる病気・状態 | 主な検体・検査 | ポイント |
|---|---|---|
| 腟カンジダ | 腟分泌物の顕微鏡検査・培養など | 症状だけでは確定できない。再発や治りにくい場合は菌種確認が役立つ |
| 細菌性腟症 | 腟分泌物、pH、顕微鏡検査など | 腟内細菌のバランスの乱れを評価する |
| トリコモナス | 腟分泌物の核酸検査・顕微鏡検査・培養など | パートナーの検査・治療も重要 |
| クラミジア・淋菌 | 腟・子宮頸部・尿などの核酸増幅検査 | 口や肛門への接触があれば、咽頭・直腸など別部位の検査も検討 |
| Mycoplasma genitalium | 腟・子宮頸部・尿などの核酸検査 | 全員への一律検査ではなく、持続・再発する子宮頸管炎などで検討 |
| 性器ヘルペス | 水疱・潰瘍など病変部の核酸検査・培養 | 症状がある時の病変部検体が有用。抗体検査だけでは現在の病変の原因を確定できない |
| 梅毒・HIV・肝炎 | 血液検査 | 感染直後は陰性のことがあり、時期に応じて再検査が必要 |
「マイコプラズマ」という名前の菌をすべて同じように検査・治療するわけではありません。病原性や治療の必要性が異なるため、症状と診断目的を確認します。[4]
検査する部位が大切です
性感染症は性器だけでなく、のどや直腸に感染することがあります。腟の検査が陰性でも、咽頭感染を否定したことにはなりません。オーラルセックスやアナルセックスを含め、感染した可能性のある部位を医師に伝えてください。
問診は検査を絞るための医療情報です。責めるための質問ではありません。分かる範囲で、接触した時期、コンドームの使用、相手の診断、現在の症状をお伝えください。
性行為から何日後に検査できますか?
病原体と検査法によって、感染から検出できるまでの期間が異なります。接触直後の陰性結果だけでは感染を否定できないことがあり、初回検査と後日の再検査を組み合わせる場合があります。正確な時期は、接触日、症状、選ぶ検査によって個別に判断します。
症状がある時は、検査時期を待って受診を遅らせないでください。その日に診察できる原因を調べ、必要に応じて後日再検査を計画します。HIV、梅毒などの無料・匿名検査を行う保健所等もあります。検査場所は厚生労働省の案内で確認できます。[3]
内診は必ず必要ですか?
全員に内診が必要なわけではありません。尿検査や血液検査で調べる項目もあり、検査法によっては腟ぬぐい液を自分で採取できることもあります。ただし、おりもの、出血、下腹部痛、外陰部の皮膚症状がある場合は、診察で得られる情報が重要です。
性交経験がない方や診察に強い不安がある方は、最初にお伝えください。外陰部の観察、外側からの採取、尿検査など、目的に応じて負担の少ない方法を検討します。医学的に内診が必要な場合も、理由と方法をご説明して同意を確認します。
検査前に気をつけること
- 腟洗浄はせず、可能なら腟剤・市販薬を使う前に受診する
- すでに薬を使った場合は、薬名、使用日、回数を伝える
- 抗菌薬を最近使用した場合は、薬名と期間を伝える
- 最終月経、妊娠の可能性、アレルギー、持病を伝える
- 強い症状がある場合は、準備のために受診を遅らせない
生理中も検査できる場合がありますが、出血量や検査項目により採取しにくいことがあります。予約時にご相談ください。
結果が出た後に確認すること
陽性の場合は、治療法だけでなく、パートナー対応、性行為を再開できる時期、治癒確認・再検査の必要性を確認します。クラミジアや淋菌などは再感染が多いため、治療後およそ3か月での再検査が勧められることがあります。[5]
陰性でも、検査した部位と病原体、検査時期の範囲内での結果です。症状が続く場合は、感染症以外の皮膚疾患、ホルモン低下、子宮頸部の病変なども含めて再評価します。
保険診療と自費検査
症状があり、医師が必要と判断した検査は保険診療となる場合があります。症状のないスクリーニングや希望によるセット検査は、原則として自費診療です。検査項目によって費用が異なるため、最新情報は診療費用のページをご確認ください。
性感染症検査についてよくある質問
Q. かゆみがあれば性病検査が必要ですか?
かぶれやカンジダなど性感染症以外の原因も多いため、かゆみだけで一律に決まりません。性行為の状況、皮膚の状態、おりものを確認し、必要な検査を選びます。
Q. 血液検査ですべての性病が分かりますか?
分かりません。血液検査は梅毒、HIV、肝炎などに用います。クラミジア・淋菌・トリコモナスなどは、感染した可能性のある部位から別の検体を採ります。
Q. パートナーが陰性なら自分も陰性ですか?
そうとは限りません。感染の成立、検査部位、検査時期が異なるため、ご自身も適切な時期・部位で検査してください。
Q. 検査結果は何日で出ますか?
検査項目と検査機関によって異なります。診察時に、結果の予定日と確認方法、結果を待つ間の注意点をご案内します。
横浜駅近くで性感染症検査をご希望の方へ
横浜駅から徒歩6分、ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~で女性医師が診察します。症状と感染機会に合わせ、必要な検査をご案内します。
この記事の執筆・医学監修
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~ 院長
更新日・最終医学確認:2026年9月5日。本ページは一般的な医療情報であり、個別の診断・治療に代わるものではありません。
参考文献
- 日本性感染症学会.性感染症 診断・治療ガイドライン2026.
- CDC. Vulvovaginal: STI Treatment Guidelines. 2021.
- 厚生労働省.HIV・性感染症検査相談マップ.
- CDC. Mycoplasma genitalium: STI Treatment Guidelines. 2021.
- CDC. STI Screening Recommendations. 2021.
◆◆◆当院はGME医学検査研究所の提携医療機関です◆◆◆
おりものが増えたら性病?【横浜市の婦人科】
おりものが多い=性病なのなの?
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<<この記事の執筆者>>
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック院長
横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。
参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン
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おりものに変化があると、性行為の経験がある方の多くが「性病ではないか」と心配して受診なさいます。
特に、性行為後から症状が出たりすると余計に心配になってしまいますよね。
受診なさる方の訴えで多いのも、「おりものが増えた」「おりものの色がいつもと違う」「おりものの臭いが強くなった」「痒みが気になる」といったものです。
おりものに変化が起きる病気は
クラミジア性子宮頚管炎
淋菌性子宮頚管炎
トリコモナス腟炎
マイコプラズマ感染症
といった、いわゆる「性感染症=性病」と
細菌性腟炎=大腸菌や溶連菌などの雑菌による炎症
カンジダ腟炎=カンジダという真菌(カビ)による炎症
といった、性行為とは関係ないものがあります。
かゆみ=性病とも言えない
痒みが強いからと言って必ずしも「重症」であったり「性病」である可能性が高いわけではありません。
むしろおりものの量はそれほど多くはないけれどクラミジアに感染していたりするケースもあります。
また、強いかゆみとぽろぽろしたおりものが出たから「カンジダの症状」だと思っていたら、クラミジアも併発していたというケースもあります。
自覚症状だけで何の病気なのかを判断することは困難なのです。
「性病」かどうかは検査をすれば分かります
いつもよりおりものが多いなと感じたり、臭いが強いかもと思ったら、早めに婦人科で検査を受けるようにしましょう。
主な検査は、おりものをぬぐい取って調べる「培養検査」や「抗原検査」です。
おりものはそれほど気にならないけれど、かゆみやしみる感じが強い場合、性器ヘルペスの可能性があるため、血液検査を行ったり、皮膚表面をこすって抗原を調べる検査を行う場合もあります。
性行為の経験がある方の場合は、「おりものや痒み」が出たら必ず「内診」は必要になります。
性行為の経験がなくても、カンジダ腟炎や細菌性腟炎になることはあります。この場合は、「内診」は行わず、外陰部の皮膚の状態を目で見て確認(視診)したり、表面に付着しているおりものを綿棒でぬぐい取って検査を行います。
性行為の経験がなければ、「内診」はしませんので安心して受診してくださいね。
「性病」の予防は定期検査とコンドーム
また、性行為の時に、「毎回」「正しく」「初めから終わりまで」コンドームが使用できているかどうかを改めて確認してることをお勧めします。
万が一どちらかが性感染症に感染していると分かったら、必ず2人そろって「治療」を受けるようにしましょう。たとえどちらかの検査が「陰性」でも、「偽陰性」の可能性がありますので、きちんと治療を受けた方が安心です。
日付:2026年7月17日 カテゴリー:性病
おりものが臭う・色が濃い・茶色い・量が増えた・・・全部要注意!
性病検査はどんな時に必要?
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<<この記事の執筆者>>
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック院長
横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。
参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン
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最近、性感染症の検査で異常が出る方が少々増えてきています。中には、「ちょっと痒いだけ」という症状で念のため調べてみたらクラミジアが陽性だったというケースもあるので(通常クラミジア感染で痒みは出ません)、症状の有無にかかわらず定期的な検査をお勧めしたいところではあるのですが。
職業的に定期検診が必要なケースを除くと、なにも症状がないのに性感染症の検査を定期的に受けています、という方はまれでしょう。通常は、かゆみやおりものの異変など、何か気になる症状が出て初めて婦人科にいらっしゃいます。
痒みはないけれどおりものが増えたり臭いがきつくなったりした場合や、おりものに出血が混ざっていた場合は、できるだけ早く受診した方がよいでしょう。
一時的におりものが増えて自然に治ることもありますが、それが単なる雑菌による症状だったのか性病だったのかは、症状や経過だけで判断することはできません。
女性の性病で最も多いのは「クラミジア」
女性の性感染症の中で最も頻度が高いのは「クラミジア頚管炎」ですが、実はクラミジアに感染していても6~7割の方は無症状というデータもあるくらい、自覚症状が出にくい感染症です。
症状が出るとしたら、下記のような症状が一般的です。
おりものの臭いが強くなった
おりものの量が増えた
おりものの色が濃くなった
おりものに血液が混ざる
腹痛や性交痛が気になる
これらの症状が少しでも気になったら、様子を見るのではなく直ちに婦人科を受診しましょう。
また、性感染症を予防する方法はコンドームを「最初から最後まで正しく使用」するしかありません。
たとえパートナーが1人だけでも、結婚していても、相手が感染していたらうつるのです。
妊娠を希望している時以外は、必ずコンドームを「正しく」使いましょう。また、妊娠をする場合は、「コンドームを外す前に」お互いに一通りの性感染症の有無をチェックしておくことをお勧めします。
性病検査は何をする?内診は必要?
一般的に「性病検査」として行うのは、「おりものをぬぐい取る検査」と「血液検査」です。
おりものの状態を見たり、それをぬぐい取って検査に出すため、内診が必要です。
その他に、外陰部の状態を目で見る「視診」を行います。
それぞれの検査で分かる病気は以下のようなものです。
*おりものの検査⇒クラミジア・淋菌・トリコモナス・マイコプラズマ
*血液検査⇒梅毒・B型肝炎・C型肝炎・HIV・ヘルペス
*視診⇒ヘルペス・尖圭コンジローマ
「病気」が疑われる場合は、保険で検査が可能ですが、肝炎やHIVの検査を保険で行うことは難しいため、「性病検査を一式全部したい」という場合は自費診療になります。
気になる症状があれば、その症状を引き起こしうる病気だけ保険で検査を行うことが可能です。
少しでも心配なことがあれば、まずは婦人科を受診しましょう。
ご予約はこちらから
日付:2026年7月13日 カテゴリー:性病
おりものの色や臭いが気になる時は?性病の可能性は?【横浜駅近く女医の婦人科】
茶色や緑色のおりものは異常?
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<<この記事の執筆者>>
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック院長
横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。
参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン
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「おりものの異常」で受診なさる方は、気になってすぐに受診する方と、「結構前から気になっていた」という方に大別されます。
「いつもおりものが多い」「以前から痒みが続ている」「何となく臭いが気になっていたが様子を見ていた」という方も少なくありません。おりものの臭いや色がいつもと違うな~と思った時に、一番気になるのはそれが受診せず放置しても問題ないものなのかどうかでしょう。
おりものの異常のうち、カンジダやB群溶連菌・大腸菌といった細菌による膣炎であれば、自然に治ることもあります。一方、クラミジアなどによる性 感染症は自然に治ることはなく、パートナーも含めてきちんと治療する必要があります。
性 感染症、つまり性病に気付かずに放置してしまうと、パートナーとのピンポン感染やそれ以上の感染拡大のリスク、そして、感染がお腹の中に広がると「骨盤腹膜炎」という強い炎症が起きた状態を引き起こしてしまったり、将来的な不妊症のリスクにもなりえます。
おりものの異常は性病?
少なくとも半年以内に性 行為があり、おりものの量が増えた・臭いが強くなった・色がいつもと違う・ピンク色や茶色いおりものが出る・血液がおりものに混ざるなどの症状がある場合は、様子を見ずに受診したほうがよいでしょう。
厳密には、おりものの状態だけでそれが「性感染症(性病)」かどうかを判断することはできません。おりものをぬぐい取る検査をして、そこにばい菌がいるかどうかを確認しなければ断定はできないのです。
おりものでわかる性感染症は、クラミジア頸管炎・淋菌感染症・トリコモナス膣炎・マイコプラズマ子宮頚管炎です。これらはいずれも性 行為によって感染するものですが、トリコモナスの場合はまれにプールや温泉などでの感染もあるので「絶対に性行為のパートナーから感染したもの」とは言えません。
ただ、多くの場合は性 行為が感染経路になるので、これらの菌が検出された場合はパートナーと一緒に完治が確認できるまで適切な治療を行う必要があります。
治療の途中で性 行為を行ってしまうと、治療が長引いてしまうので注意が必要です。
性交渉していなくても細菌性腟炎になる?
一方、性行為は関係なく発生してくるおりものの異常は、主にカンジダ膣炎と細菌性膣炎によるものです。
カンジダ膣炎外陰炎は「カンジダ」という真菌(カビ)が繁殖して膣内や外陰部の皮膚に炎症を引き起こすものです。ぽそぽそした塊状のおりものや白~緑がかったおりものが増えて、膣内や外陰部に痒みを引き起こします。
細菌性膣炎は、大腸菌やB群溶連菌などの雑菌が増えて膣内に炎症を引き起こすものです。黄色っぽいドロッとしたおりものが増えたり、生臭い臭いが強くなることがあります。細菌性膣炎でかゆみが出ることはまれです。
大腸菌やB群溶連菌は自然に治る?
カンジダ膣炎や細菌性膣炎は、自分の抵抗力がしっかりしていれば膣の「自浄作用」によってばい菌を洗い流すことができるため、2~3日で自然によくなることもあります。
数日おりものが気になっていたけれどすぐに改善したという場合で、性 行為の機会がなければそのまま様子を見てもよいでしょう。
ただし、性行為の機会がある場合は、一度は一通りの検査を受けておいた方が安心です。クラミジアも淋菌も、ほとんど症状が出ない人の方が多いため、隠れた感染が持続する場合があります。本当は、何も気になる症状がなくても、少なくともパートナーが変わったら感染症の検査を定期的に受けた方が確実なのです。
少しでも気になる症状があれば、自分で何とかしようとせず婦人科で相談しましょう。
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妊娠前に性感染症検査が必要なワケ
今日は子どもたちを夫に託して、女性医療ネットワークの理事会と学会に参加してきました。学会は、主に不妊治療に関する内容のものですが、私が受講してきたセクションは最近の感染症の動向についてです。
2013年ごろから、若い方の間で梅毒が急増しているということが指摘されていましたが、実際の統計データを見ると一目瞭然。数年前まで年間1000件に満たなかった梅毒と「診断された人」の数が、昨年1年間では4518例にも増えているのです。しかも、梅毒の症状は多彩で、初期症状が出てもしばらくすると消えてしまうため、梅毒に感染しているけれどきちんと診断されていない人はもっと多いのではないかと推察されます。
男性では40~44歳が感染のピークですが、女性は20~24歳がピークで、感染者数全体の3割を占めていました。
クラミジアや性器ヘルペスなど、他の感染症もだいたい20~24歳をピークに「若い女性」に多い傾向にあります。「若い女性に多い」ということが何を意味するかお分かりでしょうか?「これから妊娠する可能性が高い人が多く感染している」ということです。
クラミジアによる炎症は不妊症や異所性妊娠(子宮外妊娠)の原因になります。また、分娩時にクラミジアにかかっていると、産道を通ってくる時に赤ちゃんにクラミジアが感染して結膜炎や肺炎を引き起こします。
妊娠中に、胎盤を通じて梅毒が赤ちゃんにうつると「先天性梅毒」になってしまいます。妊婦さんが梅毒に感染していた場合の、赤ちゃんの死亡率は4%・奇形率は14%ですから、何も感染していない場合と比べて様々なリスクが上がってしまうのです。
このように、「これから妊娠する可能性がある年齢」の方の性感染症は「自分一人の問題ではない」ことになります。妊娠を希望するまでは、コンドームの使用を徹底し、妊娠前には一通りの感染症の検査を受ける必要があるのです。「受けたほうがよい」ではなく、本当は「受けておくべき」なんですね。
クラミジア・淋菌・トリコモナスはおりもののをぬぐう検査で調べられます。梅毒やB型肝炎・C型肝炎やHIVは血液を採る検査で調べられます。梅毒やHIVは保健所でも検査を受けられますので、費用的に負担を少なくしたい場合は保健所での検査を活用するといいでしょう。クリニックでも、一通りの感染症の検査や、風疹交代を含めて妊娠前にチェックしておいたほうがよい検査をセットで行っています。ご希望の方はお電話でお問い合わせくださいませ。
予約専用電話045-440-5577
日付:2017年3月27日 カテゴリー:性病
子宮頸がんとHPV感染
子宮頸がんの検診で異常が出た方の中には、HPV検査を希望される方もいらっしゃいます。
検診の結果が「ASC-US」だった方は、HPVハイリスクタイプの検査が保険でできますが、それ以外の結果の方は自費での検査になります。
また、HPVのどのタイプに感染しているかを調べることで、今後持続感染するリスクや子宮頸がんに進んでいくリスクをある程度予想することができるので、タイピング検査を希望なさることもあります。
HPVタイピング検査は、約15種類あるHPVハイリスクタイプの感染の有無を調べる検査です。自費の検査になるので、12600円のご負担が必要になりますが、16型と18型に感染しているかどうかも確認できるため、今後ワクチンを打って明らかに効果が期待できない方を判別することが可能です。
子宮頸がん検診で異常が出ていても、治療が必要な段階までは進んでおらず、HPV16型か18型に感染さえしていなければワクチンを打つ意味はゼロではありません。
検診で異常が出てしまったからワクチン接種をどうしようか・・・と迷っていらっしゃる方は、まずタイピング検査を受けてみてはいかがでしょうか。
HPVは一度感染しても多くは持続感染せず自然に活動が抑えられていきます。HPVのタイプによって持続感染しやすいものと活動がおとなしくなりやすいものがありますが、ウイルスの活動が制御されればHPV検査は「陰性」になりますし、子宮頸がん検査の結果も正常化していくことが多いですね。
いったん感染したHPVを治療する薬はありませんので、自分自身の免疫力を高めて、持続感染・再感染を防ぐしかありません。
HPVは、性交渉の経験がある女性の8割が一生に1度は感染するといわれているくらい非常にありふれたウイルスです。10代や20代前半の感染率はほぼ50%というデータもあるくらいです。
性交渉の開始年齢をできるだけ遅くしたり、コンドームで予防を心がけることはとても大切ですが、100%予防する方法は感染前のワクチン接種以外にないのが現状です。
子宮頸がんの検査で異常が出てHPV感染が心配・・・という方は、お気軽にご相談下さいね。
日付:2010年11月1日 カテゴリー:性病,診療メニュー紹介
主な性病
性病=性感染症は、性交渉でうつる感染症全ての総称です。10代から20代前半を中心に広がっており、特に自覚症状が出にくいタイプの病気が蔓延しつつあります。
予防はコンドームを初めから正しく使うこと!これしかありません。診断や治療の方法は感染の種類によって異なります。
・クラミジア感染症
感染力が強く症状がほとんど出ないために、特に女性の感染者が増えています。20-24歳の女性で、症状がない人も含めると6.4%、つまり16人に1人がクラミジアにかかっていることが推定されています。診断方法はおりものの検査か血液検査。治療法は抗生物質の服用です。
・淋病
クラミジアと同様症状が出にくく、また、薬が効かない「耐性菌」が増えているためにじわじわと広がっています。診断方法はおりものの検査のみ。治療は抗生物質を点滴や筋肉注射します。
・性器ヘルペス
「単純ヘルペスウイルス」というウイルスによる感染症です。最近は感染力があるのに自覚症状はない「不顕性感染」が増えているため、特に男性から女性へ気づかずに感染してしまうケースが増えています。
発症すると外陰部に水ぶくれができて尿がしみたり強い痛みが出ます。診断方法は水ぶくれなどの見た目で判断できますが、血液検査や水ぶくれをこすって検査を行なう事もあります。治療は抗ウイルス薬の塗り薬や飲み薬ですが、重症だと点滴が必要になります。
・尖圭コンジローマ
HPVの6型や11型が原因で外陰部や肛門周囲に「イボ」ができる病気です。コンドームで防ぎきれないことがあるのと、再発しやすいので、かかると厄介。イボを見れば一目で診断できます。治療はイボをレーザーや電気メスで切り取るか、塗り薬を一定期間使用します。
・HPV感染症
HPVの中でも子宮頸癌の原因となるハイリスクタイプに感染したら要注意です。性交経験のある女性の7~8割が50歳までに1度はかかると言われているくらいメジャーなウイルス。診断はおりものの検査で行います。
HPVに対する治療薬はありませんが、9割の人は1度かかっても自然に治ります。また、16型・18型を防ぐワクチンが発売されたので、子宮頸がんの6割はワクチンで予防できるようになりました。
・トリコモナス腟炎
細菌よりも大きな「原虫」が感染して炎症を起こします。おりものが泡立ったようになって、強い痒みが出ることが多いのが特徴。おりものを取って顕微鏡を見ればすぐに診断できます。治療は、飲み薬又は腟剤を10~14日間使って行います。
・毛じらみ
陰毛に特有の「しらみ」が毛から毛へ移動して感染します。痒みや点状の出血で気づくことが多い。診断は毛根についている卵か、しらみそのものを見つけること。治療は毛を全部剃ってしまうか、スミスリンパウダーを毛に振り掛けて洗い流します。
・B型肝炎・C型肝炎
B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスによる感染症です。性交渉以外にも輸血や医療行為中の血液との接触などによって感染することもあります。感染してもほとんど症状が出ません。診断は血液検査で行ないます。
・HIV/AIDS
HIVウイルスによる感染症で、ウイルスによって免疫不全を発症した状態が「AIDS」です。先進国の中で唯一日本だけが新規感染者が増えており、1日3~4人の感染者が報告されています。特に、20代~30代では異性間での感染が増えているのが特徴です。
診断は血液検査で行ないます。ウイルスを体から排除する治療薬はありませんが、ウイルスの活動を抑えて発症しないようにすることは可能です。
日付:2010年5月20日 カテゴリー:婦人科の病気,性病
クラミジア
妊娠初期の検査では、必ずクラミジア感染の有無を調べることになっています。クラミジアはセックスによって感染する性病=STDの一種なんですが、自覚症状がほとんどないために知らないうちに感染していることがあります。
感染に気付かず、治療しないままにしていると、お産の時に赤ちゃんに産道感染して、新生児の肺炎や結膜炎を引き起こすことも。だから、お産になる前に感染の有無を調べて、あらかじめ治療するようにしてあるんですね。
このクラミジア、10代や20代前半の女性だと17~20人に1人は感染しているというくらい、メジャーなSTDです。症状が出にくいので検査されていないだけで、実際はもっと多いのではないかと考えられています。
現場での印象でも、過去の感染を含めると10%以上の人が検査で陽性を示すように感じています。これは、妊婦健診と不妊検査に来られた方全員にクラミジアの検査をして発見されたものです。症状を訴えて受診された方からクラミジアが検出される率はもっと高くなります。
クラミジアは妊婦さんだけが注意しなければいけないわけではありません。感染による炎症がお腹の中に広がると、卵管の周りに癒着をおこして、卵管の通りが悪くなることがあります。これらの癒着は、将来の不妊や子宮外妊娠のリスクを高めてしまうんです。10代の頃の感染が、30代になって不妊治療の際に発見される、といったケースも実際にありえるんです。
クラミジアの感染そのものは、適切な抗生物質を飲めば治療可能です。最近は4錠を一度に飲むだけで、治療はできます。でも、いったんお腹の中に起こった癒着は治りません。
クラミジア感染を予防するためには、セーファーセックスを心がける!これしかありません。セーファーセックスとは、不特定多数の人と関係をもたない・コンドームを正しく使う・パートナーと一緒に定期的に検査を受ける、といった心がけで、STDのリスクを出来るだけ下げようというものです。セックスをする限り100%STDを予防することはできません。コンドームでも防ぐことの難しいSTDもあるんです。
ただコンドームを使うだけでは実は不十分で、やはりお互いにきちんと検査を受けておくことが大切だと感じています。
最近はブライダルチェクといって、結婚前に不妊の要素や性感染症がないか調べる検診もあります。結婚して、いざ妊娠を目指したら先に性感染症にかかってしまった、なんて、悲しすぎますからね。
避妊に関して心配する人はまあまあいますが、性感染症に関しては無頓着な人が多いような気がします。性感染症の検査は、特別な人だけがするものではなくて、お互いを思いやって付き合いを深めていく人同士がするものなんですね。
検査をしようと切り出すのは、とっても勇気が要ることかもしれません。初めは誤解を招くかもしれません。でも、もしそういった話をして離れていってしまうような相手なら、きっとその先いい関係は築いていけないんじゃないかしら。自分がどれだけ真剣にお互いのことを考えて、将来のこともちゃんと考えているのか伝えれば、真意は汲み取ってもらえるんじゃないかと思います。
日付:2010年5月20日 カテゴリー:婦人科の病気,性病
性器ヘルペス
性器ヘルペスは、「単純ヘルペスウイルス」というウイルスが外陰部に感染することで起こる性感染症の1つです。このウイルスは、「水疱瘡」の原因ウイルスの親戚みたいなもので、症状や感染後の潜伏の仕方など色々共通点も多いんですよ。ただ異なるのは、性器ヘルペスはその名の通り外陰部にしか感染・発症しないという点。
でも、最近はオーラルセックスが一般化してきたので、この性器ヘルペスのウイルスが口に感染しているケースも増えてきているようです。なので「口唇・性器ヘルペス」と呼ぶ事もあります。
性器同士の接触がなくても、口から性器への感染もありうるので、本人に「心当たり」がなくても感染していることがあるわけです。女性に比べて男性の方が症状が出にくいので、「症状はないけれど人にうつす力はある」ということがありえますから、ちょっとヤッカイなんですよね。
コンドームをしっかり、正しく使用していれば、感染のリスクを下げる事はできますが、ヘルペスもコンジローマも感染の範囲が広いのでコンドームだけでは覆いきれない部分にウイルスがいたら感染する可能性はあります。
主な症状は、外陰部の違和感・痛痒さ・尿がしみる・歩くとこすれて痛い・足の付け根のリンパ節が腫れる、などです。性器に水泡=水ぶくれや、びらん・潰瘍ができるので、ひどくなると痛すぎて歩けなくなったり尿ができなくなったりして入院が必要になることもあります。
初めは何となく痒いかな、という程度で、市販のお薬で様子をみていたけれど改善せずに痛みが出てきた、というパターンが多いですね。市販のお薬で2~3日様子を見ても改善しない場合は、早めに婦人科を受診することをお勧めします。
治療は、抗ウイルス薬の飲み薬や塗り薬です。症状の程度にもよりますが、5~10日間の治療で一旦よくなることが多いですね。塗り薬を塗る時は、素手で患部を触らず、綿棒などでお薬をつけるようにしなければいけません。
よほど密接な接触をしなければ、人にうつす事はありませんから、お風呂につかっても問題ないのですが、症状がある間はお湯がしみたりしますからシャワー程度にしておいた方がいいですね。
よく、プールや温泉で感染することはないのかと聞かれることがありますが、ヘルペスもほかの性病と同様性交渉以外で感染することはほとんどありません。
ただ、症状が出た時期=感染した時期とは限らないので、感染源を特定できないこともよくあります。感染してもしばらく症状がないままで経過し、体力が落ちた時に初めて症状が出ることもあるので、まったく性交渉がない時期に突然症状が出て驚かれる方もいらっしゃるんですよ。
このヘルペスがヤッカイなのは、一度感染するとウイルスを完全に体から排除する事ができないという点です。いったん体に入ったウイルスは、症状が治まっても「神経節」というところにひそんだ状態になるんですね。普段は何も悪さはしませんが、体力が落ちたりして免疫力が下がると、また活動しだして症状が再発します。
再発の場合、初感染の時よりは症状は軽めにすむ事が多いんですが、結構不愉快な症状なのでご本人のQOLは著しく下がってしまいます。できるだけ体力を落とさないようにする事が大切ですが、年に6回以上再発を繰り返してしまうようなケースでは「維持療法」と言って、少量の抗ウイルス薬を飲み続けて再発しなくする方法もありますから、1人で悩まずにまずは婦人科で相談してみてくださいね。
HPV感染
いまや、1日3人の新規HIV感染者が出ているという現実。
20~24歳の女性の15人に1人はクラミジアに感染しているのではないかと予測されています。20代で不妊症になっている女性の約3割からクラミジア抗体が検出されているんですよ。
中でも、最も自覚しにくくて最も広がっているのがHPV感染です。
HIVやクラミジアくらいは高校生でも知っている人が多いと思いますが、HPVについて知っている方はまだまだ少ないのではないでしょうか?
HPVというのは、ヒューマンパピローマウイルスのことで、約100種類の型に分かれているウイルスです。子宮頸部には性的接触でしか感染せず、性交経験のある女性の7~8割は一生に一度は感染すると言われているくらい、非常にポピュラーな性感染症なんですね。専門家の先生は、「風邪のウイルスのようなもの」とおっしゃっていました。
なぜこのHPVが問題になってきているかというと、HPVの「ハイリスクタイプ」に分類される型に感染すると、将来子宮頸癌になるリスクが高くなるからです。ハイリスクタイプには、16型・18型・31型・33型・35型・52型・58型・・・というようにいくつかのタイプが含まれます。
性風俗関係の仕事についている女性=コマーシャルセックスワーカー(CSW)のHPVハイリスクタイプの感染率は、ここ数年でほぼ変わらず、48~61%で推移しているそうです。一方、一般の受診者の中で感染率を調べると、10代で46.7%・20代で21.7%とかなり高いことが分かります。
つまり、性感染症は「風俗嬢だけがかかる病気」じゃなくて、普通の人でもかかりうるものなんです。
例えパートナーが一人であっても、相手が病原菌を持っていれば感染するわけですからね。
10代のうちからHPVに感染していれば、当然将来子宮頸癌になるリスクは高くなります。逆に、HPVにかからなければ子宮頸癌にはほとんどならないと言えます。
ここで誤解していただきたくないのが、感染したからといって必ず癌になるわけでもなければ、子宮頸癌になった人が「性的活動が活発だった」から癌になったわけでもないということです。
HPVは性感染症ですが、癌は感染がきっかけでその後病変が進んだだけですから。癌になることと性的活動の活発さは関係ありません。
実際、HPV感染が「持続するリスク」とパートナーの数は比例しますが、感染による病変が「進行するリスク」はパートナーの数と関係ないというデータも出ています。
HPVに感染しても、それだけでは癌に進んでいきません。感染が持続することで、「異形成」という状態から「上皮内癌」→「進行癌」と進んでいきます。どのくらい感染が持続すると癌になっていくのかというと、5年以上の持続感染によって病変が進んでいくと言われているんですね。
ただ、体には自然な免疫機能というものが備わっていますから、1度感染しても2年以内に90%の人がウイルスが勝手に消えていきます。つまり、10代や20代のうちに約80%の人がいったんHPVに感染するけれど、そのうち10%弱の人だけが30歳以降も感染が持続し、そのうち1~2%の人が癌に進んでいく、というわけです。
このHPV感染に対し、何をすればいいのでしょうか。
できることはたくさんあります。
最も強調すべきことは「早すぎるセックスは危険だ」ということをきちんと教えていくことだと思います。
10代に対して、セックスを禁止することはできません。でも、「先延ばしにすることにメリットはあるよ」と伝えることは大事だと思うんですよね。
もう一つ、今すぐできることは、コンドームによる予防です。感染を予防する方法は、性交渉をしないかコンドームを使うかしかないんですね。
そして、さらに大事なことは、セックスの経験があったら何歳であっても、1年に1回の子宮癌検診を受けることです。検診によって細胞の変化を早いうちに見つけたり、HPVに感染していることが分かれば、癌になってしまう前に適切な治療ができますから。
検診の目的は、癌になる手前もしくはごく初期の癌の段階で発見することで、子宮を残したまま完治することができるようにすること、つまり子宮を失わずに治療をすることなんです。
さらに、これにプラスして有効な予防ができるように、昨年末から接種可能になったのがHPV予防のワクチンです。海外では、主に中学生に、国が公費負担でHPVワクチンの接種をしているんですよ。
日本では2価ワクチン(16型・18型のみを予防するワクチン)が承認・発売されています。まだ公費負担になっている地域はごくわずかなので、ほとんどは自費での接種になるんですけれど。
ワクチンを接種すると、ちょうどインフルエンザの予防接種をしたのと同じように、型が一致するウイルスには感染しません。
臨床試験での有効性は100%で、大きな副作用は見られていません。きちんと接種すれば、終生免疫つまりその後一生16型と18型には感染しない可能性が高いと言われています。
12歳でワクチンを接種すると、約73%の子宮頸癌を予防することができると予想されています。これってすごいことなんですよ。ワクチン予防できる癌なんてそうそうありませんから。
年間8000人が新たに子宮頸癌になり、年間7000人が新たに上皮内癌(癌のごくごく初期)になっているのって、あまり知られていませんよね。乳癌が増えていることは、ピンクリボンキャンペーンなどの効果で結構皆さんご存知なんですが、実は20代や30代の女性の癌の中では、乳がんよりも子宮頸がんが多いんです。
ワクチンを打たないで将来子宮頸癌になった人の治療にかかる医療費などを計算すると、12歳でのワクチン接種代金を国が負担したとしても、190億円の医療費及び労働損失の抑制につながるそうです。
世界では一般的になっているHPVのワクチンが、早く日本でも中学校ですべての女性に接種できるようになって欲しいですね。
HPVワクチンの話しをすると、必ずと言っていいほど聞こえてくるのが「そんなものを中学生に打ったら中学生にセックスを推奨しているようなものじゃないか」というご意見なんですが・・・
それって「ヘルメットをかぶせたら無謀な運転をしてしまうからヘルメットなんかかぶせない方がいい」って言っているようなものです。
有効な予防手段を講じることと、性行動の抑制につながる情報を提供することは全く異なる角度からのアプローチです。若い女性の健康を守るためには、ワクチンもコンドーム教育も性教育も、全部必要なんですよね。











