婦人科の病気
子宮頸がん検診で異常が出た方向けのチェックシート
子宮頸部異形成の方向けチェックシート
子宮の病気になる方は、男性やジェンダーに対する不満や怒りを持っていることがあります。また、妊娠に関する何らかの「不完了な思いや出来事」を抱えたままになっているケースも多く見受けられます。
以下の項目で当てはまるものがないか、セルフチェックをしてみてください。
□パートナーや「男性」に怒りを抱えていた
□パートナーや男性に不満や無力感を感じることが多かった
□「女は損だ」「女は無力だ」と感じることがあった
□妊娠に対して不完了な思いがあった
□妊娠したいけれど抵抗があるといった矛盾する感情を抱えることがあった
□性行為において不満や不安を抱えることがあった
□性的なことに対する感情を抑え込むことがあった
□「いっそ子宮なんてなければいいのに」と思うことがあった
□ジェンダーバイアスや男女の不平等さに憤りを感じることがよくあった
□男性に勝ちたいまたは男性に負けたくないと思っていた
□男性は自分より下の立場だと思っていた
□母親が父親のことをよくけなしていた
□父親が母親のことをバカにしたりけなしたりすることがあった
日付:2018年4月10日 カテゴリー:子宮頚がん
【医師が解説】妊娠超初期って?
ネット上には様々な情報が交錯していますが、医師の目から見ると「なんだこれは?」という不思議な用語が使われていたり、明らかに間違った情報が出ていることもあります。以前から、医学的監修を依頼される案件の中で「妊娠超初期について」というテーマのものを何度か見かけていたため「妊娠超初期」で検索したら、わんさか同じような間違った情報がヒットしました。
まず、大前提として「妊娠超初期」という用語は医学的には間違っています。妊娠0週0日~4週0日までを「超」初期と定義しているようですが、そもそも0週0日って月経初日のことですよ?月経中や排卵期に「妊娠」という呼び方をすること自体がおかしいのは分かりますよね?
わかりやすくするために、生理の周期が28日の場合に限定して説明しますと、月経初日を0週0日と数えて、「妊娠が成立していることが分かってから」今日が何週何日ですとカウントします。通常の妊娠検査薬は、3週5日くらいでうっすら陽性が出ます。月経予定日が4週0日ですから「そろそろ生理が来るはずなんだけど来ないな~」というタイミングで調べれば、排卵日がずれていなければ陽性が出ます。なので、妊娠週数のカウントは、どんなに早くても4週0日から、多少フライングで妊娠反応が確認できたとしても3週5日くらいからになるのです。
それを、さかのぼって「妊娠2週0日」というようにカウントすることは間違っています。2週0日は排卵日です。たとえその排卵で受精が成立してもまだ「妊娠」はしていません。受精卵が着床して、それが妊娠組織として無事に育って初めて「妊娠が成立した」と言えるのです。受精してから約1週間後が着床なので3週0日という時期はやっと着床したかどうかというタイミングです。この時期でも、まだ「妊娠」という用語を使うにはふさわしくありません。
あえて、妊娠「超」初期と呼ぶなら、妊娠反応が陽性で出てから超音波検査で子宮内に胎嚢が確認できるまでの、3週5日くらいから4週5日くらいの約1週間の時期になるでしょう。妊娠反応が陽性で出た時点で、体のどこかに妊娠組織があるということは確実です。ですから、「妊娠」の状態ではあるのです。
ただ、まだ超音波検査という「画像」での診断ができないため、妊娠しているけれどはっきり確認できていないごく初期、と言えます。
妊娠を希望している方にとっては、排卵後から次の月経まで、つまり妊娠反応が確認できるまでの時期は、とてもドキドキする時期だと思います。だから、「妊娠しているかもしれない徴候」をネットで集めてしまう気持ちはよくわかります。
基礎体温をつけていれば、高温期が2週間続いていれば妊娠の可能性が高くなりますので、その時点で妊娠反応を確認するといいでしょう。でも、例えば胸がいつも以上に張るとか、においに敏感になるとか、吐き気やめまいがするといった症状は、妊娠の兆候なのか月経前症候群の症状なのかは厳密な意味で判別は不可能です。私も、1人目を妊娠した時は、妊娠反応が出る1週間くらい前から異常な胸の張りがありましたが、2人目の時は全くそのような症状もなく、「今日が生理予定日なんだけどな~」と思って検査をしたら陽性でした。なので、身体症状をあてにするのはあまりお勧めできません。
排卵後は、赤ちゃんが産まれたらどんなことをしてあげたいか、どんな風に自分の愛情を表現してあげたいかをゆったりイメージしながら2週間過ごす方が、ネット情報や基礎体温とにらめっこしているよりも、未来の赤ちゃんはやってきやすいと思いますよ。あまり不確実なネット情報に振り回されず、赤ちゃんの立場に立って妊活をしてみてくださいね。
日付:2018年1月12日 カテゴリー:不妊症
妊娠に対していつまでも受け身であり続けたいあなたへ
月経不順の患者様を拝見していると、しばしば遭遇するのが「現時点で自分が妊娠を望んでいるかどうかの結論を『保留』にしておくため」に排卵しにくい状態を作り出しているというケースです。
「生理不順」を主訴に受診なさった場合、まずは超音波検査で子宮や卵巣に異常がないかをみたり、ホルモンのバランスを調べたりします。ホルモンの結果や基礎体温から排卵をしていないことが分かった場合、妊娠の希望があれば「排卵誘発」を行う必要があります。つまり、薬を使って排卵を促すという治療を行い、妊娠を目指せるようにするということです。
ところが、患者様に「今妊娠を希望されていますか?」と伺うと「そんなに積極的には希望していません」と言われ、「では避妊と治療を兼ねてピルを処方しましょうか?」とご提案すると「妊娠する可能性を『ゼロ』にはしたくないです」と言われることがしばしばあるのです。つまり、積極的に妊娠も目指そうとはしないし、確実な避妊もしないということです。「妊娠したらしたでうれしい」とおっしゃるのですが、だからと言って薬を使ってまで妊娠は目指したくないのだそうです。
こういったケースでは、本音では強く妊娠を望んでいないけれど「私は妊娠したくありません(=私は母親になりたくありません)」とはっきりと意思表明することに抵抗を感じていることがほとんどです。なので、生理は来るけれど排卵はしないという、妊娠はしにくいけれど健康に大きな害はない、非常に宙ぶらりんな状況をあえてキープしようとするのです。
妊娠したくない理由は人によって様々ですが、「そもそも子どもが好きではない」「自分のやりたいことを優先したい」という場合や、妊娠を人生の中で「経験すべきノルマ」のようにとらえていて「年も年だし周りもうるさいし本当はそろそろ妊娠しないと『いけない』のだろうけれど…」と思っている場合もあります。また、妊娠・出産によって自分の健康が失われるのではないかとか、自分のための時間が無くなるのではないかという心配があり、『妊娠したいけれどしたくない』というダブルバインド状態になっている方もかなりいらっしゃいます。
これらの、何らかの理由で「潜在意識が妊娠を望んでいない」という場合に、本人がきちんと「私は今は妊娠したくありません」とか「この先もずっと産む気はありません」という意思をはっきり表明できればいいのですが、女性が「子どもを望まない」と口にすること自体が何となくタブー視されている感覚があるのか、はっきりと口にせず「体で無言の抵抗をする」方が少なくありません。その結果が無排卵や不妊症という状態です。
また、中には「今自分が妊娠したいのかどうか」の結論を「自分で」出すことを避けようとして、無排卵になる方もいらっしゃいます。自分の意思をはっきり決めないということは、自分の人生に対して責任をとらなくていい状態をキープしようとするということです。
妊娠についていえば、「妊娠する」という選択をして積極的に妊娠を目指すと、妊娠出産によって起こりうるトラブルや『思うようにいかない』ことを全て自分が「妊娠する」という選択をしたことによる結果として引き受けなければならなくなります。簡単に言うと、何か嫌なことがあった時に「人のせい」にできなくなるのです。なので、「妊娠できたらできたでうれしい」という、「私が積極的に望んだわけではないけれど、妊娠したから産んだのよ」という、どこかで責任をとらなくてよい「逃げ場」をキープしておく方が都合がよいわけです。
逆に、積極的に「妊娠しない」という選択をして、最終的に子どものいない人生を歩んだ時、いざ妊娠のタイムリミットをむかえたり「1人」ということを実感したりしても、それによって引き起こされる感情も状況も自分の責任として受け止めなければいけなくなります。排卵障害やその他の「病気」を作り出すことによって、「本当は子どもが欲しかったのだけれど病気のせいでできなかったの」ということにしておけば、「妊娠しない」という選択を自分がしたわけではないという逃げ場ができます。
「妊娠したいのかしたくないのか」という問いかけに対して、答えに「正解」はありません。また、「現時点で」の答えなので、1か月後に計画変更することもあり得ます。なので、どんな答えであってもよいのですが、答えを出すこと自体を「保留」にしてしまって、自分の人生に責任をとらない生き方を選択することは、あまりお勧めはできません。
生理不順や排卵障害だけでなく、子宮や卵巣の病気がある人は、一度自分の胸に手を当てて、「私は今妊娠したいのか?」「私は将来妊娠したいのか?」についての答えを導き出してみるとよいでしょう。もしかしたら、なぜ今その病気をやっているのかのヒントが隠れているかもしれません。
日付:2018年1月11日 カテゴリー:生理不順
医師が解説「不正出血の原因と治療」
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受診なさる患者様の訴えで多いのは月経不順や月経痛などの月経関連症状ですが、「不正出血」も受診のきっかけとして比較的多い症状のひとつです。「不正出血」自体は病名ではなく、月経以外に出血したという症状を表しています。月経の時期とは明らかに違うタイミングで不定期に出血したり、月経が終わったと思ったらまたすぐに少量の出血があったり、性行為の後に出血したり、閉経後なのに出血が見られたら、それらはすべて「不正出血」ということになります。
月経不順の方の中には、毎回周期も月経量もバラバラなので、どれが月経でどれが不正出血なのか区別がつかないという方もいらっしゃいます。月経が短い周期で何度も来ると訴えている方を診察すると、月経は正常な周期で来ていて、月経と月経の間でクラミジア感染による少量の出血を繰り返していた、というパターンもあります。
不正出血の原因としては次のような状態が考えられます。
*月経不順に伴う中途半端な出血
*排卵期(中間期)の出血
*子宮頚管ポリープ
*子宮内膜ポリープ
*子宮内膜増殖傾向
*クラミジアや淋菌感染による炎症
*閉経後の萎縮性膣炎
*子宮頸がんや子宮体がん
*妊娠
*原因不明の機能性子宮出血
不正出血があった場合は、年齢や出血のパターンによって、これらの原因がないかを検査で確認していきます。原因検索のために必要な検査は次のようなものがあります。
*子宮頸がん検査→性交経験があって1年以内に検査を受けていなければほぼ必ず行います
*子宮体がん検査→40歳以上や超音波検査で子宮内部が厚くなっている場合などに行います
*超音波検査→ほぼ全例に行います
*クラミジア・淋菌検査→性行為の経験がある方に行います
*ホルモン検査(採血)→月経不順傾向がある場合や年齢的に更年期が近い方に行います
これらの検査で、何も異常がなく、月経と月経のちょうど間くらいに少量の出血がある場合は「中間期出血(排卵期出血)」と呼ばれるものの可能性が高く、通常は何もせず様子を見ても問題ないものです。気になる場合は、ピルで排卵を抑えて症状が改善するかどうかを見ていきます。
子宮頚管ポリープがあればポリープ切除を行いますし、クラミジアなどの感染が見つかれば適切な抗生剤で治療します。子宮内ポリープや子宮内膜増殖傾向によるものは、ピルで子宮内膜を整える治療が有効なため、3か月程度ピルを服用することが多いですが、年齢や基礎疾患によっては他のホルモン剤を使う場合もあります。
注意が必要なのは、子宮頸がんや子宮体がんです。不正出血のパタンだけで、それが「悪い物からかどうか」は判別することはできません。明らかな出血が見られる以外にも、織物が茶色やピンク色になっている場合も、それは出血が混ざっているというサインです。いつもと違う出血がごくわずかでもあったら、できるだけ早めに婦人科を受診してくださいね。
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日付:2017年12月10日 カテゴリー:婦人科の病気
女性の方がうつになりやすい理由
先週末は女性医療ネットワーク主催のシンポジウムに参加してきました。テーマは「PMSとうつ」そして「PMSと発達障害」です。月経前に心身の不調が出るのがPMSですが、特にイライラや気分の落ち込みなどメンタル症状がメインで出る方の場合、ベースにうつや発達障害などほかの病気があって、その症状が特に月経前になるとひどくなるというパターンもあるのです。この場合も、ピルでホルモンの波を抑えることは症状の軽減につながりますが、根本の原因が婦人科的なものとは別にあるので、同時に心療内科的なアプローチも必要になってくるのです。
うつ病は以前のように「隠すべきもの」ではなく、「誰でもなりうるもの」という認識変わってきました。うつになる医学的な背景には、環境などの外的要因と個人の脆弱性などの内的要因があるのですが、うつが「誰がなってもおかしくない」と認識されることによって、個人の脆弱性が無視されてすべて「環境のせい」にされてしまっている傾向があるとのことでした。確かに、同じ環境や同じ出来事に対して、個人の反応が異なってきます。うつになる人もいれば平気な人もいるのは、個人の反応の仕方が異なるからなんですが、「自分がうつになったのは○○のせい」だと思っている人は多い印象ですね。実は、この「○○のせい」と思っていること自体が、うつを治りにくくしてしまいます。
心理学的アプローチでうつの原因を見ると、その背景には「あるもの」を抑え込んでいる可能性が高いのですが、「○○のせい」だと思っていると、この「あるもの」の存在に気付きにくくなってしまうのです。なぜなら「あるもの」は自分の中から生み出されるものだからです。
シンポジウムの中では、なぜ女性の方がうつ病になりやすいのかも解説されていました。うつ病は、男性に比べて女性の方が2倍多いというデータがあります。統合失調症・双極性障害・強迫性障害は性差がありません。これらは、ホルモンの影響を受けるのではなく、遺伝的要因が大きいからです。
性差があるのは、うつ病・全般不安症・社交不安症・パニック症などです。これらは、遺伝子的要因よりも心理・社会的要因の方が強く影響するからです。また、女性の方が心理・社会的影響を受けやすいため、これらの疾患が起きやすくなる背景が色々あるということです。
女性がうつ病になりやすい理由の1つは、性ホルモンの変動が大きくあるからです。月経にともなう月単位の変動・妊娠&出産に伴う変動・閉経にともなう変動。これらのホルモンの「変化」がメンタル症状を引き起こしやすい原因として挙げられます。
また、社会的背景として、女性の方が「弱者」になりやすいとい背景もあります。男女差別・様々なハラスメント・仕事と家庭の両立問題・DVや性被害など…先進国ほどこれらの男女差は減るはずなんですが、日本のジェンダーギャップ指数をご存知でしょうか?ジェンダーという視点から見ると、日本はまだまだ「先進国」の仲間入りができていません。
ホルモンの影響は「低い・高い」ではなく、ホルモンの「変動」つまり「上下する」時に精神的症状が出やすくなります。卵巣から出る女性ホルモンは二つありますが、エストロゲンは脳に対して「良い影響しかない」と言われているほど、精神面においても安静させる方向に働きます。一方で、プロゲステロンは精神的に不安定になったり、抑うつ状態になったりする原因となります。
月経周期では、排卵前後と月経直前から初日にかけて、いったん上がったエストロゲンが下がります。また、排卵後から月経前にかけてプロゲステロンが上がります。なので、排卵前後と月経前は気分が落ち込んだりイライラしやすいのです。
妊娠中や産後のホルモンの変動は少し複雑ですが、簡単に言うと妊娠中の前半はエストロゲンの作用が弱くなってプロゲステロンの作用が強くなります。なので、妊娠期の前半はうつ傾向が出やすいのです。また、出産直前まで多量に出ていたホルモンが、分娩とともに一気に急降下します。なので、大体出産して2~3日後から約1週間は「マタニティーブルー」と言って、誰もが気分が落ち込みやすくなる時期なのです。
もう一つ、ホルモンが大変動する時期が閉経前後です。完全に閉経する1~2年前から女性ホルモンは急激に下がっていきます。このホルモンの急降下によって、いわゆる更年期障害が出るのですが、この時期に気分の落ち込みやイライラを強く自覚する方も多くいらっしゃいます。
このように、女性は月単位・ライフイベント単位の二つのサイクルでホルモンの「波」にさらされているのです。
この「波」の影響をまずは自分で把握して、うまく付き合っていくということがとても重要です。そして、自分にはこの「波」が大きすぎるなと思ったら、ピルやHRTでホルモンの変動を緩やかにすることも「自分らしい毎日」を過ごすための賢い手段と言えるでしょう。
「波」に振り回され続けて、自分の人生のコントロール権を放棄してしまっているようなら、お早めに婦人科でご相談くださいね。
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日付:2017年11月15日 カテゴリー:月経前症候群(PMS)
子宮頸がんワクチンの「被害者」であり続けるデメリット
前々回の記事で、子宮頸がんワクチンのせいで歩けなくなった・勉強ができなくなったなどの多彩な症状を訴えている状態が、実はワクチンとの因果関係はないといことをご説明しました。「ワクチンのせいではありません」と言うと、症状が出ている方がかわいそうではないかという声も聞こえてきます。でも、本当はワクチンは関係ない症状に対して「ワクチンのせいである」という思い込みを持ち続けることの方が、患者様ご本人のためにならないのです。
現在「被害者の会」という立場で、主に接種した本人ではなくその親が中心となって「この症状はワクチンのせいであると認めろ」という訴えを起こしています。しかし、前述の通り因果関係はありませんので、おそらく国も製薬会社もその訴えを認めないでしょう。そうすると、「ワクチンのせいであると認めさせる」ために、現在出ている症状が改善しないという事態が起きてくるのです。なぜなら、症状がなくなったら訴え続けることができなくなるからです。ワクチンのせいにし続けるためには、「症状がある方がメリットがある」状態になってしまっています。しかも、症状が出ている本人と、訴えている人が異なるため、代理ミュンヒハウゼン症候群とよく似た親子関係になっていく可能性があります。
これは、心理技術的アプローチで解析すれば、ごく単純なからくりです。被害者の会の方たちにとっては、被害者であり続けることに意味がある、という状態になってしまっているのです。なので、本来は症状が出て苦しんでいるご本人が一日も早く回復して元気になることが大切であるはずなのに、「ワクチンのせいである」と認めてもらうことが第一目標にすり替わってしまっています。「ワクチンのせいである」と言い続ければ言い続けるほど、症状は治らないということになってしまうのです。
また、「ワクチンのせいである」つまり、自分の責任ではなく誰かまたは何かの責任であると解釈することを「他者原因」と言いますが、病気は他者原因のままでい続けると治りません。また、ワクチンのせいにし続けるということは、そのワクチンを接種させた誰かまたは自分を責め続けることになります。「罪悪感」を持ち続けることも、前に進むことを阻む大きな足かせになります。「罪悪感は正義の仮面をかぶってやってくる」と言います。罪悪感を持ち続けると、まるで問題解決に向けて一生懸命になっているような錯覚に陥るのです。実際は、罪悪感は本来の問題から目をそらすための隠れ蓑にしかなりません。
このように、本当はワクチンのせいではない症状に対して、「ワクチンの被害者」という立場をとり続けることに、患者様ご本人対するメリットは何もないのです。
私が、ワクチンの副反応に対する「でっち上げ」を見て一番気になったのはこの点でした。このままでは「被害者」扱いされている方たちがいつまでたっても救われない。自ら治る力までも奪われてしまう。それどころか、何の根拠もない治療を色々試されて、さらに「病人」に仕立て上げられてしまう。そう感じています。
症状が出ている方にとって最も大事なことは何なのか、もう一度ニュートラルな立場に立って考えてみる必要があるのではないでしょうか。
日付:2017年10月12日 カテゴリー:HPVワクチン,子宮頚がん,日々の雑記
「子宮頸がんワクチンで不妊になる」はウソ!
前回の記事で、「副反応だ!」と騒がれている症状が実は子宮頸がんワクチンのせいで引き起こされるものではないということはご理解いただけたと思います。
これ以外にも、子宮頸がんワクチンが広く広まるのを阻んでいると思われる、いくつかの「デマ」があるのです。
例えば、最近見かけるようになったのが、このワクチンが「劇薬」に分類されていることを強調した「反対論」。ワクチンの添付文書の画像を貼り付けて、「劇薬」と書かれていることを指摘して「こんな危険な薬です」と訴えているわけですが、薬剤の分類つまりどんな薬品を「劇薬」とするかは明確な定義があります。なので、その定義に当てはまればどんな薬品も「劇薬」なのです。
例えば、心臓の病気などの時に使う「ジゴキシン」という薬の添付文書を見れば、子宮頸がんワクチンと同じように「劇薬」の文字が印字されています。でも、この薬によって病気が改善している人もいます。投与量を間違えば、危険な症状が出る可能性もあります。だから「劇薬」と分類して医療者側が取り扱いに注意しましょうと促しているわけです。「劇薬」は、必ずしも「人体に害を及ぼす危険な薬」といういうわけではなく、使い方に注意が必要な薬剤であることを示しているのです。
また、以前から医学的には何の根拠もないなと感じながらも、あまりにもよく目にする「反対論」が「子宮頸がんワクチンで不妊になる」というデマです。こんな意味不明の指摘が出てしまった大元は、南出喜久治氏のYouTube動画「サーバリックス子宮頸がんワクチンによる民族浄化/弁護士 南出喜久治」なのだそうです。ワクチンに含まれている「アジュバント」という成分が、動物の避妊治療(去勢)に使われる薬剤にも含まれているので、子宮頸がんワクチンは「不妊にさせるワクチンだ」というこじつけ論が展開されているのです。
「アジュバント」は多くのワクチンに含まれている成分です。これは、ワクチンの効果を賦活化(少量でも効きやすくする)するために、ワクチンとしての有効成分と合わせて配合されるものです。子宮頸がんワクチンは、HPVというウイルスに対する免疫抗体を作るためのものです。なので、この抗体を作りやすくして、なおかつ定着しやすくする目的で「アジュバント」が入っています。一方、避妊用のワクチンには「妊娠しなくするための成分」が入っており、その作用をサポートするために「アジュバント」が一緒に含まれています。要するに「アジュバント」が避妊効果を発揮するのではなく、あくまで「妊娠しなくするための成分」の作用をアジュバントが増強しているに過ぎないのです。子宮頸がんワクチンには、そもそも妊娠しにくくなる成分など入っていませんから、それがアジュバントを加えたからと言って「不妊になる」わけではありません。
おかしなデマのからくりがご理解いただけましたか?
ワクチン接種後の妊娠率については、接種した人と接種していない人で差がないというデータは出ています。もちろん、日本では接種開始後の年数が短いので、妊娠に対する影響について「日本人だけで」とったデータはまだありませんが、世界中で同じような内容の研究はされており、妊娠に対しては何も影響がなことがハッキリしています。
また、デンマークのコホート研究では、妊娠中にこのワクチンを接種した場合の安全性について研究したデータがあります。主要な先天性異常・自然流産・早産・死産・低体重出征・発育不全などの項目について、ワクチン接種した人と接種していない人を比較した結果、両者に有意な差はなかった、つまり妊娠転機にリスクの変化はないという結論が出ています。
詳細を知りたい方は、論文を参照してくださいね。
N Engl J Med 2017;376:1223-1233
このように、子宮頸がんワクチンを「危険なものである」と指摘する理論は、いずれも医学的には根拠がなかったり単なるこじつけだったりします。ネットや雑誌に載っているこれらのデマをうのみにして、本来予防できるはずのがんを予防しないことが賢明な選択なのかどうかは、各自がしっかり考えるべきだと思います。
「子宮頸がんワクチンで不妊になる」よりも、子宮頸がんになって子宮を失う方がよほど確実に妊娠の機会を失います。私は少なくとも、自分の娘にそのような思いはさせたくないと考えます。
どの情報が正しいのか、誰が言っているのかが正しいのかよりも、どのような選択をすることがトータルで見た時に「すべての女性の健康サポート」につながるのかを考えてこれらの情報をお伝えしています。
あなたや大切な人の未来を守るお役に立てていただければ幸いです。
日付:2017年10月10日 カテゴリー:HPVワクチン,子宮頚がん,日々の雑記
子宮頸がんワクチンの安全性
今日は避妊教育ネットワークの勉強会に参加してきました。他のメンバーの活動報告に刺激を受けたり、ピルによる避妊機序について生理学的に詳しい解説を受けたり、子宮頸がんワクチンの接種がなぜ広まらないのかについて日本の現状の裏話を聞いたり、盛りだくさんの内容でした。
子宮頸がんワクチンの接種は、公費負担での接種が開始されてからもそれほど希望者が多くなく、「なぜこれほどまでに予防意識が広まらないのだろうか」と懸念していましたが、「積極的接種を推奨しない」との発表後は全くと言っていいほど接種希望者がいらっしゃらなくなりました。
でも、10代の娘さんを持つお母さまからは時々質問を受けたりします。特に、お母様ご自身が子宮頸部の異形成で定期フォローを受けていらしたりすると、「娘には同じ思いをさせたくない」というお気持ちもあるようです。ワクチン接種を受けさせたいけれど、メディアの報道を見ていると怖くなるという意見が多いため、まずはメディアの報道をどのように受け止めたらよいのかを解説していきたいと思います。
私自身は、明らかにそうであるというエビデンスのある内容についてはそのエビデンスを優先します。その事実を証明または否定するエビデンスが充分でない時は、「エビデンスがないからそれは間違いだ」とは断定せず、その事実が本当である可能性も考えるようにしています。
子宮頸がんワクチンに対して「積極的接種を推奨しない」という措置をとらざるを得なくなった背景には、メディア上で報道されているようなけいれんなどの激しい症状を伴う「副反応」が見られるとの指摘を受けたせいです。しかし、実際は、この問題となっている症状とワクチンの因果関係についてははっきりと否定されているのです。学会も、WHOも、明らかな因果関係はないと結論付けているにもかかわらず、まるでワクチンのせいでそのような症状が出てしまっているような取り上げられ方がされているため、一般の方は「ワクチンの副反応であんなふうになってしまうこともあるのか」と誤解をしてしまっても無理はありません。
どんな薬もそうですが、大人数に使えば一定の割合で「副反応」と呼ばれる症状が出ることがあります。ワクチンの副反応もそうですが、接種後に出た症状が「明らかにワクチンのせいなのか」を見極めるには、いくつかポイントがあるのです。
1)症状がワクチン接種後のみに見られて接種前には見られない
2)ワクチンを打っていない人に同じ症状は出ていない
3)ワクチンの接種以外ことで同じ症状が出ていない
4)ワクチン接種と症状の出現時期に明らかな因果関係がある
例えば、ワクチンを接種した数分後に失神するケースはあります。医学的には「迷走神経反射」と呼ばれるもので、一時的に血圧が下がって急に意識を失うものです。ワクチンを接種してすぐに起きるものなので「ワクチン接種のせいでそうなった」と言えますが、実は同じことは採血でも他の注射でも起こりえます。なので、この場合3)の「ワクチン以外のことで同じ症状が出ない」に当てはまりません。つまり、「ワクチンという薬剤の成分」で起こった症状ではなく、「注射という痛み刺激」のせいで起こった症状ということになります。
子宮頸がんワクチン接種後に起きているとされる、けいれんや歩行ができなくなるなどの多彩な症状は、ワクチンを接種していない人や男性にもみられていること。ワクチン接種が開始される前から、同様の症状を訴える人がいたことなどから、ワクチンの薬剤そのものが影響して引き起こされた症状ではないという結論に至っているのです。
ワクチン接種後から症状が出た場合に、ワクチン接種という痛みや心理的負担が「引き金」になった可能性は考えられるかと思われます。でも、それは「薬剤」のせいではないわけです。その点が、最も大きな誤解として、一般の方には「副反応だ!」と印象つけられているのではないかと感じました。
実際、「海外のデータではあてにならない。日本人特有の反応の仕方があるのかもしれない」との指摘を受けて、名古屋市が接種した人としていない人に見られる症状を、正しい統計学的分析をして比較したデータがあります。倦怠感等のいずれの症状もワクチンを接種したグループの方が「わずかに少ない」という結果が出ているとのことです。つまり、「副反応だ」と指摘されている症状は、実際はワクチン接種が関係ない可能性が大きいのです。
日付:2017年10月9日 カテゴリー:子宮頚がん,日々の雑記
男性不妊の原因が女性側にある?!
一般的に「男性不妊」というと男性側に何らかの医学的原因があって妊娠が成立しないとされていますが、実はこの「男性不妊」という状態を「女性側が原因で」作り出しているケースが結構あるのです。
通常、不妊の原因は、男女両方にあるケースと男性側の身にあるケースを合わせると、約半数が男性側にも何らかの原因があるとされています。男性側の医学的異常としては、精子が少ないまたはいない・精子の運動率が悪い・性 行為そのものや射 精が行えない、などです。これらは一見すると「男性側の体の問題」のように見えますが、この状態を作り出しているのが実は女性側の潜在意識であるということはしばしば起こりうることなのです。もちろん「潜在意識」が引き起こすことなので、本人たちには自覚がありません。なので、気づかずに男性不妊という状態を生み出してそれを保とうとしてしまうことがあるのです。
例えば、しばしば見受けられるのが、「本当は性 行為そのものが嫌い」「夫との性的相性が悪い」というケースです。妊娠を目指すという理由がなければ、できれば夫婦生活はしたくないのだけれど、妊娠したいので嫌々夫婦生活を行っているという場合、潜在意識はできるだけ「やりたくないことはやらないで済ませる」方法を考えますので、性 行為を行わなくても妊娠できる方法を選択しようとします。
男性不妊であれば、人工授精や体外受精・顕微授精が必要になりますので、ある意味全く性 行為を行わなくても妊娠できるのです。しかも、その原因が「男性側にある」ということになると、自分が「本当は性 行為をしたくない」と言わなくても性 行為をせずに済みますし、相手に原因があるのだから自分が責められずに済むわけです。性 行為を行わずに妊娠したいと思っている女性にとって、「男性不妊」という状態がメリットだらけであることがお分かりでしょうか?
これ以外にも、例えば相手の男性の浮気が心配で、自分以外の女性に対しての性欲は押さえておきたいとか、そもそも生殖能力を持っておいてほしくないという気持ちにまで発展すると、やはり相手の男性としての機能を抑制することになります。また、現在のパートナーではなく、過去のパートナーが浮気性で辛い思いをした過去があるとか、過去のパートナーが自分以外の女性との間に子どもを作ったことがあるなど、何らかの「過去の体験」が原因となって、現在のパートナーの男性としての機能も抑えたいという気持ちが働く場合もあります。
これらの「女性側の潜在意識」が生み出す男性不妊に対しては、男性本人のカウンセリングよりもむしろ女性側のカウンセリングの方が有効だったりします。
また、女性の潜在意識だけでなく、もちろん男性本人の潜在意識が「精子を作らない」という状態を作り出す場合もありますので、2人そろってカウンセリングを受けてみるのもよいでしょう。
男性側が自分の機能を抑える原因として、多く見受けられるのは「自分はまだそれほど子どもを望んでいないけれど相手の女性が強く望んでいるので仕方なく対応しようとしている」というケースです。経済的にまだ安定していないので子どもを養う自信がないとか、もっと夫婦二人の時間を楽しみたいと思っているとか、そもそも子どもを望んでいないとか、理由は様々ですが妊娠に対する夫婦間の「温度差」があってそれを妻に正直に言えていない場合に、「無言の抵抗」として精子を作らないということを行う場合があるのです。特に、男性側の方が年齢が若いと、どうしても妊娠に対する「リミット感」の差が男女で生じてしまい、こういったすれ違いが起きてしまいがちです。
いずれも、「無言の抵抗」や「間接的表現」として「男性不妊」という状況を作り出すのではなく、ちゃんと言葉に出して伝えたいことを伝えたり、「今本当に子どもが欲しいのか」「どのような家族理想なのか」夫婦でしっかり話すことで、「男性不妊」をしておく必要性がなくなります。
妊活カウンセリングでは、このように、「妊娠しないままでいる」のはなぜなのかを様々な角度から見つめ直して、妊娠しないメリット・妊娠するデメリットなどをクリアにしていきます。クリニックでカウンセリングを受けられた方で、本当に心底妊娠を望んでいる方は、大体3~4か月もあれば妊娠なさっています。一般的な不妊治療と並行してカウンセリングを受けることも有効ですので、もし上記のようなケースに心当たりがあれば、よかったらカウンセリングを試してみてくださいね。
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日付:2017年10月1日 カテゴリー:不妊症
「高齢」の呪縛は誰がかけたもの?
今日は自宅のすぐ近くで学会が開催されているので、受けたいセクションだけをちょこっと受講してきました。自転車で会場と自宅を往復できてしまうので、助かりますね。
受けてきたのは「NIPTについて今後の課題を議論する」というパネルディスカッションだったのですが、改めて出生前診断や、高齢妊娠について考えたくなる内容でした。NIPTとは無侵襲的出生前遺伝学的検査(Noninvasive prenatal genetic testing)の略で、母体の血液を採取することで、そこにわずかに含まれている胎児の染色体も一緒に採取して異常がないかどうかを調べるという検査です。正確には「胎児の染色体」ではなくて「胎盤」の染色体なので、胎児自身の体に流れている血液の成分が、母体の採血で採取できるわけではありません。
以前から行われていた「クワトロテスト」や「トリプルマーカー」と比べて検査の精度が高いことから、「新型出生前診断」として話題になったこともありました。現在は、検査を受けられる対象や、検査を行える施設を限定した「臨床研究」という位置づけで、検査の機会が提供されています。要するに、誰でもどこでも受けていい検査ではないですよ、という位置づけなのです。
NIPTの臨床研究については、「NIPTコンソーシアム」のページをご参照ください。
シンポジウムの中では、主に検査の精度について、つまり「疑陽性」や「疑陰性」や「判定不能」の結果が出たケースについて発表されていましたが、パネルディスカッションでの議論の中心は「限定的な検査にすべきか広く誰もが受けられる検査にすべきか」といった内容でした。特に印象に残ったのは、「『偽陽性』が出た場合、本来は正常に産まれるはずの命が失われることになる」という指摘でした。検査の精度的に、「本当は異常がないのに陽性と出る」割合がゼロではありません。たとえ頻度は低くても、「間違って」染色体異常ありという結果が出る場合もあるのです。検査を受けて「異常あり」の結果を受けた方の90%以上が妊娠を中断するという選択をなさっていました。つまり、異常があることが分かったけれど妊娠を継続するという選択をする人はほとんどいないのです。だからこそ、「異常がないのに陽性」と出てしまうことは大きな問題と言えるでしょう。
検査を受けた人の「なぜ検査を受けたか」の理由の9割以上は「高齢妊娠だから」というものでした。年齢とともに染色体異常のリスクは上がります。なので、染色体異常がないかどうかをあらかじめ調べておきたいという理由で検査を受けるという方がいらっしゃいます。検査を受けた方がいいかどうかは、事前の遺伝カウンセリングをきちんと受けて、「万が一異常が出た場合にどうするのか」も含めて夫婦でしっかり話し合ってから個々に決めることです。医師も含めて、当事者以外が「受けた方がいい」「受けない方がいい」ということを示すべきではありません。検査を受けることによって「知らないでいる権利」を一部放棄することになる、ということも含めて、当事者が選択することなのだと思います。
ただ、検査理由のほとんどが「高齢妊娠」であること、そして、年齢を理由に受けた人の9割は正常であるという結果であることを合わせて考えると、「年齢」の捉え方を考え直すべきではないのかと改めて感じました。
高齢妊娠した方や、高齢で妊娠を目指す方は、ぜひ下記の質問の答えをしっかり導いてほしいと思います。
「あなたはなぜその年齢まで妊娠しないという選択をしてきたのですか?」
人によっては「仕事に夢中になっていたら40過ぎていた」「たまたまパートナーが見つからなかった」「病気の治療をしていたらこの年になった」「今まで結婚する気にならなかった」「なんとなくこの年になってしまった」などなど、どちらかというと積極的理由で妊娠する年齢を引き上げたわけではないという方もいらっしゃるでしょう。というか、「好きでこの年になったんじゃないわよ」という方がほとんどかもしれません。
それでもあえて、この質問に答えることに意味があるのです。「なぜわざわざ今の年齢で妊娠した(妊娠を目指した)か?」です。
高齢であることを気にする方のほとんどが、「この年まで妊娠しなかった」ことに罪悪感や後悔など、何らかのネガティブな解釈を持っていることがほとんどです。
妊娠を目指したい理由を書いてもらっても「年も年なので・・・」という方は非常に多くいらっしゃいます。年齢を気にして出生前診断を受ける場合も、ベースは同じ思考回路が働いている可能性が高いのです。
私たち産婦人科医にとっては、年齢と妊娠率や、高齢妊娠のリスクについて正確な情報を提供することも大切なお仕事のひとつです。なので、年齢について色々語ってしまいますが、それらの情報は10代や20代の方たちに「今のうちに知っておいて!今なら間に合うから!」ということで伝えているのです。高齢妊娠の方や高齢で妊娠を目指す方に対して「その年齢まで妊娠しなかったこと」を後悔させたりそれを責めたりしているわけではありません。
高齢妊娠だから何かあったらどうしよう・・・という思いで出生前検査を検討するなら、検査をしない方がよいと言えます。今の年齢まで妊娠をしないという選択をした理由をきちんと考え、「これからの妊婦生活をより安心できるものにしたいから」という理由で受けるのなら、検査の意味があるでしょう。
あなたはまだ「年齢の呪縛」を大事に持ち続けますか?それとも、上記の質問にサクッと答えて、さっさと手放しますか?
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日付:2017年7月16日 カテゴリー:不妊症,日々の雑記