日々の雑記

放射能障害を出にくくする食事

 11日・12日は急な診療時間の短縮でご迷惑をおかけしました。
 まだ余震が続いてはおりますが、本日から通常通りの時間で診療しております。今後は、電力供給の状況に応じて急な休診や時間短縮診療の可能性もございますので、こちらのHPをご確認いただくかお電話でご確認頂ければ幸いです。
 また、事務長からすでにお願いさせて頂いておりますが、すでにおかかりの患者様はメール登録及びクリニックからのお知らせを受診できるようなメール設定をお願いいたします。
 原発事故の被害は、日に日に拡大していっているようですが、風向きの関係もあって現時点では関東方面に大きな影響は出ていないとの見解が有力です。
 万が一の場合に、放射能の影響が出にくい食事のポイントをご紹介しておきますね。
 *玄米に粗塩をかける
 *味噌汁を1日1杯以上摂る
 *甘い物(糖質・特に砂糖)を摂らない
 詳しくはこちらのページをご参照下さい。
   http://otsukako.livedoor.biz/archives/30327358.html

日付:2011年3月14日  カテゴリー:日々の雑記

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原子力災害時における安定ヨウ素予防服用について

 3月11日の地震では各地に多くの損害が発生していますが、原発からの放射能汚染も懸念事項の一つかと思われます。
 原子炉施設等において原子力災害が発生した場合、放射性物質として放出される希ガスは外部被ばく、放射性ヨウ素は内部被ばくにより、人体に影響を与えることが想定されます。
 内部被爆というのは、いったん体に取り込んだ放射性物質が近くの臓器に影響を与える事です。
 放射性ヨウ素は甲状腺に選択的に蓄積されるために、甲状腺がんなどを発生させる可能性があります。
 この内部被ばくに対しては、安定ヨウ素剤を予防的に服用すれば、放射性ヨウ素の甲状腺への集積を防ぐことができるために、甲状腺への放射線被ばくを低減する効果があることが報告されています。
 詳しくはこちらのページをご参照下さい。
   http://otsukako.livedoor.biz/archives/30327358.html

日付:2011年3月13日  カテゴリー:日々の雑記

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出産のご報告

 いつもポートサイド女性総合クリニック・ビバリータをご利用頂きありがとうございます。
 スタッフから第一報をお知らせさせていただいておりますが、2月26日の2時32分に元気な女の子を出産致しました。
 前日の診療を終えてから、8時間半後には出産という超安産に、私自身が一番ビックリしております。
 産後の経過もよく、娘も毎日ぐいぐいお乳を飲んでくれています。
 本日名前も決まりまして、「彩叶(あやか)」と命名しました。開業しつつ母になるという私の夢を叶えてくれたように、多くの人の願いを彩り鮮やかに叶えていける子になって欲しいという願いをこめて・・・
 皆様には、出産に伴う臨時休診及び代診で大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
 どうか、ご理解とご協力を頂ければ幸いです。

日付:2011年3月1日  カテゴリー:日々の雑記

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虐待と「望まない妊娠」との関係

 児童虐待の報告件数が過去最高と報道されていますね。
 虐待の問題は「これをすれば予防できる」という一元的なことで解決できるほど単純ではありませんが、虐待の予防に「望まない妊娠の予防」は不可欠です。
 それを裏付けるデータはたくさんありますが、次の報告でも無計画な妊娠が虐待のリスクである事が示されています。
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000g6nl-att/2r9852000000g7mx.pdf
 虐待のリスクになるのは、「望まない妊娠」「若年妊娠」「シングルマザー」などであり、10代~20代前半の「できちゃった婚」の離婚率が高い事からも、若い層への避妊教育がいかに重要なのかがわかります。
 もちろん、ひとり親でも若いお母さんでも立派に子育てしている方もいらっしゃいますから、これらの条件が「イコール虐待」というわけではありません。逆に、望んで授かったはずなのに虐待してしまうというケースもあります。
 でも、トータルの虐待リスクを下げるという意味では、「妊娠を心から希望するまでは女性が自分の手で避妊すべき」ということを、できれば中学生や高校生のうちに知識として知っておく必要があるのではないかと感じています。
 日本では、まだ避妊と言えばコンドームや膣外射精という方が多く、どの年齢層でも確実な避妊ができていないのが現状です。
 クリニックでの緊急避妊は、すでに50件を超えました。緊急避妊を行っても妊娠に至るケースもありますから、できればそういった状況になる前にピルや子宮内避妊具で確実な避妊を行って欲しいなと願わずにはいられません。
 自分にとってどのような避妊法が一番適しているのか相談したいという方は、お気軽に避妊相談にいらしてくださいね。

日付:2011年2月24日  カテゴリー:日々の雑記

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横浜男女共同参画センターとの協同企画

 2010年度から、横浜男女共同参画センターとの協同企画として、市民企画講座や地域出前企画の活動に参加させていただいております。
 2011年度は、地域出前企画に絞って応募させていただいたのですが、無事継続採用していただく事ができました。
 地域出前企画の内容は、横浜市内の学校や団体に出張講演させていただくというものです。
 高校生や大学生向けの性教育講座、中学生や高校生の保護者向けのHPVワクチンセミナー、各学校の養護教員向けの性教育・避妊教育指導セミナーなど、各対象者に合わせた内容で1~2時間の講演をさせていただきます。
 ちなみに、2010年度は地域出前企画として次のようなテーマで講演させていただきました。
  「輝く女性の生き方講座~ライフプラントセルフメンテナンス~」(対象:大学生)
  「『生』と『性』の健康講座~自分で守るセクシャルヘルス~」(対象:大学生)
  「HPVワクチンと子宮頸がん検診」(対象:高校養護教員)
 2011年度も引き続き、各学校や保護者の皆様のリクエストにお応えできるように、HPVワクチンや緊急避妊薬「ノルレボ」などの最新情報も織り込んだ情報提供をさせていただきたいと思います。
 男女共同参画センターから助成していただけることになりましたので、講師料はかかりません。講演のご依頼方法について詳細をご希望の方は、「お問い合わせフォーム」からご連絡頂ければ幸いです。

日付:2011年2月20日  カテゴリー:日々の雑記

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マタニティアロママッサージの効果

 最近、エステルームのマタニティアロママッサージがひそかに人気です。
 私自身が、妊娠してからまず悩まされたのがつわり同時に出現した首から肩のひどい凝りでした。妊娠するとホルモンの状態が一気に変わるので、特に妊娠初期に肩こりや頭痛に悩まされる妊婦さんは結構多いんです。
 でも、マッサージや整体のお店はどこも「妊娠中の方はお断り」・・・
 思わず「医者が大丈夫って言ってるんだからしてください」と言いたくなりましたが、意外と妊娠中に受け入れてもらえる所って少ないんですよね。
 後期になると、今度はお腹が重くなってきて足の付け根や恥骨の痛みが出たり、腰痛や背中の張りが強くなったりすることもあります。
 骨盤のずれや整形外科的な要因での痛みはマッサージが必ずしも有効でない場合もありますが、多くの場合筋肉のコリをほぐすだけでも症状は和らぎます。
 アロマオイルを使ったマッサージでは、筋肉をほぐすだけでなく、リラックス効果やむくみ・冷え・血行不良の改善にも役立ちますので、実は妊娠中にこそ活用したい効果がいっぱいなんです。
 妊婦さんでも安心して受けていただけるよう、オイルの種類やマッサージ中の体位なども工夫していますので、お気軽に利用してみてくださいね。
 ちなみに、産後のダイエットには、アクシダームやリンパマッサージがお勧めです。

日付:2011年2月19日  カテゴリー:日々の雑記

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妊娠に関する知識が世界最低ランク?!

 毎日新聞のニュースに、こんな記事が載っていました。
 残念ながら、日本はまだまだ「安心して生み育てられる国」には程遠い印象です。
 子ども手当てがどうこうと、目先の事だけ議論していても本当は何の解決にもならないのですけれどね。
  
 http://mainichi.jp/life/edu/news/20110215k0000m040096000c.html
 確かに日本では、避妊や性感染症予防に関する教育も、妊娠に関する教育もほとんどなされていないのが現状です。
 NPOの活動の一環として大学生向けに性教育講座を行った時も、「今の段階でこういった話が聞けてよかった」「避妊について甘く考えていた」「将来の妊娠の時期をきちんと考えようと思った」といった感想をたくさんいただきました。
 確実な避妊をしている人の割合も世界最低ランクなので、当然中絶率も高くなってしまいます。
 望まない妊娠を減らす事は、中絶や虐待の問題を減らすことに直結するだけでなく、将来の不妊要因を作らないという意味でもとても重要だと感じています。
 年間30万件近い中絶が行われる一方で、30代の4人に1人が不妊治療が必要になってきているという現状をどう受け止めるべきなのでしょうか。
 クリニックやNPOとしてできる事は限られていますが、これからも草の根活動を続けていこうと思います。

日付:2011年2月17日  カテゴリー:日々の雑記

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患者様へお知らせとお願い

 いつもポートサイド女性総合クリニック・ビバリータをご利用頂きありがとうございます。
 院内掲示やメールでもお知らせさせていただいておりますが、あと数日で私が臨月に入ります。今後、私の出産に伴いまして急な休診・代診でご迷惑をおかけしてしまう事がございますが、どうぞご理解頂ければ幸いです。
 クリニックの診療を担う者として、個人的な都合で皆様にご不便をおかけすることを心苦しく思っております。
 開業と時期を同じくして妊娠を目指すかどうかを考えた時、実はとっても迷いました。でも、「女性も、仕事と出産のどちらかしか選べない二者択一の人生ではなく、『両方』を選ぶことができる」という姿を私自身がお見せする事で、夢の実現と妊娠を天秤にかけて悩んでいる女性の応援ができたらという思いから、今回の選択に踏み切りました。
 また、元々多のう胞性卵巣で妊娠しにくいことが分かっていたので、これ以上妊娠を先延ばしにしてチャンスを失ってしまうことは避けたいと考えたんです。
 排卵誘発剤を使ってもなかなか卵が育たなかったり、うまく排卵したのに月経が来たりして何度も落ち込みながら、やっと授かったのが今の赤ちゃんです。
 幸い治療期間は短くてすみましたが、「月経が来るたびにとてつもなく落ち込む」という気持ちは、体験した者にしか分からないものだと痛感しました。
 
 こういった、不妊治療を経ての妊娠・仕事をしながらの妊婦生活・出産・育児を私自身が経験する事で、より幅広い視点で皆様のサポートをさせていただけるようになれると信じております。
 産後はすぐに診療に戻りますので、どうかご理解・ご協力をお願いいたします。

日付:2011年2月13日  カテゴリー:日々の雑記

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禁煙の経済効果?

 お薬の中には、保険がきいても月々の自己負担額がそれなりの金額になってしまうものもあります。特に、新しく発売されたお薬や特殊な治療に使うものなどはちょっと高額だったりします。
 例えば、内膜症の治療薬である「ディナゲスト」というお薬は、強い副作用がないのに内膜症による痛みが劇的に改善したり、チョコレートのう腫や子宮腺筋症の病変が小さくなるため、ピルだけではコントロールが難しい方には適したお薬といえます。ただ、ひと月の自己負担額が約1万円くらいになってしまうので、患者様の中には「もっと安いお薬に変えられないですか?」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
 もちろん、できるだけ負担が軽く治療できる事が理想ですが、月々何にどれだけお金をかけているかを考えた時、医療費に対する感覚だけがちょっとシビアすぎるな~という印象も否めないんですよね。
 
 タバコを毎日ひと箱吸っていれば、1ヶ月のタバコ代は1万円を超えます。毎月1万円をかけて健康を害していくのと、同じ金額で病気を治療したり検診を受けたりするのと、どちらが「経済的」なのかをちょっと考えてみてもいいかもしれません。
 高校生や大学生向けの講演では、「自分の健康のためにお金をかけられる『かっこいい女性』になってくださいね」とお話ししています。

日付:2011年2月9日  カテゴリー:日々の雑記

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分娩する病院選びのポイント

 当院では分娩を扱っていないので、妊娠が判明した方は分娩できる病院にご紹介させていただいています。
 2人目・3人目という方は、大体お1人目と同じ病院での分娩を希望されますが、初めての妊娠という方は「どこの病院がいいのかわからない」という方も結構いらっしゃいます。
 分娩場所に限らず、病院選びは医師自身でさえ苦労するものなんですよね。
 横浜市の場合、分娩できる病院そのものが少ないのでなかなかゆっくり病院選びができない事情もあります。妊娠を目指し始めたら、どの病院で産むかも視野に入れてリサーチしておくといいでしょう。
 
 里帰り分娩をしない方の場合、病院を選ぶ際には次のような点がポイントになります。
 *自宅や職場からの距離(妊婦健診の通いやすさ・夜間急変時に車で行ける距離か)
 *安全性や医療技術重視か食事やお部屋のきれいさなどのアメニティ重視か
 *合併症のフォローが必要な場合他の科が併設されているかどうか
 *健診時の待ち時間
 *助産師や医師との相性
 *分娩費用(個人病院の方が高めです)
 病院が自宅からあまりに遠いと、健診が大変ですし、万が一夜間など公共交通機関が動いていない時間に受診が必要になった時にすぐ受診しにくいというデメリットがあります。
 内科的な合併症があったり、高度な医療が必要になる要素があれば、NICU(新生児用の集中治療室)がある総合病院の方が安心といえます。
 バースプランがはっきりしていて、できるだけフレキシブルに対応して欲しいという要望が強い場合は、産科だけの個人病院の方が向いているでしょう。
 ちなみに私は、「自宅から15分・職場から30分以内」「NICUもあり内科も併設されている」という、利便性と安全性最優先で病院を選択しました。
 妊娠中や分娩時に起こりうる色々なトラブルを知っているだけに、豪華な食事やアットホームなお産よりも「安全」である事を何より優先したかったんです。
 里帰り分娩を考えている方は、「産む病院」の選択に加えて「里帰りまでの間の妊婦健診を受ける病院」も選ぶ必要が出てきます。
 多くの病院は、分娩予約のない方(一度も受診したことがない方)を救急で診る余裕がありません。なので、里帰りまでの間は自宅近くの病院で妊婦健診を受けるという場合、その病院が夜間や休日もすぐに診てくれるのかどうかを確認しておいた方が安心ですね。

日付:2011年2月7日  カテゴリー:日々の雑記

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