日々の雑記
性交後2週間で妊娠検査薬が陰性なら妊娠していないと言える?【横浜市・女医の婦人科】
性交後2週間「妊娠反応が陰性」でも妊娠している?(横浜市の婦人科・女医が解説)
妊娠を疑うのは「生理が遅れた時」だと思われますが、元々生理不順で周期がバラバラだったり、「いつも遅れがち」な場合は、生理が来ないのが単なる生理不順なのか妊娠なのかは判別が難しくなります。
性行為後に何日たったら「妊娠していない」ことがはっきりするのか?は、生理の周期が安定しているかどうかによっても異なります。
生理が来ないからと言って焦ってフライングで妊娠検査薬を使っても、陰性に出ることがあります。妊娠検査薬が、性交後何日で陽性になるのかは気になるところだと思われますが、性行為の時期が排卵日の何日前なのかによって異なってくるのです。
例えば、性交後1週間で妊娠反応が陽性になることはあるのでしょうか?もし、その性交渉の前にも何度か性交渉の機会があれば、答えは「Yes」です。しかし、ずっと性交渉がなく、1回だけ性交渉をして、その1週間後に妊娠反応が陽性になる、ということはありません。
生理が遅れて、妊娠の可能性が「ゼロではない」つまり性行為の機会が1回でもあるのなら、まずは妊娠検査薬で確認が必要です。
スティック状の検査薬に尿をかけると、1~2分で妊娠しているかどうかがわかります。
妊娠検査薬が「陽性」であれば、確実に体のどこかに妊娠しているということになります。直ちに受診が必要です。
妊娠検査薬が「陰性」だった場合は、「妊娠していない」か「検査の時期が早すぎて妊娠しているのに陽性が出ない」のどちらかです。
なので、「妊娠反応が陰性だったのに実は妊娠していた」ということはあり得ます。
何度か妊娠検査薬を使ったけれどずっと陰性だったので妊娠していないと思っていたら、2週間後の検査で陽性が出た、といったケースは実際にあります。なので、妊娠検査薬を生理予定日に使って陰性だった場合は、その後陽性になる可能性もあると思っておいた方がよいでしょう。
妊娠検査薬が陽性に出る仕組み・性交後何日で反応する?(横浜市の婦人科)
妊娠検査薬は、妊娠すると血液中に増える「HCG」というホルモンが尿中にどのくらいあるかをチェックするものです。
血液中にHCGが増えれば、当然尿中にもたくさん出てくるので、一定量以上の「HCG」が尿中に出ていれば、検査薬が「陽性」になる仕組みです。
この「HCG」は、妊娠の成立とともに段々増えていきます。着床したばかり(妊娠3週)では、妊娠していない時よりは増えているけれどまだ尿中の量がそこまで多くないので妊娠反応は陽性にはなりません。
妊娠4週になるとある程度の量が出てくるので、市販の検査薬だと「うっすら陽性」になってきます。
検査薬に「生理の予定日1週間後から使えます」と書いてある場合、「陽性反応」が出る尿中のHCG濃度の関係で、妊娠5週くらいにでるHCGの量であれば陽性がはっきり出るということを示しているのです。
フライングで検査をしても、妊娠4週を過ぎていればほんのり陽性が確認できることはあります。ちょうど排卵日ごろに性行為をすると、性行為から2週間後が生理予定日になるため、まずは性行為から2週間後に検査をする人が多いかもしれません。
ただ、前述のとおり、妊娠検査薬が陽性に出るタイミングは「性交から何日後」ではなく、「排卵日から何日後」で決まります。なので、「性交から何日後に妊娠検査薬を使えばいいか?」という明確なルールはないのです。
生理が不規則だと検査のタイミングがわかりにくい(横浜市の婦人科)
「妊娠〇週」という数え方は、生理の周期が安定していて、前の生理がいつなのかがはっきりしている場合は正確に割り出せますが、周期が不定期な方の場合は、最終月経からカウントした「妊娠〇週」がずれることがあります。
生理が遅れていて、最終月経から計算すると「妊娠5週」のはずだから、妊娠検査薬を使ってみたら「陰性」に出た。でも実際は、生理不順で、検査した時点では「妊娠3週」だったから陽性が出ないだけで、2週間後に再度検査をしたら陽性が出た、ということは起こりえます。
生理が遅れているのが「妊娠のせいではない」と確認するには、まずは生理が遅れた時点で妊娠反応を確認します。
結果が「陰性」の場合は、「最後の性行為」から3週間以上経過するのを待ってから再検査をします。
生理から何日遅れて検査をしたらいいのか?ではなく、「最後の性行為」から3週間というのがポイントです。
最後の性行為から3週間たっても妊娠反応が陰性の場合は妊娠していない可能性が高いと言えます。ただし、この時使用した妊娠検査薬が「妊娠5週にならないと陽性が出ない(感度が低い)」ものであると、陽性が出ない可能性があります。
これは、「精子の受精能力は3~7日間」「卵子の受精能力は12~24時間」であることから、性行為があった日が「排卵日の1週間前」であった場合に、「ギリギリ受精できるかもしれない」という考えからの計算になります。
性行為の1週間後が排卵日=性行為から3週間後が妊娠4週 ⇒ ぎりぎり妊娠反応が陽性に出るはず、ということになるのです。なので、妊娠4週で陽性が出ない検査薬を使用すると「陰性」と出る可能性が考えられます。
妊娠検査薬を性交後2週間で使うのは早い?(横浜市の婦人科)
厳密に、「性行為から何日目で陽性反応が出ます」と言えないのは、精子の授精可能期間に幅があるからです。
時々、「性交後2週間たってから検査したら陰性でした」と言われることがありますが、「性交後2週間」だと早すぎる可能性があります。なぜなら、性行為をした日が排卵日の5日前で、受精期間が長い精子が受精していたとすると、「性交後2週間」の時期は、まだ「妊娠4週」未満だからです。
最後の性行為から3週間たって、妊娠反応が陰性の場合は、もう1週間待って再検査をし、それでも陰性であれば妊娠である可能性はないので、その時点で生理が来ていなければ受診しましょう。
ただし、この「様子を見ている期間」に性行為があった場合、「最後の性行為から3週間」というカウントがリセットされますので注意が必要です。妊娠していないことが確実に確認できるまでは、性行為を控えることをお勧めします。
また、もし、「妊娠を希望していない」のであれば、生理不順の治療と避妊を兼ねてピルを服用した方がベターです。
生理が遅れるたびに不安になるより、ピルで確実な避妊をした方が心身の健康につながります。
避妊目的だけでピルを処方する場合は、特別な検査は不要です。問診と血圧測定のみで処方できますので、まずは婦人科で相談してみてくださいね。
ご予約はこちらから【横浜駅近くの婦人科】
日付:2025年7月18日 カテゴリー:日々の雑記
性感染症のセルフチェック(自己検査キット)は正確?
性病かも?!と思ったらセルフチェックでよい?(横浜市の婦人科)
最近は生活習慣病や性感染症を自己検査できるキットが販売されているので、病院に行かず自分で検査をしたいと考える人も増えているようです。
特に、婦人科はどうしても受診のハードルが高くなってしまうので、「気になる症状があるけれど受診せずに済ませたい」という場合に、自己検査キットを利用する方もいらっしゃいます。
当院では、自己検査で異常が出た場合の治療や精密検査も承っているので、時々提携先の検査キットを利用された方が受診なさいます。
子宮頚がん検査のセルフチェックは危険(横浜市の婦人科)
婦人科領域で自己検査キットが販売されているのは、性感染症検査と子宮頚がん検診です。
検査の精度という観点から、子宮頚がん検診(細胞診)の自己検査はお勧めしません。これは、自分で子宮の出口の細胞を正確にこすり取ることが難しいからです。正しい位置から細胞をこすり取っていなければ、異常があるのに結果には「異常なし」と出てしまう、つまり「見落とし」のリスクが発生します。
子宮頚がん検診(細胞診)の代わりに、「HPV検査」を行う場合があります。HPV検査は、おりものをぬぐい取る検査なので、子宮の出入り口をピンポイントでこすれていなくても、一応検査が可能です。
細胞診よりは、検査の精度は正確になりますので、どうしても婦人科に行きたくないけれど子宮頚がんのチェックはしておきたいという場合は、HPV検査を自己検査をしてみてもよいでしょう。
ただし、結果が「陽性」だった場合は、かならず医療機関を受診しましょう。
性感染症の検査は、血液で行うものと、おりもので行うものと、うがい液(喉の分泌物)で行うものがあります。
血液でわかるもの⇒B型肝炎・C型肝炎・梅毒・HIV
おりものでわかるもの⇒クラミジア・淋菌・トリコモナス・マイコプラズマ
うがい液でわかるもの⇒咽頭クラミジア・咽頭淋菌
血液の検査は、十分量の血液を郵送することができれば、医療機関で行っても自己検査キットで行っても、検査の精度はほとんど変わりません。
おりものの検査は、しっかりと奥の方からおりものをとっていれば、医療機関で行う場合はほぼ同じ制度で検査ができます。取り方によっては、不正確になる場合もありますので、検査キットに書いてある検査の方法をしっかり読んで、その通りに操作することが重要です。
うがい液は、喉の奥までしっかり液体をためて上を向いてガラガラすれば、医療機関で行う検査と同じものになります。うがいの仕方さえきちんと行えば、検査生徒は医療機関とほぼ同じです。
おりものの異常など、気になる症状がある場合は、できれば医療機関で検査を受けることをお勧めします。医療機関で保険診療を受けた方が料金負担も軽くて済みますし、必要に応じてすぐに治療が可能です。
症状がないけれど検査しておきたい場合や、職業柄毎月検査が必要といった場合は、自己検査キットをうまく利用するのも選択肢の一つです。
当院では、
と提携しています。
これらの検査キットや他社の検査キットを使って異常が出た場合は、必要に応じて処方や追加の検査を行っていますので、まずはお電話でご相談ください。
予約専用電話⇒045-440-5577
日付:2025年7月18日 カテゴリー:日々の雑記
ピルを休薬しないで飲み続けるとどうなる?【横浜駅近くで評判の婦人科】
ピルの種類は?~横浜市の婦人科でピル処方~
月経困難症つまり生理痛の治療薬として発売されているピルには「低用量」と「超低用量」があり「超低用量」のピルには「周期投与」と「連続投与」という2種類の服用方法が選択できるタイプがあります。
「連続投与」は、3~4か月間ピルをずっと飲み続ける服用方法です。
周期投与タイプ
→ルナベルULD(フリウェルULD)・ジェミーナ21錠・ヤーズ(ドロエチ)
連続投与タイプ
→ヤーズフレックス・ジェミーナ21錠+28錠
「周期投与」は、「周期的に月経様出血(消退出血と言います)を起こす」方法で服用するという意味です。21日間実薬を服用し、7日間休薬するか、24日間実薬を服用し4日間偽薬を飲むことによって、28日サイクルで定期的に消退出血を「来させ」ます。
一方、「連続投与」は、実薬を服用する期間を引き延ばすことによって消退出血の間隔を28日よりも延長して「年間の出血回数を減らす」方法です。要するに、ピルを休薬せずに飲み続けるということです。
ピルを飲み続けている間は、生理が止まった状態になりますので、3~4か月間ピルを続けて飲めば、その間生理を止めていることになります。要するに、ピルで生理を3か月くらい止めておくことができるということですね。
具体的には、実薬を77日間続けて飲んで7日間休薬するタイプと、実薬を最長120日まで続けて飲んで4日間休薬するタイプがあります。簡単に言うと、消退出血の回数を年間3~4回に減らすことができることになります。
どの種類や服用方法が適しているのかは、「ピル処方の流れ」の中の「3:医師との面談」の時に、直接医師と相談します。
ピルを休薬せずに飲むメリット(横浜市の婦人科)
「周期投与」つまり休薬期間を設けて飲むメリットは、「生理が毎月来る」ことです。出血が定期的に来ることで安心感を覚える方にとっては、「周期が整う」というメリットがあります。
また、毎月出血を確認することで「妊娠していないことの確認」をしている人にとっても、周期的に出血があることが安心につながるでしょう。
しかし、医学的には毎月出血を「わざわざ来させる」メリットはなく、むしろ、トータルの出血量が増えたり、毎月痛みを感じることによるデメリットの方が大きくなる可能性があります。
実際、内膜症のリスクはトータルの出血量と比例して高くなるというデータもありますので、毎月出血を来させるより、ピルを続けて飲んで年間3~4回の出血で済ませた方が内膜症リスクも減らすことができるのです。
「連続投与」つまり休薬せずに飲むメリットは、出血回数を減らせるということです。ピルで生理がこないように止めておくので、休薬した時だけ出血します。
出血回数が減れば、月経前後の不調を感じる回数も減り、貧血も予防でき、内膜症リスクも下げることができます。
また、休薬期間に何らかの不調が出る場合も、「連続服用」の方が不調が出る回数を減らすことが可能です。例えば、休薬期間に起きる出血で、腹痛や腰痛がつらい場合や、休薬期間に情緒不安定になったり頭痛が起きたりする場合です。
デメリットとしては、連続服用している途中で不正出血が起きてしまうことがあるという点です。長期間服用し続けることによって、途中の不正出血は起きにくくなりますが、患者様のお話からの印象ですと、飲み初めの3~6カ月間は「3シート連続しようと思ったけれど途中で出血してしまった」といったことが起こりうる様です。
ヤーズフレックスは最長120日まで連続服用ができますが、飲み始めて半年くらいは、120日続かずに出血してしまうことの方が多いようです。「ヤーズフレックスを120日飲み続けようと思ったけれど途中で出血してしまった」という場合は、必ずしも異常ではないので、何日サイクルが自分にとって最適なのかを探っていくとよいでしょう。
ヤーズフレックスは「フレキシブル服用」ができます。そのため、ヤーズフレックスを連続服用していたら途中で出血してしまったという場合、出血した時点でいったん4日間の休薬をとってリセットし、再度連続服用を再開することができます。
ずっと飲み続けていると、だらだら不正出血して不快という場合は、いったん休薬を挟んでみることをお勧めします。
どのくらいまで飲み続けると出血が起きるのか、自分のリズムがつかめてくると、思わぬ出血が起きる前に休薬をとったりしてうまくコントロールしていけます。
休薬期間の情緒不安定や頭痛も軽減(横浜駅近くの婦人科)
ピルを休薬せずに飲むメリットは、単純に出血の回数が減るというだけではありません。
休薬期間中は、多少ですが血液中の女性ホルモンの量が下がります。つまり、ホルモンの「波」ができてしまうのです。
これによって、休薬期間中に情緒不安定になったり、頭痛や吐き気が起きたりする場合があります。
また、休薬期間中に、いったん脳への「ホルモンが十分ありますよ」という信号が途絶えることになるので、脳から卵巣へ「卵を育てなさい」という命令が出やすくなります。
休薬せずに飲み続ければ、この「脳からの命令」も抑えたままになりますので、女性ホルモンの量が変動しにくくなりますし、すり抜け排卵のリスクも抑えることができます。
つまり、ピルを休薬せずに続けて服用することは、いろんな点でメリットがあるのです。
休薬しないと「血がたまる」?(横浜市の婦人科)
ピルを休薬せずに飲むと、本来休薬中に出るはずの出血がないわけですから、人によっては「どんどん子宮の中に血がたまってしまうのでは?」と心配になるかもしれませんね。
よく、「出血が来ない間は子宮の中に『不要なもの』がたまっていくのですか?」ということを質問されますが、ピルの働きとして出血の元となる「内膜」を「厚くさせない」という効果があります。なので、飲み続けている間も子宮の中に内膜が「たまらない」ようにしているのです。
実際、28日周期で出血を来させていた時よりも、ピルを休薬せずに連続服用した時の方が出血量が減ってきたという方の方が多いので、「3カ月出血を止めていたら3か月分たまりにたまった分がどっと出るのではないか」という心配は不要です。
毎月出血を来させる方が、「デトックス効果がある」というのも、大きな誤解ですので、ピルは休薬せずに飲んでも大丈夫です。
ただし、連続服用タイプのピルであっても、添付文書で定められている77日または最長120日までという服用期間は守る必要があります。
何のために、3~4か月に1回は休薬することになっているのかというと、万が一ピルを服用中に「気づかずに妊娠」していた場合に、休薬中の出血が来ないことでその妊娠に気付くことができるようにするためです。
逆に言えば、性行為の経験がないなどの、「絶対に妊娠していない」と言い切れる場合は、休薬を全くせずにピルを飲み続けても、何も問題ないということになります。
もちろん、添付文書に記載している期間を超えて飲み続けることは、基本出来にはできません。イレギュラーな飲み方をする場合は、医師と相談しながらになります。
ピル処方の流れ
当院では、すべての種類のピルを処方しています。服用の目的やご本人のご希望を伺いながら、どのピルにするかを相談して決めていきます。
ピルの種類も徐々に増えてきていますから、ぜひご自身のライフスタイルに合ったピルをチョイスしてみてくださいね。
一般的なピル処方時の流れは、次のような手順になります。
1)問診票の記入
2)血圧測定
3)医師との面談
4)必要に応じて検査(超音波検査やホルモン採血など)
5)ピルの服用方法や副作用の説明
6)お会計
避妊目的でピルを処方する場合は、4番目の検査は不要です。
生理不順で処方する場合は、超音波検査とホルモン検査(採血)が必要です。
生理痛で処方する場合は、超音波検査と場合によっては腫瘍マーカーの検査(採血)が必要になります。
ピルの種類や服用方法は、3番目の医師とお話しする際に相談できます。
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日付:2025年7月17日 カテゴリー:日々の雑記
「座るだけ」の筋トレチェア【尿もれ・トイレが近い人必見】
骨盤底筋も下半身の筋肉も一緒にトレーニングしたい方へ
実は多い「尿もれ」の悩み
「30代女性の6割」この数字、何のデータなのか分かりますか?
2023年7月に花王フェムケアラボがWEBで行ったアンケート調査の結果です。なんと、回答者の約8割が「尿もれの経験がある」、30代女性の約6割が「現在尿もれに悩んでいる」と回答しています。
ところが、尿もれ経験者の約半数が「特に理由はないが相談したことがない」と回答しているのです。
クリニックの診療でも、膀胱炎症状をご相談なさる方はいらっしゃいますが、尿もれについてのご相談は本当に稀です。産後の方や、更年期の方に、「排尿のトラブルはありますか?」とこちらから伺うと、「実は…」とおっしゃるケースがほとんどなのです。
実際に伺ってみると、尿もれだけではなく、「度々トイレに行きたくなる」「尿意を感じると我慢しきれなくなる」「トイレが近くて旅行や長距離の移動が不安」と言ったお悩みがたくさん出てきます。
尿もれの原因は?
そもそもなぜ尿もれやトイレが近いといったトラブルが起きるのでしょうか?
もちろん、ホルモンの異常や細菌感染などが原因となることもあります。
そして、多くの場合、「骨盤底筋群のゆるみ」が原因で上記のような様々なトラブルが引き起こされています。
骨盤底筋群は、小さな筋肉がいくつか集まって骨盤の「底」を支えています。ちょうどハンモックのように薄い筋肉が骨盤の一番下の部分を作っており、その筋肉が骨盤内の臓器を支えています。膀胱も骨盤内にある臓器のひとつで、骨盤底筋群がゆるむと膀胱の位置が下がりやすくなります。
また、骨盤底筋群の一部は、尿の出口・腟の出入り口・肛門をそれぞれ「閉める」という働きを持っています。そのため、この骨盤底筋群が緩むと、尿が出ないように出口を「閉めておく」ことができなくなり、その結果尿もれが起きやすくなります。
骨盤底筋群のゆるみが引き起こすトラブル
骨盤底筋群は様々な機能を持っています。
例えば・・・
*骨盤内の臓器を支える
*尿や便がもれないように出口を閉めておく
*膀胱の働きを助けて尿を出し切る
*直腸の働きを助けて便を出し切る
これらの働きが弱くなることで、次のようなトラブルが起きやすくなります。
*子宮や腟が下がってくる(飛び出てくる)
*直腸が下がってくる(飛び出てくる)
*くしゃみをしたり重いものを持った時に尿がもれる
*度々トイレに行きたくなる
*尿意を感じたらすぐにトイレに駆け込まないと間に合わない
*便秘や残便感
*パートナーとのスキンシップの質が落ちる
骨盤底筋群にダメージが起きる原因
骨盤底筋群がゆるむ原因はいくつかありますが、最近は出産経験がなくても筋力が低下している人が増えてきている印象です。実際に、20代で尿もれを経験している方のほとんどが、出産経験のない人です。
★お産の回数が多い
★大き目の赤ちゃんを産んだことがある
★便秘がちでいつも強くいきんで排便している
★急いで排尿することが多くお腹に力を入れて無理矢理排尿している
★重いものを持つことが多い
★内臓脂肪が多い
★重いものを持った状態でスクワットなどの筋トレをしている
これらの、いずれか一つでも当てはまっていれば、骨盤底筋群に負担がかかっている可能性があります。
骨盤底筋群を鍛えるには十分な筋トレが必要
もし、上記のようなトラブルがある場合は、まずは婦人科や泌尿器科で相談してみることをお勧めします。
状態によっては、骨盤底筋群のダメージが大きすぎて、手術が必要なケースもあります。
ただ、多くの場合は、そこまでひどくはなく、骨盤底筋群の「筋力」を取り戻せばある程度トラブルが解消する可能性が高いのです。
つまり、必要なのは「筋トレ」です。
ではどのくらいの「筋トレ」をすればいいのでしょうか?
「骨盤底筋体操」という、骨盤底筋群を鍛える体操があります。体操と言っても、全身を動かす体操ではなく、骨盤底筋群をギュッと締めるという小さな動きを繰り返すものです。
この骨盤底筋体操をどのくらいすると効果が得られるかというと・・・
*1セット30回
*合計1日4セット以上(朝、昼、夜、就寝前)
*約3か月間毎日続ける
どうでしょう?あなたはこのトレーニングを欠かさず3か月間継続できそうでしょうか?
多くの患者様は、トレーニングの仕方をお伝えしても、「継続して行う」ことが難しいとおっしゃいます。効果が得られる前に、挫折してしまう方がほとんどなのです。
20分間椅子に「座っているだけ」
では、この「筋トレ」を、「ただ椅子に座っているだけ」で行えるとしたらどうでしょうか?
筋肉を鍛えるためのトレーニングは、自分の「脳」から指令を出して動かした場合と、電気や電磁波の刺激で動かした場合とでは、同じように効果が期待できます。
今回クリニックに導入した骨盤底筋トレーニングチェアは、椅子の座面から筋肉を刺激する電磁波パルスが出るため、「ただ座っているだけ」で骨盤底筋がギュッと収縮して、筋トレをしているのと同じ状態を作ることが可能です。
しかも、15分間座っているだけでスクワットに換算すると約1万回行ったのと同じくらい、筋肉への刺激が伝わります。
そのため、20分間「ただ座っているだけ」で、週2回ずつのトレーニングの場合では8~10回で効果が感じられるようになるのです。
効果を感じていただくために3回まで体験価格!
骨盤底筋トレーニングチェアは、保険診療による「治療」ではありません。
そのため、自費でのご案内になります。
通常、初回体験価格でのご案内は1回限りのことが多いのですが、1回では十分効果を感じていただけないかもしれないため、3回まで体験価格でご利用いただけるようにいたしました。
通常価格 体験価格
10分 2000円 1000円
20分 3800円 2000円
30分 5600円 3000円
ご予約・お問い合わせはクリニックまで⇒045-440-5577
トレーニングできるのは骨盤底筋だけではない⁉
電磁波パルスによる刺激が椅子の座面から出ることで、運動神経を直接刺激することができます。
座面に当たる部分が、骨盤の中央部分周辺だと骨盤底筋群が刺激されますが、後ろ側(お尻側)だと大殿筋や中殿筋を中心としたお尻~太ももの筋肉が刺激されます。
つまり、座る角度を変えると、下半身の大きな筋肉を鍛えることが可能になります。
下半身の筋肉が衰えると、
*お尻がたるむ
*下腹部がポッコリ出る
*代謝が下がる
*下半身がむくみやすくなる
*ロコモティブシンドロームのリスクが上がる
といった影響が出やすくなります、
実は、近年、若い方の筋力低下が指摘されるようになってきました。生活様式の変化で、足腰を鍛える機会が減り、座っている時間が長くなっていることなどがその一因であると言われています。
若い頃から筋肉が少ないと、高齢になってからますます筋力が衰えて、寝たきりになるリスクが上がってしまうため、下半身の大きな筋肉を鍛えておくことは、100歳まで元気に動き回るためにはとても重要です。
下半身の筋肉を鍛えるのに効果的な運動はスクワットです。でも、「毎日スクワットを1万回しましょう」と言われても、無理ですよね?どんなに頑張っても100回くらいかもしれません。
電磁波パルスチェアは、たった15分座っているだけでスクワット約1万回分の筋肉への刺激が伝わります。
2か月後が楽しみになる椅子?!
尿漏れもロコモティブシンドロームも、直接命にかかわるような重大な不調ではありません。そのため、「まあ、こんなもんか」と思って放置してしまっている人も多いのかもしれません。
そして、もし、週に2~3回、たった20分椅子に座っているだけで、2か月後にはトイレを気にして行動を制限することなく、好きな時に好きな所へ自由に出かけられたらどうでしょうか?あるいは、キュッと引き締まったお腹や形の良いヒップを手に入れて、階段も楽々駆け上がっている自分をイメージしたら、どんな気分になりそうでしょうか?
「本当にそんなに楽に理想の状態が手に入るの?」と疑いたくなるかもしれません。クリニックのホームページには「お客様の声」が掲載できないため、たくさんの喜びの声をここでご紹介できないのが残念なのですが・・・ぜひ、この機会に体験価格でその効果を確かめにいらしてください。
注:以下の方は施術を受けていただくことができません。
該当しないか予めご確認の上お申し込みください。
*ペースメーカー等医療電子機器をご利用の方
*人工股関節など施術部位に体内の金属がある方
*生理中で施術により出血量が増えると困る方
*妊娠中の方
*産後6か月未満の方(産後3~5か月の方は医師にご相談ください)
*施術部位またはその近辺の手術を行っており傷が十分に回復していない方
お問い合わせ・ご予約はこちら⇒045-440-5577
日付:2025年7月17日 カテゴリー:日々の雑記
国内初のミニピル「スリンダ錠」が発売されました
避妊用のミニピル(POP)は国内初(横浜市の婦人科)
これまで、経口避妊薬として国内で承認されていたのは、トリキュラー(ラベルフィーユ)やマーベロン(ファボワール)といった「低用量ピル」のみでした。
ピルはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が混ざった合剤です。エストロゲンの副作用として「血栓症」のリスクが上がるため、これまで血栓症リスクが高い方が確実な避妊をしたい場合、子宮内ホルモンシステム「ミレーナ」しか選択肢がありませんでした。
ミニピル(POP)はプロゲステロン(黄体ホルモン)のみが含まれた薬剤です。エストロゲンが含まれないため、血栓症のリスクが上がりません。
これまで国内で発売されていた、黄体ホルモン単剤の薬剤は「ディナゲスト(ジエノゲスト)」という月経困難症や内膜症の治療薬や、「ヒスロン」「ノアルテン」「デュファストン」といった生理不順の治療薬のみでした。
ディナゲストも、服用中は排卵が抑えられますが、「確実な避妊効果」が得られるかどうかの確証がありません。そもそも治療薬なので、避妊の目的で処方することはできず、「避妊専用」のミニピルの発売が長く待たれていたのです。
6月30日に発売された「スリンダ錠28」は、国内初の「避妊専用」のミニピルです。
ピルとミニピルの違い(横浜駅近くの婦人科)
前述の通り、ピルはエストロゲンとプロゲステロンの合剤で、ミニピルはプロゲステロン単剤です。
ピルとミニピルには、以下のような共通点があります。
*正しく服用すれば避妊効果は99%以上
*排卵を抑える作用がある
*子宮内膜を薄くする作用がある
*頸管粘液の粘度をあげる作用がある
*飲み忘れると避妊効果が下がる
エストロゲンが含まれていないことによるミニピルの特徴は以下のようなものがあります。
*血栓症リスクが上がらない
*ピルに比べて不正出血が起きやすい
*ピルに比べて頭痛や吐き気が起きにくい
*消退出血が来なくなることがある
ミニピルをお勧めしたいのはこんな人(横浜市の婦人科)
ミニピル(POP)は「血栓症リスクがない」ことが最大の特徴です。
そのため、これまで血栓症が心配でピルが服用できなかった人にも、お勧めすることができます。
確実な避妊をしたいのにピルが飲めないと悩んでいた方には強くお勧めします。
ミニピルをお勧めしたいのは次のような方です。
もちろん「避妊の必要性がある」ことが大前提です。
*40歳以上
*前兆を伴う片頭痛がある
*肥満(BMI28以上)
*タバコがやめられない
*過去に血栓症になったことがある(現在は治療していない)
*年齢的にミレーナにしたがPMSが気になる
*吐き気や頭痛のせいでピルが飲めない
「スリンダ錠28」の服用方法(横浜駅近くの婦人科)
「スリンダ錠28」は、ヤーズやドロエチと同じ配列になっています。つまり、24錠の実薬+4錠の偽薬が1シートに含まれており、28日サイクルで服用します。
ピルと同じく、1日1錠を一定の時刻に服用します。飲み遅れると避妊効果が下がるため、定時に服用することが基本ですが、2~3時間のずれは誤差範囲内と認識しても大丈夫です。
現在はピルで避妊をしているけれど、年齢的に血栓症が気になるのでスリンダ錠に移行したいという場合、ピルを服用し終えた翌日からスリンダ錠を服用できます。
「スリンダ錠28」の主な副作用は不正出血(横浜市の婦人科)
エストロゲンが含まれていないため、どうしてもピルよりも不正出血が起きやすくなります。
製剤のデータ的には、飲み初めの半年間の期間で不正出血が起きた人は半数以上となっています。
服用を継続していくうちに、不正出血の期間や量は減っていきますが、飲み始めてしばらくはダラダラ出血する可能性はあると思って服用を開始した方がよさそうです。
また、ピルよりも内膜を薄くする作用は強くなるため、人によっては、長く継続しているうちに消退出血が来なくなることがあります。偽薬期間中にまったく出血しなくても異常ではありませんが、妊娠を完全に否定しきれない場合は妊娠検査薬で確認することをお勧めします。
「スリンダ錠28」もオンライン処方できます(横浜駅近くの婦人科)
当院では、スリンダ錠28は1シート3300円(税込み)で処方いたします。
初診の方は初診料・再診の方は再診料がかかります。
新しいお薬なので、飲み始めてから3~4シートは必ず対面受診していただきます。
服用に慣れてきて、特に問題なければ、オンライン処方も可能です。オンライン処方の場合は、薬剤を宅急便で配送するため、配送料がかかります。
詳細はご予約時にご確認ください。
日付:2025年7月15日 カテゴリー:日々の雑記
子宮頚がんワクチンを打ったらすぐに性行為をしてもよい?(横浜駅近くの婦人科)
HPVワクチン接種前に性行為をしてはダメ?(横浜市の婦人科)
2025年3月末まで、キャッチアップ接種の対象となっているHPVワクチンですが、ターゲットとなるHPVに「感染する前」に接種しなければ予防効果は下がってしまいます。
HPVに感染する前とは、要するに「初めて性行為をする前」です。現時点で、まだ性行為の経験がない方は、理論上HPVには感染していません。なので、その状態でワクチンを接種すれば、少なくともワクチンで予防できる9種類の型に関しては、「ほぼ100%感染しない」と言えます。
逆に、ワクチン接種前に性行為をした場合、もしかしたら9種類のうちのいずれかの種類に感染してしまうかもしれません。感染したウイルスをやっつける効果は、ワクチンにはありませんので、接種前に感染したウイルスが原因で、将来子宮頚がんが発生する可能性はゼロではなくなります。
なので、できる限り、「初めて性行為をする前」にワクチンを接種した方がよいのです。
ワクチンを1回でも接種すれば性行為をしてもよい?(横浜駅近くの婦人科)
時々ご質問いただくのか、「ワクチンの1回目の接種をしたら性行為をしてもいいですか?」というご相談です。
パートナーの方が「待てない」と言っているというご相談は、実は結構あります。若いお二人の関係を、応援したい気持ちはやまやまですが、医学的な立場からアドバイスするとしたら、「3回目の接種が終わるまで性行為は控えておきましょう」です。
ワクチンは、1回の接種では、効果が不十分です。2回目の接種である程度の効果は得られますが、時間をおいて3回目を接種することで確実な効果が得られます。
せっかく接種するのですから、中途半端な効果になってしまわないように、「あと、半年待ってね」とパートナーに伝えましょう。
ただし、お相手の方も性行為の経験がなく、お互いにウイルスとの接触機会がまったくないという状態であれば、理論上はワクチンの効果が得られていなくてもHPVに感染するリスクはありません。
お相手が、これまでにウイルスとの接触機会が「本当にないのか?」は、確かめようがありませんから、2人の信頼関係において、自己申告を信じて関係を持つかどうかを判断するとよいでしょう。
子宮頚がんワクチンの接種中に性行為をするとワクチンの効果はなくなる?(横浜市の婦人科)
逆に、子宮頚がんワクチンの接種途中で性行為をしたり、接種前に性行為の機会があると、HPVワクチンの効果が「なくなる」のかというとそうではありません。
性行為によって、9種類の型のうちいずれかに感染した場合、「その型を予防する効果がなくなる」というだけです。
なので、例えば、接種前に性行為の機会があり、すでに「31型」に感染していたとしたら、ワクチンで予防できる9種類のうち「31型だけ」が予防できないということです。
残りの8種類はしっかり予防できますので、子宮頚癌のリスクを「下げる」効果は十分に得られます。
すでに性行為の経験があるからワクチンの接種をしても意味がない、というわけではありませんから、キャッチアップ接種の期間中にぜひ接種なさってくださいね。
ワクチンの接種スケジュールは短くできる?(横浜駅近くの婦人科)
一般的にな子宮頸がんワクチンの接種スケジュールは、1回目の接種から2か月以上あけて2回目→3か月以上あけて3回目です。なので、全部で6か月の期間が必要になります。
ただ、現在すでに、キャッチアップ接種が終了する3月末まで6か月を切ってしまったため、厚生労働省から「短縮スケジュール」で接種してもよいという発表がありました。
「短縮スケジュール」で接種すると、最短で4か月間で接種が可能です。
「パートナーが待ってくれないから」という理由で短縮するのは、あまりお勧めはしませんが、できるだけ早く接種を完了させたい方は、下記のスケジュールを参考にしてみてくださいね。
ご予約はこちらから
日付:2025年7月15日 カテゴリー:日々の雑記
「横浜市のピル処方におすすめのクリニック10選」に掲載
『マイナビクリニックナビ』に当院が掲載されました
【2025年最新】横浜市のピル処方におすすめのクリニック10選
リンク先URL:https://clinic.mynavi.jp/article/yokohamashi_oc-lep/
日付:2025年7月15日 カテゴリー:日々の雑記
新しい横浜市子宮頚がん検診についてよくあるご質問【横浜駅近く女医の婦人科】
★2025年1月から横浜市子宮頚がん検診が変わります
*30歳未満・61歳以上は今まで通り
*30歳~60歳(2025年4月1日の時点で)の方は
・補助が使える年齢が5年ごとの節目年齢(30歳・35歳・・・)
・検査の方法が「HPV単独法」
・自己負担額は2,000円
・以下の方は検診の対象外となります
ア:子宮頚部を有さない方
イ:子宮頚部浸潤癌の治療中又は過去なったことがある方
ウ:異形成や上皮内がんなどの「前がん病変」の経過観察中の方
エ:性交経験が一度もない方
・横浜市から届いたバーコードを持参する
(バーコードがないと検査ができません)
注)節目年齢ではないのに検診用バーコードが届くことがあります
2025年1月から移行するため最初の5年間は節目年齢ではない方にも案内が届きます。 2024年4月~12月の期間に横浜市の子宮頚がん検診を受けている節目年齢ではない方は、バーコードが届いても検査を受けられるのは2026年4月以降になります。
質問1:案内が届いたらすぐに受けないといけませんか?
2024年4月~12月に横浜市の補助を使って子宮頚がん検診を受けている方は、届いたバーコードで検診を受けられるのは2026年4月以降です。
それまでは、バーコードをなくさないように保管しておいてください。
前回の検診が2024年3月より前であればいつでも検査は可能です。
特に、ここ2~3年検診を受けていないという方は、お早めに受けることをお勧めします。
質問2:筋腫の手術で子宮をとっていますが検査は可能ですか?
子宮をすべて取っている(子宮全摘を受けている)方は、上記「対象外になる方」の「ア:子宮頚部を有さない方」に該当します。
そのため、子宮全摘後は横浜市の補助を使用して子宮頚がん検診を受けることはできません。
一般的に、良性疾患(子宮筋腫や子宮腺筋症)で子宮全摘をした後は、「子宮がん検診」が不要になります。
質問3:過去に子宮頚がん検診で異常が出たことがありますが検査は受けられますか?
現時点で、まだ異常が残っており、「異形成」を経過観察中の方は横浜市の補助を使った検診をご利用いただくことはできません。
過去に「異形成」を指摘されて、現在は完全に正常に戻っている場合や、「異形成」で手術を受けてその後ずっと正常な場合は、検査が可能です。
完全に正常に戻っているかどうかが分からない場合は、「過去2回分の検査結果が『NILM』かどうか」をご確認ください。
質問4:HPVが陽性だともう一度検査を受けないといけないのですか?
検診の結果で、HPVが陽性だった場合は「自動的に」細胞診が追加されます。そのため、再度検査にお越しいただく必要はありません。ウイルスの検査のためにぬぐい取った検体でそのまま細胞診を行います。
また、検査代金に細胞診が追加になった場合の料金も含まれているため、細胞診が追加になっても追加の料金はかかりません。
質問5:HPV単独検診は5年ごとにですが本当に5年間もあけて大丈夫でしょうか?
今回の横浜市の検診事業の目的は、「進行した癌で命を失うことを防ぐ」ことが目的です。そのため、「できるだけ早い段階で異常を見つける」ことが目的にはなっていません。
つまり、5年前の検査が「異常なし」でも、5年後に検査を受けた時に「異形成です」「早期のがんです」という結果になる可能性はあるということです。
例え検診で異常がなくても、不正出血やおりものの異常があれば、その段階で細胞診を受けるようになさってください。
日付:2025年7月15日 カテゴリー:日々の雑記
横浜市の補助を使った子宮頚がん検診の変更点【横浜駅近く女医の婦人科】
★横浜市の子宮頚がん検診が変わりました
横浜市の補助を使った子宮頚がん検診についていくつか変更点があります。
*2025年1月から30歳~60歳の人にHPV検診が導入されました
*2025年4月以降にこれまで20歳だけに配布されていた無料検診のクーポンが「今まで一度も子宮頚がん検診を受けたことのない25歳までの方」にも配布されます。
★これまでの横浜市子宮頚がん検診
*対象は20歳以上
*補助が使える年齢は特定されておらず「2年度に1回」
*検査の方法は「子宮頚部細胞診」
*自己負担額は1,360円
*20歳ちょうどに配布されるクーポン以外は検査時に持参するものはない
★2025年1月からの横浜市子宮頚がん検診
*30歳未満・61歳以上は今まで通り
*30歳~60歳(2025年4月1日の時点で)の方は
・補助が使える年齢が5年ごとの節目年齢(30歳・35歳・・・)
・検査の方法が「HPV単独法」
・自己負担額は2,000円
・以下の方は検診の対象外となります
ア:子宮頚部を有さない方
イ:子宮頚部浸潤癌の治療中又は過去なったことがある方
ウ:異形成や上皮内がんなどの「前がん病変」の経過観察中の方
エ:性交経験が一度もない方
・横浜市から届いたバーコードを持参する
(バーコードがないと検査ができません)
注)節目年齢ではないのに検診用バーコードが届くことがあります
2025年1月から移行するため最初の5年間は節目年齢ではない方にも案内が届きます。 2024年4月~12月の期間に横浜市の子宮頚がん検診を受けている節目年齢ではない方は、バーコードが届いても検査を受けられるのは2026年4月以降になります。
★検査後の流れ
HPV検査の結果が → 陰性 ⇒次の節目年齢にHPV単独検診
↓
陽性
↓
自動的に子宮頚部細胞診追加 → NILM ⇒1年後HPV単独検診
↓
NILM以外 ⇒ 精密検査
★ご予約はお電話またはWebで承っております(横浜駅近くの婦人科)
日付:2025年7月14日 カテゴリー:日々の雑記