日々の雑記
ピルを保険で安く処方してもらうには?
ピルとは?ホルモン剤?
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<<この記事の執筆者>>
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック院長
横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。
参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン
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「ピル」とは、女性ホルモンである「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が混ざった、ホルモンの合剤です。
含まれている卵胞ホルモン(エストロゲン)の量によって、4段階に分かれています。
超低用量
低用量
中用量
高用量
このうち、避妊目的で処方されるのは「低用量ピル」です。
「経口避妊薬(OC)」として承認されているピルには以下の種類があります。
*( )内はジェネリック
トリキュラー(ラベルフィーユ)
マーベロン(ファボワール)
いずれも、「避妊目的で使用する薬」として承認されたものなので、保険適用にはなりません。
これらの薬を処方してもらう場合は、たとえ服用の目的が「避妊」ではなくても自費診療となります。
一方、「月経困難症治療薬」として承認されているピルには、低用量ピルと超低用量ピルがあります。最近は、できるだけ副作用を抑えるために、治療目的でピルを使用する場合は超低用量ピルを選択する傾向があります。
月経困難症治療薬=生理痛の治療薬として承認されているピルには、以下の種類があります。
<低用量ピル>
ルナベルLD(フリウェルLD)
<超低用量ピル>
ルナベルULD(フリウェルULD)
ヤーズ(ドロエチ)
ヤーズフレックス
ジェミーナ
これらの、月経困難症治療薬は、「生理痛の治療のために保険で処方できる薬」として承認されているので、基本的に保険適用になります。
ただし、これらの薬を避妊目的や月経移動の目的で服用する場合は自費になります。
保険と自費だとどのくらい料金が違う?
自費診療の場合、料金はすべて各病院が自由に設定できます。なので、ピル1シート(1か月分)の料金も、病院によって異なります。
避妊用のピル(OC)の値段は、だいたい1シート2500円~3500円で設定されていることが多いようです。これは、その病院がピルをいくらで仕入れているかにもよるので、安く仕入れられる病院はその分値段を抑えた設定にしている場合があります。
ちなみに、当院で扱っている避妊用のピルは、ラベルフィーユとファボワールです。いずれも、社会人の方は1シート3000円、学生さんは1-ト2000円です。
保険診療の場合は、診察の料金も薬剤の値段も、すべて厚生省が決めています。
なので、どの病院で処方してもらっても、1シート(1か月分)の料金は同じです。
病院の規模や、薬局の種類によって、10円程度の差が発生する場合はあります。これは、薬剤そのものの値段ではなく、診察や処方の料金が異なるためです。
保険適用になるピルの値段は、3割負担の方だとだいたい下記の値段になります。
ルナベルLD・ルナベルULD 約750~850円
フリウェルLD・フリウェルULD 約550円
ヤーズ 約1,300円
ヤーズフレックス 約2,500円
ドロエチ 約840円
ジェミーナ(21錠) 約1,900円
ピルを保険適用にする方法は?
ピルを保険で所要してもらうには、以下の条件が必要です。
1)ピル処方の理由が「月経困難症」や「子宮内膜症」の治療目的
2)処方されるピルが保険適用の種類
3)医師が治療のためにピルが必要と判断
1)の「治療目的である」という条件ですが、例え超音波検査で子宮内膜症などの「子宮や卵巣の病気」が見つからなくても、「生理痛がひどい」というだけで治療目的での処方が可能です。
つまり、婦人科を受診して「生理痛がひどいからピルで治療したい」と自己申告すれば、生理痛の痛みの程度や内膜症などの病変の有無は関係なく、保険でピルが処方できるのです。
2)のピルの種類は、前述の「月経困難症治療薬」として承認されている種類の中から選べば、どの種類でも保険適用になります。
通常、ピルの種類は、医師と相談して決めます。
時々、特定の種類のピルしか扱っていないと言われてしまうケースがあるようですが、保険適用のピルは「院外処方」にしてもらえば、どの種類も処方が可能です。
「院内処方」でしか扱ってはいけないというルールはないので、「院外処方で処方箋を発行してください」とお願いすれば、種類を問わず処方してもらえます。
「院外処方」の場合は、処方箋を薬局にもっていって薬剤を受け取ります。
できるだけ安くピルを購入したい場合は、薬局で「ジェネリックを希望します」と伝えましょう。ただし、ヤーズフレックスとジェミーナは、まだジェネリックが発売されていないため、先発薬品のみの取り扱いになります。
3)は、通常「生理痛がひどい」と主張すれば、ピルが治療の選択肢には入ってきます。
「絶対にピルを飲んではいけない人」に当てはまっていなければ、医師は「ピルによる治療が必要」と判断するでしょう。
生理痛の強さは、検査で測ることができません。なので、患者様ご本人が「痛みがつらい」と訴えれば、その症状だけでピルを保険で処方する条件をクリアすることになります。
ただ、これらの「保険で処方できる条件」に当てはまっていても、喫煙・肥満・前兆を伴う片頭痛などの、「ピルを飲んではいけない人」に当てはまっている場合は、ピルの処方はできません。
血栓症のリスクが高くて、ピルが処方してもらえない場合は、黄体ホルモンによる治療を検討してみるとよいでしょう。
◆◆『マイナビクリニックナビ』で「ピル処方のオンライン診療におすすめのクリニック7選」として当院が掲載されました◆◆
★★ピル処方のオンライン診療におすすめのクリニック7選【2025年最新】★★
リンク先URL:https://clinic.mynavi.jp/article/telemedicine_oc-lep/
日付:2026年7月14日 カテゴリー:日々の雑記
保険ピルの処方なら横浜駅近く女医の婦人科へ
ピルを保険で安く・オンラインで便利に・必ず女性医師担当
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<<この記事の執筆者>>
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック院長
横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。
参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン
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「ピルを処方してほしいけれど、どこで相談すればいい?」
「副作用が心配」「保険で安く処方できる?」「女性医師に診てもらいたい」
このような悩みで検索される方が非常に増えています。
当院では、血栓症リスクのないミニピルも含めて、国内で承認されているすべての種類のピルを取り扱っています。
最近は、お近くのレディースクリニックからの転院依頼が増えてきています。
転院の理由を伺うと、「かかりつけの予約が取れない」「待ち時間が長い」「オンライン診療に対応していない」という利便性のお悩みや、「副作用を訴えても種類を変えてもらえない」「治療の目的なのに自費のピルしか出せないと言われた」など、ピルの種類に関するお悩みが多いようです。
ピルは、避妊のためだけの薬ではありません。
生理痛・PMS・月経不順・ニキビなど、女性の生活の質(QOL)を大きく改善する治療薬として、上手に活用していただきたい便利なツールのひとつです。
当院では
保険診療で安く処方可能
必ず女性医師が担当
丁寧な問診であなたに適したピルを提案
オンライン診療も選択可能
という体制で、初めての方でも安心してピルを始められる環境を整えています。
この記事では、ピルの効果・副作用・費用・処方の流れまで、日本専門医機構認定産婦人科専門医の視点からわかりやすく解説します。
ピルとは?避妊だけではない女性のための薬
ピルとは、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)を少量含む内服薬で、毎日1錠服用することで排卵を抑えます。含まれているエストロゲンの量によって「低用量」と「超低用量」に分類されます。
正しく服用すれば避妊成功率は99%以上と非常に高く、世界中で使用されている安全性の高い薬です。
しかし現在では避妊目的だけでなく、以下のような悩みで婦人科を受診する方が増えています。
<<ピルで改善が期待できる症状>>
生理痛(月経困難症)
月経不順
PMS(月経前症候群)
生理前のイライラ・抑うつ・ニキビ・肌荒れ
経血量が多い
生理日の移動
子宮内膜症
このように、ピルは女性の体調を整える治療薬としても重要な役割を担っています。
ピルの種類と選び方|自分に合うピルはどれ?
ピルにはいくつか種類があります。
体質や目的により最適なものが異なるため、医師と相談して選ぶことが大切です。
★低用量ピル:最も一般的なピルです。
避妊・生理痛改善・PMS改善など幅広く使用されます。
★超低用量ピル:ホルモン量をさらに抑えたタイプ。
副作用が出やすい方や、長期服用したい方に向いています。
★天然型エストロゲンピル:含まれているエストロゲンが「天然型」のタイプ。
血栓症のリスクが上がりにくく、肝臓への負担も少ないため、血栓や肝機能への影響が気になる方に向いています。
★ミニピル(プロゲスチン単剤):エストロゲンを含まないピル。
血栓症リスクが気になる方などに使用されます。
女性医師による診察で安心して選べる
ピルは種類によって
含まれるホルモン量
副作用の出方
合う・合わない
が異なります。
当院では必ず女性医師が診察し、
生理の状態
体質
持病
ライフスタイル
今後の妊娠希望
まで丁寧に伺った上で、最適なピルを提案します。
「流れ作業で処方」ではなく、
じっくり話を聞く診察を大切にしています。
ピルの副作用は?安全性は大丈夫?
「ピルは副作用が怖い」
と不安に感じて検索される方は非常に多いです。
結論から言えば、低用量ピルは医学的に安全性が確立された薬です。
ただし服用開始初期に、以下の軽い症状が出ることがあります。
よくある初期症状
吐き気
頭痛
不正出血
胸の張り
むくみ
多くは1〜3か月で自然に改善します。
症状が気になる場合は、ピルの種類変更で改善することも多いため、我慢せずご相談ください。
血栓症リスクについて
低用量ピルでよく検索されるのが「血栓症が怖い」という不安です。
確かにピルにより血栓症リスクはわずかに上がりますが、
妊娠中や出産直後
の方がリスクは高いとされています。
当院では
喫煙
年齢
BMI
持病
家族歴
を確認し、安全に処方できるか丁寧に判断します。
不安がある方こそ、自己判断ではなく婦人科での相談が重要です。
ピルは保険で処方できる?費用はどのくらい?
「ピル 処方 安い」
という検索も非常に多く見られます。
ピルは目的によって保険適用になる場合があります。
保険適用になるケースは月経困難症や内膜症などの「治療」が目的の場合です。
治療目的の場合、保険で安く処方できます。
自費ピルより費用負担が少ないため、継続しやすいのが大きなメリットです。
当院では症状を丁寧に診察し、保険適用可能か判断します。
女性医師によるピル外来が選ばれる理由
ピル相談は非常にデリケートな内容です。
当院では必ず女性医師が担当します。
男性医師だと相談しづらい
生理の悩みを理解してほしい
PMSやメンタル面も相談したい
という方にも安心して受診していただけます。
また
じっくり問診
ニーズに合わせた診察
質問しやすい雰囲気
を大切にしています。
「こんなこと聞いていいのかな?」という内容でも遠慮なくご相談ください。
オンライン診療でピル処方も可能
忙しい方や遠方の方には
オンライン診療によるピル処方も行っています。
オンライン診療のメリット
来院不要
待ち時間なし
スマホで診察
プライバシーが守られる
仕事や育児で通院が難しい方でも、安心して継続できます。
もちろん対面診察と同様、女性医師が丁寧に診察します。
ピル処方の流れ(初めての方へ)
初めての方でも安心して受診できるよう、
処方までの流れをご紹介します。
①予約
WEBまたは電話で予約
継続処方の方はオンライン診療も予約可能
②女性医師による診察
生理の状態
気になっている症状
既往歴や家族歴
不安や希望
を丁寧に確認していきます。
★医師が必要と判断した場合超音波検査や血液検査を行います。
③ピルの選択・説明
効果・副作用・飲み方を説明
④処方
初めてピルを服用する方はまず1シートのみ処方します
⑤継続フォロー
副作用についての相談やピルの種類変更相談も可能
よくある質問(FAQ)
Q 初めてでも大丈夫?
もちろん大丈夫です。
ピルが初めての方が多数来院されています。
Q 太りますか?
ピルで大きく体重が増えることはほとんどありません。
Q 将来妊娠できますか?
服用中止後は自然な排卵に戻ります。
将来の妊娠への影響はありません。
Q 何歳から飲めますか?
月経が来ていれば10代から服用可能です。
学生の方もご相談ください。
Q やめたくなったら?
いつでも中止できます。
医師に相談の上調整しましょう。
安心してピルを始めたい方へ
ピルは女性の人生を快適にする選択肢です。
しかし、適切な薬剤選択や服薬の管理が重要となりますので、自己判断や個人輸入ではなく、医療機関で安全に処方を受けることが大切です。
当院では
保険で安く処方可能
必ず女性医師が診察
丁寧にじっくり相談
オンライン処方対応
という体制で、
安心してピルを続けられるようサポートしています。
生理や避妊、PMSなどどんな小さなお悩みでも構いません。
まずはお気軽にご相談ください。
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<<この記事の執筆者>>
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック院長
横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。
参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン
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日付:2026年7月14日 カテゴリー:日々の雑記
【横浜市の高校生医療費が無料に】生理痛や生理不順を我慢していませんか?高校生の婦人科受診について婦人科医が解説
【横浜市の高校生医療費が無料に】生理痛や生理不順を我慢していませんか?高校生の婦人科受診について婦人科医が解説
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<<この記事の執筆者>>
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック院長
横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。
参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン
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2026年6月から、横浜市では高校生世代まで医療費助成の対象が拡大されました。
これにより、高校生の方も医療機関を受診しやすくなっています。
しかし、実際には
生理痛
生理不順
PMS(月経前症候群)
などで悩んでいても、
「婦人科はまだ早い」
「我慢するしかない」
「ピルは高そう」
と思っている高校生や保護者の方も少なくありません。
先日受診なさった高校3年生の方は、「ずっと生理痛を我慢していたけれど、受験に影響するのは困るので」ということでご相談にいらっしゃいました。
「医療費が無料になります」というお知らせを見て、「無料ならピルを試してみたい」と保護者の方に伝えてみたのだそうです。
実は、
高校生だからこそ婦人科を受診した方がよいケースがあります。
この記事では、
高校生の生理痛や生理不順
婦人科受診の目安
ピルやミニピルによる治療
横浜市の医療費助成
について解説します。
高校生でも生理痛は珍しくありません
高校生の生理痛は決して珍しいことではありません。
初めて生理が来て1~2年は無排卵のことも多く、そこまで生理痛が出ない場合もあります。
当院を受診なさる高校生の方からも、
「中学生の頃は大丈夫だったのに、高校生になったら生理が重くなった」
というお話をよく頂きます。
実際に、10代女性の多くが生理の時期に
お腹の痛み
腰痛
吐き気
頭痛
などを経験しています。
症状が軽く、日常生活に支障がないレベルであれば様子を見てもよいのですが、
次のような場合は単なる生理痛ではなく
「月経困難症」
の可能性があります。
◆生理痛のせいで学校を休む
◆生理のたびに保健室で寝ている
◆生理の時期は部活を休む
◆大会や練習に参加できない
◆痛み止めが効かない
◆生理のたびに痛み止めを何錠も飲む
◆生理のせいで勉強に集中できない
◆生理期の不調が定期試験にも影響する
これらは、いずれも治療を検討するレベルです。
例え症状が「我慢できる」レベルだと思っても、学校生活に支障が出ているということは、「QOL(生活の質)」は下がってしまっています。
よく、「この程度で相談していいのか迷っていました」というお声を頂くのですが、本人が「困った」と感じる場面がある時点でサポートが必要ということです。
遠慮なく相談にいらしてください。
生理痛による学業への影響
高校生の時期は
定期試験
受験勉強
部活動
修学旅行などの学校行事
など重要なイベントがたくさんあります。
生理痛や過多月経によって、本来発揮できる能力が発揮できないことは、
将来にとって大きな損失です。
また、修学旅行や文化祭など、その年齢でしか体験できないイベントが、「生理のせいで楽しめない」ことは、できれば避けられた方がよいのではないかと感じています。
高校生の生理不順も放置しない方がいい
高校生の頃は、まだ生理の周期が整いきらず、なんとなく生理不順気味というケースはよくあります。
ただし、
以下の場合は受診をおすすめします。
生理が2~3か月来ない
周期が極端にバラバラ
出血量が多すぎる
出血期間が10日以上続くことが多い
貧血がある
背景に
卵巣機能の低下
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
などが隠れていることがあります。
また、スポーツをする人で、生理の周期が長かったり、長期間の無月経の場合、必要な女性ホルモンが不足して骨がもろくなってしまう場合があります。
実際、1年以上無月経のままになっていた長距離選手の方が、疲労骨折で競技を続けられなくなったケースや、減量のせいで無月経になったバレリーナの方が疲労骨折を繰り返してしまっていたケースもあります。
生理について、少しでも気になることがあれば、
まずは受診してみることをお勧めします。
生理痛は我慢するものではありません
昔は「生理痛は病気ではない」と言われることもありました。
しかし現在は、「生理痛は病気のサイン」「つらい症状はコントロールするもの」という考え方が主流です。
毎月つらい思いをしているなら、我慢する必要はありません。
生理痛の治療は、
鎮痛剤
漢方薬
ピルやミニピル
など、高校生でも安心して服用できるものです。
全て保険適用なので、横浜市の高校生なら検査も治療も無料になります。
高校生でもピルは飲めます
「ピルは大人が飲むもの」と思われがちですが、高校生でも服用は可能です。
実際に、当院では
月経困難症
生理不順
PMS
ニキビ
などの治療として、10代からピルを処方させていただいています。
10代~30代で通院中の方の約6割が、ピルまたはミニピルを服用なさっています。
ピルの効果
ピルには
生理痛を軽くする
生理周期を整える
出血量を減らす
PMSを改善する
などの効果があります。
ピルは高いと思っていませんか?高校生は無料です!
避妊目的のピル(OC)は自費ですが、治療目的の場合は保険適用になります。
さらに、横浜市の高校生医療費助成の対象となる場合、実質の自己負担額は「0」です。
そのため、「ピルは高いから無理」と思っていた方も、以前より治療を受けやすくなっています。
※助成内容は変更される場合がありますので、受診時にご確認ください。
高校生の婦人科受診は全く珍しくありません
当院でも
生理痛
生理不順
PMS
で受診される高校生はたくさんいます。
婦人科は妊娠した人だけが行く場所ではありません。
女性の健康を守るための診療科です。
婦人科ではどんな検査をする?
高校生の場合、性行為のご経験がなければ内診は行いません。
生理痛や生理不順のご相談の場合、卵巣の腫れなどの確認のために超音波検査は必要です。
ご本人に検査方法を確認させていただき、
経腹超音波検査(お腹の上からのエコー)
経直腸超音波検査(お尻からのエコー)
を行います。
経腹超音波検査は、内科で受ける超音波検査と同じです。
痛みはありません。
痒みやおりものが気になるという場合も、内診は行わず、外側の皮膚の状態を目で見て確認したり、表面のおりものだけぬぐい取る検査を行います。
「婦人科に行ったら内診されるから、受診をためらってました」という高校生の方もいらっしゃいました。性交経験がない場合は、内診は行いませんので安心して受診なさってください。
女性医師だから安心
ポートサイド女性総合クリニックでは、必ず女性医師が診療しています。
「女性医師だと思って受診したら曜日によっては男性医師だった」
「女性医師を希望していたが男性医師に対応された」
というご相談もありますが、当院は全員女性医師ですのでご安心ください。
初めて婦人科に行く
男性医師は不安
生理の相談をしづらい
という方も安心してご相談いただけます。
保護者の方も一緒に診察室へ入れます
高校生の受診では、保護者の方が一緒に説明を聞くことも可能です。
もちろん、ご本人の希望を尊重しながら診療を行います。
ご本人がお1人での診察を希望されましたら、保護者の方には待合室でお待ちいただいております。
横浜駅徒歩圏内なので通いやすい
当院は横浜駅徒歩圏内にあります。
そのため
横浜市内
川崎市
湘南エリア
東京都内
からも通院しやすい立地です。
学校帰りにも受診しやすくなっています。
よくある質問
Q 高校生でも婦人科に行っていいですか?
もちろん大丈夫です。
生理痛や生理不順はよくある受診理由です。
Q 高校生でもピルは飲めますか?
医師の診察の上で処方可能です。
Q ピルは将来妊娠しにくくなりますか?
そのようなことはありません。
Q 生理痛で婦人科に行く人は多いですか?
とても多いです。
まとめ
横浜市では高校生まで医療費助成が拡大され、
これまでより婦人科受診のハードルが下がっています。
生理痛
生理不順
PMS
で悩んでいる場合は、我慢せず婦人科に相談してください。
生理痛は「我慢するもの」ではなく、適切にコントロールできる症状です。
女性医師が丁寧に診察いたしますので、安心してご相談ください。
日付:2026年7月14日 カテゴリー:日々の雑記
HPV検査とは?ASC-US・LSILと言われたらどうする?
HPV検査とは?ASC-US・LSILと言われたらどうする?子宮頸がん検査の結果の見方を婦人科医が解説【横浜駅近くの婦人科】
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<<この記事の執筆者>>
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック院長
横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。
参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン
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子宮頸がん検診を受けたあとに
「ASC-USと言われた」
「LSILという結果だった」
「HPV検査を受けてくださいと言われた」
と説明されて、不安になったことはありませんか?
婦人科外来では
「HPV陽性と言われたけれど、がんですか?」
「ASC-USは危険ですか?」
「コルポスコピーは痛いですか?」
というご質問をよくいただきます。
まず大切なのは、
HPV陽性=子宮頸がんではありません
ということです。
HPV検査は、子宮頸がんを早期に発見するための大切な検査です。
この記事では
HPV検査とは何か
HPV陽性の意味
ASC-US・LSILとは何か
コルポスコピー検査とは
婦人科受診の目安
について、婦人科専門医の立場から詳しく解説します。
HPVとは?子宮頸がんの原因ウイルス
HPVとは
ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus)
というウイルスです。
HPVは非常にありふれたウイルスで、性交経験のある女性の多くが一度は感染すると言われています。
HPVには100種類以上の型がありますが、そのうち13〜15種類が子宮頸がんの原因となる「ハイリスク型HPV」です。
代表的な型は
HPV16型
HPV18型
HPV31型
HPV33型
HPV52型
HPV58型
などです。
子宮頸がんの約70%は
16型・18型
によって発生します。
HPV検査とは?
HPV検査とは子宮頸部にハイリスクHPVが感染しているかを調べる検査です。
検査方法は、子宮頸がん検診とほぼ同じで子宮頸部のおりものを綿棒やブラシでこすって採取するだけです。
痛みはほとんどありません。
検査時間も数分程度で終わります。
従来の子宮頸がん検診では
子宮頸部細胞診
という検査を行います。
これは細胞の形に異常がないかを調べる検査です。
一方
HPV検査は
原因ウイルスの感染を調べる検査です。
つまり
検査 調べるもの
細胞診 細胞の異常
HPV検査 ウイルス感染
です。
最近では
細胞診+HPV検査
を併用することで、より正確に子宮頸がんのリスクを判断できるようになっています。
子宮頸がん検診の結果:ASC-USとは?
子宮頸がん検診の結果でよく出てくる言葉が
ASC-US
です。
ASC-USとは
Atypical Squamous Cells of Undetermined Significance
の略で
正常とは言えないが、明らかな異常とも言えない細胞
を意味します。
つまり
グレーゾーンの変化
です。
ASC-USは比較的よく見られる検査結果で、
多くの場合は
一時的な炎症
HPV感染
などによるものです。
ASC-USと言われたらどうする?
ガイドラインでは「ASC-US」の場合次の対応が推奨されています。
HPV検査
6ヶ月後の再検査
コルポスコピー検査
この中で
まずHPV検査を行う方法
が最も一般的です。
HPV陰性なら大きな問題はない可能性が高いため、経過観察となります。
LSILとは?
LSILとは
Low-grade Squamous Intraepithelial Lesion
の略で
軽度異形成およびHPV感染の疑い
を意味します。
LSILは
HPV感染による細胞変化
であることが多く、
若い女性では自然に治ることもあります。
通常、細胞診でLSILだった場合は
コルポスコピー検査
が必要になります。
コルポスコピー検査とは?
コルポスコピーとは子宮頸部を拡大して観察する検査です。
専用の顕微鏡(コルポスコープ)を使い、異常な部分がないかを確認します。
必要があれば、組織を少量採取(生検)します。
コルポスコピーは痛い?
コルポスコピー自体はほとんど痛みはありません。
ただし組織を採取する場合は
軽い痛み
少量の出血
があることがあります。
通常は数日で落ち着きます。
HPV陽性とは?がんの可能性はある?
HPV陽性と聞くと
「がん?」
と心配になる方も多いです。
しかし
HPV陽性=がんではありません
HPV感染は非常に一般的で、
多くの場合
1〜2年で自然に消えます。
ただし、
感染が長く続くと
異形成→子宮頸がん
に進む可能性があります。
そのため定期的な検査が重要です。
HPVワクチンと子宮頸がん予防
子宮頸がんの予防には
HPVワクチン
が有効です。
HPVワクチンは
HPV16型
HPV18型
その他ハイリスク型
への感染を予防します。
ただし、すべての型を予防できるわけではないので、ワクチンを接種していても子宮頸がん検診は必要です。
HPV検査を受けるタイミング
HPV検査は
次のような場合に行われます。
子宮頸がん検診でASC-US
組織診断で軽度異形成や中等度異形成
異形成のフォロー中に正常化しない
30歳以上の子宮頚がん検診
婦人科で行うHPV関連検査
婦人科では
子宮頸がん検診
HPV検査
コルポスコピー
組織診
などを行います。
これらを組み合わせることで
子宮頸がんを早期に発見できます。
横浜駅近くでHPV検査ができる婦人科
当院では
子宮頸がん検診
HPV検査
コルポスコピー検査
異形成フォロー
などを行っています。
「ASC-USと言われた」
「HPV陽性だった」
「検査結果の意味がわからない」
という方もお気軽にご相談ください。
女性医師が丁寧に説明いたします。
まとめ
HPV検査は
子宮頸がんのリスクを調べる重要な検査
です。
<<ポイント>>
HPV陽性=がんではない
ASC-USはグレーゾーン
LSILは軽度異形成
必要に応じてコルポスコピー
定期的な検査を受けることで子宮頸がんは早期発見・予防が可能です。
気になる検査結果があれば、婦人科で相談しましょう。
日付:2026年7月13日 カテゴリー:日々の雑記
女性アスリートの生理痛や生理不順【横浜のスポーツドクター】
アスリートやダンサーやバレリーナに多い生理の不調
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
<<この記事の執筆者>>
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック院長
横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。
参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン
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10代の頃は、ホルモンバランスがまだ整っていなかったり、骨盤内の臓器が成長途中であることから、生理不順や生理痛などで悩む方は比較的多くいらっしゃいます。
運動習慣の有無と生理痛のつらさは、医学的にはあまり関連はなく、ハードな運動をしているアスリートやバレリーナの方でも、生理が重いという方は少なくないのです。
また、トレーニングがハードすぎたり、体重や体脂肪率が少なすぎると、ホルモンのバランスは乱れやすくなります。特に、体重を気にする必要がある競技をされている方や、見た目を気にするいわゆる「審美系」の競技をされている方は、たとえ体重がそこまで少なすぎる状態ではなくても「利用可能なカロリー」が不足しているために生理が止まってしまうことがあります。
なぜカロリー不足で生理が止まるのか?
体重が少なすぎるために生理が止まることを、医学的には「体重減少性無月経」と言います。
医学的には、BMI(体重kgを身長mの二乗で割ったもの)が17.5を下回ると「痩せすぎである」と判断します。BMIが16を下回ると、生理だけではなく体の他の機能もうまく働けなくなる可能性があると認識します。
体重が減る、または少なすぎるということは、消費しているカロリーに対して、摂取しているカロリーが足りないということです。
「カロリー不足」は、「脳」にとっては「このままの状態が続くと生命が危険にさらされるかもしれない」と感じてしまう「大問題」です。つまり、「どうにかして生命維持を優先しなければならない!!」という認識になります。
生理は、卵巣から「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」という二つのホルモンが出ることによって、子宮が反応して起きます。卵巣からホルモンが出るためには、「脳の司令塔=下垂体」から、「ホルモンを出しなさい」という命令が来なければいけません。
「今は生理を来させている場合じゃない!まず命を守らなければ!」と脳が認識してしまうと、卵巣に対しての命令を一時的に差し控えてしまうのです。そのため、卵巣もお休み状態となり生理が止まります。
生理が止まったままだと何が問題なのか?
10代の方や、特にスポーツやダンスをする方はの中には、「生理なんて来ない方が楽でいい」と思われる方もいらっしゃいます。
実際、大会や舞台に生理が当たってしまったり、練習の時にもナプキンの不快感や漏れを気にしながら過ごすより、全く生理が来ない方が表面上は楽でしょう。
生理が来ない状態が続いても、多くの場合、自覚症状として本人が「つらい」と感じる症状はほとんど出ません。かなり長期間ホルモン不足の状態が続いたり、二次的に甲状腺機能に支障が出ると、「疲れやすい」「冷えやすい」「便秘がち」「眠りが浅い」などの不調が出てくることがあります。
自覚的につらくないので、「このままでいいや」と思ってしまうかもしれませんが、生理が止まっているということは、この時期に体内になければならない女性ホルモンが「ほとんどない」という状態にさらされています。
女性ホルモンは、ただ生理を来させるだけではなく、骨を作ったり、血管をしなやかにしたり、脳の働きを助けたり、精神状態を安定させたり…とても多くの役割を持っています。
特に、10代後半は、「一生涯の骨の丈夫さ」を決める重要な時期になります。だいたい20歳くらいまでに骨を作り、一生のうち最も骨が丈夫な時が20歳くらいになります。これを「最大骨量」と言います。
一番骨を作る時に、生理が止まっていると、骨を作るために必要な女性ホルモンがありませんので骨が作られません。そのまま20歳を迎えると、「若いのに骨密度が低い」という状態になります。
例えば、無月経を放置して、ずっと女性ホルモン不足の状態が続いたせいで、正常に生理がある人より骨密度が20%低くなってしまったら、閉経後に10%骨密度が下がっただけで骨折リスクがとても高い状態になってしまうのです。
実際、マラソンの選手で、減量の影響で生理が止まったのに、放置して鍼知り続けていたら、疲労骨折を何度も繰り返してしまい、最終的には競技人生をあきらめざるを得なかった、というケースもあります。
「生理が来ない」という状態が3か月以上続いたら、すぐに婦人科を受診しましょう。
「体重を増やせ」と言われるのが嫌な人へ
体重減少性無月経の方が受診なさると、ほとんどの医師は「まず体重を増やしましょう」と言います。医学的には、それが最も重要だからです。
でも、競技のために、あるいは舞台のために、あるいはコンクールのために、頑張って減らした体重を戻せと言われても、それを受け入れがたいと思われる方もいらっしゃいます。
目の前の成果しか見えていない場合、どうしても「体重を増やしましょう」というアドバイスは、聞き入れがたくなるかもしれません。
医学的に大事なことは、「体重を増やす」ことよりも、「体が正常に機能して、やりたい競技が長く続けられるために必要な栄養とカロリーを摂取する」ことです。
いくら体重を増やすことが必要だからと言って、トーで立つバレリーナさんがBMI22になったら、今度は関節への負荷が大きくなりすぎるかもしれません。
どのような競技なのか、「今」適切な体重はどのくらいで、医学的に許容できる体重はどのくらいで、どうすれば必要なカロリーは摂りつつ、適した体重にコントロールできるのか?
そして、パフォーマンスと生理のバランスのとり方は、どうすればいいのかをご相談していくのが、婦人科医による女性アスリートサポートです。
アスリートの方だけではなく、ダンス・バレエ・新体操・チアを頑張っている方を応援させていただいております。お気軽にご相談ください。
日付:2026年7月12日 カテゴリー:日々の雑記
HPV検査とは?ASC-US・LSILと言われたらどうする?子宮頚がん検査の結果の見方
HPV検査とは?ASC-US・LSILと言われたらどうする?子宮頸がん検査の結果の見方を婦人科医が解説【横浜駅近くの婦人科】
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
<<この記事の執筆者>>
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック院長
横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。
参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
子宮頸がん検診を受けたあとに
「ASC-USと言われた」
「LSILという結果だった」
「HPV検査を受けてくださいと言われた」
と説明されて、不安になったことはありませんか?
婦人科外来では
「HPV陽性と言われたけれどがんになる?」
「ASC-USはがんですか?」
「LSILは治りますか?」
「コルポスコピーは痛いですか?」
というご質問をよくいただきます。
まず大切なのは、
HPV陽性=子宮頸がんではありません
ということです。
HPV検査は、子宮頸がんを早期に発見するための大切な検査です。
この記事では
HPV検査とは何か
HPV陽性の意味
ASC-US・LSILとは何か
コルポスコピー検査とは
婦人科受診の目安
について、婦人科専門医の立場から詳しく解説します。
HPVとは?子宮頸がんの原因ウイルス
HPVとは
ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus)
というウイルスです。
HPVは非常にありふれたウイルスで、性交経験のある女性の多くが一度は感染すると言われています。
HPVには100種類以上の型がありますが、そのうち13〜15種類が子宮頸がんの原因となる「ハイリスク型HPV」です。
代表的な型は
HPV16型
HPV18型
HPV31型
HPV33型
HPV52型
HPV58型
などです。
子宮頸がんの約70%は
16型・18型
によって発生します。
HPV検査とは?
HPV検査とは子宮頸部にハイリスクHPVが感染しているかを調べる検査です。
検査方法は、子宮頸がん検診とほぼ同じで子宮頸部(子宮の出入り口の部分)を綿棒やブラシで軽くこするだけです。
痛みはほとんどありません。
検査時間も数秒程度で終わります。
子宮頸がん検診(細胞診)との違い
従来の子宮頸がん検診では
子宮頸部細胞診
という検査を行います。
これは
細胞の形に異常がないかを調べる検査
です。
一方、HPV検査は
原因ウイルスの感染を調べる検査
です。
つまり
検査 調べるもの
細胞診 細胞の異常
HPV検査 ウイルス感染
です。
最近では
細胞診+HPV検査
を併用することで、より正確に子宮頸がんのリスクを判断できるようになっています。
子宮頸がん検診の結果:ASC-USとは?
子宮頸がん検診の結果でよく出てくる言葉が
ASC-US
です。
ASC-USとは
Atypical Squamous Cells of Undetermined Significance
の略で
正常とは言えないが、明らかな異常とも言えない細胞
を意味します。
つまり
グレーゾーンの変化
です。
ASC-USは比較的よく見られる検査結果で、
多くの場合は
一時的な炎症
HPV感染
などによるものです。
ASC-USと言われたらどうする?
ガイドラインでは
ASC-USの場合
次の対応が推奨されています。
HPV検査
6ヶ月後の再検査
コルポスコピー検査
この中で
まずHPV検査を行う方法
が最も一般的です。
HPV陰性なら大きな問題はない可能性が高いため、経過観察となります。
LSILとは?がんの可能性は?
LSILとは
Low-grade Squamous Intraepithelial Lesion
の略で
軽度異形成
を意味します。
LSILはHPV感染による細胞変化であることが多く、組織診断が軽度異形成であれば半数以上の人が自然に正常に戻ります。
HPV陽性の場合は、異常が持続しやすいこともあります。
コルポスコピー検査+組織診で細胞の変化の程度を調べ、経過観察の頻度を決めます。
コルポスコピー検査とは?
コルポスコピーとは子宮頸部を拡大して観察する検査です。
専用の顕微鏡(コルポスコープ)を使い、異常な部分がないかを確認します。
通常は、異常が疑わしい部分の組織を少量採取(生検)します。
コルポスコピーは痛い?
コルポスコピー自体はほとんど痛みはありません。
ただし、組織を採取する場合は
軽い痛み
少量の出血
があることがあります。
通常は数日で落ち着きます。
HPV陽性とは?がんの可能性
HPV陽性と聞くと
「がん?」
と心配になる方も多いです。
しかし
HPV陽性=がんではありません
HPV感染は非常に一般的で、多くの場合1〜2年で自然に消えます。
ただし、感染が長く続くと
異形成→子宮頸がん
に進む可能性があります。
そのため定期的な検査が重要です。
HPVワクチンと子宮頸がん予防
子宮頸がんの予防には
HPVワクチン
が有効です。
HPVワクチンには、予防できるウイルスの型によって3種類の薬剤がありますが、最近は9種類が予防できる9価ワクチン(シルガード9)が主流です。
HPV16型・HPV18型をはじめ、9種類のHPVが予防できます。
ワクチンを接種していても、予防できる型以外のウイルスに感染するリスクや、HPVが関わらない子宮頚がんになるリスクはあります。
そのため、ワクチン接種後も子宮頸がん検診は必要です。
HPV検査を受けるタイミング
HPV検査は
次のような場合に行われます。
30~60歳の子宮頚がん検診(細胞診の代わり)
子宮頸がん検診でASCーUS
組織診断で軽度異形成や中等度異形成
婦人科で行うHPV関連検査
婦人科では
子宮頸がん検診
HPV検査
コルポスコピー
組織診
などを行います。
これらを組み合わせることで子宮頸がんを早期に発見できます。
横浜駅近くでHPV検査ができる婦人科
当院では
子宮頸がん検診
HPV検査
コルポスコピー検査
異形成フォロー
などを行っています。
横浜市のHPV検診も承っています。
「ASC-USと言われた」
「HPV陽性だった」
「検査結果の意味がわからない」
という方もお気軽にご相談ください。
女性医師が丁寧に説明いたします。
まとめ
HPV検査は
子宮頸がんのリスクを調べる重要な検査
です。
ポイント
HPV陽性=がんではない
ASC-USはグレーゾーン
LSILは軽度異形成
必要に応じてコルポスコピー
定期的な検査を受けることで、子宮頸がんは早期発見・予防が可能です。
気になる検査結果があれば、婦人科で相談しましょう。
日付:2026年7月12日 カテゴリー:日々の雑記
横浜市の子宮頚がん検診無料クーポン対象年齢について【横浜駅近くの産婦人科】
がん検診が無料で受けられるチャンスです!
横浜市の子宮頚がん検診は、20歳以上の横浜市に住民票がある方が受けられます。
現在は、
20歳~29歳および61歳以上の方⇒2年ごとの細胞診(自己負担額1360円)
30歳~60歳の方⇒5年ごとのHPV検査(自己負担額2000円)
が横浜市の補助を使って受けられる子宮頚がん検診です。
いずれも、横浜市と契約している医療機関で受けることが可能です。
当院も提携医療機関になっておりますので、がん検診をご希望の方はネットまたはお電話でご予約ください。
これらの補助以外に、これまでは「4月の時点で20歳の人」に「無料クーポン」が配布されていました。
2026年度では、2005年4月2日~2006年4月1日生まれの方が無料クーポンの対象です。
さらに、2026年度も昨年度に引き続き、がん検診を受けていない方や以前クーポンが届いた時は内診が困難な状態であったためクーポンが使用できずに期限が過ぎてしまった方を対象に、「これまで一度も横浜市の子宮頚がん検診を受けていない21歳~24歳の人」にも無料クーポンが配布されることになっています。
無料クーポンが届いたらすぐにご予約ください!!
無料クーポンは、6月末ごろの発送予定とのことですので、7月中には届くと思われます。
クーポンが届く前でも、下記の条件に当てはまる方は無料で子宮頚がん検診が受けられます。
<無料になる条件>
*生年月日2001年4月2日~2005年4月1日
*これまでに一度も横浜市の補助を使って子宮頚がん検診を受けていない
クーポンが届いた後は、クーポンの提出が必ず必要になります。
クーポンを待たずに早めに無料検診を受けたい方は、ご自身が対象に当てはまっているかをご確認の上ご予約ください。
また、クーポンが配布された後(8月以降)は必ずクーポンをご持参ください。
子宮頚がん検診は痛いの?
初めて子宮頚がん検診を受ける方は、「どんなことをするの?」「痛いのでは?」とご不安が強いかと思われます。
子宮頚がん検診は、子宮の出入り口の細胞をブラシでこすり取る検査です。クスコという器具を入れて、子宮の出入り口を見えやすくして検査をします。検査にかかる時間は「数秒間」です。
小さなクスコを使って、リラックスした状態で受けていただければあっという間に終わりますし、それほど痛みを感じることもありません。
緊張が強かったり、検査の時に力が入ってからだが内診台から持ち上がってしまうと、見たい場所が見えなくなり、時間もかかるし痛みも出やすくなります。
できるだけリラックスして受けていただけるようにお声かけしながら検査をいたしますのでご安心ください。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
<<この記事の執筆者>>
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック院長
横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。
参考文献:日本産科婦人科学会誌・横浜市ホームページ
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
日付:2026年7月11日 カテゴリー:日々の雑記
【横浜で小学生からのピル外来】生理痛は我慢しなくていい
【小学生からのピル外来】生理痛は我慢しなくていい|つらい月経痛が学校やスポーツに与える影響と治療について【横浜駅徒歩圏内・女医】
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<<この記事の執筆者>>
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック院長
横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。
参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン
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「小学生なのに生理痛がつらそう…」
「学校を休むほど痛がっている」
「痛み止めばかり飲んでいて大丈夫?」
「小学生で婦人科に行ってもいいの?」
近年、このようなご相談が増えています。
実は、生理痛(月経痛)は大人だけの問題ではありません。
小学生・中学生でも、生理痛によって
学校生活
勉強・受験
部活動
スポーツ
習い事
に大きな影響が出てしまうことがあります。
しかし、
「まだ小学生だから仕方ない」
「生理痛は我慢するもの」
と思って、つらい症状を抱えたまま過ごしているお子さんも少なくありません。
当院に受診なさる小学生の方で、最も多いお悩みは生理不順ですが、生理痛のご相談も増えてきています。
「小学生なのに婦人科を受診していいのかな?」と迷われることもあるようですが、何歳であっても生理に関するご相談は婦人科で承ります。
この記事では
小学生の生理痛はどのくらい多いのか
生理痛が学業やスポーツへ与える影響
小学生でもピルや黄体ホルモン剤は使えるのか
小学生が婦人科を受診しても大丈夫なのか
どんな検査をするのか
について、わかりやすく解説します。
小学生でも生理痛は珍しくありません
初経(初めての生理)は、早いお子さんでは小学校高学年から始まります。
初経から数か月は無排卵であることも多く、出血量も少なめだったり、月経痛もそれほど気にならないと言う方もいらっしゃいます。
一方で、初経から月経が重くて
「お腹が痛くて学校に行けない」「体育がつらい」「部活を休んでしまう」
という小学生も少なくありません。
当院でも、生理痛のご相談にいらっしゃる方の最少年齢は10歳です。もちろん、10歳で月経が開始している方はまだ少ないので、かなり少数ではありますが、初経から寝込むほど生理痛が辛いという方もいらっしゃいます。
生理痛は、子宮を収縮させる「プロスタグランジン」という物質の影響で起こります。
特に、プロスタグランジンの量が多かったり、プロスタグランジンへの感受性が強い場合は、痛みが強く出ることがあります。
生理痛が勉強やスポーツに与える影響
実は、生理痛はお子さんにとって大きな問題です。
例えば、次のようなシーンで困ったことはないでしょうか?
テスト中にお腹が痛くて集中できない
体育や部活で本来の力が出せない
スポーツの大会を欠席してしまう
塾に行けない
朝起きられない
特にスポーツを頑張っているお子さんでは、
バレーボール
バスケットボール
チアダンス・チアリーディング
ダンス
陸上
水泳
などのパフォーマンスに大きな影響が出ることがあります。
本来できるはずの勉強やスポーツが、生理痛によって妨げられてしまうのは、お子さんにとって非常にもったいないことです。
先日いらした小学6年生は、初めて生理が来た時から生理が重く、部活のバスケットボールを頑張りたいのに生理のたびに休まなければいけなくなるというご相談でした。
例え痛みがそこまでひどくなくても、大事な試合に生理が重なったりすると、いつもの力が発揮できなくなります。これは、頑張っている本人にとっては、とても悔しいことだと思われます。
生理痛は「我慢するもの」ではありません
以前は「生理痛は女性なら仕方ない」「生理痛は病気ではない」と扱われていたこともありました。
しかし現在では、「生理痛は適切にコントロールできる症状」という考え方が一般的になっています。
さらには、「重すぎる生理痛は『内膜症予備軍』である可能性がある」ので、早期に治療を開始した方がよいという考えもあります。
特に、
毎月学校を休む
痛み止めが効かない
腹痛以外に吐き気や頭痛も伴う
出血量が多くて貧血になる
という場合は、我慢せず婦人科で相談した方がよいでしょう。
小学生でもピルは使える?
生理痛のコントロールによく使われるのがピルやミニピルです。
「小学生でピルを飲んで大丈夫なの?」
と心配される保護者の方は多いです。
結論から言うと、
小学生や中学生でも、「禁忌=その薬を飲んではいけない人」に当てはまらなければ、ピルや黄体ホルモン剤(ミニピル)を安全に使用することができます。
実際に、
鎮痛剤の効果が不十分な腹痛や腰痛
内膜症による器質性月経困難症
出血量が多く痛みも強い
場合には、治療としてホルモン剤を使用することがあります。
小学生で使う際に大切なこと
ただし、小学生の場合は
「身長への影響」
に配慮が必要な場合があります。
女性ホルモンは骨の成長にも関係するため、
年齢
身長の伸び
初経からの期間
などを考慮しながら治療を選択します。
そのため、
いきなり強い治療をする
全員に同じ薬を出す
ピル一択で治療する
というわけではありません。
お子さん一人ひとりに合わせて、
痛みの程度
成長段階
生活への影響
を見ながら治療を考えていきます。
ミニピル(黄体ホルモン剤)という選択肢
場合によっては、
黄体ホルモン剤(ミニピル系)
を使用することもあります。
ピルとの違いは、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」が含まれていないという点です。
エストロゲンによる吐き気や頭痛の心配がなく、また血栓症リスクも上がりません。
そのため、片頭痛があってピルが飲めない方でも、安心して使うことができます。
ミニピル(黄体ホルモン剤)も、ピルと同様に
生理痛軽減
出血コントロール
などを目的に使われます。
お子さんの状態によって、
低用量ピルや超低用量ピル
黄体ホルモン剤
を使い分けます。
小学生が婦人科を受診しても全く問題ありません
「婦人科は大人が行く場所では?」
と思われる保護者の方も多いですが、
小学生・中学生が婦人科を受診することは全く珍しくありません。
実際には、
生理痛
生理不順
月経量の異常
PMS
などで受診されるお子さんはたくさんいます。
最近では、
ユースフレンドリークリニック
という考え方も広がっています。
これは、
思春期の子どもたちが安心して相談できる医療環境
を大切にする考え方です。
小学生の婦人科検査は怖くありません
「婦人科の検査って痛そう…」
「恥ずかしい検査をするのでは?」
と不安に思う方も少なくありません。
小学生で生理痛のご相談にいらした場合、
一般的には
「経腹超音波検査」
を行います。
これは、お腹の上からゼリーをつけて見る超音波検査で、内科で行うエコー検査と同じものです。
また、性行為の経験がない方に、内診は基本的に行いません。
小学生や中学生では、通常は内診(膣からの診察)は行いません。
そのため、
痛い検査
恥ずかしい検査
をするわけではありませんので安心してください。
小中学生の診察では保護者の方が一緒に入れます
当院では、
診察室
検査室
に保護者の方が同席可能です。
そのため、
「子ども一人では不安」
という場合でも安心して受診していただけます。
女性性医師が診察するので安心
婦人科受診に不安を感じるお子さんは少なくありません。
当院では女性医師が診察を担当し、
怖くない説明
年齢に合わせた言葉
無理をしない診察
を心がけています。
「こんなことで受診していいのかな?」と思わなくて大丈夫です
実際には、
生理痛
生理不順
月経量が多い
生理の日を調節したい
などで受診される小学生・中学生はたくさんいます。
むしろ、
「もっと早く相談すればよかった」
とおっしゃる保護者の方も少なくありません。
横浜駅徒歩圏内なので遠方からも通いやすい
ポートサイド女性総合クリニックは
横浜駅から徒歩圏内にあります。
そのため、
横浜市内
川崎
湘南エリア
都内方面
などからも通院しやすい立地です。
学校帰りや保護者の方のお仕事帰りにも受診しやすくなっています。
まとめ|小学生の生理痛も我慢しなくて大丈夫
小学生・中学生でも、
強い生理痛
生理の量が多い
生理不順
PMSがひどい
といったお悩みがある場合、婦人科で相談して大丈夫です。
生理痛は
「我慢するもの」ではなく
「コントロールできる症状」
です。
当院では、
女性医師が診療
ユースフレンドリーな対応
保護者同席可能
な環境で診療を行っています。
「婦人科は初めてで不安」というお子さんも、安心してご相談ください。
日付:2026年7月10日 カテゴリー:日々の雑記
山瀬まみさんが患った「子宮体がん」はどんな病気?【横浜駅近く女医の婦人科】
山瀬まみさんが「子宮体がんで全部ごっそりとった」のはなぜ?
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
<<この記事の執筆者>>
清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック院長
横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。
参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
昨年、タレントの山瀬まみさんが、子宮体がんで手術したことを公表されました。「ごっそり全部取った」とのことですので、子宮体がんの手術の中でも、一番広範囲に手術をする方法で治療を受けられたようです。
子宮体がんは比較的おとなしいがんが多く、早期に発見すれば子宮と卵巣を摘出するのみで完治するケースも多いので、できるだけ早期に発見することが大事です。
以前、閉経後にごく少量1回だけ不正出血があったという方が、「念のため」検査を受けにいらっしゃいました。超音波検査でも子宮内はきれいで、診察時は出血もおりものもなかったのですが、子宮の奥の細胞をこすり取る検査で「クラスⅤ(明らかながん細胞がある)」という結果でした。
幸い、かなり初期の子宮体癌でしたので、子宮と卵巣をとる手術だけで完治しました。リンパ節郭清もせず、抗がん剤治療も行わなかったので、術後の安静期間が過ぎたら、また元気に趣味のテニスを楽しまれていました。
子宮頚がんと子宮体がんの違いは?
子宮頚がんも子宮体がんも、同じ「子宮」という臓器に発生するがんですが、原因をはじめ様々な特性の違いがあります。
子宮頚がんは、子宮の出入り口=子宮頚部に発生するがんで、原因のほとんどはHPVへの感染です。20代の若い方でも発症することがあり、30代~40代が好発年齢となっています。初期にはほとんど症状がなく、早期発見のためには定期検診が必須です。子宮頚がんのリスクとなるのは、HPVへの感染と喫煙です。
一方、子宮体がんは子宮の奥=子宮内膜に発生するがんで、主な原因は卵胞ホルモンと黄体ホルモンのアンバランスや、卵胞ホルモンへの過剰な暴露です。ウイルス感染は関係なく、ホルモンバランスが乱れやすい40代後半から増え始め、50~60代が好発年齢です。子宮体がんのリスクとなるのは、月経不順(PCOS)・肥満・未産・エストロゲンだけのホルモン補充などです。
子宮体癌の自覚症状はある?
子宮頚がんはほとんど自覚症状がありませんが、子宮体がんは不正出血やおりものの異常で見つかることがあります。子宮体癌と診断された方の9割は、不正出血を自覚していたというデータもありますので、「不正出血があるかどうか」は注意しておくべき症状と言えるでしょう。
不正出血がなければ、絶対に子宮体がんが「ない」とは言い切れませんが、特に閉経後に不正出血があった場合は、たとえごく少量でも無視しない方がよいです。
ピンク色や茶色いおりものがつく場合や、水っぽいおりものが常に出る場合も検査を受けたほうがいいでしょう。
逆に、何も症状がないのに「年に1回子宮体がん検診を受ける」ことは、推奨されていません。症状がなくても定期的に「検診」として子宮体がん検査を行うのは、ホルモン補充療法中の方や乳がんのホルモン治療中の方など、何らかのホルモン剤を使用しているケースに限られます。
子宮体がんはなぜ発生する?
子宮体がんは、2つの女性ホルモンのうち、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」が過剰になったり優位に働き、「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が不足した時に発生しやすくなります。
これは、卵胞ホルモンが、子宮体がんの元になる子宮内膜を増殖させる(厚くさせる)作用を持っており、卵胞ホルモンが子宮内膜の増殖を抑える(薄く保つ)作用を持っているからです。
正常なホルモンバランスで排卵周期であれば、生理周期の前半に卵胞ホルモンの作用で子宮内膜が作られ、排卵後に黄体ホルモンがしっかり出ることによって子宮内膜をはがして生理の出血として排出されます。つまり、黄体ホルモンが子宮内膜を「お掃除」する役割を持っています。
生理不順で、無排卵や黄体ホルモン不足の状態が長く続くと、子宮内膜が異常に増殖しやすくなり、子宮体がんのリスクが上がります。実際、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)で、月経不順を放置してしまうと、子宮体がんの発生リスクが上がるというデータもあります。
また、脂肪が多いと、卵巣以外から分泌される卵胞ホルモンの量が増えるため、肥満の方も子宮内膜が異常に増殖しやすくなります。
子宮体がんの早期発見のために受けたほうがいい検査
子宮体がんの検査は「検診」として受けるものではありません。
つまり、子宮頚がん検診のように、何も症状がないのに定期的に受けるという検査ではないのです。
前述のような、子宮体がんを疑う症状があった場合や、超音波検査で子宮内膜が異常に厚くなっていたり、内部が凸凹していて不整な場合などに検査を行います。
まずは、超音波検査で子宮内膜の厚みや均一さを確認し、子宮内膜細胞診を行います。
これらの検査で、子宮体がんが疑わしいという結果だった場合は、子宮内膜組織診を追加して、より多くの細胞をとって検査を行います。
子宮体がんの検査は、子宮の奥まで検査用のブラシなどを入れて行うため、痛みや出血を伴います。
また、閉経後の年数が長い方や、未経産の方は、子宮の出入り口が細くなりすぎて、子宮体がん検査用の器具が奥に入らないことがあります。
子宮体がんを予防するには?
子宮体がんは、エストロゲン過剰+プロゲステロン不足の状態が長く続いてしまうとそのリスクが上がります。
そのため、生理不順の場合はピルや黄体ホルモン剤で定期的に出血を来させたり、子宮内膜を「薄く保つ」ことが、将来の子宮体がんのリスクを減らすことになります。ピルは、6カ月以上継続的に服用すると、子宮体がんのリスクを半減してくれます。
また、肥満や糖尿病は子宮体がんのリスク因子になりますので、適切な体重を保ち糖質コントロールを意識した食事を心がけることも重要です。
以前は、子宮頚がんと子宮体がんの割合が9:1くらいでしたが、最近は6:4くらい、つまり子宮体がんが増えてきています。
できるだけリスク因子を減らすとともに、少しでも不正出血やおりものが気になったら、婦人科で検査を受けるようにしましょう。
日付:2026年7月10日 カテゴリー:日々の雑記
HPVワクチンについてよくある質問
患者様や保護者の方からよく頂くご質問についてまとめました
Q:本当に副作用は大丈夫だと言えるのですか?
A:ワクチンも「薬剤」なので副反応が全くないとは言い切れません。ごくまれに副反応が発生する場合があり、それが例え1万分の1の確率であっても、あなたが1万人に1人に該当することもあり得ます。ただ、統計学的には、ワクチン未接種の方と接種後の方の健康状態には大きな差がないという結果が出ています(名古屋スタディ参照)。風邪薬やサプリメントでも、健康被害が出ることはあります。そのリスクは気にせず、ワクチンだけを「特別に」恐れてしまうのはなぜなのかを考えてみるとよいかもしれません。
Q:これまでに重篤な副作用が出た人はいますか?
A:当院で2025年にHPVワクチンを接種した方は、延べ369名でした。このうち、重篤な副作用が出た方はいらっしゃいません。接種後に、迷走神経反射で気分不良や一時的な意識消失がみられた方が、2名いらっしゃいましたが、いずれも数分で回復なさり、その後の体調に問題はありませんでした。当院では、ワクチン接種前に血圧を測定させていただき、血圧が低めの方には「ベッドに横になった状態での接種」「接種後の安静時間を延長」「いきなり立ち上がらず段階的に安静解除」という対策をとらせていただいております。
Q:ワクチンを接種しなくても子宮頚がんになる人はそれほど多くないのではないですか?
A:日本では年間約1万人(人口10万人対16.4人)が子宮頚がんに罹患し、約2,700人(人口10万人対4.4人)が亡くなっています。特に20〜30歳代の若年層で罹患率・死亡率ともに増加傾向にあり、20代女性のがんの過半数を占めています。「年間1万人」が多いと感じるのか、「それほどでもない」と感じるのかは個人の判断となります。しかし、オーストラリアでは「ほぼ撲滅される可能性が高い」と言われている子宮頚がんが、日本ではまだ年間1万人「も」発生していることは、患者様の健康を守る立場としては憂慮すべき事態と考えています。
Q:検診を毎年受けていれば大丈夫なのではないですか?
A:検診は、がんになる前に「早期発見」することで、「進行した癌によって命を落とす」ことを予防するためのものです。がんになる前又は早期のがんの段階で治療を行うことにも大変意味があります。しかし、「子宮の手術が必要になる」ことを防ぐことができるわけではありません。高度異形成や上皮内癌に対して行う「円錐切除」という手術は、子宮頚部の長さが短くなるため、不妊や早産のリスクを作ることになります。また、子宮全摘を行えば、将来の妊孕性(妊娠できる可能性)がなくなります。たとえ手術が必要な段階まで進行しなくても、「異形成」というグレーゾーンの段階と診断されると、定期的な組織診が必要になったり、「いつか癌になるかもしれない」という不安を抱えたまま過ごさなければならなくなります。異形成を予防するためには、ワクチンが必要です。
Q:性行為の経験があるとワクチンを接種する意味がなくなりますか?
A:ワクチンはHPVへの感染前に接種することが重要です。そのため、感染リスクが発生する前、つまり、性行為の経験がないうちに接種することが推奨されています。ただ、たとえ性行為の経験があっても、短期間で数種類のHPVに同時に感染してしまうリスクは低いため、ワクチンの効果が「ゼロ」になるわけではありません。海外のデータでは、26歳までの接種であれば一定の効果はあるという結果も出ています。公費で接種できる年齢には上限がありますので(高校1年生まで)、できるだけ早く接種することをお勧めします。
日付:2026年7月10日 カテゴリー:日々の雑記










