日々の雑記

 

標準治療より「最適治療」

 医学的に「標準治療」とされている治療が、必ずしもその患者様ご本人にとっての「最適な治療」とは限らないというケースに時々遭遇します。
 先日いらした方は、40代前半なのに月経がピッタリ止まってしまったとのことで受診されました。採血をしてみると、ホルモンの値は完全に閉経している状態です。早発閉経の定義には当てはまりませんが、まだ閉経するにはちょっと早すぎるご年齢です。通常であれば、数年間のホルモン補充療法が必要ですよ、とご説明するところなのですが。

 「月経が来なくなって体調不良はありますか?」と伺ったところ、「いえ、むしろ生理が来なくなってほっとしたというか・・・」とおっしゃったので、なんとな~く引っかかったんですよね。
 もしかしたら、ホルモン補充療法で再度月経様の出血が来ることは、ご本人にとって嬉しくないことなのかも、と思ったので、少し突っ込んで聞いてみたところ、なぜ「ほっとした」のかが分かりました。

 その方は、お子様に関しておつらい経験をされて、再度妊娠を目指そうかどうか迷っていらしたんです。閉経の状態である=もう妊娠はできない、と聞いて「これで妊娠を目指そうと思わなくていいんだ」とほっとしたのだそうです。「神様が幕を引いてくれたんだと思います」とおっしゃっていたので、おそらくご自身で妊娠を目指すことを「やめる」必要がなくなって安心なさったのだと思います。
 標準的な治療は、数年間ホルモン補充療法を行うことであることや、ホルモン補充を行わない場合のデメリットや、閉経から数年たってホルモン補充を開始した場合のデメリットをご説明したところ、「気持ちが落ち着くまでは生理が来ない状態のままでいたい」とのこと。 
 教科書的な治療選択からは外れますが、骨密度検査や脂質代謝の検査をきちんと受けていただくことを条件に、何もせず様子を見ることになりました。

 できれば1年くらいでお気持ちに整理がついて、ホルモン補充療法を受けていただけるといいのですが・・・高齢女性の寝たきりの原因の多くは骨密度の低下、つまり骨折なので、「元気に年をとる」ためには骨密度を保っておくことはとっても大切なのです。そして、骨代謝には女性ホルモンが大きな役割を果たしているのです。
 でも、少なくとも現段階では、ご本人にとって最適な治療は「月経が来ないままにする」ことなんですよね。
 

日付:2014年6月29日  カテゴリー:日々の雑記

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セクハラ発言が「引っかかる」わけ

  自民党の「セクハラ宣言」は何だかしっくりこない形で無理やり終結させた感じですが・・・

 6月18日に自民党から「女性の健康の包括的支援に関する法案」が提出されて、少しは政治家のおじさま方も女性の健康支援について幅広い視点とサポートが必要だと認識して下さったのかしらね~なんて思っていたのに、残念ですね。
 でも、口にはしないまでも問題となっている議員さんと同じことを女性に対して思っている人はきっとまだまだ多いのだと感じています。個人の価値観や思想まで、他人がコントロールすることはできません。実際に口にしてしまった議員さんのデリカシーのなさは、本当にあきれるばかりですが、問題の根本はそこではないと感じています。

 「結婚しないのか」「産まないのか」と言われて、それがひどく心に引っかかるのは、その言葉を受け止める側にも無意識のうちに何らかの「後ろめたさ」を感じているからではないでしょうか。
 もし、堂々と「結婚しない人生」「産まない人生」を選択しているのだとしたら、あんなデリカシーのないヤジも「これが私の生き方ですけど、何か?」って鼻で笑ってやれると思うのです。
 何となく、「結婚した方がいいよね~」「産んだ方がいいよね~」と、自分で自分に外野からの価値観をインストールしてしまっているから、その「劣等感」に触れられると過剰に反応してしまうということが起きるような気がします。
 
 

 もちろん、デリカシーのない発言に対して擁護するつもりはさらさらありません。あの程度の品格が、日本の代表なんだと、自分たちの人選を反省するしかないと思います。
 言っていいことと悪いことの区別もつかない、自分の言葉で相手がどのくらい傷つくかを想像することができない人というのは、世の中にたくさんいらっしゃいます。その人たちの口を全部塞いでしまうことはできません。
 女性が「嫌な思い」をしないためには、まず女性自身の考え方や捉え方を変えていく方が前向きなのではないでしょうか。「結婚したいのにできない」じゃなくて「今はまだ素敵なお相手とご縁がつながってないだけ」。「産めない」のではなくて「産まない」。
 

 個人的に、デリカシーのないおやじにヤジを飛ばす暇があったら、すべての女性が「これが私の生き方!」と胸を張って自分の人生を歩むお手伝いをしていきたいな~と思う今日この頃です。 

日付:2014年6月25日  カテゴリー:日々の雑記

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妊娠反応が出たらやるべきこと

 自分で妊娠反応を調べて陽性だった場合、何をすべきなのか分からず「とりあえず電話してみた」という患者様は案外多いものです。
 お住まいの地域によって分娩予約の締め切り時期など若干の差はあると思いますが、妊娠反応を確認した後の「やるべきことリスト」をまとめてみました。

1)まず産婦人科を受診する
 予定外の妊娠だった場合も、計画的な妊娠であった場合も、妊娠反応が「陽性」で出た場合はまず受診が必要です。
 月経予定日から数日以内に確認した場合は、時期が早すぎて超音波検査では何もうつらない可能性がありますので、腹痛や出血がなければ月経予定日から1週間程度過ぎたタイミングで受診してもよいでしょう。
 ただ、月経不順の方の場合はそもそも「月経予定日」が当てになりませんので、アプリなどで表示される「月経予定日」は無視して、妊娠反応が出た段階で受診しましょう。

2)妊娠継続の可否を確認する
 計画的な妊娠の場合は、このステップは不要です。
 予定外の妊娠だった場合は、妊娠継続の可否つまり「産むのか産まないのか」をきちんと考える必要があります。パートナーと相談して、できるだけ早めに結論を出しましょう。
 妊娠に気づいた時が何週だったかにもよりますが、妊娠の継続ができない場合はできれば妊娠10週を過ぎる前に結論を出した方がよいでしょう。
 
3)産む場所を決める
 妊娠を継続する場合、「どこで産むのか」を決める必要があります。病院によっては、かなり初期の段階(妊娠5∼6週)で分娩予約を入れなければ、予約が締め切られてしまう場合があります。特に横浜市内は分娩予約の締め切りが早いので、産みたい病院で予約を取るためにはできるだけ早く予約だけは押さえておく必要があります。候補を挙げたら、まずはその病院に電話をして、分娩予約がとれるかどうかを確認しましょう。また、総合病院ではかかりつけ医からの紹介状が必要な場合も多いので、直接予約がとれるのか紹介状が必要なのかも確認が必要です。
 里帰り分娩の場合も同様です。分娩を考えている病院にまずは電話をして、予約可能かどうかや受診のタイミングや紹介状が必要かどうかを確認しましょう。

4)妊婦健診を受ける病院を決める
 分娩予約を取った病院でそのまま妊婦健診を受けるケースと、近所のかかりつけ医で途中まで妊婦健診だけを受けるケースがあります。後者を希望する場合は、分娩予約を取った病院で、他の病院で妊婦健診を受けてもよいか確認してみましょう。
 また、里帰り分娩の場合は、里帰りするまでの間に妊婦健診を受ける病院を決める必要があります。クリニックですと、夜間や救急時の対応が難しい場合もあるので、必ず緊急対応が可能な病院で妊婦健診を受けるようにしましょう。
 ちなみに、当院では緊急時の対応ができないため、里帰り分娩の方の妊婦健診は承っていません。

5)必要に応じて職場に知らせる
 妊娠の状態がある程度安定してから職場に伝えたいと考える方が多いのですが、妊娠初期に切迫流産やつわりで突然安静が必要になることもあります。また、従事しているお仕事の内容によっては、妊娠が判明したら直ちに部署を変えてもらわないといけない場合もあります。
 必要に応じて、せめて直属の上司にだけは早めに妊娠の事実を一報入れておいた方が、急な欠勤等にも対応してもらいやすくなるでしょう。
 職場に伝える際に診断書が必要な場合は、受診先に言えば書いてもらえますので、受診時に医師に伝えるようにしましょう。

6)母子手帳をもらいに行く
 妊娠が判明してすぐにもらいに行く必要はありません。
 妊娠8~10週の予定日が確定した頃に、地域の役所に行って母子手帳を受け取ります。母子手帳と一緒に、妊婦健診料に使える補助券が一緒にもらえるはずですので、どのタイミングから補助券が使えるのか病院で確認しておきましょう。

 もちろん、ベビー用品をそろえるとか、場合によっては保育園をどうするか決めるなど、もっとやるべきことはたくさんあるのですが、ひとまず妊娠反応が出てから数週間のうちにやらなければいけないことを挙げてみました。

日付:2014年6月18日  カテゴリー:日々の雑記

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リンパマッサージで代謝改善

季節的にそろそろダイエットを意識する方が増えてくる時期ですね。
私は、産後もなかなかトレーニングやレッスンに通う時間がとれず、自宅でスクワットや腹筋をするくらいしか運動ができていないのですが・・・体重はすぐに戻っても、体型はなかなか元に戻ってくれないので定期的な筋トレはしていきたいところです。

先日、むくみや足の冷えが気になってきたので、エステティシャンの関本さんにお願いして下半身のアクシダームとリンパマッサージをしてもらいました。
アクシダームは、太ももやお腹周りなど、脂肪が柔らかい部分は1回の施術だけでもサイズダウンが実感できます。
リンパマッサージは初めて受けてみたんですが、力強いマッサージが痛気持ち良くて、施術後は重かった足元がスッキリ軽くなりました。

しかも、施術から1時間後くらいから頻繁にトイレに行くようになり、むくみもすっかりとれてさらにスッキリ。
施術前にジャストサイズだったパンツがちょっとゆったりに感じるくらい、すぐに効果が実感できるので嬉しいですね。

体重を落とすというよりサイズダウンをしていきたいという方には、アクシダーム+リンパマッサージがおすすめです。
特に、代謝が落ちてきたなと感じている場合は、リンパマッサージを続けると血行や水分代謝の改善が期待できます。
夏までにサイズダウンを狙いたい方は、ぜひ試してみてくださいね。

日付:2014年4月25日  カテゴリー:日々の雑記

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親になる「資格」って?

 下の子ももうすぐ7か月です。妊娠中は一日がとても長く感じられたのですが、産まれてからは本当にあっという間ですね。来月からは二人そろって同じ保育園に通えるので、ちょっとは負担が減るかしら。

 二人も育てていながら、自分で言うのもなんですが、私って元々は子育てにとっても「向いてない」んです。子どもを産むまでは、自分に母性なんて本当にあるのかしらと不安に思っていたくらい。 
 私の苦手なものの一つが「二度手間」なんです。仕事をする上でも、プライベートなシーンでも、二度手間にならないように無駄をできるだけ省いてシンプルにスマートに物事を進めたいんですよね。ところが、子育てって二度手間どころか、三度手間に四度手間のオンパレード!
 やっと歯磨きさせてくれたと思ったら「バナナ食べる~」と言い出して磨き直しになったり、お出かけ前にやっと着替え終わったと思ったらお茶をこぼして着替え直しになったり、畳み終えた洗濯物を「自分で入れる~」と言い出してぐちゃぐちゃに引き出しに入れちゃったり、保育園の目の前までたどり着いたのに何を思ったか逆走し始めて振出しに戻ったり・・・
 挙げたらきりがないほど、物事は進みません(笑)。あまりに進まなさ過ぎてイラッときてしまったり、始業時間に間に合わなくなるので無理矢理推し進めたりすることもしばしば。

 おおらかなお母さんなら、こんな事もニコニコしながらのんびり見てられるのだろうな~と思いながらも、まあこれが私だし、子育てってきっとこんなもんなんだろうと、最終的には受け入れていたりします。
 こんなことでイラッとするなんて「母親失格だわ」なんて考え始めると、どんどん自己肯定感は下がってしまいます。それよりも、こんな私でもちゃんと「お母さん」できてるじゃないの、オッケーオッケーと思いながら、娘に成長させてもらった方がいいんじゃないかな~と思うんですよね。

 「母親になる資格」なんて、最初からあるわけではなく、必要だとしたら「母親になる覚悟」だと感じます。家庭的かとか、子どもが好きかとか、そんなことは母親になるうえで必須項目ではないんです。
 妊娠前から「いいお母さんになれるかしら・・・」と不安に思う方は案外多いのですが、大丈夫です!私が「お母さん」やってられるんですから。ちゃんと親になる覚悟を決めて子どもと向かい合いさえすれば、子どもが親を「親」にしてくれます。だから、安心して親になることを目指してくださいね。

日付:2014年3月21日  カテゴリー:日々の雑記

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授乳中の卵は控えた方がよい?

 先日参加した『統合医療展』で、遅延型フードアレルギー検査について興味深いお話を聞いてきました。
 新生児にも重傷なアレルギーが増えているというお話しもあり、授乳中の身としては色々気になって講師の先生に直接伺ってきました。

 昔は、授乳中の母親が卵や牛乳を食べすぎると子どもにアレルギーが起きやすいといったことが言われていた時期もあり、授乳中にこれらの食品を食べ過ぎないように指導されることもありました。最近は、母親が特定の食品を食べたから子どもにアレルギーが起きるわけではないということで、特に授乳中に食事制限はしなくていいという流れになっているようなのですが、実際のところ医学的にどうなのか気になっていたんですよね。
 私自身がアレルギー体質なこともあり、また、遅延型フードアレルギー検査で強陽性反応が出ている食品があるため、もし自分が食べた食品が原因で子どもにアレルギーを引き起こしてしまったら・・・と不安に思うところがありました。

 結論から言いますと、母親が遅延型フードアレルギー検査で何らかの食品に強い反応を起こしている場合は、授乳中にその食品を食べるのは避けた方がよいということになります。
 遅延型アレルギーの原因はIgG抗体やIgA抗体なのですが、これらの抗体は母乳から出ます。つまり、遅延型アレルギー反応が起きて母親の体に作られた抗体が、母乳を介して赤ちゃんに移行するということです。だから、母乳しか飲んだことがないはずなのに卵アレルギーや小麦アレルギーになってしまうことがありうるわけです。

 一度作られた抗体は、脾臓で6か月間かけて分解されます。なので、6か月間アレルギー反応が起きなければ、体から抗体はなくなり悪さはしなくなるわけです。遅延型フードアレルギー検査で強い反応が出た場合に、6か月間の除去食を勧められるのはこのためです。
 除去後に再検査をして反応が出なくなっていれば、その食品は少量ずつから摂取を再開することができます。なので、遅延型の場合は、アレルギー反応が一度起きたからと言って、一生その食品が食べられなくなるわけではありません。

 子どもをアレルギーから守るという観点から考えると、授乳を開始する6か月以上前にアレルギー検査を受けて、強い反応が起きる食品があれば6か月間しっかり除去をして授乳開始までに抗体がなくなっているようにするとよいということになります。
 もし、自分に遅延型アレルギーがあるかもしれないと不安に思ったら、妊娠前や分娩前に検査を受けておくといいでしょう。もちろん、妊娠空や授乳中にバランスよく栄養を取ることも大切ですので、強い反応が出る食品が多い場合は、優先順位が高い食品のみを除去していきます。クリニックでは、どの食品をどの程度除去したらいいのか、どうやって食品を選んだらいいのかも、フォローアップ外来でアドバイスさせていただいておりますので、お気軽にご相談ください。

日付:2014年3月5日  カテゴリー:日々の雑記

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「薬を使いたくない」場合の注意点

 クリニックの診療では、できるだけ患者様に「治療法についてご希望はありますか?」と伺うようにしています。もちろん、どうしても行った方がよい治療がある場合は、選択肢をお示しせずに「こうした方がよいですよ」とお伝えすることもあります。例えば、重度の貧血なのに何の治療もしたくないとおっしゃられても、それはご希望に沿うことはできません。逆に、選択の余地がある場合はできるだけご本人に治療方針を考えていただくようにしています。それは、ご本人が納得をして「自分で選んだ治療」を行う方が、副作用が出にくく治療効果が得やすいからです。

 標準的な治療以外にも、漢方・サプリメント・アロマなどの代替医療をお示しすることもありますし、患者様ご本人が鍼灸やヒーリングなどご自身の信じている代替医療を積極的に取り入れるケースもあります。
 いずれにしても、「薬は使いたくない」という方には、医学的に許容できる範囲でご希望の治療を行っていくようにしています。

 だたし、医学的に許容できない場合、例えば放置すれば命に関わる場合や標準的な治療を行えば安全に「完治」が目指せる場合などは、多少ご本人にご不満がありそうでも標準的な治療を強くお勧めします。それは、医師として「ベターと思われる道」をきちんとお示しすることも必要な役割だと思うからです。
 実際、子宮頸がんの初期段階でサプリメント治療のみを行ってしまい、手術不能な状態になって運び込まれて30代で亡くなられたケースや、子宮筋腫による過多月経をヒーリングとサプリメントで様子を見ているうちに重度の貧血になって(ヘモグロビンが正常の3分の1以下という状態でした)輸血が必要になってしまったケースなどを見てきました。
 そういったケースをみると、ここまでひどくならないうちにきちんとした治療を受けていれば・・・と思わずにはいられないのです。

 「薬を使わずに」治療をする、または経過観察をする場合は、以下の点に注意が必要です。

 一つは、定期検査を絶対にサボらないこと。標準的な治療を断ったからといって、医師との関係が切れるわけではありません。例え何の治療もせずに様子を見るのだとしても、医師から指定された間隔できちんと定期フォローは受ける必要があります。そして、万が一悪化していっている場合は、このまま様子を見ても大丈夫なのかをその都度相談していくことが大事です。

 もう一つは、「その病気であることを受け入れること」です。治療を拒否なさる患者様の中には、自分が病気であること自体を受け入れきれず拒否なさる方もいらっしゃいます。病気は体からの何らかのサインなので、病気であることを否定して目をそらし続けると病気はよくなってくれません。
 その病気がどのようなメッセージをもって自分のもとに「来てくれた」のかをきちんと考えて、病気を通して自分の体を向かい合ってあげる必要があるのです。そして、病気になった原因を見つけてそれを改善していかなければ、「今と同じこと」を続けていたら病気はそのまま進行していきます。

 病気と向かい合う場合のポイントの一つが、その異常を引き起こしている「感情」にフォーカスすることです。
 例えば、子宮筋腫は「怒り」をためている方に多く見受けられます。自分の中にある「怒り」が見つかったら、その怒りの裏側にある「悲しみ」を探してみるといいでしょう。そして、怒りを開放する方法や、悲しみを癒す方法を探ってみるのです。
 子宮内膜症は「癒着」を引き起こす病気です。固執や強すぎるこだわりがないか見直してみるのもいいでしょう。食べ物に偏りはないか、考え方に偏りはないかを見直してみると、治療法の選択の仕方そのものが「固執」からくるものだと気付かれることもあります。何かに固執しているということは何かを「否定」している可能性があります。つまり、自分自身の一部を受け入れられていない可能性があるということです。内膜症が「異所性」にできる病気であることと、自分の中に「異所性」を感じているまたは自分が「異所性」だと感じていることはリンクします。

 クリニックでは、このようなカウンセリングをゆっくり行う環境がまだ十分には整っていませんが、将来的には「薬を使いたくない」方用の代替医療センターを作れたらいいなと考えています。
 代替医療センターができるまでは、特殊外来であるカウンセリングやサプリメント外来を活用していただければ幸いです。

日付:2014年2月13日  カテゴリー:日々の雑記

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将来妊娠できるかどうかが心配?

 妊活ブームだったり、不妊症に関する情報が色々出ているせいか、「今妊娠を目指しているわけではないのだけど、将来妊娠できる体なのかどうか検査したい」というお問い合わせをいただくことがしばしばあります。自分は将来ちゃんと妊娠できるだろうか、という不安を何とか払拭したいというお気持ちは分かるのですが、残念ながら「将来妊娠できることを保証する検査」はないんですよね。 
 もちろん、妊娠を目指せば誰でもすぐに妊娠できるものだと安易に考えて何もケアをしないよりは、そうやって早い段階でご相談いただいた方が色々アドバイスさせていただくこともできますので、「妊娠できるかどうかのご相談」は大歓迎です。

 「妊娠できる体かどうか」を調べることはできませんが、「妊娠しにくくなる明らかな異常がないか」はある程度調べることができます。
 例えば超音波検査で子宮筋腫や子宮内膜症などの異常がないかを確認したり、クラミジアをはじめとした性感染症に感染していないかを確認したりといった検査です。特に月経不順がある場合は、ホルモンバランスに異常がないかを調べておいた方がいいでしょう。
 AMH(抗ミュラー管ホルモン)の検査は、結果が正常だからと言って安心材料にはなりませんが、結果に異常があった場合にはライフプランの立て直しに有効と言えます。

 将来安心して妊娠を目指すためには、以下のことに注意して、「卵子の妊娠適齢期」の間に妊娠を目指せるような環境を整え、きちんとライフプランニングしていくことが大事なんだと思います。
  *妊娠を希望するまではピルで確実な避妊をする
  *妊娠を希望するまではどんな時も必ずコンドームを使用する
  *年に1回子宮頸がん検診と超音波検診を受ける
  *パートナーが変わったら性感染症検査を受ける
  *ファストフードやジャンクフードを食べない
  *バランスの良い食事と適度な運動の習慣を身に着ける
  *適切な体重を保つ
  *冷え性やお血がある場合は生活改善や漢方で体質改善する
  *日々の生活の中で妊娠「できない」ことにフォーカスしない

日付:2014年2月2日  カテゴリー:日々の雑記

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母乳育児について

 先日いらした患者さんで、考えさせられる症例があったのでシェアさせてくださいね。
 その方は、助産院で出産後に母乳育児を勧められて頑張っていらしたそうですが、両側の乳腺炎になり、切開して膿を出さなければいけないほどひどくなってしまったそうです。痛みが辛くて、授乳はやめ、ミルクにしたら楽になったらしいのですが、その状態でも助産院ではとにかく母乳で頑張れと言われたそうです。
 その患者さんは、しばらく間をあけて2人目を希望されているのですが、次の産後も同じような苦しみを味わうことにとても不安を感じていらっしゃいました。「次は病院で産みたいです」とおっしゃっていましたが、産む場所の選択は自由であること、母乳育児に固執する必要はないこと、産後に母乳が作られないように止める方法もあること、それらは自分にも赤ちゃんにも「悪いこと」ではないこととご説明したら、少し安心してくださいました。
  
 私自身も、2人とも完全母乳で育てています。仕事をしながらの母乳育児は大変ですが、仕事の合間に搾乳して冷凍母乳をストックすれば完全母乳も可能ではあります。そうするのは、母乳育児のメリットをよく理解しているからですが、それと同時に、母乳がとてもよく出て保育園が母乳育児に協力的で私自身が母乳育児を辛いと感じていないからです。
 好条件がそろっているから母乳育児が可能なだけで、ある意味ありがたいことなんですね。母乳育児はすごいことではありますが、それをやっているから「偉い」やっていないから「ダメ」なわけではありません。

 環境や体調によって、母乳育児ができない方もいらっしゃいます。乳がんの術後で、少しでも胸が張ると激痛なので母乳を止めたいとおっしゃった方もいらっしゃいました。どうしても服薬をやめられないので母乳をあきらめたいという方もいらっしゃいます。どんなに頑張っても母乳が十分に出ないという方もいらっしゃいます。
 個人的には、母乳育児はメリットが大きいけれど他人から「強要」されるものではないと考えています。いろいろ工夫することで母乳育児が難しい人も可能になるというのであれば、それは周りがサポートすべきですが、母親本人が希望していないのであれば母乳育児をしないことに対しては誰も何も言及すべきではないんです。

 母乳を作るオキシトシンというホルモンは別名「愛情ホルモン」と言われ、母子愛着形成には欠かせないホルモンです。以前学会で、「母乳をあげないということは愛情不足になるということですか?」という質問が出ました。すると、演者の先生はとても素敵な回答をなさってくださいました。
 確かに、動物では母乳をあげないと愛着形成がきちんとできず子どもをきちんと育てなくなることがあるそうです。ただ、人間は授乳だけではなく、赤ちゃんと目と目で見つめ合うだけでもオキシトシンが分泌されるんだそうです。なので、母乳をあげられなくても、いっぱい見つめ合っていっぱいお話ししてスキンシップをとってくださいとおっしゃってました。

 愛情のそそぎ方は人それぞれです。母乳を一生懸命あげることはもちろんとても愛情深い行為です。でも、それ以外にも、離乳食を手をかけて作ったり、いっぱいスキンシップをしてあげたり、自分なりに「無理なくできる方法」で愛情を注いであげればオッケーなんだと思います。

日付:2014年1月8日  カテゴリー:日々の雑記

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今年もありがとうございました

 昨日、今年最後の診療を終えてクリニックを大掃除しました。

この1年間、クリニックをご利用いただきありがとうございました。

自分の妊娠・出産・産後すぐの復帰と、目まぐるしい1年でしたが、皆様のおかげでこうして穏やかに年を越せることに心から感謝いたします。

新年は1月4日から診療を開始します。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

日付:2013年12月29日  カテゴリー:日々の雑記

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プロフィールD.JPG
清水(旧姓:須藤) なほみ
ポートサイド女性総合クリニック
~ビバリータ~ 院長
歌って踊れる産婦人科医
 
「全ての女性は美しくなる権利がある」をコンセプトに、女性の美と健康をサポートするために女性医療を皆様のもとにお届けしています。
5歳から始めたクラシックバレエは、ミュージカルとの出会いでコンテンポラリーダンスに変身しました♪
 
所属学会:日本産婦人科学会・日本思春期学会・日本性感染症学会・日本不妊カウンセリング学会
 
日本家族計画協会認定思春期保健談員
不妊カウンセリング学会認定カウンセラー