婦人科の病気

 

妊娠中のトラブル~貧血~

 女性は月経があるために貧血気味の方も多いのですが、妊娠中は特に貧血になりやすくなります。
 妊娠すると、体をめぐっている血液の量を増やすために、血液が薄まった状態になります。なので、普段は貧血ではない方でも貧血傾向になる場合があります。
 軽い貧血であれば食事で鉄分が多いものを摂ったり、サプリメントで改善する事が可能です。
 食事は、赤身の魚や肉類・アサリやシジミなどの貝類・緑黄色野菜・プルーンなどを積極的に摂るといいでしょう。
 サプリメントでは「ヘム鉄」や「葉酸」が含まれているものがお勧めです。
 血液検査で「ヘモグロビン」の値が10以下になっているようであれば、鉄剤による治療が必要です。
 特に、妊娠後期は貧血が進行しやすいので、出産直前に貧血があるようであればきちんと治療しておいた方が安心です。出産時の出血は、多いと500mlを超えてしまう事がありますので、出産前に貧血だと産後はさらに貧血になってしまうからです。
 妊娠したら、例え普段貧血でなくても、鉄分の多い食品を積極的に摂って、バランスのいい食事を心がけることが、貧血予防につながります。

日付:2011年5月31日  カテゴリー:妊娠中のトラブル

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妊娠初期のトラブル~肩こり・首こり~

 妊娠中~産後の時期は、様々な要因で肩こりや腰痛が起こりやすいのですが、特に妊娠初期はホルモンの影響で肩こりや首こりがひどくなりやすく、そのために頭痛を引き起こすこともあります。
 コリがひどい時はマッサージなどでほぐしても問題ありませんが、マッサージ店や整体院などの多くが妊娠中は施術できないことになっているため、辛い時は家族にマッサージしてもらうといいでしょう。
 基本的に治療は必要なく、妊娠中のホルモンバランスに体が慣れてくれば症状が軽くなってくることも多いのですが、コリがあまりにもひどい場合は、葛根湯を処方することもあります。
 筋肉をゆるめるような薬は妊娠中は服用できないため、薬を希望する場合は必ず産婦人科で相談して下さい。
 肩こりや首こりに対して自分でできる改善方法をいくつかご紹介しておきましょう。
 *ホットタオル(ゆるめに絞ったタオルを電子レンジで温めると簡単に作れます)で肩や首を温める
 
 *熱めのシャワーを勢いよく肩や首に当てる
 
 *携帯・パソコン・テレビをできるだけ見ない
 *頚椎体操をする
    息を吐きながら頭の重みを感じてゆっくり首を前に倒します。
    息を吸いながら頭を起こし同じように後ろに倒します。
    息を吸いながら頭を起こし同じように左右に倒します。
    これを3セットずつ朝起きた時や入浴時などに行います。

日付:2011年5月6日  カテゴリー:妊娠中のトラブル

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妊娠初期~中期のトラブル~頭痛~

 妊娠初期~中期にかけて頭痛を訴える方は少なくありません。妊娠したとたんに多量の女性ホルモンが出るため、ちょうど月経前の頭痛と同じような感じで頭が重く感じられる事があります。
 また、肩こりや首こりがひどくなって頭痛を引き起こしたり、目が疲れやすくなるために目の奥や眉間の辺りがスッキリしない状態が続く事もあります。
 コリのせいで頭痛が起きている場合は、首や肩のストレッチが有効です。痛み止めを飲むよりも、葛根湯などの体を温める成分が入った漢方薬で治療した方がいいでしょう。
 目の疲れからきている場合は、ホットタオルでアイパックをしたり、パソコンやテレビを見る時間を減らすなどの工夫で対応できます。
 痛みがひどい場合は頭痛薬を飲むこともできますが、一般の頭痛薬は妊娠中は飲まない方がいいものもありますので、必ず産婦人科で処方してもらうことをお勧めします。
 妊娠に伴って出現した頭痛は、妊娠中期(安定期頃)には自然に治まってくる事が多いので、あまり心配しなくても大丈夫です。
 症状が辛い場合は、早めに産婦人科で相談してみましょう。

日付:2011年4月25日  カテゴリー:妊娠中のトラブル

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耳管開放症~体験談版~

 妊娠前から、急激に体重が減った時や、ダンスのレッスンで多量の汗をかいて脱水気味になった時に、一時的に耳管開放症の症状が出現する事がありました。
 ただ、通常は充分な水分を摂ればすぐに耳の聞こえ方は元に戻っていたんですよね。
 妊娠5ヶ月を過ぎた辺りから、唾液を飲み込んだ時に耳管が開いて元に戻らなくなる感じが度々出現するようになりました。
 自覚症状としては、つばを飲んだ後から耳がふさがったようになり、自分の声が響いて耳が聞こえにくくなります。自分の声が大きめに聞こえるので、自分が実際はどのくらいの大きさで話しているのかが分かりません。
 この症状、決まって午後になると出現していました。午前中は耳も普通に聞こえるし、唾液を飲み込んでもなんともないんです。
 お昼休憩が終わって、午後の診療に入ったとたんに、つばを飲むたびに耳がおかしくなるので、患者さんとの会話をするのがとっても困難でした。息を止めて耳の方に圧力をかけるように軽くいきむと耳が詰まった感じがとれるのですが、次につばを飲み込むとまた元に戻ってしまうんです。
 会話の途中で何度も息を止めながら、瞬時に軽くいきんで「耳抜き」をし、何とか診療はできていましたが、私自身の声のボリュームがうまく調整できていなかった時もあったんじゃないかと思います。
 妊娠前の時のように、脱水に気をつければ改善するかと思って午後はできるだけこまめに水分を摂るようにしていたのですが、全く改善せず・・・
 結局、薬を飲むこともできないので分娩まで特に治療もせずに経過を見ていました。
 分娩の直前まで症状は続いていたのですが、産んだとたんにウソのようになんともなくなりました。
 耳鼻科の本にも、「妊娠に伴う一時的なものは出産すれば治るので治療しなくてもよい」と解説されているので、やはりこれといった治療法はないようですね。

日付:2011年4月24日  カテゴリー:妊娠中のトラブル~体験談版~

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妊娠中のトラブル~耳管開放症~

 耳管開放症は妊娠中のみに起こるものではありませんし、頻度もそれ程高いものではありませんが、時々見られるマイナートラブルの1つです。
 耳管というのは耳の奥と中耳(鼓膜の奥)をつないでいる器官で、耳管の入り口が開いたり閉じたりすることで中耳の中の圧力を調整しています。この耳管の入り口がうまく開閉しなくなることで耳に異常が起きてしまうのが耳管開放症です。
 耳管開放症の主な症状は、耳が塞がれた感じ・自分の声が響いて聞こえる・自分の呼吸の音が大きく聞こえる・耳が聞こえにくい・耳鳴り・めまい、などです。
 耳鼻科で検査をしても、耳管開放症だとはっきり分からないこともあるそうです。
 原因はストレスや疲労だと言われていますが、急激な体重減少や妊娠によって引き起こされる事もあります。
 積極的な治療はなく、頭を下にしたり、ダイビングの時にやるような「耳抜き」をすると一時的に聞こえ方が改善する場合があります。また、漢方薬の「加味帰脾湯」が有効な場合もあるそうです。
 妊娠によって引き起こされた耳管開放症の場合は、妊娠が終われば、つまり出産後は改善することが多いので、あまり心配する必要はありません。
 ただ、耳の聞こえにくさが出現した場合、それが耳管開放症によるものなのかどうかは自己判断せずに、一度は耳鼻科で診てもらった方が安心です。

日付:2011年4月19日  カテゴリー:妊娠中のトラブル

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妊娠中期・後期のトラブル~切迫早産~

 妊娠22週0日~35週6日の期間に、子宮の収縮が起きたりして「早産になりそうな状態」になることを切迫早産といいます。
 切迫早産の症状は、子宮の収縮(お腹が張る)や出血です。自覚症状の他に、子宮口の開大や子宮頚管長の短縮が見られることがあります。
 切迫早産の程度は、動き回ったり長時間たちっぱなしだった時に時々子宮の収縮が起きる程度の軽いものから、子宮口が開いたり子宮頚管長が2センチ以下に短くなって絶対安静が必要になるような重いものまで様々です。
 子宮の収縮だけであれば張り止めの薬(ウテメリン)を飲んで子宮収縮を抑えることができれば入院の必要はあまりありません。ただ、基本的に安静にする必要があります。
 入院しなければいけない切迫早産は、子宮口が開いている場合・子宮頚管長が3センチ未満に短縮している場合・出血が止まらない場合、などです。
 この場合は、入院して張り止めの薬を点滴したり、トイレもベッドサイドや車椅子で移動するくらい寝たきりの状態で安静を保ったりします。
 子宮の収縮が度々あると、赤ちゃんの体重の伸びが悪くなったり、早い時期に破水するリスクになるので、強い張りがある時はそれを抑える必要があります。
 張り止めの薬であるウテメリンは、動悸・息切れ・頻脈などの副作用が出る事がありますが、自己判断で飲まなかったりするのは危険です。当帰芍薬散という漢方薬にウテメリンの副作用を軽減する働きがありますので、どうしても辛い場合は医師に相談してみるといいでしょう。

日付:2011年4月19日  カテゴリー:妊娠中のトラブル

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切迫流産・切迫早産~体験談版~

 何事もなく臨月を迎えて無事出産できた後だから言えることですが、私の場合16週のいわゆる「安定期」に入ってすぐに「切迫流産」の症状が出始めて、週数が進んでも臨月に入るまでずっと「切迫早産」の状態でした。
 切迫流産と切迫早産の違いは週数だけです。21週6日までが「切迫流産」で、22週0日から35週6日までが「切迫早産」なんですね。
 切迫流産や切迫早産の症状は、出血・子宮の収縮・子宮口が開く・子宮頚管長が短くなるですが、私はこのうち「子宮の収縮」だけが続いていました。
 幸い、一度も出血することはなく、子宮の出口も閉じていて子宮頚管長も保たれていたので入院する事はありませんでしたが、ちょっと無理をするとすぐに子宮がキュ~ッと収縮してお腹が硬くなるので30週を過ぎるまではかなりヒヤヒヤでした。
 20週くらいからは、仕事中だけでなく夜寝ている時も収縮を感じる事があったので、張り止めの薬(ウテメリン)を処方してもらっていました。
 このウテメリンという薬は、副作用で手が震えたり動悸がしたりするので、患者様の中には飲むのを嫌がってしまう方もいらっしゃいます。私も、飲んでいる間はずっと心拍数が1分間に90回くらいだったので動悸や息切れが結構ありましたが、子宮が強く収縮する事の方が怖かったんですよ・・・
 切迫の治療の基本は「安静」なんですが、仕事を休むわけにはいかないので、とにかく仕事以外はできるだけ横になっておくようにしていました。
 日曜日なんて、朝からずっとベッドかソファーの上で過ごしたりしていましたね。無事に臨月まで保てたのは、私が必要以上に動かなくていいように、家事を全てやってくれた主人と、日々の診療の手助けをしてくれているスタッフのおかげです。

日付:2011年4月17日  カテゴリー:妊娠中のトラブル~体験談版~

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妊娠中のトラブル~頻尿~

 妊娠中はホルモンの影響や、大きくなった子宮による圧迫による影響で、頻尿になることがあります。
 特に、夜間トイレに起きる回数が増えるというケースが多いのですが、基本的に異常なことではありませんので心配しなくても大丈夫です。
 妊娠後期になると、子宮がどんどん大きくなり、前側にある膀胱を常に圧迫した状態になります。
 なので、膀胱に少しでも尿がたまると尿意を感じてしまい、度々トイレに行ったり、尿意を感じてから我慢できなくなるまでの時間が短くなったりします。
 頻尿に加えて、排尿時の痛みや排尿後の残尿感がある場合は、膀胱炎になっている可能性がありますので、早めに受診した方がいいでしょう。
 妊娠中は膀胱炎や膣炎になりやすいため、少しでも症状が気になったら悪化する前に治療することが大事です。
 ただトイレが近いだけという場合は、治療の必要はありませんので、妊娠中の体の変化の1つだと思ってうまく付き合っていきましょう。

日付:2011年4月17日  カテゴリー:妊娠中のトラブル

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妊娠中のトラブル~情緒不安定~

 妊娠中~産後にかけては、ホルモンの影響を受けて情緒不安定になったり気分が落ち込みやすくなったりします。
 マタニティーブルーとか産後うつはよく聞くかと思いますが、産後だけでなく妊娠中も精神的に不安定になりやすいんです。
 よくある症状は、ちょっとした体調の変化にも過敏になってあれこれ心配事が増えたり漠然と不安になったりする・涙もろくなってコントロールができなくなる・イライラなどの気分の波が自分で抑えられなくなる・気分が落ち込んでふさぎがちになる、などです。
 いずれも程度が軽ければ「妊娠中はよくあること」とやり過ごして問題ありません。日常生活に支障をきたすほどの状態であれば、カウンセリングや漢方で治療した方がいい場合もあります。
 感情のコントロールが難しくなったら、「妊娠中なんだから仕方がない」とある程度割り切って、無理してコントロールしようとしないことも大切です。
 涙が止まらないようなら気のすむまで泣くと案外スッキリしたりもします。
 また、カウンセリングで自分の状態を聞いてもらうだけでも落ち着く事が多いので、ちょっと辛いなと思ったらカウンセラーに相談してみるのもいいでしょう。

日付:2011年4月15日  カテゴリー:妊娠中のトラブル

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妊娠中のトラブル~むくみ~

 妊娠中は黄体ホルモンという月経前に増える女性ホルモンが普段の何倍も出るため、どの期間もむくみやすくなります。また、循環する血液の量を増やすためにいつもより血液が薄まった状態になるのでさらにむくみが出やすい状態になります。
 特に、妊娠後期は、大きくなった子宮が血管を圧迫して血液やリンパの流れが悪くなりやすいので、夕方になると足がむくむという方は多いですね。
 
 基本的に、夕方や夜にかけてむくみが出るけれど、一晩寝れば元に戻っている場合は心配ありません。寝る時に足を少し高くして寝るようにしたり、お風呂上りに足の裏や足首から膝裏に向けてなで上げるようにマッサージするといいですよ。
 マッサージの時に、むくみに効果的なアロマオイルを使うとさらにスッキリします。
 入浴時に、シャワーで熱めのお湯と水を交互にふくらはぎに当てて水圧と温度差でマッサージするのも効果的です。
 昔は「妊娠中毒症」の症状の中に「むくみ」が入っていました。なので、妊婦健診の時に毎回足のすねを押されてむくみをチェックされるんです。
 今は「妊娠高血圧症」という名称に変わり、血圧と尿蛋白がチェックポイントとなったため、むくみがあるというだけでは異常とは言えないこともあります。
 注意しなければいけないむくみは、朝になっても全くひかなかったり、手や顔までパンパンに腫れたようになる場合です。手が握りにくいようなむくみがあり、体重が急激に増えていたり尿量が減っている場合は病院に相談するようにしましょう。
 むくみがあまりにも辛いという場合は、「サロン・ド・ビバリータ」でマタニティーマッサージを受けていただくことも可能です。
 サロンのマタニティーメニューは、私自身が妊娠してから様々な「プチ不調」が出て困った時に、どこにも駆け込めるところがなくて「妊娠初期から気軽に通えるサロンが欲しい」と思って加えたものです。少しでもマタニティライフを快適にするお手伝いができたらいいなと思います。

日付:2011年4月13日  カテゴリー:妊娠中のトラブル

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プロフィールD.JPG
清水(旧姓:須藤) なほみ
ポートサイド女性総合クリニック
~ビバリータ~ 院長
歌って踊れる産婦人科医
 
「全ての女性は美しくなる権利がある」をコンセプトに、女性の美と健康をサポートするために女性医療を皆様のもとにお届けしています。
5歳から始めたクラシックバレエは、ミュージカルとの出会いでコンテンポラリーダンスに変身しました♪
 
所属学会:日本産婦人科学会・日本思春期学会・日本性感染症学会・日本不妊カウンセリング学会
 
日本家族計画協会認定思春期保健談員
不妊カウンセリング学会認定カウンセラー


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