婦人科の病気

 

生理が来なくて不安な時に何をすべきか?【横浜駅近くの婦人科】

生理が来なくて焦ったら?ゴムしてたのに?(横浜市の婦人科)

生理が予定の日を過ぎても来ない場合、「いつまで様子を見ていいの?」「すぐに受診した方がいいの?」という心配が出てくると思われます。生理がこなくて焦った経験は、年齢を問わずありうるでしょう。

「ゴムしていたのに生理が来ない・・・」「避妊したのに生理が遅れている・・・」と不安になったり、「妊娠したかもしれない」と心配な時は、どうすればいいのでしょうか?

 

 

特普段の生理が比較的定期的に来ている方の場合、数日遅れただけでも不安になるかもしれませんね。特に、妊娠の可能性が「なくもない」という場合、生理が来ないと焦ってしまうという方も多いのでは?

「ゴムをしていたのに生理が遅れて不安・・・」「ちゃんと避妊していたのに生理がこない・・・」という声もよく聞きますが、実はコンドームでの避妊効果はあまり高くありません。そのため、コンドームを使用していても妊娠していたというケースはあります。

 

 

生理の予定日に「そろそろ生理だから大丈夫」と思って、しっかり避妊せずに性行為をしたら、予定日に生理が来なくて焦る・・・といったケースもあります。実際、生理予定日に性交したら、避妊に失敗。もうすぐ生理だからと緊急避妊を行わずにいたら、妊娠していたというケースがありました。

 

いつもは25~30日くらいで定期的に来ているのに、今回だけ遅れているという場合は、妊娠している可能性が「ゼロ」であれば、2週間程度の遅れは様子を見ても大丈夫なことがほとんどです。

性行為をしていなければ、妊娠の可能性は「ゼロ」と言えます。性行為をしていないのに生理が遅れる理由は、卵巣の働きに何らかの異常が起きているからです。ただ、その異常は「今回だけ」の一時的なものという場合もあります。

 

コンドームをしていたのに生理が来ない場合は、妊娠の可能性が「ゼロ」とは言い切れません。

コンドームの避妊効果はそれほど高くないのです。なので、コンドームを使っていても、妊娠しているということはありえます。予定外の妊娠をなさった方に伺うと、「ゴムしてたのに妊娠したんです」とおっしゃるケースは、実は少なくありません。

 

逆に、生理の周期が24日未満だったり60日以上とばらつきが大きい状態が半年以上続いていれば、放置せずに受診した方がいいでしょう。たとえ妊娠の可能性がなくても、卵巣の働きに継続的な異常が起きている可能性が高くなります。

 

 

生理が来ないことで、「妊娠したかもしれない」という不安を抱えれば抱えるほど、ちょっとした不調が気になってしまうかもしれません。

ストレスや過労で、一時的に生理が遅れることもあります。1週間程度の遅れで焦って受診しなくても大丈夫なケースは多いのですが、ちょっとでも不安であればご相談にいらしてくださいね。

 

 

生理が遅れて心配ならまずは妊娠検査薬(横浜の婦人科)

生理が予定日を過ぎても来ない場合に、まずすべきことは「妊娠していないかどうかの確認」です。「妊娠していたらどうしよう」と不安に思っているだけでは、適切な対処はできません。妊娠反応を調べれば、少なくとも現時点で妊娠しているのかどうかはわかります。

「生理こない」と気づいて、直近3カ月以内に、1度でも性行為があれば、尿検査で妊娠反応を確認しましょう。「前回の生理以降」に性行為がなくても、実は前回の「生理だと思っていた出血」が妊娠初期の不正出血だったという場合もあるので、数ヵ月さかのぼって性行為があれば念のため妊娠反応は確認した方が安心です。

たとえコンドームを使用していても、妊娠するという確率が「ゼロ」なわけではありません。

 

 

妊娠反応が「陽性」であれば、それは体のどこかに妊娠しているということです。この場合は、直ちに受診です。

妊娠反応が「陰性」であれば、性行為は控えたまま1週間後に再度妊娠反応を確認します。

再検査でも「陰性」なのに、生理予定日から2週間以上たっても生理が来なければ、その時点で一度受診しましょう。

 

 

稀に、何度検査をしても妊娠反応が陰性だったのに、妊娠していたとおっしゃる方がいらっしゃいます。この場合は、妊娠検査薬の使い方や「陽性か陰性か」の見方が間違っていた可能性があります。

通常は、「妊娠したかも」と思ってから3週間の間、「まったく性行為を行わずに」妊娠検査薬を繰り返し使って、妊娠反応がずっと陰性であれば、妊娠はしていません。

 

 

妊娠していなくても60日以上の無月経は放置しないで(横浜の婦人科)

全く性行為の機会がない場合は、妊娠の可能性は「ゼロ」と言えます。妊娠の可能性がなければ、しばらく生理を待ってみて、生理予定日から2週間以上たっても来なければ受診です。

1~2週間の生理の遅れは、焦って受診しなくても大丈夫なことがほとんどですが、少しでも不安であれば婦人科で相談してみることをお勧めします。

 

 

普段から生理が不規則で、そもそも「次の生理の予定日」がわからないという場合は、「前の生理から60日以上たっているかどうか」を目安に受診を考えるといいでしょう。

例え60日以上たっていなくても、心配な症状があればその時点でご相談いただいた方が、対処の方法もお伝えできます。

ひとりで不安を抱えるより、まずは婦人科で相談なさってくださいね。

 

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【2025年】横浜市の生理不順/月経困難症治療 おすすめしたい6医院

関連記事:「生理がきそうでこない時にこさせる方法!」|エミシアクリニック

日付:2025年8月27日  カテゴリー:生理不順

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葉酸サプリは飲まない方がいい?なぜ妊活に葉酸が重要なのか?【横浜ベイクウォーター近くの婦人科】

★★★妊活中に葉酸のサプリメントが必須な理由★★★(横浜市の婦人科)

 

妊娠を希望している場合、食事の内容や生活習慣に意識を向けることはとても重要

です。

特に、「お母さん」は自分の体が赤ちゃんが育つための「土壌」になるわけですから、お母さん自身の栄養状態が良い方が、赤ちゃんにとってもよい環境を作ることができます。

 

逆に、たばこやお酒など、害になるものは、「お母さん」が摂取してしまうとダイレクトに赤ちゃんに影響してしまいます。

少なくとも、妊娠を考えている人は、たばこは直ちにやめることをお勧めします。「妊娠がわかってからやめよう」では遅すぎるのです。

 

 

★妊娠3か月前から葉酸サプリメント摂取★

妊娠前から、「サプリメントで」しっかり補っておいた方がよい栄養素が「葉酸」です。厚生省が、「食事に加えて」サプリメントで1日400μgの葉酸を摂取するように提唱しています。

通常は、バランスの良い食事をとれば、十分な栄養を摂取できます。

ただ、妊娠前から妊娠初期に必要な葉酸の量は、通常の食事ではカバーしきれない可能性が高いため、「食事をとっていてもサプリメントでプラスしましょう」と言われているのです。

 

栄養素によっては「過剰摂取」といって、取りすぎることによって逆に害が出るものもあります。

特に、脂溶性のビタミンなどは摂取量に注意が必要です。

 

葉酸は、水溶性ビタミンの1種なので、取りすぎても害になることはほとんどありません。

もちろん、サプリメントも規定量を大幅に超えて摂取すると、弊害がある場合もありますので、葉酸の場合は1日1000μgは超えないようにしましょう。

 

そもそも、なぜ妊娠前や妊娠初期に葉酸を摂取した方がいいのかというと、葉酸の摂取量と赤ちゃんの先天的な異常のひとつである「神経管閉鎖障害」の発生が関係しているからです。

妊娠初期の、赤ちゃんの細胞がどんどん作られている時期に葉酸が不足すると、神経管の癒合不全が起きて、脊椎(背中にある神経の束)が二つに分かれてしまう「二分脊椎」などの障害が発生しやすくなります。

 

妊娠する3か月前から、葉酸を十分量摂取することで、この先天的な異常のリスクを下げることが可能です。

 

ただ、「妊娠する3か月前」がいつなのかは予測できませんよね?

なので、「妊活を開始したら直ちに」サプリメントで葉酸の摂取を開始した方がよいと言えます。

 

クリニックでも、妊活中の方も妊娠中の方も安心して摂取していただける葉酸サプリメントをご案内しています。

購入をご希望の方は、「ヘルシーパス 患者様用オンラインショップ」からご購入いただくか、クリニックにお問い合わせください。

注:オンラインショップをご利用の際に「紹介クリニックのID」が必要になります。IDをご存じない方は当院までお問い合わせください。

日付:2025年8月27日  カテゴリー:不妊症

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生理不順おすすめの治療法【横浜駅近く女医のみの診療で評判の婦人科】

どこからが生理不順?(横浜の婦人科・女医が解説)

 

生理不順(月経不順)は、生理の周期や出血期間が「正常範囲」から外れていることを指します。

正常な生理とは、下記の状態です。

*周期が25~38日の範囲内

*出血期間が3日~7日の範囲内

*生理以外の時期に出血がない

 

周期が正常範囲より短くても長くても生理不順ですし、ごく少量の出血が2~3日しか出なかったり、だらだら長く続いても生理不順です。

生理の周期が「なんとなく月1回」であっても、1週間以上のばらつきがある場合は、基礎体温をつけて排卵の有無を確認した方がよいでしょう。無排卵であれば、例え周期が正常範囲でも「生理不順」になります。

 

 

生理不順だと妊娠しにくい?(横浜市の婦人科)

妊娠していないにもかかわらず、3か月以上まったく出血が来ない状態は「無月経」と定義されています。重症な生理不順と言ってもいいでしょう。45歳未満で無月経の場合は、放置してはいけません。

検査で無月経の原因を確認して、適切な治療を行う必要があります。

 

多少周期が長めだけれど、毎月40日くらいの周期で定期的に生理が来ており、基礎体温をつけると高温期と低温期がはっきり分かれている場合は、「生理不順だけど治療をせずに様子を見ても大丈夫な範囲」です。

生理の周期があまり安定しないな、という場合は、まずは基礎体温をつけて排卵の有無を確認してみることをお勧めします。

 

周期が24日未満や45日以上の場合や、出血が毎月10日以上続く場合、そして無月経の場合は、婦人科を受診した方がいいでしょう。

特に、長期間の無月経や、無排卵の状態を放置すると、妊娠しにくくなる可能性があります。生理不順だから、妊娠できないわけではありませんが、妊娠しにくくなる一要因にはなりうるのです。

 

 

生理不順の原因は?検査は何をする?(横浜市の婦人科)

生理不順の原因を確認するための検査は、「超音波検査」と「ホルモン検査」です。

超音波検査は、性交経験があれば膣から、経験がなければ肛門やお腹の上から超音波の機械を当てて、子宮や卵巣の形・大きさを確認する検査です。主に、子宮の内膜の状態や、卵巣が腫れたり多のう胞性卵巣になっていないかなどを調べます。

ホルモン検査は、血液検査でホルモンのバランスを調べます。女性ホルモンの値だけではなく、プロラクチンや甲状腺ホルモンなど、卵巣の働きに影響する他のホルモンも調べます。

 

 

生理不順の治療にピルは有効?(横浜駅近くの婦人科)

生理不順の主な治療は、漢方治療・ホルモン治療・排卵誘発です。高プロラクチン血症や甲状腺機能異常があれば、それらのホルモンを正常にするための治療を行います。

生理不順の原因が何なのかを検査の結果から読み取って、生理不順の重症度合い、そして妊娠の希望の有無によって治療法を選択していきます。

 

 

大まかな治療の選択方法は、次のような流れになります。

 

Q:今すぐ妊娠を希望しているか?

している→排卵誘発や不妊治療

していない

Q:卵巣機能がある程度保たれているか?

保たれている→漢方治療

低下している

Q:ピル服用ができない条件に当てはまるか?

当てはまる→カウフマン療法や黄体ホルモン療法

当てはまらない→ピル

 

 

今すぐ妊娠は希望しておらず、ピルを服用できない条件(片頭痛や喫煙など)に当てはまらない場合は、一番お勧めの治療法は超低用量ピルによる治療です。

特に、避妊が必要な場合や、多のう胞性卵巣症候群によって生理不順になっている場合は、確実な避妊をしたり、子宮体癌の予防のためにピルを使った方がいいでしょう。

 

生理不順に対して、産婦人科でピル処方するときの流れは、

*受付時に問診票を記入

*医師による問診(お話し)

*必要に応じて超音波検査やホルモン検査(採血)

*ピルの禁忌に当てはまっていないかの確認

*ピルの飲み方や副作用の説明

*院内または院外処方で薬剤の処方

です。

ピル処方のために内診は必須ではありませんが、生理不順がある場合は超音波検査で卵巣の腫れの有無を確認してから服用した方が安心です。

そのため、ピル処方の流れ的に、「全く婦人科的診察をせずに話だけで処方」は難しい場合があります。

 

 

逆に、ピルによる治療が不適切なのは、体重減少によって無月経になっているケースです。体重が減りすぎて、またはカロリー不足によって月経が来なくなっている場合、脳下垂体から出るLHというホルモンが少なすぎる状態になっていることが多いのです。

ピルは、このLHを抑える作用があるので、LHが低くなっている人には使わない方がよいということになります。

 

同じ生理不順に対する治療でも、原因やその方のベースによって適している治療が異なってきます。

「なかなか周期が安定しないな」「生理不順だと将来不妊症になるのかな」といった不安が少しでもある場合は、一度婦人科で相談してみることをお勧めします。

 

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日付:2025年8月26日  カテゴリー:生理不順

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どこからが生理不順?何日ずれたら受診?【横浜市の婦人科】

生理がバラバラだと生理不順?(横浜駅近くの婦人科・女医が解説)

 月経の悩みで一番多いのが「生理不順」。つまり、規則正しく月経が来ないというものです。

 初潮からずっと生理不順という方もいらっしゃれば、受験や就職などをきっかけに数ヶ月間だけ一時的に不規則になったり、更年期の症状の1つとして40代後半から急に不規則になる方もいらっしゃいます。

 中学生の頃は生理周期がバラバラだったけれど、大学生くらいになったら周期が整ってきた・・・という場合もあれば、大学生になってから生理周期がバラバラになってきたという場合もあります。

 

10代のうちは、生理の周期がばらつくことは多く、必ずしもピッタリ同じ周期で生理が来るとは限りません。10代後半になると整ってくる場合もありますが、10代の頃はずっと不規則という方もいらっしゃいます。

 

20代でも、生理の周期がバラバラだったり、生理が長引いてしまうことはあります。卵巣の働きが正常であれば、多くの場合は、20代になると生理の周期は整ってくるはずなので、あまりにもばらつく場合は注意が必要です。

どの程度なら様子を見ていいのか?生理が何日遅れたら受診した方がいいのか?明確な基準がわからない、という方も多いかもしれませんね。

 

 女性の場合、月経が規則的に来ているかどうかが、ホルモンの状態を含めて心身が正常に働いているかどうかの一番分かりやすいバロメーターになりますから、たかが月経と侮ってはいけません。

 

 時々、毎月ピッタリ同じ日にちに月経が来ないから「生理が不規則なんです」とおっしゃる方がいるんですが、人間の体は機械ではありませんから、毎月同じ日にちに出血しなかったからといって全て生理不順というわけではありません。「正常な月経周期以外のペースで月経が来た場合」を月経不順と呼びます。

 

 では、正常な生理の周期は何日でしょう?

 そもそも、月経周期の数え方を正しく把握していますか?

 

 

生理の周期が45日だと異常?(横浜市の婦人科)

 生理周期は、「前の月経が始まった日から次の月経が始まる前日までの日数」で表します。多くの方が、生理が「終わった日」を教えてくださるんですが、実は月経は終わった日ではなくて始まった日が基準になります。

 生理が始まった日から次の生理が始まる前日までが、25日~38日の間に入っていればそれは正常な生理周期と言えます。

 つまり、ピッタリ1ヶ月で月経が来なくても、数日前後するのは正常範囲内です。

 

「普段28日周期の人が時々35日周期になる」という程度のばらつきは、正常範囲内とみなすことがほとんどです。つまり、生理がいつもより1週間遅れてきたという場合は、正常範囲内の可能性もあるということです。

 

明確に、「生理が何日遅れたら異常」という線引きができない場合もありますが、おおむね普段の周期から2週間以上遅れると、ちょっと注意が必要な範囲に入ってくると言えるでしょう。

 

 逆に、月経周期が明らかに24日以下だったり39日以上だったりした場合は、「生理不順」ということになります。3ヶ月間全く月経が無かったら、「無月経」といって生理不順よりもより深刻な状態になります。

 ちなみに、生理周期が24日以下の場合を「頻発月経」、生理周期が39日以上の場合を「希発月経」、排卵せずに月経が来ている場合を「無排卵月経」といい、全て異常な生理になります。

 

 無排卵月経は、周期がそれほど不規則にならないこともあるので、基礎体温で排卵を確認してみなければ分かりません。月経が何となく不規則だなと思ったら、まずは基礎体温をつけてみることをお勧めします。

 

 

生理不順はどこまでほっといてよい?(横浜駅近くの婦人科)

 2~3ヶ月の間月経が不規則になっても、その後自然に正常な周期に戻るようであればあまり心配はありません。女性の体はとてもデリケートなので、ちょっとしたストレスで排卵が遅れたりすることがあります。そうすると、2週間くらい生理が遅れてしまったりします。

 基礎体温をつけながら3ヶ月程度様子を見て、ちゃんと排卵があるようなら&徐々に正常な周期に戻ってくるようなら、慌てなくても大丈夫です。

 

10代の頃はだいたい定期的に来ていたのに、大学生になって環境が変わったら不規則になった、というケースもあります。

通常は、年齢とともに整ってくるものですので、20歳を過ぎてからばらつき始めたという場合は、一度婦人科で検査を受けた方が安心です。

 

 初めて生理が来たばかりの頃は、無排卵月経になったり一時的に周期が不規則になるのは珍しいことではありません。人によっては、10代後半や20歳を過ぎてから月経周期が安定することもあります。

 10代のうちは月経不順でも年齢とともに正常周期に整ってくることも多いので、10代前半の生理不順はそれほど心配しなくても大丈夫なケースもあります。

 

 

ただ、例え10代でも、60日以上月経が来ないようなら、それは放置しない方がいいでしょう。卵巣の働きがかなり落ちてしまっている可能性もあるので、早めに婦人科を受診することをお勧めします。特に、20歳以上の方で60日間ずっと基礎体温が低いままの場合は、全然排卵していないという事になりますから、きちんと検査を受けて治療を開始した方がいいでしょう。

無月経の期間が長ければ長いほど、治療にも時間がかかってしまいます。少なくとも3ヶ月以上完全に月経がない状態が続いたら、すぐに婦人科に行くべきなんだと認識してください。

 

 

 

 受診するほどじゃないけど、ちょっと月経が乱れてきたな~と思ったら、それは体が「私の事をかまって」というサインを出しているのかもしれません。アロママッサージやリラクゼーションなど、少し「自分のケア」を意識してみるといいでしょう。

 

 

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日付:2025年8月26日  カテゴリー:婦人科の病気,生理不順

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生理不順の治療にピルは使える?【横浜駅近くの婦人科】

生理不順とは?~横浜市の女医が解説~

生理不順(月経不順)は、生理の周期や出血期間が「正常範囲」から外れていることを指します。

生理が来てから次の生理までの日数が「周期」です。この「周期」が、25日~38日の範囲に入っていれば、「正常な生理の周期」と言えます。周期が28日の時もあれば35日の時もある・・・という程度のばらつきは、正常範囲内とみなします。

ただし、この範囲の周期で生理が来ていても、1~2日だけの出血で終わってしまったり、少量で10日以上出血が続いたりしている場合は、「正常な生理」ではない可能性があります。

 

 

生理が「正常である」と言えるのは、

*周期が25日~38日の範囲内で定期的

*出血が継続する日数が3~7日の範囲内

*1~2日目はナプキンを3~5時間ごとに取り換える程度の出血がある

*生理と生理の間で不規則な出血が起きない

*基礎体温が低温期と高温期に分かれている

といった条件を満たしている場合です。

 

 

生理不順の原因は(横浜駅近くの婦人科)

生理不順の原因は、卵巣機能の低下や多のう胞性卵巣症候群や体重減少性無月経など様々です。

10代の頃からずっと生理不順です、という方に多いのが「多のう胞性卵巣症候群」です。卵巣の壁が排卵しにくい状態になり、排卵まで時間がかかったり無排卵になる為に、生理の周期がまちまちになります。

ダイエットをきっかけに生理が来なくなるのが、「体重減少性無月経」です。必ずしも「やせすぎ」の状態になっていなくても、ダイエットの方法が体に負担になる方法であったり、体重の減り方が急激すぎたりしても、一時的に卵巣の働きがストップしてしまうことがあります。

特に思い当たる原因もないのに、しっかり定期的に来ていた生理が急に不規則になったという場合は、高プロラクチン血症や甲状腺機能異常など、卵巣以外のほかのホルモンが卵巣の働きを妨げてしまっているケースがあります。

 

いずれも、「生理不順」という症状だけでは何が原因なのかを判断することはできません。超音波検査で卵巣の形をみたり、血液検査でホルモンの値を調べることで、原因を見つけていきます。

 

 

生理不順の治療にピルが有効

生理不順の治療は、大きく分けると

1)漢方薬を使う

2)ホルモン剤を使う

3)排卵誘発剤を使う

という方法があります。

このうち、3)の排卵誘発剤を使った治療は、「今すぐに」妊娠を希望している方に行う治療です。

なので、妊娠の希望がない方は、漢方かホルモン剤を選ぶことになります。

 

ホルモン剤の代表が、低用量や超低用量のピルです。避妊用のピルは、低用量のものしかありませんが、治療用のピルはさらにホルモン量を抑えた超低用量のものもあります。

ホルモン量が少ないほど、吐き気や頭痛などの副作用のリスクも低くなりますので、最近では出来るだけホルモン量が少ないタイプのピルを選択するケースが増えてきました。

 

 

生理不順の治療にピルを使うのは、次のようなケースです。

*多のう胞性卵巣症候群による生理不順

*生理不順に伴ってニキビなどの肌荒れが気になっている

*受験やスポーツなど生理の日を確実にコントロールしておきたい

*生理不順だけではなく生理痛やPMSも気になっている

*子宮内膜症がある

 

逆に、ピルを使わない方がいいのは次のようなケースです。

*前兆を伴う片頭痛がある

*血栓症の既往や家族歴がある

*その他ピルの禁忌事項に当てはまっている

*体重減少による無月経

*LHが低値になっているタイプの生理不順

 

ピルは万能ではありませんが、生理不順も生理痛も過多月経もまとめて改善したい!という場合に便利な選択肢の一つです。

「ピルを飲んではいけない」という条件に当てはまっていなければ、生理をコントロールする方法として試してみてもよいでしょう。

 

 

ピルの処方には、必ず医師の診断が必要です。

通常のピル処方時の流れは、下記のような手順になります

1)問診票記入

2)血圧測定

3)医師との面談

4)必要に応じて検査

5)ピルの飲み方や副作用の説明

 

生理不順で「いつ出血するかわからない」状態を放置するより、ピルでしっかり出血のタイミングをコントロールした方が、生活の質も上がる可能性が高いでしょう。まずは婦人科で相談してみて下さい。

 

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【2025年】横浜市の生理不順/月経困難症治療 おすすめしたい6医院

日付:2025年8月26日  カテゴリー:生理不順

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生理不順はピルをやめたら元に戻る?【横浜駅近くの婦人科】

ピルは生理を整える作用がある【横浜市の婦人科でピル処方】

生理不順(月経不順)の治療は、大きく分けると漢方薬を使った間接的な治療と、ピルや黄体ホルモン剤を使ったホルモン治療に分けられます。

最近は、保険で使えるピルの種類が増えてきたこともあり、生理不順の改善目的でピルを処方されている方も多いのではないでしょうか?

 

ピルを飲むと、女性ホルモンがバランスよく補われた状態になりますので、定期的に出血が来るようになります。そのため、生理の周期を整える方法のひとつとして、ピルは有効です。

また、多嚢胞性卵巣症候群や排卵障害で、ホルモンがアンバランスになっていた場合は、それらを整えてくれる作用もあります。ピルの種類によっては、男性ホルモンを抑える作用もあります。男性ホルモンが高くなりすぎている場合は、その影響でニキビや多毛などの「男性化兆候」が表れることがあります。男性ホルモンを抑える作用があるピルは、それらの症状の改善も期待できます。

 

 

ピルは排卵を改善させる?

ピルを服用している間は、排卵は抑えている状態になりますので、厳密な意味で「排卵を促す治療」にはなりません。

ピルで排卵を抑えることで、一時的に卵巣をお休みさせてあげることができるので、ピルをやめた後の排卵が起きやすくなる可能性はあります。

 

 

よく、「ピルを飲んでいれば生理は来るけれどピルをやめたら生理不順になるので、ピルは生理不順を改善しているわけではないのですか?」という質問を受けることがあります。

ピルは、「飲んでいる間はホルモンバランスを整えて、定期的に出血を来させることができる」ものです。

ピルを飲んでいる間に、男性ホルモンが下がったり、LHとFSHのアンバランスさが改善したり、卵巣の「排卵しにくさ」が改善すれば、ピルをやめた後も月経は順調に来るようになります。

 

逆に、ピルを飲んでも、卵巣そのものの働きが改善しなかったり、「排卵しにくさ」が続いていると、ピルをやめた後に生理不順の状態に戻ってしまいます。

ピルを飲むことによって、その後の排卵が起きにくくなったり、不妊症になるという心配はありません。通常は、服用を中止したら、服用前より排卵しやすくなっているか、「服用前のまま」かのどちらかです。

 

 

ピルはいつまで飲まなければいけない?

生理不順の治療目的でピルを飲む場合、できれば6クール(6シート)は継続した方がベターです。

ホルモンのアンバランスさを整えたり、将来的な子宮体癌のリスクを下げるには、6か月は継続して治療した方が効果的だからです。

 

10代の方が、ピルで生理不順の治療を行う場合は、6か月以上継続した後にさらに継続するのかいったん中止するのかを相談して決めます。受験や部活のスケジュール的に、生理がいつ来るのかがはっきり分かったり、生理の日を調節できた方が便利な期間中は、ピルを継続しておいた方がよいでしょう。

 

20~30代の方で、避妊も必要という場合は、6か月でピルをやめずにそのまま避妊もかねてピルを継続することをお勧めしています。

避妊が不要になった時や、妊娠を希望した段階でピルをやめた方が、トータルのメリットは大きいと言えます。

 

 

ピルで生理不順は治らない?

ピルで、ひとまず定期的に月経が来るようにしたり、足りないホルモンを補うことは重要です。

特に、多嚢胞性卵巣症候群で月経が不規則になっている場合、ピルで定期的に出血を来させておいた方が、将来的な子宮体癌のリスクを下げることにつながります。

 

 

ただ、ピルを飲むと同時に、「なぜ生理不順になったのか」を考えて、食事や生活習慣を見直したり、適切な体重にコントロールしたりすることも重要なのです。

ピルをやめた後にすぐに生理不順に戻ってしまう場合は、何を改善すれば自然な生理が定期的に来るようになるのかを、生理不順の原因から逆算して考えてみるとよいでしょう。

 

日付:2025年8月25日  カテゴリー:生理不順

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「天然型黄体ホルモン剤」のメリット

更年期症状によく効くのはホルモン補充療法?(横浜市の婦人科)

 

更年期治療に用いられる「ホルモン補充療法(HRT)」は、足りなくなってきた女性ホルモンを「ほんの少し」補うことによって、ホルモンの変動を緩やかにして、ホルモンの急激な減少に伴う心身の不調を和らげる方法です。

ホットフラッシュや関節痛などの、「更年期障害」の症状を和らげたり、ホルモンの低下に伴う骨密度の低下を緩やかにしたり、女性ホルモンが「守ってくれていた」血管や粘膜や皮膚の状態をよい状態に保ってくれたり、といった様々なメリットがあります。

 

どの薬にも、「メリットとデメリット」があるように、ホルモン補充療法(HRT)にも「デメリット」もあります。

例えば、更年期症状を和らげてくれる「卵胞ホルモン(エストロゲン)」には、「血栓症」のリスクを上げるという作用が多少なりともあります。ホルモン量が少なければ少ないほど血栓症リスクは下がるので、ピルであれば低用量や超低用量のものの方が血栓症リスクは下がります。

ホルモン補充療法で使用されるエストロゲン製剤は、ピルと比べれば含まれているホルモン量はとても少ないのですが、それでも血栓リスクが「ゼロ」ではありません。

その血栓リスクをできるだけ上げずに使えるのが「経皮吸収」されるタイプ、つまり貼り薬や塗り薬のホルモン剤です。なので、血栓リスクを考慮してホルモン剤の種類を選ぶと、貼ったり塗ったりするタイプを優先することになります。

 

乳がんリスクを上げないホルモン剤は「天然型」(横浜駅近くの婦人科)

 

更年期の症状を和らげる「だけ」ならエストロゲン製剤だけを使えばいいのですが、そうすると子宮体癌のリスクが上がります。なので、必ず、子宮内膜を守るために「黄体ホルモン(プロゲステロン)」を一緒に使う必要があります。

プロゲステロン製剤は、一緒に使うことで子宮体癌のリスクを下げてくれるのですが、長期投与によって乳がんリスクが上がるというデメリットがありました。なので、ホルモン補充療法の使用期間は「5年たったらそれ以上長く使うかどうか検討しましょう」ということになっているのです。「5年間までしか使えない」わけではないのですが、これまでは乳がんリスクを考慮すると、5年以上長く使用することが若干ためらわれる現状があったわけです。

 

「天然型黄体ホルモン剤」は、この「長く使うと乳がんリスクが上がる」というデメリットをなくしたプロゲステロン製剤です。なので、長期間ホルモン補充療法を継続したい人にとっては、より安全に使用し続けるための選択肢が一つひろがったことになります。

すでに発売から1年以上たったので、長期処方ができます。当院でも、発売後はほとんどの方が順次「天然型」に切り替えていらっしゃいますが、安全性という意味ではとても使いやすいお薬です。

 

ただ、他の黄体ホルモン剤に比べて以下のような症状が出やすい傾向にあります。

*眠気

*めまい

*気分の落ち込み

 

眠気に関しては、寝る前に服用することによって「むしろ程よく眠くなってちょうどよいです」とおっしゃる方がほとんどなので、あまり問題になることはありません。

めまいや抑うつ傾向については、もともとそれらの症状が出やすい方は注意が必要な場合があります。

もちろん、天然型の黄体ホルモンが「合わない」場合は、ほかの黄体ホルモン剤を組み合わせてホルモン補充療法を行うことはできますから、まずは婦人科で相談してみてください。

 

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日付:2025年8月25日  カテゴリー:更年期障害

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生理痛はコントロールできる

生理痛は我慢しないで!(横浜駅近くの婦人科)

 

先日、生理痛がひどいという10代の患者様がお母様と一緒に受診なさいました。娘さんご本人は、「婦人科に行く」ということ自体に抵抗があったのか、「自分はそこまで生理痛で困っていない」とおっしゃっていましたが、お話を伺うとかなり重度の月経困難症のようでした。

そばで見ているお母様が心配して、受診を促してくださったのですね。お母様ご自身も、若いころ過多月経や月経痛で悩んでいたとのことでした。

「私の時代は生理痛は我慢するしかないと言われていましたけれど、今は生理痛は治療ができると新聞に書いてあったので」

メディアの情報から、「生理痛は我慢するものではなくコントロールできるのだ」ということを知って、娘さんを連れてきてくださったようです。

 

ひどい生理痛は病気です!(横浜市の婦人科)

 

一昔前までは、生理痛は「病気ではない」という認識だったかもしれません。でも、今は、「ひどい生理痛は内膜症予備軍」という認識で、早めに治療を開始した方がよいと言われています。

超音波検査をして、子宮や卵巣に何もなくても、毎回痛み止めを何度も服用しなければならない痛みがあったり、ナプキンが2~3時間でいっぱいになるような出血量の場合は、治療を開始しておいた方がよいのです。

 

 

生理痛の治療方法は

*痛み止めを早めに服用する

*漢方で血行を良くしたり体を温める

*低用量や超低用量のピルを服用する

*黄体ホルモン剤を服用する

*ホルモン付加子宮内避妊具(ミレーナ)を入れる

といった選択肢があります。このうち、内膜症の予防になるのはピルや黄体ホルモン剤による、ホルモン療法です。

 

10代でもピルは飲めます!(横浜の女医の婦人科)

 

最近は、ピルも4カ月や3カ月連続服用できるタイプが主流になってきており、「毎月痛みで寝込む」必要は全くなくなっているのです。

ピルは初経を迎えていれば服用することは可能です。まだ、初経から数回しか月経が来ていないという場合は、ピルではない方法でコントロールする場合もあります。

10代でも、ピルなどのホルモン剤は使えますので、我慢せず婦人科でご相談くださいね。

 

もちろん、ホルモン剤は合う合わないがあり、人によっては副作用が出る場合もあります。片頭痛がある場合、ピルは服用できないケースもありますが、黄体ホルモン剤は片頭痛や肥満でピルが服用できない場合でも使用できます。

 

初経を迎えて間もなく妊娠・出産・授乳を繰り返していた一昔前とは、月経の回数自体が異なってきています。その分、月経との付き合い方も「現代風」に進化していってよいのではないでしょうか?

 

ピルを保険でオンライン処方できます!(横浜の婦人科)

 

当院では、月経困難症の治療薬である保険で処方できるピルを、オンライン診療で処方させていただくことも可能です。

一般的なオンラインピル診療だと自費診療になりますが、クリニックで承る場合は保険診療ですので、費用負担は初診料+ピル代+処方箋の郵送料です。

ピルはジェネリック(後発薬品)を選べば、1か月分が700~850円くらいですので、まずは試してみたいという方はお気軽にご相談ください。

日付:2025年8月25日  カテゴリー:生理痛

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おりものが臭う・色が濃い・茶色い・量が増えた・・・全部要注意!

性病検査はどんな時に必要?(横浜市の婦人科)

最近、性感染症の検査で異常が出る方が少々増えてきています。中には、「ちょっと痒いだけ」という症状で念のため調べてみたらクラミジアが陽性だったというケースもあるので(通常クラミジア感染で痒みは出ません)、症状の有無にかかわらず定期的な検査をお勧めしたいところではあるのですが。

 

職業的に定期検診が必要なケースを除くと、なにも症状がないのに性感染症の検査を定期的に受けています、という方はまれでしょう。通常は、かゆみやおりものの異変など、何か気になる症状が出て初めて婦人科にいらっしゃいます。

 

 

女性の性病で最も多いのは「クラミジア」(横浜市の婦人科)

女性の性感染症の中で最も頻度が高いのは「クラミジア頚管炎」ですが、実はクラミジアに感染していても6~7割の方は無症状というデータもあるくらい、自覚症状が出にくい感染症です。

 

症状が出るとしたら、下記のような症状が一般的です。

おりものの臭いが強くなった

おりものの量が増えた

おりものの色が濃くなった

おりものに血液が混ざる

腹痛や性交痛が気になる

これらの症状が少しでも気になったら、様子を見るのではなく直ちに婦人科を受診しましょう。

 

 

また、性感染症を予防する方法はコンドームを「最初から最後まで正しくしよう」するしかありません。

たとえパートナーが1人だけでも、結婚していても、相手が感染していたらうつるのです。

 

妊娠を希望している時以外は、必ずコンドームを「正しく」使いましょう。また、妊娠をする場合は、「コンドームを外す前に」お互いに一通りの性感染症の有無をチェックしておくことをお勧めします。

 

ご予約はこちらから

日付:2025年8月24日  カテゴリー:性病

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働く女性のためのプレコンセプションケアと妊娠への準備

プレコンセプションケアとは(横浜市の婦人科)

プレコンセプションケアとは、文字通り訳すと「妊娠前のケア」です。具体的には、女性が妊娠する前から、今後の妊娠や出産に備えて行う健康管理のことを指します。

それには、生活習慣の見直しや必要なワクチンの接種、適切な栄養補給などが含まれます。また、既に何らかの疾病を抱えている女性の場合、その管理や治療を適切に行うことも大切なプレコンセプションケアの一環となります。

 

例え、現在妊活中であったり、近いうちに妊娠を考えている状況ではなくても、プレコンセプションケアを行うことが、妊娠前の年齢の女性にとっては、大きなメリットになると言えます。

 

 

プレコンセプションケアの目的(横浜駅近くの婦人科)

プレコンセプションケアの目的は、母体となる女性の健康状態を最適化し、胎児の健康を保つことです。

特に、肥満や喫煙、過度のアルコール摂取などは、女性自身の健康はもちろん、胎児の発育にも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、そういったリスクを低減するために、妊娠する前からの健康管理が重要となります。

 

また、妊娠に関する知識を深め、自身の体や妊娠に対する理解を深めることも大切な目的の一つです。それは、女性が自己の体と健康を守ることができるだけでなく、その結果として安全で健康的な妊娠、出産を迎えることができるからです。

 

 

プレコンセプションケアの重要性(女医のみの婦人科)

プレコンセプションケアの重要性は言うまでもありません。

 

まず一つに、妊娠と出産は女性の体に大きな負担をかけるものです。そのため、それらを無事に乗り越えるためには、妊娠前から体調を整えておく必要があります。そのための手段としてプレコンセプションケアは非常に重要となります。

 

また、出生前の初期段階で健康状態を管理することで、妊娠初期の流産や先天性異常のリスクを減らすことができます。例えば、妊娠1カ月前から葉酸を1日400㎍ずつサプリメントで摂取することで、胎児の神経管異常(先天的な異常の一つ)のリスクを減らすことができます。

 

さらに、母親の健康状態が子どもの将来の健康にも影響を及ぼすという研究結果もあるため、母親の健康管理は子どもの健康管理にも直結しているのです。

母体の妊娠前の体重が少なすぎたり、妊娠中の体重増加が不十分だと、胎児の体重が十分に伸びなかったり、その胎児が成人してから生活習慣病になるリスクが高まります。

 

このように、妊娠のかなり前から、「将来の妊娠を意識した健康プラン」を考えることが、母親本人だけではなく、世代間にわたる健康増進につながるのです。

 

 

プレコンセプションケアの対象者(横浜の婦人科)

プレコンセプションケアの対象者は、妊娠を希望しているすべての女性です。

年齢や既婚未婚の有無、既往症の有無を問わず、これから妊娠を予定している女性はすぐにでもプレコンセプションケアを始めることが推奨されます。

 

また、特に重要とされるのは、遺伝的な疾患の家族歴がある女性や、既に何らかの疾患を持っている女性です。プレコンセプションケアを行うことで、妊娠や出産に関連するリスクを把握し、それらに対する対策を講じることが可能となります。

そのため、これから母となるすべての女性にとって、プレコンセプションケアは必要不可欠なものと言えるでしょう。

日付:2025年6月12日  カテゴリー:不妊症

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