横浜 婦人科 ポートサイド女性総合クリニック ~ビバリータ~

日々の雑記

18.07.30 ゴールのその先が見えていますか?

 皆さんは達成したい目標がある時、どのようにそれを設定しますか?
 受験生だったら「○○学校に合格したい」、社会人だったら「年収〇円になりたい」「○○の資格を取得したい」、妊活中の方だったら「妊娠したい」という感じでしょうか?
 実は、この「ゴールの設定の仕方」が間違っていると、なかなかゴールできなかったり、ゴールの手前でウロウロしてしまったりするのです。

 私が大学6年生の時、要するに国家試験の受験勉強をしている時ですね、ミュージカルに夢中になっていました。だから、「国家試験に合格したら女性をサポートする医者になろう(今の私がやっていることですね)、国家試験に落ちたらNYに行って舞台の勉強をして啓発的な内容を含んだ作品を作る人になろう」と思っていました。
 そう、国家試験に合格するかどうかは私にとってゴールでもなければ、重要事項でもなく、単なる「通過点」だったのです。道が二つに分かれていて、そのどちらに進んでもまた新たなゴールがあり、そしてその先にやりたいことがある、といった状態です。

 ちょっとイメージしてみてください。100メートル競走をする時に、ゴールに壁が立っていて、「ここがゴールです!!」と張り紙がしてあったら、そのゴールを全速力で駆け抜けることはできるでしょうか?じゃあ、壁ではなく取っ手のついたドアだったらどうでしょうか?ガラスでできた自動ドアだったらどうですか?
 では、白いテープのさらに100メートルくらい先に、大好きな人たちが「頑張って~」と応援の旗を振っていたらどうですか?どれが一番「全速力でゴールを駆け抜ける」ことができそうですか?

 もうお分かりですよね?ゴールを設定する時には、そのゴールの先が見えているかどうかが、達成できるかどうかのカギになるのです。

 受験生だったら、その学校に行って何がしたいのか、何を学んで何を身に着けて卒業後にそれらをどう活用していきたいのか、まで考えて受験勉強をする。単純にその学校に「合格したい」では、合格の一歩手前で失速してしまう可能性があります。場合によっては、ずっと「合格する」ことが目標になって受験を繰り返してしまうことになりかねません。
 現在受験勉強真っ最中で「そんな先のことまで考える余裕なんてないよ!」という人は、いえ、そういう人こそ、やってみてください。入りたい学校の校門で「合格しました」と「卒業しました」の写真を撮ります。そして、合格した自分から合格した秘訣を聞き出します。さらに、卒業した自分からどのようなキャンパスライフを送ってこれから何をしようとしているのかを聞き出します。難しい参考書とにらめっこするよりも、よほど効果的です。

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18.07.27 ファボワール供給再開のお知らせ

  長期安定性の件で、メーカーさんが自主回収の措置をとっていましたファボワールですが、有効期限を3年から2年に変更する形で再供給されることとなりました。

 当院でも、7月27日午後からファボワールの処方を再開させていただきます。

 自主回収後にご不便をおかけした患者様には申し訳ございませんでした。

 本日午後から通常通りの処方が可能ですので、現在ファボワールを服用中の患者様は予定通り欠薬前に受診していただければ大丈夫です。

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18.07.12 「自由」とは「○○な感覚を持って生きていること」

 最近、診療の中でも、その人が持っている言葉の定義やその裏にある意図を意識して伺うようにしています。


 例えば、ある方は「普通」になることが一番重要だとおっしゃっていました。「あなたにとって『普通』とはどういう状態ですか?」と確認すると「平均的であること」「周りと同じであること」「浮いていないこと」といった、その方の定義が出てきました。この方の場合、「外的基準」と言って、周りの目を気にして行動や選択してしまう癖がとても強く、自分がどうありたいか・何をしたいかよりも「周りから変な目で見られないか」の方を気にして生きていらしたのです。
 でも、その人の本来の姿はとても個性的で独創的なアイデアをたくさん持っている方でした。「普通」であろうとすればするほど、本来の自分の姿からは遠のいてしまうので苦しくなってしまいます。この場合は「普通」の定義を「自分基準」で書き直せばよいのです。
 そもそも、今「普通」だと思っていることは何が決めた「普通」なのか。例えば、日本では一夫一妻制が「普通」ですが、海外には一人の男性が4人の妻を持つことが「普通」である国もあります。その国の男性から日本男性を見たら「たったひとりの女性しか養えないのか。ふがいない奴だな~」と言うことになるかもしれません。
 こういった言葉の定義や、その人が持っている背景は、住んでいるエリアやそこにある「文化」とも密接にかかわっていたりします。

 このような言葉の「定義」が、自分が欲しい結果に対してずれていると、いつまでたっても欲しい変化が手に入らなかったりします。なんせ、そもそもの大前提がずれているわけですから、ゴールにたどり着けるわけがないのです。
 そのずれを大きく感じる言葉一つが「自由」というものです。よく「自由になりたい」「自由が欲しい」「自由な身分になりたい」と言ったりしますよね。皆さんにとって「自由」とはどのような状態のことを指しますか?ちょっと、自分が持っている自由の定義を考えてみてください。
 多くの場合、自由とは「制限がない状態」「束縛がない状態」をイメージしてしまいがちです。実は、この定義で自由を求めていても、真の自由な状態にはたどり着けません。なぜなら、「自由になりたい」と思っている時、頭の中には「制限された不自由な自分」がイメージされるからです。制限された状態をイメージしながらその制限を外そうと頑張ってしまうと、脳は混乱してフリーズしようとします。
 自由を追い求めれば追い求めるほど「不自由」になっていくのです。

 では、そもそも自由とはどのような状態を指すのでしょうか?本来の自由とは、手に入れようとしたり追い求めるものではないのです。自由とは、ある感覚を持ちながら生きることを意味します。そして、その感覚を持っておくためには『多様性を受け入れる』ことが非常に重要になってきます。
 例えば、私は今女性の風貌で女性として生きていますが、それは「女性のまま生きてもいいし、男性の風貌で中身女性で生きてもいいし、役割だけ男性の役割をしてもいいし、心身ともに男性になってもいいし...」という中で、今のスタイルを選択しているにすぎません。誰かから何かを押し付けられてもいないし、複数の選択肢から自分に合っているものをただ選んでいるにすぎません。
 これが脳が喜ぶ「自由」の定義なのです。
 あなたの「自由」の定義はずれていませんか?

 

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18.07.12 過去をすべて「最適なもの」にする方法

 あなたは、「過去は変えられない」「過去に起きたことはどうにもできない」と考えていませんか?患者様の中にも、過去は変えることができないのだから、「忘れるしかない」「時間が解決してくれるのを待つしかない」「一生抱えていくしかない」と勘違いしている方が結構いらっしゃいます。

 「どうしようもないなら忘れてしまえ」と無理矢理忘れようとしたり、忘れた振りをしたり、もう気にしてない振りをすることもあるかもしれません。これらの対処法は、全て病気の原因になります。いくら臭いものに蓋をしても、「臭いもの」である限り臭いは消えないのです。

 では、どうすればいいのでしょうか?


 過去の記憶を処理する方法はいくつかありますので、本気で何とかしたいと感じる方はカウンセリングセッションを受けることをお勧めします。

 ここでは、自分で簡単に過去の経験や選択を「最適なものだった」ことにできる方法をご紹介します。


 実はこの方法を、心理学やカウンセリングを深く学ぶ前から、患者様に使っていました。

 それは、患者様が妊娠の継続を迷った時です。


 私は患者様に、こうお話ししていました。

「あなたが、今、後悔しないような選択をしようと色々考えているのだとしたら、それは不可能です。なぜなら人は『今現在幸せでない』『うまくいっていると感じられていない』時に、過去を振り返って『あの時別の選択をしていれば違う結果になったかもしれない』と思うものだからです。未来のあなたが幸せを感じていなければ、今どの様な選択をしても後悔することになると思います。未来に後悔しない選択を今行うことはできません。今行った選択を『後悔のないもの』に未来の自分がすることしかできないのです」

 もうお気づきでしょうが、過去を「蓋をしておきたいもの」にするのか「意味のあるもの」にするのか「感謝したいもの」にするのか、それは未来の自分が選択するものなのです。そして、過去をすべて「あの時最適な経験をした」ことにするためには、未来の自分がどのようになっていたらよいのか、そしてその未来につなげる「今」の自分がどのように行動して行けばよいのかを考えればいいのです。
 過去を変えるのは案外簡単です。過去に対する「レッテル」を貼っているのは誰なのか、よく考えてみてください。それを剥がすのも、張り替えるのも、上から新しく貼っていくのも、すべては今の、そして未来の自分の手にゆだねられているのです。
 あなたは過去を「忘れたいもの」にしておきますか?「感謝しかない」ものにしてみますか?

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18.03.28 花粉症をスパッと卒業する方法

  急に温かくなってきたせいか、花粉症のような症状を訴える方が急に増えてきた印象です。患者様の中にも、診察中ずっと鼻をかんでいたり、「花粉症の薬も処方して下さい」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
 この時期に鼻をすすったりマスクをしていたりすると、「花粉症ですか?」が合言葉のように取り交わされたりしていますよね(笑)

 でもちょっと待ってください。その鼻水やくしゃみが「花粉症のせいである」という証拠はどこにありますか?毎年同じ症状が出るから、「今年も花粉の時期がやってきた」と思い込んでいませんか?
 先日、長女が鼻声になってぐずぐず言っていたと、「同じクラスの○○ちゃんが花粉症なんだって」と話していたので、「もしかしてこの子も花粉症デビュー?!」なんて思ってしまったのですが、すぐに「アレルギー検査は全部陰性だし、そもそも花粉症である必要ないわよね」と思い直しました。結果、数日後にはすっかり症状は消えて、代わりに私がのどの痛みとともに鼻づまりに・・・長女は鼻かぜをひいていたのでした。

 もしあなたが、その花粉症のような症状をやめたいと思っているのであれば、まず「花粉症である」という信じ込みを手放しましょう。
 過去に、ちょうど花粉の時期にその症状が現れて「花粉症です」と診断されてしまい、その後は毎年花粉の飛散情報を気にするようになり、「今年は花粉が多いので注意」「今日は風が強いので花粉がよく飛びます」といった情報を受けて、症状を強化してきたにすぎないのです。
 あなたの今の症状は、何のために引き起こされているのでしょうか?

 一般的に、花粉症も含めて「アレルギー反応」というものは、免疫機能の過剰な反応が起きている状態です。本来なら敵ではない「花粉」という安全なものに対して、「敵だ~!!」と勘違いして攻撃を仕掛けているのです。いわば、過剰な自己防衛反応が起きているにすぎません。
 つまり、アレルギー反応を引き起こしていた背景には、何らかの過剰な自己防衛が必要であるという心理が働いている可能性があります。周りは敵だらけだと感じたり、自分は守られていないと感じたり、何か手放しで安心感を得られていない状況がアレルギー反応を引き起こすのです。

 そして、「鼻」という場所は自己認識やプライドを表現する場所です。「鼻を明かす」「出鼻をくじかれる」「天狗になる」というように、「鼻」は自分のプライドの高さや自己の価値をどう捉えているかを表しているんですね。
 その鼻という場所に症状を引き起こしていたということは、自分のプライドを気付けられるとか、自己認識を脅かされるという不安を抱えていた可能性があります。

 症状を引き起こす原因を探る時、「今」の状況だけで考えるのではなく、その症状が出始めた頃またはその少し前から探ってみる必要があります。
 例えば、今は大人になって自己認識も問題ないし、安心感を得られているとしても、10代の頃、春の進学にともなってアイデンティティが揺らいだり自分の居場所がないと感じたりしていたことがあったとしたら、「子どもの頃に花粉症を発症して今も続いている」という状態になります。 

 もし、過去の記憶の中に思い当たるエピソードがあるとしたら、その記憶をまずは処理してあげるといいでしょう。そして、過去の自分に「そんなに頑張って自分を守ろうとしなくてもあなたは安全だよ」ということを分からせてあげるとよいのです。
 自分でそれを行うのが難しいなと感じたら、カウンセリングを受けてみることをお勧めします。

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18.02.13 「あたしおかあさんだから」?それとも「おかあさんだけど」?

 
 作家ののぶみさんが作詞した​「あたしおかあさんだから」の歌詞​が話題になっているようですね。
 ご自身は「お母さんの応援歌」とおっしゃっているようですが、母親という立場の私が読んでもとても違和感のある歌詞です。少なくとも「応援されている」とはとても感じられません。
 いろいろ意見はあると思いますが、この歌詞のどこが「違和感」なのかは、こうすればすぐにわかります。「おかあさんだから」の部分を「おとうさんだから」に変えてみるのです。

 例えば、

あたし おかあさんだから    ぼく おとうさんだから

大好きなおかずあげるの     大好きなおかずあげるんだ
      

あたし おかあさんだから    ぼく おとうさんだから


新幹線の名前覚えるの      プリキュアの種類全部覚えるんだ


あたし おかあさんだから    ぼく おとうさんだから


あたしよりあなたの事ばかり   ぼくよりあなたの事ばかり

 何が変なのか、わかりますよね?
 私も爪は短いですし、朝5時起きですし、子どものことが優先になることもありますが、爪が短いのは仕事上長いと邪魔だからですし、5時に起きるのはやりたい仕事があるからですし、子どもを優先するのは「その時の自分にとっての優先順位がそうだから」です。すべて、「おかあさんだから」ではありません。
 逆に、おかあさん「だけど」子どもをシッターさんにあずけて仕事に行ったりダンスに行ったりしますし、おかあさん「だけど」子どもの遊びに付き合わないことだってありますし、おかあさん「だけど」自分の時間を満喫しています。

 実際、お母さん「だから」なのか、おかあさん「だけど」なのかは、重要ではないのです。母親本人が、「私はこうしたい」と思って、おかあさん「だから」を実践しているのであれば、それは本人の基準ですからどんどんやったらよいでしょう。おかあさん「だけど」やりたいことがあったら、我慢せずにやったらよいでしょう。
 この歌は、こうした「どう生きたい」という部分を、ステレオタイプな「母親はこうあるべき」という姿を押し付けているから不快に感じるのだと思います。おかあさん「だから」というより、おかあさん「なのに」こうしていないということを批判してしまうことにもなりかねません。

 あなたは「だから」で生きたいですか?「だけど」で生きたいですか?
 どちらも選択権はあなたの手にあるのです。「母親はこうあるべき」に惑わされず、「こういう母親になりたい」もっと言えば、母親かどうかは関係なく「こういう生き方をしたい」を実践することが、自分基準で生きることにつながります。
 自分基準で生きることと、子どもをないがしろにすることはイコールではないのです。この部分をはき違えて、自分の人生を生きることにオッケーが出せないでいるお母さんは多いのかもしれません。

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18.01.25 「健康を目指す」と病気になる?

 

 世の中色んな健康法がありふれているので、「健康になるため」に運動をしたりサプリメントを飲んだりオーガニックな生活を心がけたりしている方もいらっしゃいますよね。

 運動もサプリメントも、そのほかの「健康法」も、それそのものは何も悪いものではありません。でも、「何のためにそれをするのか」を間違うと、「健康になろうとすればするほど病気になる」という事態を引き起こしてしまいます。


 まず、「健康になりたい」と人が思う時、多くの場合「病気になりたくない」「寝たきりになりたくない」などの「なりたくない状態」を思い浮かべて、できるだけそれを「避けよう」とします。実は、脳は「なりたくない状況」を思い浮かべても「なりたい状況」を思い浮かべても、どちらも「そうなりたいのだな」と認識するようにになっています。

 そのため、例えば「寝たきりにならないために今のうちから運動をしよう」と思って運動を始めると、運動をするたびに自分が「寝たきりになっている状態」を脳にインプットしてしまうことになるのです。その結果、脳はインプットされ続けた「寝たきり」という状態を実現化してくれることになります。

 先日も「将来人に迷惑をかけないようにするために足腰を鍛えようと思って筋トレをしている」という方が、なぜか運動をすればするほど体力がなくなって寝込むようにまでなってきたとご相談にいらっしゃいました。「人に迷惑をかけないように」と思いながら一生懸命運動したら、「迷惑をかける」状態を強化することになるのがお分かりでしょうか?


 また、「健康という状態を目指す」という行為自体が、実は病気を生み出す「必要性」を作ってしまいます。

 例えば、今ロングヘアの女性が「髪が長い状態を目指そう」と思うでしょうか?いったんショートヘアにしないと、「ロングヘアを目指す(髪を伸ばす)」という行為そのものができませんよね?

 同様に、「健康という状態を目指す」ためには、「今健康である」ことが不都合になってしまうのです。いったん「病気」を生み出して、そこから「健康になる」という作業が必要になります。

 だから、毎日「どうやって健康になろうか」と考えることは、その手前の「病気」をどうやって見つけ出そうか(生み出そうか)と考え続けているのと同じことになるのです。

 

 では、どうやって健康を保てばいいのでしょうか?

 難しく考える必要はありません。上記の「なりたくない状態」を思い浮かべるのではなく「なりたい状態」を脳にインプットすればよいわけです。自分にとって「これぞ健康」と言える姿はどんな姿で、何をしていて、どんな声を出していて、誰と一緒にいるのか。ただ、それを思い浮かべるだけでいいわけです。わざわざ「健康でない状態」を思い浮かべて「ああはなりたくない」と、自分に呪いをかける必要はありません。

 自分にとって「これぞ健康」が分かりにくい人は、まずは「あんなふうに毎日を生きられたらいいな」と感じる、自分にとって「健康に過ごしていると思われる」モデルを探してみるといいでしょう。朝からランニングしている姿が「健康」だと感じる人もいれば、好きなものを好きなだけ楽しく食べている姿が「健康」だと感じる人もいます。じぶんにとっての「健康とは」の定義を明確にして、そこに沿った行動をとれば位だけのことなのです。無理は必要ありません。


 もう一つ重要なことは「健康」を目指すのではなく「健康な心身で何がしたいのか」を考えて生活するということです。

 私は、はたから見るとかなり「健康を意識した」生活をしているように見えるかも知れません。お酒は飲まないというよりは飲めませんし、タバコも臭いすら大っ嫌いですし、カップラーメンはこれまでの人生で一口口に含んだことしかありませんし、体重の変動も1~2キロ以内でずっと維持していますし、筋トレやホルモンコントロールで筋肉も骨も若さを保つように心がけています。でも、これらはすべて「健康のため」ではないのです。

 私がやっていることはすべて「80歳になっても現役でバリバリ踊るため」です。踊るために必要な体作りをして、健康な精神を保って、年齢とともに起きる変化に対してうまく付き合いながら「あのばあさんまだ踊ってるのか」と言われることを、心ひそかに楽しみにしているのです。何一つ「健康になるため」にやっていることはありません。

 これが「気づいたら健康維持」の秘訣です。

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18.01.15 なぜ「気づいたら5キロ太っている」のか?

 お正月に「ついつい食べ過ぎて」体重が気になっている、という方もいらっしゃるかもしれませんね。ちなみに私は、子どもたちとずっと一緒にいたので食べ過ぎる暇もなく、というかまともに食事をとる暇もなく・・・

 患者様の中には、「気づいたらここ1年で5キロも増えていました」「特に食べている量は変わらないのに体重が勝手に増えているんです」という方もいらっしゃいます。特に更年期世代の方は「ずっと食べる量は変わらないのに・・・」という方も多いのですが、実は「食べる量が変わらないから」太るんです。
 体重は勝手には増えません。体重が増える原因となる「何か」を自分が行っているから、結果として体重を増やしているだけです。「気づいたら」「勝手に」と認識しているのは、特に「食べすぎている」という自覚がないからだと思われます。

 体重1キロを増やすのに必要はカロリーは約7000キロカロリーです。仮に1日100キロカロリーずつ取りすぎたとしましょう。その状態を70日間継続すれば1キロ体重が増えるのは分かりますよね?じゃあ、同様に365日継続したら、何キロ増えますか?あら不思議、上記の「気づいたら増えている体重」と一致しませんか?

 100キロカロリーは、ご飯にすると普通のお茶碗に6分目くらいの量です。一言で言うと「ほんのちょっとの食べすぎ」くらいの量です。でも、その「ほんのちょっと」のカロリーオーバーを1年間続けると、結果はしっかり出るわけです。逆もしかり。夕食のご飯を子ども用のお茶碗に変えるだけで、1年で3キロ程度の減量は「いつのまにか」できてしまうのです。

 基礎代謝と呼ばれる、「寝ていても消費するカロリー」は年齢とともに低下していきます。多くの女性は、年齢とともに日常的な運動量も減っていきますので、基礎代謝も落ちて運動によるカロリー消費量も落ちているのに、食べる量が「変わらない」とどうなるか、もうお気づきでしょうか?
 基礎代謝が落ちたぶん運動量を増やせばいいと考えるかもしれませんが、運動で消費できるカロリーは実は微々たるものです。もちろん、運動によるインスリン抵抗性の改善など、カロリー消費以外の効果も大きいので、運動することに意味はとてもあります。ただ、「運動した分食べても大丈夫」と思っていると、結果としてはカロリーオーバーになることの方が多いので要注意なのです。
 
 もし、あなたが「気づいたら体重が増えている」と思ったら、まずは体重が「増えた」のではなく、体重を「増やした」のだということを自覚しましょう。
 その上で、上記の「ちょっと」をどちらに積み重ねていくのかを選択してみることをお勧めします。

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18.01.09 いつまで他人の人生を生き続けますか

  クリニックには、明らかな婦人科の病気以外の「何となく不調が続く」という方もいらっしゃいます。20代や30代だと「PMSかもしれない」、40歳以上だと「更年期かもしれない」と思って婦人科を選んでいらっしゃるのですが、よくよく症状を伺ってみるとPMSや更年期障害ではないですよ、というケースの方が多かったりします。

 典型的なPMSであれば、月経1~2週間前から心身の不調が出て生理がくるとスッキリよくなるのですが、「なんとなくの不調」の方は生理前にイライラや情緒不安定やめまい・吐き気などの症状が強くなるけれど、生理後も何となく軽い症状は続きます。両者を見分けるには、基礎体温とともに症状の変化を記録してみるとはっきりします。

 更年期の「ような」症状を訴えてくる方の中には、甲状腺機能異常や血糖コントロールの異常や心身症・不安神経症・うつなどのメンタル疾患が隠れていることがしばしばあります。血液検査でホルモン異常やその他の内科的異常がないかを確認しつつ、症状が出ている根本的な原因を探っていきます。

 原因は人によってさまざまなので、一概には言えませんが、PMSのような症状を訴える方や更年期世代の方に多い特徴が「自分の人生を生きていない」という点です。

 自分のやりたいことが分からない、または自分のやりたいことや自分のケアは「後回し」にして、常に人の世話ばかりしている。あるいは、親や上司の評価を気にして「認められる」ことを目標にして行動していたり、もっと広く「他人の目」を気にして人に気をつかってばかりで自分らしい生き方ができていない。そんな方が圧倒的に多いのです。

 例えば、親の評価を気にして本当にやりたい仕事につかず「親が喜びそう」な会社に就職したり。子どもの受験に親が必死になりすぎて、送り迎えや夜食の準備など自分の疲労の原因をわざわざ作り出していたり。介護に時間をとられて自分がやりたいことをできずに日々不満ばかり言いながら過ごしていたり。

 これらはすべて「他人の人生を生きている」状態です。人は「本来の自分の生きたい姿」からずれると「病気」という状態になります。体や心が、「このままの方向で進むのは嫌だ!!」とサインを出しているのです。サインに気付こうとせず、それらの不調を薬で抑えこんで他人の人生のまま生きていると、もっと重大な病気になったり、重大な出来事が起きたりします。


 あなたは他人の顔色をうかがいながら、他人の人生を生き続けますか?それとも、誰に何と言われようと、人の目なんか気にせず自分のやりたいことをやって言いたいことを言って「自分の人生」を生きますか?


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17.10.12 子宮頸がんワクチンの「被害者」であり続けるデメリット

  前々回の記事で、子宮頸がんワクチンのせいで歩けなくなった・勉強ができなくなったなどの多彩な症状を訴えている状態が、実はワクチンとの因果関係はないといことをご説明しました。「ワクチンのせいではありません」と言うと、症状が出ている方がかわいそうではないかという声も聞こえてきます。でも、本当はワクチンは関係ない症状に対して「ワクチンのせいである」という思い込みを持ち続けることの方が、患者様ご本人のためにならないのです。
 現在「被害者の会」という立場で、主に接種した本人ではなくその親が中心となって「この症状はワクチンのせいであると認めろ」という訴えを起こしています。しかし、前述の通り因果関係はありませんので、おそらく国も製薬会社もその訴えを認めないでしょう。そうすると、「ワクチンのせいであると認めさせる」ために、現在出ている症状が改善しないという事態が起きてくるのです。なぜなら、症状がなくなったら訴え続けることができなくなるからです。ワクチンのせいにし続けるためには、「症状がある方がメリットがある」状態になってしまっています。しかも、症状が出ている本人と、訴えている人が異なるため、代理ミュンヒハウゼン症候群とよく似た親子関係になっていく可能性があります。

 これは、心理技術的アプローチで解析すれば、ごく単純なからくりです。被害者の会の方たちにとっては、被害者であり続けることに意味がある、という状態になってしまっているのです。なので、本来は症状が出て苦しんでいるご本人が一日も早く回復して元気になることが大切であるはずなのに、「ワクチンのせいである」と認めてもらうことが第一目標にすり替わってしまっています。「ワクチンのせいである」と言い続ければ言い続けるほど、症状は治らないということになってしまうのです。
 また、「ワクチンのせいである」つまり、自分の責任ではなく誰かまたは何かの責任であると解釈することを「他者原因」と言いますが、病気は他者原因のままでい続けると治りません。また、ワクチンのせいにし続けるということは、そのワクチンを接種させた誰かまたは自分を責め続けることになります。「罪悪感」を持ち続けることも、前に進むことを阻む大きな足かせになります。「罪悪感は正義の仮面をかぶってやってくる」と言います。罪悪感を持ち続けると、まるで問題解決に向けて一生懸命になっているような錯覚に陥るのです。実際は、罪悪感は本来の問題から目をそらすための隠れ蓑にしかなりません。

 このように、本当はワクチンのせいではない症状に対して、「ワクチンの被害者」という立場をとり続けることに、患者様ご本人対するメリットは何もないのです。
 私が、ワクチンの副反応に対する「でっち上げ」を見て一番気になったのはこの点でした。このままでは「被害者」扱いされている方たちがいつまでたっても救われない。自ら治る力までも奪われてしまう。それどころか、何の根拠もない治療を色々試されて、さらに「病人」に仕立て上げられてしまう。そう感じています。
 症状が出ている方にとって最も大事なことは何なのか、もう一度ニュートラルな立場に立って考えてみる必要があるのではないでしょうか。

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17.10.10 「子宮頸がんワクチンで不妊になる」はウソ!

 前回の記事で、「副反応だ!」と騒がれている症状が実は子宮頸がんワクチンのせいで引き起こされるものではないということはご理解いただけたと思います。
 これ以外にも、子宮頸がんワクチンが広く広まるのを阻んでいると思われる、いくつかの「デマ」があるのです。

 例えば、最近見かけるようになったのが、このワクチンが「劇薬」に分類されていることを強調した「反対論」。ワクチンの添付文書の画像を貼り付けて、「劇薬」と書かれていることを指摘して「こんな危険な薬です」と訴えているわけですが、薬剤の分類つまりどんな薬品を「劇薬」とするかは明確な定義があります。なので、その定義に当てはまればどんな薬品も「劇薬」なのです。
 例えば、心臓の病気などの時に使う「ジゴキシン」という薬の添付文書を見れば、子宮頸がんワクチンと同じように「劇薬」の文字が印字されています。でも、この薬によって病気が改善している人もいます。投与量を間違えば、危険な症状が出る可能性もあります。だから「劇薬」と分類して医療者側が取り扱いに注意しましょうと促しているわけです。「劇薬」は、必ずしも「人体に害を及ぼす危険な薬」といういうわけではなく、使い方に注意が必要な薬剤であることを示しているのです。

 また、以前から医学的には何の根拠もないなと感じながらも、あまりにもよく目にする「反対論」が「子宮頸がんワクチンで不妊になる」というデマです。こんな意味不明の指摘が出てしまった大元は、南出喜久治氏のYouTube動画「サーバリックス子宮頸がんワクチンによる民族浄化/弁護士 南出喜久治」なのだそうです。ワクチンに含まれている「アジュバント」という成分が、動物の避妊治療(去勢)に使われる薬剤にも含まれているので、子宮頸がんワクチンは「不妊にさせるワクチンだ」というこじつけ論が展開されているのです。
 「アジュバント」は多くのワクチンに含まれている成分です。これは、ワクチンの効果を賦活化(少量でも効きやすくする)するために、ワクチンとしての有効成分と合わせて配合されるものです。子宮頸がんワクチンは、HPVというウイルスに対する免疫抗体を作るためのものです。なので、この抗体を作りやすくして、なおかつ定着しやすくする目的で「アジュバント」が入っています。一方、避妊用のワクチンには「妊娠しなくするための成分」が入っており、その作用をサポートするために「アジュバント」が一緒に含まれています。要するに「アジュバント」が避妊効果を発揮するのではなく、あくまで「妊娠しなくするための成分」の作用をアジュバントが増強しているに過ぎないのです。子宮頸がんワクチンには、そもそも妊娠しにくくなる成分など入っていませんから、それがアジュバントを加えたからと言って「不妊になる」わけではありません。
 おかしなデマのからくりがご理解いただけましたか?

 ワクチン接種後の妊娠率については、接種した人と接種していない人で差がないというデータは出ています。もちろん、日本では接種開始後の年数が短いので、妊娠に対する影響について「日本人だけで」とったデータはまだありませんが、世界中で同じような内容の研究はされており、妊娠に対しては何も影響がなことがハッキリしています。
 また、デンマークのコホート研究では、妊娠中にこのワクチンを接種した場合の安全性について研究したデータがあります。主要な先天性異常・自然流産・早産・死産・低体重出征・発育不全などの項目について、ワクチン接種した人と接種していない人を比較した結果、両者に有意な差はなかった、つまり妊娠転機にリスクの変化はないという結論が出ています。
 詳細を知りたい方は、論文を参照してくださいね。
 N Engl J Med 2017;376:1223-1233

 このように、子宮頸がんワクチンを「危険なものである」と指摘する理論は、いずれも医学的には根拠がなかったり単なるこじつけだったりします。ネットや雑誌に載っているこれらのデマをうのみにして、本来予防できるはずのがんを予防しないことが賢明な選択なのかどうかは、各自がしっかり考えるべきだと思います。
 「子宮頸がんワクチンで不妊になる」よりも、子宮頸がんになって子宮を失う方がよほど確実に妊娠の機会を失います。私は少なくとも、自分の娘にそのような思いはさせたくないと考えます。

 どの情報が正しいのか、誰が言っているのかが正しいのかよりも、どのような選択をすることがトータルで見た時に「すべての女性の健康サポート」につながるのかを考えてこれらの情報をお伝えしています。
 あなたや大切な人の未来を守るお役に立てていただければ幸いです。

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17.10.09 子宮頸がんワクチンの安全性

  今日は避妊教育ネットワークの勉強会に参加してきました。他のメンバーの活動報告に刺激を受けたり、ピルによる避妊機序について生理学的に詳しい解説を受けたり、子宮頸がんワクチンの接種がなぜ広まらないのかについて日本の現状の裏話を聞いたり、盛りだくさんの内容でした。
 子宮頸がんワクチンの接種は、公費負担での接種が開始されてからもそれほど希望者が多くなく、「なぜこれほどまでに予防意識が広まらないのだろうか」と懸念していましたが、「積極的接種を推奨しない」との発表後は全くと言っていいほど接種希望者がいらっしゃらなくなりました。
 でも、10代の娘さんを持つお母さまからは時々質問を受けたりします。特に、お母様ご自身が子宮頸部の異形成で定期フォローを受けていらしたりすると、「娘には同じ思いをさせたくない」というお気持ちもあるようです。ワクチン接種を受けさせたいけれど、メディアの報道を見ていると怖くなるという意見が多いため、まずはメディアの報道をどのように受け止めたらよいのかを解説していきたいと思います。

 私自身は、明らかにそうであるというエビデンスのある内容についてはそのエビデンスを優先します。その事実を証明または否定するエビデンスが充分でない時は、「エビデンスがないからそれは間違いだ」とは断定せず、その事実が本当である可能性も考えるようにしています。
 子宮頸がんワクチンに対して「積極的接種を推奨しない」という措置をとらざるを得なくなった背景には、メディア上で報道されているようなけいれんなどの激しい症状を伴う「副反応」が見られるとの指摘を受けたせいです。しかし、実際は、この問題となっている症状とワクチンの因果関係についてははっきりと否定されているのです。学会も、WHOも、明らかな因果関係はないと結論付けているにもかかわらず、まるでワクチンのせいでそのような症状が出てしまっているような取り上げられ方がされているため、一般の方は「ワクチンの副反応であんなふうになってしまうこともあるのか」と誤解をしてしまっても無理はありません。

 どんな薬もそうですが、大人数に使えば一定の割合で「副反応」と呼ばれる症状が出ることがあります。ワクチンの副反応もそうですが、接種後に出た症状が「明らかにワクチンのせいなのか」を見極めるには、いくつかポイントがあるのです。
 1)症状がワクチン接種後のみに見られて接種前には見られない
 2)ワクチンを打っていない人に同じ症状は出ていない
 3)ワクチンの接種以外ことで同じ症状が出ていない
 4)ワクチン接種と症状の出現時期に明らかな因果関係がある
 例えば、ワクチンを接種した数分後に失神するケースはあります。医学的には「迷走神経反射」と呼ばれるもので、一時的に血圧が下がって急に意識を失うものです。ワクチンを接種してすぐに起きるものなので「ワクチン接種のせいでそうなった」と言えますが、実は同じことは採血でも他の注射でも起こりえます。なので、この場合3)の「ワクチン以外のことで同じ症状が出ない」に当てはまりません。つまり、「ワクチンという薬剤の成分」で起こった症状ではなく、「注射という痛み刺激」のせいで起こった症状ということになります。

 子宮頸がんワクチン接種後に起きているとされる、けいれんや歩行ができなくなるなどの多彩な症状は、ワクチンを接種していない人や男性にもみられていること。ワクチン接種が開始される前から、同様の症状を訴える人がいたことなどから、ワクチンの薬剤そのものが影響して引き起こされた症状ではないという結論に至っているのです。
 ワクチン接種後から症状が出た場合に、ワクチン接種という痛みや心理的負担が「引き金」になった可能性は考えられるかと思われます。でも、それは「薬剤」のせいではないわけです。その点が、最も大きな誤解として、一般の方には「副反応だ!」と印象つけられているのではないかと感じました。
 実際、「海外のデータではあてにならない。日本人特有の反応の仕方があるのかもしれない」との指摘を受けて、名古屋市が接種した人としていない人に見られる症状を、正しい統計学的分析をして比較したデータがあります。倦怠感等のいずれの症状もワクチンを接種したグループの方が「わずかに少ない」という結果が出ているとのことです。つまり、「副反応だ」と指摘されている症状は、実際はワクチン接種が関係ない可能性が大きいのです。

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17.10.05 私の副鼻腔炎が一瞬で治ったわけ?!

  子どもたちの風邪をもらってしまったのをきっかけに、副鼻腔炎になり、10日間くらいグズグズと症状が続いていました。症状的には明らかに副鼻腔炎なので、漢方薬や抗生剤で治療していたのですが、何となくすっきりよくなりきらず・・・やっぱり、この症状を引き起こしている背景をちゃんと見ないとダメだなと思っていたのですが。
 実は原因ははっきりしていて、一言で言うと「夫への不満の蓄積」です。鼻は「自己認識」を表現する場所で、副鼻腔炎は「身近な人への不満」を意味しています。まあ、副鼻腔炎になっても全然不思議ではない状態だったわけですよね。なので、この副鼻腔炎を改善するには、夫に不満をぶちまけるしかないと思っていたのです。でも、夫は朝早く出かけて、みんなが寝静まった後に帰宅しますから、そもそも不満をぶつけようがなく、どうしたものかと他の方法を考えていたのですが。

 自分が何気なくとった行動が、ため込んだ不満を一気に解消したようで、一晩で副鼻腔炎の症状がすっかり消えてしまいました。
 私がやったことは、「夫の帰宅時間を気にせず先にお風呂に入って、お気に入りのバスミルクを入れて、パックをしながら、夫が帰宅しても慌ててあがらずそのまま長風呂をし続けた」だけです。どういうことかというと、普段は夫が帰宅したらすぐにお風呂に入れるように、帰宅するかもしれない時間には自分がお風呂に入るのを控えて、夫が入った後に入るようにしていたんですよね。しかも、夫は「香り」が嫌いなので、最後に入浴する時しかアロマ系のバスエッセンスを使わないようにしていました。でもって、自分が入っている途中で夫が帰宅したら、まだ湯船につかっていたくても急いで上がるようにしていたんです。どんだけ気遣いしているんだって感じですよね?(笑)
 それを全部、夫のことはほっといて「自分優先」で行ってみたわけです。夫への気遣いをやめて、とにかく「自分を喜ばせること」を優先してみたところ、副鼻腔炎の症状は全くなくなってしまいました。改善した背景には、自分を労わる=夫をないがしろにする、という間違った法則が自分の中にあったために、自分を犠牲にして夫への不満をためていた、というこれまでの状態が一気に解消したということが挙げられます。
 夫への気遣いをやめることと夫をないがしろにすることはイコールではありません。「私はこうしたいの」と主張して自分の居心地の良さを優先することは、「不満がない状態」を作るのに必要なことだったのです。それを象徴するような行動をとった、つまり、不満をため込まなことを「不満をなくす」より先に具体的な行動で「先取りした」というわけです。夫の行動は全く何も変わっていないわけですから、私の行動を変えるだけで不満がなくなるのか、と思われるかもしれませんが、この「行動の先取り」は今回のようにかなり即効性があるようです。

 この法則は、実は食事療法でも応用ができます。食事への活用方法は、また別の機会に説明していきますね。
 

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17.09.29 無痛分娩にトラブルが多い本当の理由

  無痛分娩に関しては、分娩時のトラブルについての報道が相次いだりした影響か、最近はあまり質問されなくなった印象ですが、中には「どうしても陣痛に耐えるのが嫌!」「痛みに弱いので今から陣痛が恐怖」といった理由で無痛分娩を希望する方もいらっしゃいます。個人的にこのような理由で無痛分娩を選択することは、お勧めしていません。それは、色んな意味でご本人にも赤ちゃんにも良い影響が残らない可能性が高いからです。
 
 無痛分娩の医学的リスクは以下のようなものが挙げられます。
  *「産科麻酔」という特殊な麻酔の技術が必要→麻酔によるトラブルが起こりうる
  *麻酔が効きすぎると分娩停止のリスクがある
  *自然な分娩なら必要なかった帝王切開・吸引分娩・鉗子分娩が必要になる可能性がある

 いずれも、技術の高い医師が充分なマンパワーのある病院で万全の態勢で行えば、そのリスクをかなり下げることはできるものですが、これらのリスクを「ゼロ」にはできません。
  
 一方で、無痛分娩のメリットもあります。痛みが少ないおかげで分娩時の心身のダメージが少なく産後の体調の回復が早くなったり、分娩時に赤ちゃんとのやり取りを楽しむ余裕ができたり、といった点が挙げられます。
 ただ、実はこれらのメリットも、無痛分娩でなくても得られるものです。分娩までの様々な心身の「準備」を整えておけば、それほど痛みに苦しむことなく幸せなお産を行うこともできます。
 痛みの感じ方は個人差が大きいと言いますが、本来の姿に戻ることができれば、どんな女性でも陣痛によってダメージは受けないようになっているのです。

 最終的に無痛分娩を選ぶかどうかは、ご本人や家族の意向によると思いますが、無痛分娩にトラブルが多い原因は、実は「なぜ無痛分娩を選ぶのか」の理由によるところが大きいのです。
 心臓の病気などによる医学的適応で無痛分娩を選択するケースを除いて、ほとんどのケースでは「痛みに耐えることが嫌!」「痛みが怖い」という「避けたいものを避ける」目的で、脳が「苦痛を感じて」その選択を行っています。つまり、無痛分娩という選択を行う時点で、自ら苦痛を背負い込みながら嫌なことを避けたいという状態を思い浮かべているわけです。この状態で選択した「無痛分娩」というものが、良い結果をもたらしてくれるはずがありません。

 以前、コンビニのお惣菜が体に悪影響を及ぼすのは、コンビニ食を「選ぶ時の脳の動き」が原因であると書きましたが、実は無痛分娩という選択にも同じことが言えるのです。無痛分娩そのものが悪いわけではありません。なぜ無痛分娩をしたいと思ったのか、その理由がとても重要です。無痛分娩を選ぶ時、自分の頭の中にどんな映像を思い浮かべているかということです。

 もし、どうしても無痛分娩が選びたいけれど、その悪影響が出るのが心配という場合は、まずは「なぜ無痛分娩を選ぶのか」の理由を書き換えていくといいでしょう。
 そして、無痛分娩かどうかはひとまず置いといて、自分にとっての理想のお産とはどのようなものなのか、そこに至るまでにお腹の中の赤ちゃんとどのような関係を築いていきたいのか、その点をもっとしっかりイメージしていくことをお勧めします。
 



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17.09.28 なぜストレス発散すればするほど病気になるのか?

  以前も「ストレス」というものが本当は存在しないものだと書きましたが、この世の中には「ストレス」という物質は存在していません。でも、多くの人が「ストレスがたまって」「ストレスフルな生活が続いて」体調不良になっているとか病気になったとおっしゃいます。医学的な解説にも「ストレスをためないようにしましょう」「症状の原因はストレスかもしれません」といったことが書いてあったります。
 実際は「ストレス」だと思っていた何か具体的な「自分のテリトリーを侵害しているもの」があるわけです。例えば「育児がストレス」という人の場合、育児で自分のペースが乱されて自分の思うような時間配分で物事が進められないことが負担に感じている、ということかもしれません。この場合、「子どものペースに自分が振り回されている」という状況を生み出すことで、自分らしい生き方ができなくなっていると感じていることが「ストレス」の正体なわけです。
 
 この「ストレスの正体」をきちんと見ずに、ただ「ストレスがたまっているからパーッと遊びに行こう」「今日はやけ食いだ!」「週末は飲みに行ってストレス発散するぞ」ということを繰り返していると、たとえ自覚的にはストレスが「発散」できていても人は病気になっていきます。
 なぜなら、「ストレス発散」のために行っていることはすべて、それを行えば行うほど「自分はストレスにさらされている~」ということを自分に言い聞かせているようなものだからです。大変な自分・かわいそうな自分・みじめな自分・疲れている自分・・・ストレスにさらされて『本来の姿を失った自分』をストレス発散のたびに再認識してしまうだけなんですね。
 なので、この状態でいくら「ストレス発散」をしても、脳の「苦痛系」という部位が刺激されて、結果としてストレスを感じた時に分泌されるホルモンがたくさん出てしまいます。

 とはいっても、一時的に「たまっているもの」を爆発させることも時には必要だったりします。いわゆる「ガス抜き」というものですね。ただし、これは1回限りです。それを何度も繰り返すことは、上記の理由で何の解決にもなりません。
 問題から目をそらすためにストレス発散しているはずが、実は問題をより強化しているだけになってしまうんですね。だから、ストレス発散のために食べるとぶくぶく太りますし、お酒を飲むと肝臓を傷めますし、買い物をするといらないものばかり買ってしまって「浪費」になってしまうのです。

 自分が「ストレスを感じているな~」と思ったら、それを発散しようとしたり「なかったことにしよう」とするのではなく、まずはその正体を詳細に分析してみることをお勧めします。正体が分かれば、お化けと闘っている状態から脱却できますので、具体的な解決方法が見えてきます。
 そして、「ストレスがあるかどうか」は置いといて、日々何を感じてどのように過ごしたいのかに焦点を当てて行動してみましょう。上記の「育児がストレス」である場合は、子どもと一緒にいる時にどういう感情を感じたりどんな顔で過ごしていたいのかをまず具体化します。そして、どのような環境を整えたりどのような行動をとるとそれが実行できるのかを考えていくのです。さらに、それが「うまくいかない場合」はどういうケースがありうるかを挙げて、そのような状況にさらされた時も「得たい感情」が得られるようにするための具体的な解決策をあらかじめシミュレーションしておくのです。
 こうすることで、脳の「報酬系」という部位が刺激されるようになります。同じ育児をしている時も、苦痛系が刺激され続けるのと報酬系が刺激され続けるのとでは、結果として体に起きてくる反応が全く異なってきます。

 これらの「脳の動かし方の調整」を行ってくれる『薬』はありません。そのため、カウンセリングが有効になってくるのです。
 もし、自分で脳の動かし方を変えるのが難しいなと感じたら、一度カウンセリングを受けてみるとよいかもしれません。
 

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17.08.13 「親に感謝」は間違いか?

  二分の一成人式や、父の日・母の日などのイベントで「親に感謝しましょう」と促すことが、虐待を受けている子どもや「親に感謝」が難しい立場にいる子どもを追い詰める、という意見があります。確かに、「感謝する」ことは他人から強要されることではありません。自発的に、自然に湧き上がってくるのが「感謝」という感情だと思います。子どもの時は、その感謝を伝える方法をまだよく知らないから、どのような表現方法があるのかを周りの大人が教えてあげることに意味はあると思います。
 でも、「親に感謝すべき」という考えを押し付けるのは間違いでしょう。介護の現場や、子育ての現場でもよく見られる光景ですが、「親の世話をさせてもらえるなんてありがたいよね」「子どもはすぐ大きくなるから今の時間は貴重な時間だよね」など、他人の価値観を押し付けてしまうことで介護や子育てに疲弊している人に追い打ちをかけてしまうことがあります。これらはすべて、当事者が自発的に発言するものであって、「外野」が言うことではありません。

 では、子どもたちに「感謝」を教えることは間違いなのでしょうか?個人的に「感謝して生きる」という選択もあるよ、ということを教えることは必要だと思います。親や支えてきてくれた人たちに感謝して生きるのも一つの選択だし、悪態をつきながら文句ばかり言って生きるのも一つの選択です。何が正しいというわけでもなく、それらの選択はすべて本人の自由なのです。だから、どういう生き方をしていても「間違っている」というわけではありません。
 診療の現場でも、私はよくこうお伝えします。「根本原因と向き合わず薬で症状を押さえてだましだましいくのもありですし、根っこと向かい合ってスッキリよくなるのもありですし、どちらの生き方を選択してもいいんですよ」と。何を選択するかは本人の自由です。ただ、どのような選択肢があるのか、そしてそれらを選択した先に何があるのかを示しているだけなのです。

 親に感謝をしたくないという人の中には、恨みや怒りを持っていなければ生きる活力がなくなってしまうという人もいるかもしれません。その状態の時には、恨みや怒りが必要なのですから、無理に手放そうとしなくてもよいのです。時が来れば手放したくなるかもしれませんし、一生そのままかもしれません。
 ただ、一つ言えることは、悪態をつきながら「感謝したいこと」を体験するのは難しいということです。よく因果応報の法則といいますが、原因があるから結果が出るのではなく、結果を決めるから原因が発生するのです。例えば、儲かったからお金持ちになるのではなく、お金持ちになると決めたから儲かるわけです。「文句を言い続ける」という選択をしたら、文句を言い続けたくなる毎日がやってきます。「感謝して生きる」と決めたら、感謝したくなるような出来事がやってきます。
 人は、「赤い物を探そう」と思いながら青い物に目を止めることはできません。「恨みつらみ」を思い浮かべながら生きていると、うれしいことや楽しいことが目に入らなくなってしまうのです。

 そのことを理解したうえで、どのように生きるかを選択していけばいいのだと思います。そして、どのような選択肢があるのかを示し、本人の選択を温かく見守ることが、周りの大人ができることなのではないでしょうか。


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17.08.05 あなたは「超高性能アラーム」を活用していますか?

  患者様とお話ししていると、「疲れると頭痛が出ます」「ストレスがかかると生理不順になるんです」「寝不足になると血圧が上がります」など、「こういう状況になるとこういう体調不良が出る」というパターンを認識している方も結構いらっしゃいます。
 そんな時は、私はこう思うのです。「おめでとうございます!あなたは他の人にはない『超高性能なアラーム』をお持ちなんですね」と。心身に負荷がかかった時、それが命にかかわるような状態になる前にちゃんとわかりやすい症状としてサインが出てくれるわけですから、これほどありがたいアラームはありません。
 でも、多くの方はこのアラームを「疎ましいもの」と捉えて、何とかしてアラームが鳴ること自体を止めようとします。

 更年期症状が強く出る方には、「女性ホルモンはガソリンと同じです。更年期とい時期は、今後ガソリンが継ぎ足されない状態で約30年間の人生を過ごしていくために、体との付き合い方を探る時期です。これまでフルアクセルで走ってきていて、自分でブレーキを踏むことができない人ほど更年期の症状は出やすくなります。フルアクセルのままだとすぐにガス欠になってしまうからです。更年期症状は、体が『走り方を変えてくださいよ』と優しくブレーキを踏んでくれているから出るんですよ」とご説明しています。
 中には、この話をしただけで涙を流される方もいらっしゃいます。どれだけ自分の体に鞭打ってきたか気づいたり、「誰かにストップと言ってほしい」状態を指摘されて安心されたりするのでしょう。

 例えば、「疲れると頭痛が出る」人が、頭痛が出るたびに「もうまた頭痛!勘弁してよ」と思いながら鎮痛剤で頭痛を抑え込んで何とかしようとすると、頭痛が出るたびに脳の「苦痛系」という部位が刺激されます。これは、そもそも頭痛が起きることを「嫌なこと・避けたいこと」としてとらえているからです。この状態では、アラームがアラームとして機能していません。なので、これを続けているともっと重大な病気につながっていきます。
 逆に、頭痛が起きたときに「あ、また頭痛だ。そういえば最近仕事を抱え込みすぎているな」と、それが「何のサインなのか」を読み取って好ましい状況になるように調整すると、頭痛が起きても脳の「報酬系」という部位が刺激されます。頭痛を「嫌なこと」ではなく「理想の自分からずれた時に元に戻れるようにしてくれるサイン」としてとらえているので、頭痛が起きるたびに「理想の自分に戻ろうとする」という力が働きます。なので、たとえ頭痛が「治っていない」状態でも、重大な病気に発展していかないのです。

 何らかの体調不良が出やすい人は、それだけアラーム機能の感度がよいということです。
 せっかく備わっている「超高性能アラーム」を、あなたは活用できていますか? 


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17.07.17 産後うつや虐待を予防する効果的な支援とは

   今日も朝から学会参加です。朝イチのシンポジウムは、どのようにしてサポートが必要な妊婦さんをピックアップして、効果的な支援を行っていくかというテーマでした。母子手帳や問診票、質問紙票をうまく活用して、リスクをスコア化する取り組みや、産後健診などの行政的取り組みなどについて、各立場からのお話があり、色々参考になりました。

 リスクというのは、虐待のリスクです。虐待死の6割以上が0歳の時点で起きているため、産後の母親をどのように支援するかが、虐待死を減らすためにはカギになるというわけです。今回は、産後うつのリスクについては議論の対象になっていませんでしたが、基本的な考え方は同じでしょう。

 産後に継続的なサポートが必要になりそうな妊婦さんを、妊娠中から見つけておくことは、産後1ヶ月健診後も誰がどのように介入するのか、あらかじめ対策を立てる上では重要です。


 でも、シンポジウム全体を通して強く感じたのは、事前にハイリスクとわかるケースばかりではないという点と、どんなに病院や行政が頑張っても24時間365日サポートすることはできないということです。例え区役所に育児相談に行っても、その時は話を聞いてもらえて少しは気分が晴れても、自宅に帰ればウンザリする現実があるわけです。妊婦さん本人だけを見ていても、十分なサポートにはならないのではないかと感じました。


 じゃあどうすればいいのか・・・妊婦さんのごくごく身近にいる支援者を支援&教育することが重要なのです。支援者の一番の候補は、妊婦さんの「夫」です。子どもの「父親」という立場にいる人です。
 両親学級への参加を必須にするとか、妊婦健診に
4回以上同席させるとか、分娩時の立ち会いを勧めるとか、退院前の指導を母親だけでなくて父親も一緒に行うとか、父親をなんちゃってイクメンではなく「父親」として機能できるようにするために行えることはたくさんあります。事前のスコアでハイリスクと分かっている妊婦さんについては、その夫に対する個別指導も重要だと思います。


 父親がいないとか、病気や発達障害などで父親の協力が期待できない場合は、他にキーパーソンを見つけて支援者として教育する必要があるでしょう。家族との繋がりも全くない完全に孤立無援のケースでは、産後46ヶ月の間は、専門の支援者が常駐するシェアハウスに入って頂くなどの対処が必要になると思います。
 シンポジウムの中では「病院も行政もマンパワーには限界があり」といったありきたりな討論がなされていましたが、もっと「日々の生活」に落とし込んだ支援をするには第3者だけが介入してもダメなのです。そして、家族をどのように巻き込んで協力させるかが非常に重要、かつ、マンパワー不足を補うことになるのだと感じました。


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17.07.16 「高齢」の呪縛は誰がかけたもの?

  今日は自宅のすぐ近くで学会が開催されているので、受けたいセクションだけをちょこっと受講してきました。自転車で会場と自宅を往復できてしまうので、助かりますね。
 受けてきたのは「NIPTについて今後の課題を議論する」というパネルディスカッションだったのですが、改めて出生前診断や、高齢妊娠について考えたくなる内容でした。NIPTとは無侵襲的出生前遺伝学的検査(Noninvasive prenatal genetic testing)の略で、母体の血液を採取することで、そこにわずかに含まれている胎児の染色体も一緒に採取して異常がないかどうかを調べるという検査です。正確には「胎児の染色体」ではなくて「胎盤」の染色体なので、胎児自身の体に流れている血液の成分が、母体の採血で採取できるわけではありません。

 以前から行われていた「クワトロテスト」や「トリプルマーカー」と比べて検査の精度が高いことから、「新型出生前診断」として話題になったこともありました。現在は、検査を受けられる対象や、検査を行える施設を限定した「臨床研究」という位置づけで、検査の機会が提供されています。要するに、誰でもどこでも受けていい検査ではないですよ、という位置づけなのです。
 NIPTの臨床研究については、「NIPTコンソーシアム」のページをご参照ください。

 シンポジウムの中では、主に検査の精度について、つまり「疑陽性」や「疑陰性」や「判定不能」の結果が出たケースについて発表されていましたが、パネルディスカッションでの議論の中心は「限定的な検査にすべきか広く誰もが受けられる検査にすべきか」といった内容でした。特に印象に残ったのは、「『偽陽性』が出た場合、本来は正常に産まれるはずの命が失われることになる」という指摘でした。検査の精度的に、「本当は異常がないのに陽性と出る」割合がゼロではありません。たとえ頻度は低くても、「間違って」染色体異常ありという結果が出る場合もあるのです。検査を受けて「異常あり」の結果を受けた方の90%以上が妊娠を中断するという選択をなさっていました。つまり、異常があることが分かったけれど妊娠を継続するという選択をする人はほとんどいないのです。だからこそ、「異常がないのに陽性」と出てしまうことは大きな問題と言えるでしょう。
 検査を受けた人の「なぜ検査を受けたか」の理由の9割以上は「高齢妊娠だから」というものでした。年齢とともに染色体異常のリスクは上がります。なので、染色体異常がないかどうかをあらかじめ調べておきたいという理由で検査を受けるという方がいらっしゃいます。検査を受けた方がいいかどうかは、事前の遺伝カウンセリングをきちんと受けて、「万が一異常が出た場合にどうするのか」も含めて夫婦でしっかり話し合ってから個々に決めることです。医師も含めて、当事者以外が「受けた方がいい」「受けない方がいい」ということを示すべきではありません。検査を受けることによって「知らないでいる権利」を一部放棄することになる、ということも含めて、当事者が選択することなのだと思います。


 ただ、検査理由のほとんどが「高齢妊娠」であること、そして、年齢を理由に受けた人の9割は正常であるという結果であることを合わせて考えると、「年齢」の捉え方を考え直すべきではないのかと改めて感じました。
 高齢妊娠した方や、高齢で妊娠を目指す方は、ぜひ下記の質問の答えをしっかり導いてほしいと思います。

  「あなたはなぜその年齢まで妊娠しないという選択をしてきたのですか?」

 人によっては「仕事に夢中になっていたら40過ぎていた」「たまたまパートナーが見つからなかった」「病気の治療をしていたらこの年になった」「今まで結婚する気にならなかった」「なんとなくこの年になってしまった」などなど、どちらかというと積極的理由で妊娠する年齢を引き上げたわけではないという方もいらっしゃるでしょう。というか、「好きでこの年になったんじゃないわよ」という方がほとんどかもしれません。 
 それでもあえて、この質問に答えることに意味があるのです。「なぜわざわざ今の年齢で妊娠した(妊娠を目指した)か?」です。

 高齢であることを気にする方のほとんどが、「この年まで妊娠しなかった」ことに罪悪感や後悔など、何らかのネガティブな解釈を持っていることがほとんどです。
 妊娠を目指したい理由を書いてもらっても「年も年なので・・・」という方は非常に多くいらっしゃいます。年齢を気にして出生前診断を受ける場合も、ベースは同じ思考回路が働いている可能性が高いのです。

 私たち産婦人科医にとっては、年齢と妊娠率や、高齢妊娠のリスクについて正確な情報を提供することも大切なお仕事のひとつです。なので、年齢について色々語ってしまいますが、それらの情報は10代や20代の方たちに「今のうちに知っておいて!今なら間に合うから!」ということで伝えているのです。高齢妊娠の方や高齢で妊娠を目指す方に対して「その年齢まで妊娠しなかったこと」を後悔させたりそれを責めたりしているわけではありません。
 高齢妊娠だから何かあったらどうしよう・・・という思いで出生前検査を検討するなら、検査をしない方がよいと言えます。今の年齢まで妊娠をしないという選択をした理由をきちんと考え、「これからの妊婦生活をより安心できるものにしたいから」という理由で受けるのなら、検査の意味があるでしょう。

 あなたはまだ「年齢の呪縛」を大事に持ち続けますか?それとも、上記の質問にサクッと答えて、さっさと手放しますか?
 
 

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17.07.13 女性アスリートのサポートは10代こそ重要なワケ

 女性アスリートをサポートする時に気を付けなければいけない点、つまり女性アスリートに起きやすい医学的トラブルは次の3つだと指摘されています。
  *低栄養(低体重)
  *骨密度低下(とそれに伴う骨折)
  *無月経
 
 これらを女性アスリートの3主徴と言いますが、一つ一つが独立した問題ではなく、低栄養だから骨密度が下がり、体重が減りすぎて無月経にもなり、無月経のせいでホルモン不足になって骨密度が下がりやすくなり・・・と、3つの状態がループを描くようにお互い関連し合っているのです。
 特に「骨」の問題は、医学的介入するタイミングを逃すと、十分な回復の機会を失ってしまうことになりかねないので、早期にその兆候に気付いて適切な治療や改善を行っていくことが重要です。無月経にともなう女性ホルモン不足は、骨密度の低下を引き起こしますが、それに対して10代のうちにホルモンを補えば骨密度はある程度回復しますが、20代になってからホルモンを補っても骨密度があまり変わらないというデータがあります。また、アスリートに限らず、何らかの影響で無月経になってしまった場合の骨密度の下がり具合は、10代のまだ骨量がピークを迎える前に無月経になった場合は明らかに骨密度に影響が出ますが、20歳以降に無月経になった場合は骨密度はあまり下がらないというデータもあります。
 つまり、骨密度がピークを迎える18歳くらいまでの間に女性ホルモン不足の状態が続くと骨密度に影響が出やすいから、10代の無月経や骨密度低下には早めにホルモン補充などの治療的介入が必要ですよ、ということです。

 個人的には、10代のうちは月経不順になる方も多く、また自分の体との付き合い方も十分に把握できておらず、コーチに言われるがままにハードなトレーニングや減量を行ってしまうリスクも高いのではないかと感じています。また、コーチの性別にもよりますが、月経不順や無月経になってもコーチに言わずにいる(言い出せない)というアスリートも多いというデータがありますから、いかに指導する側が正しい知識を持ってアスリートのヘルスケアを行うかということが重要になります。
 私は、自分の経歴的にダンサーの方を拝見することも多々ありますが、特にバレエダンサーに「医学的適正体重」を示すだけではサポートにはなりません。医学的許容範囲と、本人が美容的に、そしてトーで立った時の足首の負荷的に許容できる範囲を探って適切な栄養指導を行っていくことが重要なのだと感じています。

 低用量ピルや超低用量ピルは、ホルモン補充の目的でも月経日のコントロールの目的でも活用できて、しかもドーピングには引っかからない薬剤になっていますから、本来はもっと女性アスリートの方に活用していただきたいものなのですが、まだまだ日本人のアスリートにピルの活用は浸透していないようです。
 若年者のアスリートやダンサーの指導に当たる方へのアドバイスも行っております。ご希望の方は、クリニックにお問い合わせくださいませ。
  045-440-5567  info@vivalita.com

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17.07.08 薬を「どのような意識」で使うかが重要なワケ

 クリニックの問診票には、「どのような治療をご希望ですか?」という質問も書いてあります。また、何か治療が必要と思われた時は、標準医療としての選択肢をお示しして「ご自身がどうしたいというご希望がありますか?」と質問するようにしています。
 これは、「すべて先生にお任せします」という、受け身な姿勢を作らないためです。上記の質問をしても「よくわからないのでお任せします」と言われてしまうこともしばしばありますが、現状と治療のメリット&デメリットを総合的に考えて、まずこういう方法をとるのがいいと思われますがどうしますか?、と食い下がります。最終的に、患者様が「自分で」治療法を決めるということがとても重要だからです。

 人によっては「できるだけ薬を使いたくない」「薬に頼るのは嫌だ」という方もいらっしゃいます。ネット情報でも、薬の副作用が色々書いてありますし、「抗がん剤のせいで寿命が縮む」といった内容も散見されます。
 でも、同じ薬を使っても、副作用が強く出て効果が感じられない方もいらっしゃれば、副作用は全くなく劇的に症状が改善する方もいらっしゃいます。この差は何なのだと思いますか?

 実は「薬」そのものが悪いのではないのです。前回の記事の、コンビニの食品そのものが悪いのではないのと一緒で、その薬をどういう意識又は目的で使うかがカギなのです。
 多くの場合、薬を用いる時は「辛い症状を緩和させたい」「これを使わなければもっとひどくなるかもしれない(という不安)」など、何か「避けたいことを避ける」目的で使ってしまいがちです。また、「医者に勧められたから」「ほかに選択肢がないから」「やめたら死ぬかもしれないから」など、受け身又は依存的理由で使う方も少なくありません。
 これらは、問題回避行動で受け身なのでうまくいかないパターンなのです。

 例えば、ピルを使う場合も「受験があるからそれが終わるまでは月経をコントロールしておきたい」「数年後に妊娠を希望しているから今のうちに整えておきたい」など、未来にある何らかの目標に向かって、自ら薬を「活用する」という意識で使う場合は良い結果が得られます。
 私も長年ピルを服用していますが、月経を自らの意思でコントロールする=自分の人生に対して主導権を握る、ために服用しているので、副作用は全くありませんし月経を好きな時に来させているのでとても快適です。
 
 このように、薬を「どのような意識で使うか」はその副作用や効果の出かたに影響します。
 あなたは、問題回避や受け身な立場で薬を飲んでいませんか?もし、その薬を「やめたいのに...」と思いながら仕方なく飲み続けているのだとしたら、早くやめる方法を選んだ方が賢明です。
 クリニックのカウンセリングでは、こういった「本当はやめたい薬」をやめるお手伝いもさせていただいています。


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17.07.02 コンビニ総菜が体に悪い本当のワケ

  コンビニで購入したおむすびやサンドイッチが「腐らない」とか「カビが生えない」ということはよく指摘されます。コンビニのものだけでなく、袋に入ったパンなども「カビが生えない」と言われていますが、なぜ腐らないしカビも生えないのかということに対して、「防腐剤や消毒薬が使われているからだ」(だから危険だ)という意見と、「衛生管理がしっかりしているからだ」(だから安全だ)という意見があります。
 コンビニのお惣菜がどのような過程でパッキングされるのかは実際に工場の中に入って働いたことがあるので、完全に無菌状態でないことは明らかです。本当に何の防腐剤も使用されていないかはご想像にお任せしますが、少なくとも衛生管理だけで何日も何か月も食品が「腐らない」というのは、自然な形ではないことは想像できるでしょう。もし本当にパッキングの技術が高度で、清潔にパッケージに入れられているから腐らないのだとしたら、パッケージから出して数日間常温保存してみればよいのだと思います。

 コンビニのお惣菜が「何となく体にはよくなさそうということは分かっていても、それを完全に科学的に証明したり、コンビニのお惣菜だけを食べ続けた場合にどの様な病気になるのかを検証することは難しいかもしれません。
 患者様の中に、コンビニでバイトをしているので、毎日賞味期限ギリギリの残り物をもらって食べているという方がいらっしゃいましたが、不定愁訴が多々あり、血液検査では軽度の肝機能障害と明らかな栄養不足がありました。この状態が、コンビニの食べ物のせいだけで引き起こされたのだといことを証明することは難しいでしょう。でも、コンビニの食べ物を一切やめて食生活を改めていただいたら、出ていた症状は軽減されました。

 私自身は、コンビニ食やカップ麺などのインスタント食品、そしてファストフードなどは、「健康を害する食品」として認識しています。よほどの非常事態でなければ極力口にしませんし、子どもたちにもできる限り与えません。コンビニもファストフード店もそこかしこにあふれているので、まったく食べさせないということはなかなかむつかしいのですが・・・
 なぜこれらの食品が「健康を害する」可能性があるのか、それを科学的に証明することにあまり意義を感じていません。なぜなら、これらの食品を選択している時の「脳の動き」がすでに病気を作り出す脳になっているからです。

 ある美容家の方がこうおっしゃっていました。
 「コンビニコスメが悪いわけではありません。コンビニコスメの中にも効果が高いものがあるかも知れません。問題は、自分の美しさに対して『コンビニコスメで済ませてしまえ』という姿勢です。その気持ちが、美からあなたを遠ざけます」
 コンビニコスメを上記の食品に、「美」を「健康」に置き換えて考えてみてください。あなたが上記の食品を口にする時、それが世界一美味しい食べ物でどうしても欲しいから食べたい、という気持ちで口にしているでしょうか?どんな時に上記の食品を選択しているか、思い浮かべてみるとわかりやすいでしょう。

 人は自分が口にしている食べ物と、口にしている言葉で成り立っています。つまり、自分の体の源となる食べ物を「コンビニ程度のもので済ませてよい」と認識していると、健康状態がどうなっていくのかを考えていみるといいでしょう。

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17.06.25 産後うつ予防に必要なものは?

  産後数日から2週間以内に起きる、精神的な抑うつ状態は「マタニティーブルース」と言って、比較的多くの方に見られるものです。産後のホルモンの変動や、慣れない赤ちゃんのお世話、想像を超える自分お体の変化などによって、一時的に「ブルー」な気分になってしまうのですが、たいていは2週間以内に治まります。それが、2週間たっても改善しなかったり、「なんとなく落ち込みやすい」レベルではなく、育児もままならなかったり自分の食事や睡眠もまともにとれないレベルになってしまったら、それは「産後うつ」という状態です。
 産後うつは、産後すぐになるとは限らず、数か月たってからその症状が出てくることもあります。産後うつを放置してしまうと、育児放棄や自殺など大きな問題につながってしまうこともあり、産後うつをどうやって早期発見するかが重要と言えます。産後の健診は1か月で終わってしまため、数か月後に産後うつになっても誰も気づくことができないというリスクがありうるのです。
 自治体によっては、1か月健診後も医療機関とのつながりを保てるようなシステムや、保健師さんや助産師さんの家庭訪問を受けられるシステムもあります。これらをうまく利用して一人で抱え込まないことは、産後うつから早く抜け出すには重要なのですが、実際に産後うつになっている人が果たして自ら健診を受けに出向いたりできるのか疑問でもあります。

 産後に限らず、「うつ」という状態の背景に隠れているのは「自分はもつ権利がないと思っている怒り」です。つまり、ぶつけどころのない怒りや理不尽な思いを「抑え込もう」としてため込んでいるとうつになるのです。
 産後にうつ状態になりやすいのは、この「ぶつけどころのない怒り」を感じる対象が赤ちゃんだからです。さっきおむつを替えたばかりなのにすぐウンチをしてしまったり、授乳し終わったのに寝てくれなかったり、1時間おきに夜泣きをしたり、せっかく作った離乳食を食べてくれなかったり・・・産後は赤ちゃんに対して「もう!なんでよ!」と言いたくなるシーンは山ほどあります。でも、そんな怒りを赤ちゃんにぶつけるわけにはいきません。それどころか、周りからは「泣いていてもかわいいわよね」と言われて、赤ちゃんに怒りや理不尽さを感じてしまう自分を「母親失格」と責めてしまったりするわけです。
 そんな怒りや理不尽さを、何とかしてなかったことにしようと抑え込んでいると、うつ状態になってしまいます。産後うつを予防する最も効果的な方法は、身近な人にこの理不尽な思いを「理解してもらう」ことではなく、ガンガンぶつけられる「サンドバック」になってもらうことです。赤の他人にそのような思いを遠慮なくぶつけるということは難しいでしょう。だから、サンドバックとして最も適任なのは「夫」のはずなのです。

 ところが、夫がサンドバックになってくれないどころか、そもそも「家にいない」状態の家庭が増えているために、産後うつのリスクも増えています。産後数か月たってからうつ状態になるのも、生まれてしばらくは物珍しさも手伝って育児に参加してくれていた夫が、途中から飽きてきて仕事に逃げ始めたり、妻の理不尽な感情の爆発を受け止めきれなくなってしまうからです。
 夫が果たすべき最も重要な役割は「イクメンになる」ことではありません。妻の、本当は赤ちゃんに向かってぶつけたい様々な怒りや理不尽な思いを、ひたすらサンドバックになって受け止め続けることです。その思いを心から理解しようとしたり、解決策を見つけようとしたりする必要はありません。受け止めて「よしよし」とするだけでよいのです。

 今産後うつで困っている人は、まずは誰でもよいので「サンドバック」を見つけましょう。夫でなくてもよいのです。母親でも、地域の保健師さんでも、友達でもいいでしょう。まずは抑え込んでいる怒りをぶつけること。それが、うつから脱却する第一歩となります。


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17.06.20 なぜ親が親としての役割を果たそうとするほど子どもに病気が出やすいのか

  体重減少性無月経と母親の過干渉との関係などは以前から指摘されていますが、親子関係が婦人科疾患を引き起こす背景に隠れていることは珍しくありません。母親の過干渉を、娘さんご本人が息苦しいとか「嫌だ」と自覚している場合は、解決の糸口を見つけやすかったのですが、いわゆる優等生タイプや「いい子」を演じてしまうタイプの方だと、質問をしてもあまり親に対する反発心もなく、どのような関係性が隠れているのか見つけにくいことがしばしばありました。

 最近、過干渉な母親⇔従順な娘の関係の中で何が起きているのかがだんだん見えてきました。母親が「母親たるものこうでなければいけない」と思って「ちゃんと母親をやろう」と思えば思うほど、そして、娘さんが「いい子になろう」「親を尊敬しよう」とすればするほど、月経不順や月経困難症を引き起こしてくるのだということが分かってきました。
 ご本人が親を尊敬したり「親として」感謝していたりするので、一見問題点が見えにくくなるんですよね。でも、「子どもは常に親の望みを叶えようとする」という観点から見てみると、解決の糸口が分かってきます。

 母親が過干渉な場合、親の潜在意識下の望みは「親としての役割をこなしたい」つまり、子どもに対しては「子どもとして庇護下に置いておきたい」ということになります。親が親として「ちゃんとやろう」と思うことは、一見悪いことではないように思えるかもしれませんが、実はこの「親の望み」を叶えるためには、子どもは「子どものままでいる」必要が生じるのです。
 女性の場合、子どものままでいるとはすなわち卵巣機能を押さえておくということです。または、「子宮や卵巣なんていらない!」と思うような現象を引き起こすということです。これが、月経不順や月経痛という症状で現れているのだということが、何組もの母&娘関係を見る中で明らかになってきました。
 
「親らしくあろう」「子どもらしくあろう」と思うことが「悪いこと」であるという意味ではありません。ただ、「親らしく」の中身が「親なのだからこうあるべきこうあってはならない」という「べきべき思考」から発生している場合、親らしくあろうとすればするほど「本来の自分の姿」からずれてしまう場合があります。
 また、そんな親の無意識の望みをキャッチして、子どもが「子どもらしくあり続けよう」とすると、子どもの自立や精神的にも肉体的に成長することを抑えることになります。「思春期」と呼ばれる時期は、親子関係に何も問題がなくても、子どもが子どものままでいたい気持ちと大人になりたい気持ちがあいまざって揺れる時期です。この時期に月経不順やひどい月経痛が発生するのは、子どもらしく「在らねばならない」という意識が悪さしている可能性があります。

 最近は、こういったケースに対して、親に働きかけてもなかなか意識が変わらないので、ご本人だけに診察室に入っていただいてアプローチするようにしています。
 10代の月経不順の患者様は、一生懸命親を「尊敬しよう」としていらっしゃいました。でも、本人の「自分らしい生き方」は母親の生き方とは全く別だったんですね。母親と「違う選択」をすることがどうしても抵抗があるようだったので、「お母さんと違う人生を歩むことと、お母さんの人生を否定することはイコールではないよ。違う選択をしても、お母さんの人生はお母さんの人生として尊重していることになるんだよ」とお話ししたらぽろぽろ泣いていらっしゃいました。

 この親子関係を「よりよくする」方法は簡単です。双方が「自分らしく」生きればいいだけのことなんです。親だから、子どもだから、という枠を取り払ってみた時、自分は「どうありたいのか」「何がしたいのか」を基準に生きるということです。
 「自分らしい人生」の中に「母という役割をしっかり楽しむ」が入っているのであればそれをやったらいいですし、そうでない人生を選択したかったらその道をまっすぐ進めばいいのです。お互いが「こうあるべき」役割を確認し合っていても、どちらも幸せにはなれません。まずは「あなたから」先に、自分らしい人生を歩み始めてはいかがでしょうか。


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17.05.30 産まれた意味を自分で「つけ直す」

  先週になりますが、私のカウンセリングの師匠が主催する「リ・バース」というセミナーを受講してきました。タイトル通り「産まれなおす」というワークをとことん繰り返して、今までの自分の人生に起きた出来事を「ある存在」になって意味づけしていくという作業を行っていきました。
 自分がなぜ今の両親のもとに生まれたのか、なぜこれまでの人生を歩んできたのか、一つ一つの出来事に解釈をつけ直して、その先にある未来を見つめ直すという作業でした。私にとっては、特に幼少期から感じていた「ある感覚」の意味に気付くという非常に大きな気づきを得たセミナーでした。本当に、人生の意味付けが根底からひっくり返るくらいの重要な感覚を取り戻したのです。
 テキストの冒頭にこう書いてあります。「振り返った時に初めて人生を理解することができる。しかし、人生は理解する前に生きるようになっている。」まさに、その通りなのです。だから、人生を振り返るのは「死ぬ時」では遅いのです。でも多くの人は、振り返って愚痴を言うことはあっても、そこに未来につなぐ意味付けをするという作業は行いません。

 ワークの中には、「なぜ自分は今の両親を選んで生まれてきたのか」を見つめ直すワークもありました。これをやりながらふと、母の日に「感謝を強要される子どもがかわいそう」という書き込みをいくつか目にして、非常に違和感を覚えたことを思い出しました。
 2分の1成人式や、母の日・父の日のイベントに対して、「産まれたことに感謝できない子もいるのに」「親に感謝したくない子もいるのに」という指摘が散見されます。個人的には、「感謝すること」は他人から強要されることではありませんし、わざわざ学校単位で一人一人発表するようなことはしなくていいと思っています。同時に、親に感謝することは自然なことで、そのイベントそのものを否定する必要もないと考えています。「あなたはどんなことに感謝したいですか?」と問いかけることによって「感謝したいポイント」を探すアンテナが立ちます。その問いかけを小さい頃から行うことに意味はあるのです。
 様々な家庭環境や出生状況がある中で、それらの多様性に配慮した教育プログラムは必要でしょう。でも、私が感じた違和感は、そうした「過剰な配慮」が「かわいそうな子」を生み出しているのではないかといことです。

 「リ・バース」のセミナーの中には、症例として虐待を受けていた方の事例も紹介されました。その方にとって、虐待も「親に愛されていない」という感覚も、あることに気付くために必要なことだったのです。そう、その方にとって必要なことが必要な形で起きていて、そして、本人がその事実をどのように「解釈するか」で未来が変わりました。
 家庭環境や現在の環境的に、親に感謝するどころか「なんで自分を産んだんだよ!」と文句を言いたくなったり、感謝なんかするものかと思う人もいるかもしれません。今は、自分の置かれた環境にただただ悪態をつくしかできないかもしれませんし、死にたいと思っている人もいるかもしれません。
 そのような状況の人に対して、周りが「かわいそう」「感謝なんてしなくていい」という意味付けを与えてしまっては、その人が自分の人生の本当の意味に気付くチャンスを奪うだけのような気がするのです。
 感謝をするか、文句を言い続けるかも本人の選択です。どんな母親であっても「お腹の中で育ててこの世に命ある形で生み出してくれた」ということは事実ですし、それに対して「産まなければよかったじゃないか!」と否定し続けるのも、「産んでくれただけで感謝」と思うのも自由です。どちらの意味を「自分の人生」に対してつけるかで、その後の人生は大きく変わりますから、どのような人生を歩みたいのかを考えて今の自分に意味づけをしていけばよいと思います。
 私は、虐待を受けている人に対しても、「産まれなきゃよかった」と思っている人に対しても、「かわいそう」とか「恵まれない環境」といった解釈を持っていません。そんな意味付けは本人にとってためにならないからです。
 母の日も2分の1成人式も、やり方を変えれば、早い段階で自分の生まれた意味を「つけ直す」チャンスになるのですけれどね。優しい振りをして、本人が「リ・バース」するのを妨げていないか、周りの大人が振り返ってみる必要があるのかもしれません。

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17.05.25 なぜワンオペ育児はなくならない?~見えにくいジェンダーバイアス~

 ムーニーのCMが「ワンオペ育児を賛美している」と指摘されているようですが、「賛美」しているかどうかはともかく、このCMを見た時、私自身も感動したり「よし頑張ろう」と思うどころか、「これじゃあ辛いママがもっと辛くなってしまう」と感じました。だってあまりにも悲惨な状況なのに、誰の手も借りれずに、ひっそりと泣いて、そして最後が「その時間がいつか宝物になる」ですから・・・宝物になる前に自分が壊れるんじゃないの?と突っ込まずにはいられません。
 CMに対する評価はこちらをご参照くださいませ。

 CMの中でいくつか突っ込みどころ満載のシーンが出てきます。突っ込みたくなるのは、CMを作成している会社に対してではありません。「こういう現実を作っている男性、多いよね」という「お父さん」達への突込みです。
 *夜泣きで眠れない→お父さんは別室でぐっすり?たまには交代したら?
 *赤ちゃん抱っこして重い買い物→お父さんが帰りに買い物くらいしようよ
 *赤ちゃんが泣いてお風呂もゆっくりつかれない→妻が入浴中の10分くらいお父さんがあやそうよ
 *自分の食事もままならない→お昼ご飯は無理として朝食と夕食は交代で抱っこすれば食べられるでしょう
 *自分のお肌の手入れもできない→妻がお化粧する5分くらいお父さんが抱っこしとこうよ

 CMの冒頭にちらっとだけお父さんがうつるので「あ、シングルマザーを描いてるんじゃないんだ」と気づけますが、ほぼシングル状態ですよね。
 これ見て、「うちもこんなだった~」「今まさにこんな状態です」という感想が多数寄せられているということは、日本全国のママたちの多くがワンオペ育児で奮闘しているということなんだと思います。逆に言えば、ワンオペ育児を妻にさせている夫が多数いるということです。

 なぜこのような状況が何の疑問も持たずにまかり通ってしまうのか、その背景には非常に見えにくい形でのジェンダーバイアスがはびこっているからだと思われます。ジェンダーバイアスは自分の親や「世間」から知らず知らずに刷り込まれるのでそれが「当たり前」だと思い込んでしまって気づきにくくなっているのです。
 例えば、次のシチュエーション、何がおかしいかわかりますか?

 共働きの夫が「妻の負担を減らすために夕食のおかずを買ってきてやったぞ」と自分が食べたいものを自分の分だけ買ってきました。妻は「ありがとう、助かった」と言いました。

 さらっと読むと、何も変だと感じないかもしれません。実はこれ、我が家で発生したやり取りです。
 では、これを妻と夫を逆にして読んでみてください。

 共働きの妻が「夫の負担を減らすために夕食のおかずを買ってきてやったぞ」と自分が食べたいものを自分の分だけ買ってきました。夫は「ありがとう、助かった」と言いました。

 何が変だか気づきましたでしょうか?入れ替えると、最後の夫のセリフが違うものになるかもしれません。そもそも、なぜ自分の食べ物を自分で買ってくることが「妻のため」なのでしょうか?

 では次のシチュエーションはいかがでしょうか?

 日曜日にセミナーに参加した妻にほかの参加者がこぞって「あら?今日はお子さんは?」と聞きました。妻は「今日は夫が見てくれているんです」と言いました。周りは「素敵なご主人ね~」と言いました。

 これ、実はよく見かけるやり取りです。日曜日でなくても、小さい子がいる母親が一人で出かけるとたいてい聞かれます。
 では、これも妻と夫が逆になったらどうでしょう?

 日曜日に趣味のゴルフに出かけた夫にほかの参加者が「今日は子どもはどうしたんだ?」と聞くでしょうか?「妻が面倒て見ている」という答えに「お前の奥さんホントすごいよな」というでしょうか?

 これらはすべて、食事の支度などの家事や子どもの面倒を見ることが「妻の役割」として認識されてしまっているから発生するものです。夫も周りも、そして妻本人も妻がやるのが「当たり前」だと思っているんですね。
 だから、家事をしなかったり子どもを預けて仕事や趣味の時間を作ると「申し訳ない」という気持ちになってしまったり、時にはそれを責められたりするんです。だからワンオペ育児も「私がやるべきことなのにちゃんとやれなくてごめんなさい」と一人でひっそり泣いて、「母親なんだから強くならなきゃ」で頑張り続けることを自分で自分に強いることになってしまうのです。

 ワンオペがダメだと言ってるわけでも、家事を夫婦で分担「すべき」と言ってるわけでもありません。分担の割合は、各家庭によって異なるでしょうし、我が家のように夫の仕事の状況と気分によって3:7の時もあれば9:1の時も発生したりするかもしれません。
 私は、このジェンダーバイアスに気付いて、女性に楽になってほしいと願っています。上記のように夫が自分の分だけ買ってきたら「ありがとう」ではなく「なんで?私のは?」って言っていいんです。日曜日に夫が育児をすることを「父親なんですから子どもを見るのは『すごいこと』じゃないですよ」と言っていんです。自分が「やるべきこと」だと思い込んで抱えているものを、やらなかったり人に任せたりしていいんです。
 ジェンダーバイアスは私の中にもまだたくさん潜んでいると思います。気づくポイントは上記のように男女を入れ替えて考えてみることです。入れ替えてみると何が変なのかがすぐにわかります。それに気づいたら「あ、変な思い込みしてた」と「枠」をひとつづつ外していけばいいんです。そうして、「堂々と自分のために」日々を過ごしましょう。


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17.05.05 妻が夫の病気に責任をとってはいけない理由

  更年期世代の患者様の中には、「夫が糖尿病で食事制限をしているので」「夫の食事に合わせて自分の食事も制限しているので」などなど、自分のために自分の食べたいものを食べるのではなく「夫のために」自分の食事をコントロールしている方が結構いらっしゃいます。「性差医療」といわれているくらいですから、そもそも男女で「健康になるための食事」の内容は異なるのです。メタボな中年男性に合わせて更年期世代の女性が食事制限をしたら、たんぱく質やミネラルが不足する可能性があります。
 総合病院に勤務していた時に、様々な疑問を抱えていましたが、「夫の食事についての説明を妻が受けに来る」というのもその1つでした。2人そろって聞いて、妻が「協力」するならまだしも、当の本人は「料理のことはわからん」といってきちんと説明を聞かず、栄養士さんや医師も「奥さん、しっかり管理してあげてください」と指導する・・・3歳の子どもじゃないんだから、自分で自分の健康管理させればいいんじゃないの?とずっともやもやしていました。

 何となく、いまだに、家族の健康に対して「妻」が「母」が責任を負わなければいけないという風潮があるのかもしれません。もちろん、妊娠中や授乳中の食べ物や飲酒・喫煙については、ある程度「子どものため」を思ってコントロールが必要です。でも、子どものためではなくそれらの改善は将来的な自分のためになることなのですから、子どものために自分を「犠牲」にする必要などありません。
 離乳食までは母親の管理が必要かもしれませんが、我が子を見ていて思うのは、5歳を過ぎたらすべては自己責任であるといことです。どんなに食事に気を使っていても、夫と留守番しているうちにファストフードに手を出したり、私に隠れてクローゼットの中でお菓子を食べたりするのですから、それによって健康を害しても「お母さんは責任を取りません」と宣言しています。「何を食べたらいいのか」も含めて、「自分で考えて自分で選択するように」ということを常日頃から言って聞かせています。でなければ、将来何かあった時に「母さんのせい」「環境のせい」「親のせい」などなど、全部「他人原因」でものを見てしまう癖がつくからです。

 夫の食事も同様で、妻がコントロールしたり責任をとったりする必要はありません。いろいろ工夫して出した食事にケチをつけられたら「ご自分でどうぞ!」と言っていいのです。制限がかかっている夫に遠慮して、大好きな食べ物を自分まで我慢する必要はないのです。
 なぜなら、夫の病気は「妻にかまってほしい病」の可能性が高いからです。特に糖尿病は「甘えること」、高血圧は「喜びや愛情を自分の中に巡らせること」に抵抗していると発生します。病気という「代弁者」を立てて、妻に甘えたり愛情を搾取しようとしているだけなのです。どうぞ、かまってちゃんはほっておいてください。構えば構うほど、病気は持続します。
 そして、妻が自分を甘やかしたり、自分の喜びを優先したりし始めると、夫の病気も改善し始めます。あなたは自分以外の誰の健康にも幸せにも「責任」を感じる必要はありません。自分自身を健康に、幸せにする方法を考えましょう。


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17.04.07 あなたが『ストレス』を感じやすいわけは?

  患者様とお話ししていると、非常に頻繁に遭遇する言葉があります。

  「ストレス」

 です。「最近ストレスが多くて」「生理が遅れたのはやっぱりストレスが原因ですか?」「ずっとストレスがあるので・・・」などなど、患者様の口から「ストレス」という言葉を聞かない日はありません。
 でも、以前お伝えしたように「ストレス」というものはそもそも存在しないのです。皆さんの中に、ストレスがどんな形をしているのか答えられる人がいますか?何色ですか?大きさは?おそらく、「ストレス」を目にしたことがある人はいないと思います。
 中には、夫を指して「あれが『ストレス』です」とか、残業時間を見てこれが『ストレス』です」という方もいらっしゃるかもしれませんね。それは「ストレス」ではなく、その人または状況と自分との関係がうまくいっていないというだけなのです。

 では、一般的にストレスを感じやすい人とそうでない人がいるのはなぜなのでしょうか?それは、物事をとらえる時の脳の「フィルター」が異なるからです。
 ストレスを感じやすい人は、ある特定の脳の使い方をしています。次のような脳の使い方をしていると、ストレスを感じやすくなるのです。

*苦痛系の脳を刺激している
 脳には、幸せや達成感を感じる「報酬系」の部位と、嫌なことや避けたいことを感じる「苦痛系」の部位があります。
 例えば、「ダイエットをするために食べたいものを我慢する」という状況の時、「ダエットで理想の体型になっている姿」を思い浮かべると報酬系の部位が刺激されます。「食べたいものが食べられない」ことを思い浮かべると、苦痛系の部位が刺激されます。
 この「苦痛系」の部位ばかりを刺激しているとストレスを感じやすくなるのです。

*外的基準で物事をとらえている
 以前も書きましたが、「外的基準」で判断するのか「内的基準」で判断するのかによって物事の見え方は全く異なってきます。
 ある「専門職」の方は、その専門性を活かして仕事をするのが「苦痛だ」とおっしゃっていました。自分が行った仕事に対して「相手が満足してくれるのかどうかが心配」「上司が適切に自分を評価してくれるのかが気になる」とおっしゃるのです。なぜ苦痛に感じるのかというと「外部からの評価」を気にしているからです。自分の仕事に対して、自分がどれだけやったかという評価をつけるのではなく、すべて「ほかの人の物差し」で測ろうとしているので、周りの人の反応が気になってしまいます。自分がやるだけのことをやっても、周りの人が評価したり褒めてくれたりしないと満足できなくなるというわけです。

*自分型の傾向が強い
 簡単に言うと「自分の考え方がすべて正しい」と考えているパターンです。正義感が強い人や、「○○すべきでしょう!」という考え方を常にしている人に多くみられます。自分が「こうあるべき」と思っている型に周りも当てはめようとするので、そこからはみ出す人や物事を受け入れることができず、葛藤が起きてしまうのです。
 自分型の傾向が強いと、他人を見てイライラすることが多くなってしまいます。例えば、仕事の同僚や自分の子どもなど、自分の「こうでなければいけない」という枠からはみ出た言動や在り方を見ると、それを責めたくなるのです。そうやって自分で「勝手に」イライラしていると、本人的には「ストレスがたまる」という状態になります。

 いかがですか?ここに挙げた脳のフィルターは、いくつもあるフィルターのほんの一部ですが、特に「ストレスが!」とおっしゃる方に多い傾向を挙げてみました。
 自分が持っているフィルターを少し変えるだけで、ストレスフルな毎日からゆるハピな毎日にガラッと模様替えできるかもしれませんよ。

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17.04.06 子育ては自分育て

  新年度になって、我が家も長女の小学校入学&次女の保育園進級で、何となく子どもたちもそわそわしたりちょっと緊張している感じの数日間です。
 次女は、同じ保育園内で教室と担任が変わっただけなので、すぐに慣れてくれたようで、寝る前に「○○組さんになってどんな感じ?」と聞いてみたら「うれしい」と答えてくれました。ちなみに、進級した初日は「ばぶちゃん(赤ちゃんのこと)に戻りたい」と言ってましたが(笑)

 長女は、入学前から学童に行ってもらっていますが、まったく知らない人たちの中にいきなり入ったので、初日は半日めそめそ、2日目も朝離れる時はめそめそ。でも、だんだん慣れて、仲良しのお友達も見つけられたようです。
 初日に学童から帰った長女は、「なんで学童に行かないといけないの?」「お母さんに病院の人になってほしくなかった」と恨み言を言ってきました。以前の私なら、こう言われると凹んだり自分が働いていることに対して罪悪感を感じたりしていたかもしれません。長女を産んでから数年間は、長女に何かあるごとに罪悪感と戦っていましたから。

 でも、少し前から、長女が何を言おうがどうなろうが、「それでもお母さんはお仕事が好きで、今やっているお仕事に誇りを持っているの。お母さんのお仕事がたくさんの女の人を助けて、とっても世の中のためになるって確信があるから、だからお母さんはお仕事をし続けるんだよ」と言い切るようになりました。
 子どもに対して「申し訳ない」とか、「母親としての役割を果たしていない」といった事を感じるのではなく、堂々と胸を張って「何があろうと自分の使命を遂行する」と決め切ったのです。

 娘は、今は年齢的に「お母さんに甘えたい」と思うのが当たり前です。だから、私の仕事に対する姿勢や仕事の内容などを理解するよりも前に、「お仕事なんかしてないで私と一緒にいて~」と言って当然なのです。
 私の働く姿を見て、将来本人がどういう選択するかはわかりません。でも、いつかは私がしていることを理解してくれるという娘への信頼ができたからこそ、しっかりと胸を張って仕事に行けるようになったのだと思います。長女が産まれて6年で、私も親として成長しているんだな~と実感した瞬間でした。

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17.03.06 「アナ雪」に学ぶ親の刷り込みと解消法

 

 「アナと雪の女王」は娘のお気に入りのひとつなので、もう何度もDVDを見てはいるのですが、地上波で再度見て、改めて作品に込められたメッセージに感動しました。

 人によって感動ポイントは違うと思うんですが、超個人的なツボは、やっぱりエルサの「もう力を抑えなくていいんだ~」と歌い上げるあのシーンです。「ウィキッド」の中にも、エルファバが同じように「自分の力は悪いものではないんだ。抑えなくていいんだ」と歌い上げるシーンがあるんですが、この歌を聞いた時も号泣でした・・・私自身が小さい時から「自分の力を抑えるように」「人が自分と同じようにできると思ってはダメだ」と教えられて育てられてしまったので、その呪縛から解放された時の気持ちはものすごく共感できるんですよね。

 「アナ雪」のエルサも、ある意味親の刷り込みによって自分の「力」の解釈が間違ってしまったわけです。「力」は危険なもの、人を傷つけるもの、だから隠さなければいけない・・・そんな刷り込みがあったせいで、エルサは「恐れ」から力を使ってしまうようになったんですよね。
 でも、エルサの親は決して我が子を傷つけようとしたり貶めようとしたわけではありません。そこには、我が子を守りたいという「愛」しかなかったはずです。でも、親も万能ではありませんから、間違ったことを教えてしまうこともあるわけです。
 エルサはまず自分の力を開放することでその呪縛から逃れ、そしてアナから受け取った「愛」によって、「力を『愛から使えば』大丈夫」ということを学び直しました。

 私たちは、多かれ少なかれ何らかの形で親から色んな刷り込みを受けています。中には、そんな親の「呪縛」によって傷ついたり、大人になって苦しんだり、親を恨んだりしている人もいるかもしれませんね。
 私の母親はよくこういっていました。「贅沢ばっかりしていたら、あなたたちが結婚するころには手作りの人参ケーキで結婚式をあげなきゃいけない時代になるかもしれないのよ」と。今の私の立場と知識でこの言葉を聞いても、「まあ、そういう生き方もあるかもね」くらいにスルーしてしまいますが、子どもって、親を通して社会を見るわけじゃないですか。私はそのことに、本田晃一さんのコンサルを受けることで気づかせて頂いて、「親を許す」ということを徹底的にやっていったので、例えばこの母親からの「貧乏体質」の刷り込みも解消することができました。本田晃一さんの言葉を借りると、「大人は自分を再教育できる」のです。
 どうやって親の呪縛から逃れるのかというと、実は簡単なんです。例えば、前述の母親の言葉は、「贅沢ばかりして将来お金に困るということのないように今のうちから堅実に生きなさい」という「愛」から発された言葉なんですよね。言っている内容が「正しいか間違っているか」は置いといて、「ああ、お母さんは私にお金に困らないようにって心配してくれてたんだ。ありがたいな~」という部分だけを受け取ればいいのです。

 「親を許す」ということをやっていた時、初めはうまくいきませんでした。なぜなら、「許す」=相手の行動や言葉が「正しい」と認めること、だと勘違いしていたからです。「許す」という作業の中に、「相手を認める」とか「相手を正当化する」といったことは全く必要ありません。

 正しいか間違っているかは、どっちでもいいんです。大事なことは、そこにある「愛」に気付くことです。親が本当はどういうつもりでその言葉を発したのか、その行動をとったのか、その「真実」が重要なのではなく、それを「自分がどう解釈するか」なんですね。
 まだ親の呪縛から逃れられずにもやもやしている人がいたら、まずはそこにどんな愛があったのかを「勝手に解釈」してみることをお勧めします。それでも、どうしてももやもやが解消されない時は、こうつぶやいてみるのです。「ああ、お母さん(お父さん)も、さみしかったんだな(辛かったんだな)(愛されたかったんだな)」。最後の「○○だったんだな」は、今自分が感じている感情を当てはめてみてくださいね。 



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17.03.03 影があるから光に気付ける

  毎朝子どもたちが見ているEテレの番組の中で、「逆にパワー」という曲が流れてくるんですが、この歌詞が結構すごいんです。内容的に陰陽の法則を現しているんですよね。一見「悪いこと」のように思われる出来事を、全部「逆に」プラスの解釈に変えていく歌詞になっています。この歌を初めて聞いた時に思い浮かんだのは陰陽マークでした。
 皆さんは陰陽マークって見たことありますか?白と黒の勾玉が組み合わさったマークです。私は、このマークの意味を、タッチフォーヘルスを学んだ時に初めて教えてもらいました。講師の先生の説明を一言に集約すると「闇を極めると光になる」ということです。

 以前の記事で「光を当てるから影ができる」と書きましたが、実はその逆もありなんです。つまり「影があるから光に気付ける」ということです。
 例えば、私たちは普段自分が歩けることに「ああ今日も歩けるなんてなんて幸せなんだ、ありがとう」とは思わないですよね。でも、怪我をして1か月間ギプス生活をしてみたらどうでしょう?いつも「当たり前」だと思って気になりもしなかった「普通に歩ける」ということが、いかに「有り難い」ことなのかが分かると思います。「怪我」や「歩けない」という影があるからこそ、「歩ける」ということのありがたみに気付けるわけです。


 すべての病気には、この「影」となるという役割があります。「影」=悪いこと、という意味ではありません。わざわざ病気という影を落としてくれた「光」の存在に気付かせてくれるのが「病気」です。
 陰陽マークと同じで、影が濃くなればなるほど、実は強い光が当たっているということなんですね。例えば、一般的な医学では「治らない」と言われてしまっていた難病や、がんなどの重い病気など、一見『なんで私がこんな目に合わなければならないんだ』と思ってしまうような病気こそ、実は「本来の生きる目的」に気付かせてくれる大切な「影」だったりするのです。

 病気だけでなく、人間関係や金銭的なトラブルなど、人生の中では「影」はいくつも存在しえます。それらの影を、影の方向を向いてじっと眺めていても光には気づけません。だって、光は影と「反対方向」から当たっていますからね。
 今あなたの「背中」に当たっている光の存在に、あなたは気づいていますか?
 
 

 
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17.02.26 「自然分娩の方が愛情が深い」はホント?

 先日、小学校の教諭が授業で「自然分娩の方が子どもへの愛情が強くなる」といった内容の発言をして、保護者からの批判が相次いだという報道がありました。様々な背景を持つ子どもがいるわけですから、誤解を招いたり一部の子どもに不利な感情を抱かせるような発言は慎むべきだとは思います。でも、この発言に対して「自然分娩でも帝王切開でも子どもはかわいいはず!誰だって自分の子どもに愛情はわくもの!」と声高に言ってしまうことに、私自身はとても抵抗を感じました。
 なぜなら、実際に分娩様式によって「愛し方・愛され方」が変わってしまう可能性があるからです。

 
こちらの論文にもあるように、選択的帝王切開で分娩したお母さんの方が自然分娩の場合に比べて愛着形成に不利な場合があるという事実もあります。
 もし、実際に帝王切開で分娩された方が「どうしてこんなに子どもを愛せないんだろう」と悩んでいたとしたら、「分娩方法なんて関係ないのよ。みんな子どもはかわいいんだから」なんて言われたら返って追い詰められてしまうのではないかと思うのです。
 むしろ、分娩様式によって異なる「愛し方・愛され方」があるのだということを理解できるように促して、それを修正できるようにしてあげた方がお母さんにとっても赤ちゃんにとっても幸せだと思います。

 実のところ、私自身は「自然分娩の方が愛情が深くなる」という発言が「真実」かどうかにはあまり興味がありません。例え自然分娩の方が愛情が深くなるという事実があったとしても、自然分娩で産まれた人には「だからあなたはこんなに愛されているのね」と伝えることもできますし、帝王切開で生まれた人には「それでもお母さんはより一層の愛情が注げるように頑張ってくれたんだね」と伝えることもできます。
 事実よりも、そのことを「どのように解釈するのか」の方がずっと重要なのです。小学校の教諭は「自然分娩の方が」と言っているだけで「帝王切開で生まれたら愛情不足になる」とは一言も言っていません。なのに、周りがこんなに過剰に反応するということは、この教諭の言葉を勝手に「帝王切開の人を愛情不足だと言っている」と解釈してしまっているわけです。なぜかというと、潜在意識の中に「本当はそうなのではないか」という不安があるからです。
 「え?産み方なんて関係ないよ」と心の底から感じている人は、そもそもこの言葉に過剰反応はしないでしょう。

 クリニックの患者様の中にも、何人かは「分娩時の記憶」が今の体調不良を引き起こしているという方がいらっしゃいます。
 どんな薬を使ってもPMSの症状が消えないという方に、PMSのチェックシートを記入していただいたら「自分は混乱しやすいと感じていた」「自分の体や人生をコントロールで来ていないと感じていた」「自分のことなのに人に決めてもらうことがよくあった」といった項目が全て該当していました。なぜこんなにも人生のコントロール権を放棄してしまっているのか疑問に思い、分娩様式を伺ったら「病院の都合で帝王切開になった」とのことでした。自分のタイミングではなく「病院の都合で」「帝王切開でいきなり母親から離された」という分娩時の記憶は、現在出ているPMSの症状のベースとなりうるものでした。

 これらの分娩方式による影響は、カウンセリングの手法を用いれば簡単に改善できます。なので、自然分娩にこだわる必要はありません。
 私が「分娩様式は大事だけれどこだわらなくて大丈夫」という理由はそこにあるのです。具体的な方法は、ワークショップやカウンセリングでお伝えしていけたらなと考えていますが、将来的には「誰でも母子で」それをクリアにする方法を世の中に送り出していく予定です。

  

 
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17.02.16 光を「あてる」から影ができる

  もう1か月近く前になるのですが、毎年受けているチャネリングセッションを受けた時に、とても重要なそしていろんな方面に応用できるアドバイスをいただきました。
 それは、「『解決しよう』と思うから『問題』が発生する」という一言です。セッションでは「分かりにくいかもしれないが」と前ふってこのアドバイスをいただいたんですが、私の中では「それ、知ってるのに気づいてなかったよ~」という、本当にタイムリーで非常にわかりやすいアドバイスだったんですね。

 どういうことかちょっと解説しますと、私は「何も問題がなくて平穏な毎日を過ごせるようにどうやったら懸念事項がクリアになるか」を日々考えて過ごしていました。その時私が「問題だ」と捉えていたことがいくつかあるのですが、それらは一時的に解決したかな~と思ったら、しばらくしてまた浮上してきていたんですよね。内心「いつになったら問題がなくなるんだ~」と思っていました。今振り返ると、「だから問題が発生し続けるんだよ!」という感じですが・・・
 「解決しよう」と思って過ごしていると、「解決すべきこと」がなくなることを避けるために常に問題が発生し続けます。なので、そもそも何かを「解決しよう」と思わなければいいのですが、その問題と思っていたことが最初に起きた時の記憶が「また同じことを繰り返してはいけない」という認識を私の中に呼び覚まして、問題が起きる前から「問題意識」を持つという悪循環にはまっていたんですね。
 
 その問題と思っていた事柄は、あってもなくても、ただ日々自分がどうしたいかを考えてそれができる方法をその都度実践すればいいことなんですが、どうしても「この状態になったら『問題が解決した』と思える」という状態を設定して、そうなるためにどうすればいいのかばかりを考えていました。
 自分で「問題と思っていたこと」にスポットライトを当てて、それによってできる影をわざわざ濃くしていたんですね。

 これは、「病気を治そうと思う」ことにも同じことが言えます。病気をやめようと思ったら「病気を治そう」と思うのではなく、「病気」という影を発生させている「光源」がどこにあるのかを見つけるとよいのです。病気や体の不調にスポットライトを当てて、それらを「何とかして治そう」とすればするほど、そこにできる影が濃くなるだけです。
 なんとなくの不調が出たり引っ込んだりしながら、ずっと「スッキリ元気になれない」状態が続いている人は、このループにはまっている可能性が高いです。「病気を治そう」とするから「治すための病気」がいつまでも存在し続けるのです。
 「解決しようとしない」のと同様に、「病気を治そうとしない」のがポイントです。病気の状態であっても、体調不良があっても、それが「治ったらこうしよう」と思うのではなく、現時点から「こうしよう」と思っていることをやればいいんです。

 病気だけでなく、例えば「好かれようとする」「愛されようとする」「認められようとする」「楽しもうとする」といった行動も同じことが言えます。「愛される」ということにスポットライトを当てれば当てるほど、「愛されていない自分」という影が濃くなっていきます。すべてそこに自分で「光を当てようとする」から影ができているだけなんですね。
 でも、私もそうですが、影ばかりを見ている時は、その影が「自分があてた光によってできたもの」だとは気づきにくいものです。だから、多くの人は、影を見てそれを何とかしようとしてしまうんですね。あなたが今見つめている「影」はどこから来た光によってできているものですか?

 
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17.02.10 ラッピングを変えるとチョコの味が変わるのはなぜ?

  もうすぐバレンタインですね。皆さんは、誰にどんなチョコを用意していますか? 
 ここに、一見どこにでもあるそこそこおいしいトリュフがあります。このチョコを、次の3つのラッピングで渡した場合、味はどうなるでしょう?


1)コンビニで売っているチョコの器に入れてコンビニの袋に入れたまま渡す

2)いかにも手作り風のラッピングに入れて渡す

3)ゴディバの重々しい箱とラッピングに包んで渡す

 まず、もらった時の印象は同じでしょうか?きっと伝わる感情も変わってくると思います。1)だといかにも義理チョコだと思われるでしょう。味も安っぽく感じるかもしれません。2)だと、特別感や温かみが伝わるかもしれませんね。味も,実際よりおいしく感じようとするかもしれません。3)だと、高級感や背伸びしたい感じが伝わるかもしれません。味は「やっぱりゴディバは違うね」なんて思ってしまうかもしれません。
 もし、これらのチョコを食べた後「何円だと思いますか?」と質問したら、値段はどのようにつくでしょう。きっと、3)が一番高くなりますよね。人によっては2)を「プライスレス」だと判断する場合もあるでしょう。

 中身のチョコは全部同じです。でもラッピングを変えただけで、与える印象や値段まで変わってくるのです。私たちは、日頃からその事を理解して、無意識のうちにこの原理を利用しています。TPOに合わせてメイクや服装を変えるのも同じです。
 でも、残念ながら「目に見えないラッピング」に関しては、意識をすることがほとんどありません。そのために、本当はゴディバのラッピングをしておいた方がいい場面で、コンビニラッピングをしてしまって、いつまでたっても「低くみられる」ということが続いたり、逆に手作り風ラッピングが適している場面でゴディバのラッピングをしてしまって「距離が縮まらない」ということを繰り返したりするわけです。

 もしあなたが、今現在「どうにかしたいな」という場面や状況があるとしたら、まずはその場面で自分を「どんなラッピングにしているか」をイメージしてみてください。それは、その状況で相手に与えたい印象や自分が得たい感情にマッチしていますか?
 次に、その「どうにかしたい」状況がすっかりクリアになって理想の状態になった時の印象や感情をイメージしてみてください。その状況に合うラッピングはどんなものでしょうか?器は木ですか?陶器ですか?包装紙は何色ですか?リボンは?メッセージカードは?デコレーションは?細部までイメージしたら、そのラッピングの色を鮮明にしてみましょう。そして、そのラッピングにスポットライトを当てます。できれば、実際にイラストとしてそのラッピングを描いてみるといいでしょう。
 そうすることで、「自分を包んでいたラッピング」を本来必要な状態に書き換えることができます。重要なのは「入れ物」だったんです。中身ではありません。もし、まだラッピングをそのままにして中身を変えようと頑張っているのであれば、まずは「入れ物」をさくっと変えてみることをお勧めします。

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17.02.08 それでもあなたは「言いワケ」を続けますか?

 クリニックでは禁煙指導やダイエット指導などの生活改善のアドバイスも行っています。ダイエットが必要な方には、食事の記録をつけていただいたり、普段の運動習慣の有無などを伺って、「今の状態でできる範囲の改善方法」をお伝えします。食事記録をつけていただくと、本当に「納得」な内容でして、「この食事では健康な体になることは無理でしょう」と太鼓判を押したくなってしまうようなラインナップだったりするのです。それらを拝見すると、「やっぱり病気になる人は『病気になりたくて』自ら病気になっているんだな~」と実感します。だって、病気になるような生活や食事を、わざわざ自分で選んで実践しているわけですから。
 
 生活や食事の指導だけではありません。子育て中のお母さんが「イライラする」と言って受診なさったら、イライラを和らげる薬をただ処方して終わりなのではなく、「どんな時にイライラしやすいのか」「毎日の状況がどのようになっているのか」を伺って、「自分で状況や時間やコントロールすることで感情もコントロール下に戻す」といった方法もアドバイスさせていただいたりします。
 更年期の症状が辛いという方がいらっしゃったら、親の介護といった負担がないか、夫婦関係は良好か、子育てが一段落して「子どもという盾」がなくなっていないか、などもお話しの中で伺いながら、「いっぱいいっぱいにならない方法」や「自分の主導権を取り戻す方法」をアドバイスさせていただいたりします。

 こういったいろんなアドバイスをしていると、病気や不調がよくなる方とそうでない方との反応ははっきりと分かれます。
 不調が続く方の最大の特徴は「言いワケ」です。例えば、先日「すさまじい食事内容」を記録してきてくださった方は、どんなに「できる範囲の食事改善」を勧めても「仕事が忙しすぎて疲れ切っているので何も考えられないし食事なんていちいち気にしていられない」とおっしゃいます。仕事の状況を伺うと、確かにそれはお辛いでしょう、という状況なので、それなら職場の産業医や労務課に相談して就労時間を調整してもらったり、場合によっては診断書を発行して休息が取れるようにもできますよと提案したら「小さい職場なのでそんなことをしたらそこにいられなくなる」と突っぱねられました。「今の仕事はやめたくてしょうがない」とのことなので、それなら転職しては?と提案したら「1人暮らしで生活していかないといけないので仕事をやめるわけにはいかない」とのことです。
 ここまで来れば皆さんお分かりでしょう?この方の「言いワケ」は、要するに「私は何も変えられません」と言っていることになります。言いワケを言うということは「他者原因」で考えているということなんですね。原因が自分にあるのではなく、誰かが悪い・職場が悪い・今の生活環境が悪い・・・と「自分以外のもの」に原因を見出しているのです。そして、それらに対して自分から働きかけたり変化を起こすことに関して「お手上げ」状態を維持しようとしています。

 このような患者様には、私は常に次のようにお伝えしています。「もちろん、今のままの状態を続けて体からのアラームを薬で押さえ続けることもできますし、根本的な原因としっかり向かい合って『本来のなりたい自分』になることもできます。目に見えている不調をモグラたたきのように押さえ続けるか、根っこの部分にアプローチするかは、あなた次第ですから、どちらを選択してもいいんですよ」と。
 言いワケをし続けて、生活習慣病を引き起こすケースもあるでしょう。自分自身ががんなどの「入院を余儀なくされる」病気になることもありますし、親が認知症になる場合もありますし、子どもが大きな病気になることもあります。アラームが小さいうちに「原因となる根」を掘り起こして枯らしておけばそうはならないのですが、「言い訳をやめよう」と思うタイミングは人それぞれなのです。私たち医者は、ただその言い訳に付き合っていくしかありません。だって、医者が病気を治すわけではないのですから。
 

 それでもあなたは「言いワケ」を続けますか?

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17.02.07 なぜ産婦人科医になったの?

 久しぶりに、メンターである本田晃一さんの動画セミナーを見てみました。内容的には、以前コンサルを受けた時に聞いたことのある内容だったのですが、「そういえば大事なこと忘れていたな~」と、あることを思い出させてくれたのです。セミナーの内容は「そもそも掘りをしてみましょう」という内容です。「そもそも掘り」って何だ?と思った方も多いかもしれませんね。
 「そもそも掘り」というのは、「そもそもの理由」をどんどん深堀りしてみましょう、というワークです。「そもそもなぜ今の仕事をしているの?」「そもそもなぜその夢を叶えたいの?」といった感じで、「理由の裏に隠れている本当の理由」を見つけ出していくものです。

  私が「産婦人科医」になった理由は二つあります。

 一つは、自分が「女性である」ということを最大限に生かした仕事がしたいと思ったからです。医学部に入ってみて実感しましたが、医者の世界ってまだまだ男性優位なところがあるんです。例えば、外科で年配の男性患者さんに「担当させていただきます」と言っても「男の医者を出せ」なんていわれることもある世界です。私の学年はほかの学年と比べて女子学生の数が倍近かったのですが、入学時にある教授から「今年の受験は失敗だ」と言われた記憶があります。女性が多いと「戦力が減る」のだそうです。

 そんな中で、自分が「女性である」というだけで喜んでもらえる場所が「産婦人科」というフィールドだったのです。今でも、患者様から「女性医師だけがやっているクリニック」という理由で選んでいただくこともしばしばあります。下手に男性と肩を並べて体力勝負をしたりするより、何の無理もしなくても「ただ女性である」ということがプラスになるフィールドに行けばいいじゃない、と思ったのです。


 もう一つの理由は、学生のころから「女性をトータルにサポートする仕事がしたい」と思っていたからです。「女性のサポート」は言い換えると「真の女性性の開放」であり、実は、かなり前の過去生から引き継いだ使命なのです。

 過去生の記憶の中では、私は女性性の開放をしようと試みていましたが志半ばで死んでしまったんですよね。なので、その人(と言っても自分ですが)から引き継いだ大切な使命を全うするために今の仕事をしているんです。私が中学の時に「女のくせに生意気だ」といって男子生徒からいじめられた体験も、母を含めて身近な女性たちがジェンダーバイアスに悩む姿を目の当たりにしてきた経験も、全部「いかにして女性性を開放するか」を考えるための道しるべとなるものなのです。

 産婦人科医の仕事は、病院に勤務していてもできますが、私は自分のやりたい医療をやりたいように実践していきたいと思ったので開業という形をとりました。単に「病気」という状態だけを見て、薬で押さえるのではなく、1人の「女性」としてその人の背景まで見たり、根本的な原因にアプローチして「本来の輝き」が取り戻せるようにお手伝いしたりするには、今の形が一番良いと感じたからです。
 そしてもう一つ、自分が「仕事か出産か」の二者択一の人生から飛び出して、好きな仕事を好きなだけしながら妊娠・出産・育児もする、という人生を実践することで、「こんな生き方もあるんだよ」というメッセージが発信できたらいいなと思ったのです。仕事をしながら出産もするには、当直や急な呼び出しがなく、終業時間もきっちり調整できる、外来のみの予約診療という形がベストでした。自分にとって必要なことを必要な形で整えたら、今の状態に落ち着いたというわけです。

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16.12.21 風邪予防の基本のき

 この季節は、インフルエンザやノロウイルスなど「流行りもの」が増えてきますから、娘2人を保育園に通わせている私は常に感染症情報が気になるところではありますが・・・手洗いうがいもしないくせに、2人ともなぜか元気いっぱい。元気すぎて夜もなかなか寝てくれないので、私の睡眠時間は削られる一方です。

 かくいう私も、娘たちの元気に便乗して最近は風邪知らずですが、生活習慣的には決して「栄養満点・睡眠たっぷり」というわけではないのです。2人を入浴させていたら自分は浴槽に入る暇なんてありませんし、2人を食べさせながらだと自分は残り物をつまむ程度になってしまいますし、夜中に2人が交互に目を覚まして来たりすると、12時間おきの細切れ睡眠・・・子育て中のワンオペママたちは、きっと皆さん似たような状況だと思います。

 

 そんな悪条件下でも、健康を保つ秘訣がいくつかあるんですよ。一番重要なことは「風邪をひかないように気をつけなくちゃ」と思わないことです。この季節、風邪がはやり始めると、あいさつ代わりに「風邪に気を付けて」とか「風邪をひかないようにね」なんて言ってしまいがちですよね。あれ、実は逆効果です。なぜなら、脳は「否定型」を理解しないからです。

 子どもに「こぼしちゃだめよ」と言って水の入ったコップを渡すと、どこかのタイミングでたいていこぼしますよね。なぜなら、「こぼしちゃだめ」と言われた時点で子どもの脳には「水をこぼす」映像がインプットされるからです。


 「風邪をひかないように」も同様で、そう思ったり言われたりした時点で、脳には「風邪を引いた自分」がインプットされます。そして、脳は思い浮かべたことを忠実に再現しようとする機能が備わっているんです。「風邪をひかないように」と思ってマスクをしたり手洗いうがいをしたりするのも同じことです。あまり意味がないどころか、その行為を行うごとに「風邪をひいた自分」をインプットすることになります。

 風邪もほかの病気と同じで、「風邪をひきたい理由」があるからその状態になるわけです。わざわざ風邪をひく必要性がなかったら、「風邪」そのものを扱わないことです。


 ちなみに、「気合いで」風邪を治そうとするのも逆効果です。なぜなら、「気合いを入れる」=「それは難しいこと」だと脳に教えることになります。何かを行う時、「頑張る」「気合を入れる」「絶対にやると宣言する」といった行為は、いずれも「それは自分にとってハードルの高いこと」だとインプットすることになります。

 だって、息をするのに「気合い」を入れますか?「絶対に息をするぞ!」と宣言しますか?人は、自分にとって「難しいと思っていること」に向かい合う時に「気合を入れる」わけです。

 


 とは言え、風邪を予防するための「戦略」が全く不要なわけではありません。

 私も「体がちょっと休みたがってるかも~」と感じたら、一般的な風邪対策として次のようなことをやってます。



*アロマオイルで蒸気浴

 主にのどの症状に効果的です。ユーカリやラベンダーのアロマオイルを数滴浴室の床に落として、その上に熱いお湯をシャワーで勢いよく当てます。壁や浴槽などにもシャワーを当てて、浴室内をミストサウナ状態にしたら、ゆったりお湯につかりながら蒸気を深呼吸して吸い込みます。

 

*葛根湯倍量投与

 風邪のひき初めに効果的です。ちょっとのどがイガイガするかも、鼻がつまるかも、ぞくっとしたかも、といった風邪の初期症状が出てから24時間以内に葛根湯を通常の量の倍量いっぺんに飲みます。

 

*ビタミンCの定時投与

 風邪の予防又は悪化予防に効果的です。ビタミンCを高濃度に保つことがポイントですが、水溶性なので1回にたくさんとってもすぐに尿に出て行ってしまいます。ビタミンCのサプリメントを34時間ごとに6回以上繰り返し服用します。

 

 これらの「予防のための行為」を「風邪をひかないように」行うのではなく、「明日からもやりたいことが元気いっぱいできるように」行うわけです。毎日が「理想の自分の姿」で充実して過ごしていれば、きっと「風邪をひいている暇」なんてなくなりますよ。

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16.11.25 片頭痛の方向けチェックシート

 最近診療の中で活用することが増えてきたチェックシートですが、中にはこれでセルフチェックをするだけで隠れていた「病気を引き起こす背景」に気付かれて、次の診察の時には「何だかよく分からないけど調子よくなりました」とか「妊娠しました」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

 女性に多い片頭痛ですが、その「根っこにある背景」について最新情報をいただいたので、早速その内容を含めたチェックシートにしてみました。


 <片頭痛の方向けチェックシート>

 片頭痛の方は「リラックスしている時」ほど血管が拡張して頭痛が起きやすくなるため、「休みたいのに休めない」状況を自ら作り出してしまうケースが多く見受けられます。

 以下の項目で当てはまるものがないか、セルフチェックしてみてください。

   □「休んではいけない」と思っていた

   □「楽をしてはいけない」と思っていた

   □「幸せになってはいけない」「自分には幸せになる権利がない」と思っていた

   □人がさぼっていると何となくイライラしていた

   □手を抜いたり楽をしている人を見ると責めていた

   □何もせずにボーっとすることに罪悪感を感じていた

   □「幸せになりたい」「幸せにならなければいけない」と思っていた

   □「こうあるべき」という基準に自分を従わせようとしていた

   □「こうあるべき」という基準に他人を従わせようとしていた

   □意味のない正義感を振りかざすことがよくあった

   □母親があくせく働くタイプっだった

   □母親の人生を「幸せに満ちた人生」だと思っていなかった

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16.11.24 「色眼鏡」のかけ替え方

  私たちは起きた出来事を「自分の脳」というフィルターを通して見ています。よく、偏った見方をすることを「色眼鏡をかける」と言いますよね?実は、脳のフィルターを通すということは、常に何らかの「色眼鏡」をかけているようなものなのです。見る相手やシチュエーションによって、かけている眼鏡が異なったりします。
 もしあなたが、今「どうにかしたい」と思っている状況や人物がいるのであれば、まずはその状況や人物に対面している時に「あなたがかけている眼鏡」を取り換えてみることをお勧めします。

 具体的なやり方をお伝えしますね。
 まずは「どうにかしたい」と思っている状況を具体的に設定します。例えば、「子どもの勉強を見ている時」とか「○○さんと仕事をしている時」などです。そして、その時に思い浮かんでくる「印象」や「感情」を書き出します。
 子どもを見ながら「あ~この子はなんて物分かりが悪いんだろう」「もっと自主的にできないのかしら」など、「いつも○○なんだから~」と思ってしまうことがありますよね?それをすべて書き出していくのです。

 次に、その状況の時に自分がかけている「眼鏡」をイメージします。フレームの素材・色・大きさ・触った感じ・レンズの色や形など、できるだけ細部まで具体的に思い浮かべてください。飾り用のチェーンはあるのか、ラインストーンはついているのか、奇抜なデザインなのかシンプルなのか、など思いつく限り具体的にイメージするのがポイントです。

 次に、「どうにかしたい」と思っていた状況が「自分にとって理想の状況」になった時をイメージします。その時に思い浮かんでくる印象や感情を再度書き出しましょう。仕事の場面であれば「私が言う前にてきぱき仕事を済ませてくれている」「一度言ったことはしっかり守ってくれる」「お互いがフォローし合いながらスムーズに作業が進む」といった感じで、できるだけ具体的に挙げていきます。
 そうしたら、その状況の時にかけている「眼鏡」を先ほどと同じように細部までイメージします。

 最後に、最初に思い浮かべた眼鏡を外して、眼鏡ケースにしまって引き出しにしまってください。そして、後に思い浮かべた眼鏡をかけます。
 これでおしまいです。簡単でしょう?
 あなたはずっと「古い色眼鏡」で世界を見続けますか?それとも、「見たい世界を見る眼鏡」を手に入れますか?

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16.10.08 不要な正義感を捨てたら他人だけでなく自分にも優しくなれる

 今週は2人の娘が順番に病児保育のお世話になっているので、私的にはちょっとハードな毎日でした。 先週末から次女が口唇ヘルペスを再発して、熱まで出たんですよね。受診先では「お熱が下がったら登園していいですよ~」と言われたので、解熱して丸一日たってから登園させたんですが、保育園では「口の中のできものが完全に消えるまではダメです」と言われてしまい、その日は連れて帰るしかありませんでした。でも、病児保育の当日予約は入れず、夫も私も仕事が休めないので仕方なく私の診療に次女を同席させました。実家も遠く、スタッフにも余裕がないので私の膝の上に乗せて診療するしかなかったんですよね。

 診療の現場に子どもを連れて行くなんて、なんて非常識なんだ!という方もいらっしゃるでしょう。患者様の中にも、快く思わない方もいらっしゃると思います。こちらの事情を知らなければ、白い目で見る方の方が多いかもしれない状態だったと思います。
 でも、私の立場では、これが最大の「できること」だったんですよね。子育てをしてみて初めて、「本当はこうした方がいいと分かっていてもそれができない」という状況が多々発生しうることを実感しています。昔の私なら、その状況を「自分の正義」に当てはめて責めていたでしょう。でも、子どもたちに「その正義感は不要なもの!」と教わりました。

 例えば、電車の中で子どもが靴を履いたまま座席に上ってしまうのはよく見かける光景です。以前の私なら、「おとなしく座らせるか靴を脱がせるかすればいいのに」と、そばにいる母親を責めていたでしょう。でも、自分もその立場に立ってみて、2歳や3歳の子どもをおとなしく座らせるなんて無理だということも、お気に入りの靴を脱がせただけで大暴れのギャン泣きが始まることも理解しました。靴も脱がせられないし、座席に立ち上がることも止められません。持ち歩ているおしりふきで靴の底をきれいに拭いて、子どもの好きなようにさせるしかないわけです。
 子どもを持ってみて、このような状況の時、自分の服が汚れるのが嫌だったらそっとのそ場を離れたらいいし、そんなに気にならないのなら「お外が見えて楽しいわね」といった「受け入れ」の言葉かけをしたらいいのだということが分かりました。子育ては自分育てとは、本当によく言ったものです。

 子育ての中で、こういった「自分の基準に当てはめた正義感」がいかに不要なものであるか、そして、それを振りかざして他人を責めることが、結果として自分の首を絞めることになるのだということを知りました。
 逆に、「そんないらない正義感は脱ぎ捨てちゃえ~」っと「ジャッジ」をやめると、他人にだけでなく自分にも優しくなれるんですよね。不要な正義感で「こうすべきでしょ!」「こうするのが当たり前でしょ!」といつも人を責めている人は、同じくらい自分にダメだしをしてしまっているんです。
 あなたは、まだ「いらない正義感」を振りかざして自分を責め続けますか?それとも、いらないもをのさっさと手放して、人にも自分にも優しく生きていきたいですか?

 


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16.09.23 小林麻央さんの乳がんを引き起こしている背景は何?

  小林麻央さんのブログを拝見すると、なぜ彼女が乳がんになったのかがハッキリとわかる言語パターンや家族背景が多数読み取れます。
 患者様との問診時も、その方がどのような言語パターンを使っているのか、どのような「思い込み」をベースに日々を過ごしているのか、どのような「○○すべき」「○○であるべき」といった意味のないルールに縛られているのか、などを読み取りながらお話を伺います。そうすると、「なぜその方がその病気を作り出しているのか」が見えてくるのです。
 患者様ご自身に、「あなたは何のためにわざわざ病気をやっているのですか?」と伺っても「何のことですか?」と思われるでしょう。小林麻央さんも、「わざわざがんという状態に好んでなるわけないじゃないか」と思うのが一般的かもしれません。でも、人は絶対に「自分にメリットがないこと」はしないのです。
 
 小林麻央さんの乳がんの特徴は、お母様も乳がんになっていらっしゃること、ご本人も若くして発症していること、現在すでにかなり進行しているという点です。
 医学的には、近い親戚に乳がんの方がいらっしゃる場合、「遺伝的要素」を考慮して40歳未満でも乳がん検診を受けることをお勧めしています。実際は、体質や遺伝子が母娘で似るせいで乳がんが発症するのではなく、「乳がんを発生させている根本的背景」が似るために、親子で同じ病気になったり、姉妹で同じ病気になったりしているのです。

 がんではありませんが、多発性の筋腫がある患者様で、お母様もお姉様も叔母様も筋腫という方がいらっしゃいました。その方のお母様は離婚なさっていて、姉妹そろって母親が父親の悪口を言ったり、「男って○○なんだから」という愚痴をしょっちゅう聞かされていたそうです。そして、ご自身も離婚なさっていました。さらに、職場環境が「男性優位」な環境で、お母様と同じように「対男性」への怒りや不満をたくさんため込んでいらっしゃいました。
 この方の「家族歴」は、筋腫が発生しやすい背景をしっかり家族で共有して受け継いでしまっているために引き起こされているのがハッキリと分かります。

 おそらく、小林麻央さんの家族的背景と「嫁ぎ先」の特性、そして、ご自身が結婚した時にお母様の乳がんが発見されているという背景を総合的にみると、「あるもの」を増幅させた形で母娘間で受け継いでしまっている可能性が考えられます。もちろん、ご本人から直接お話を伺ったわけではありませんから、推測でしかありませんが、もしそうであればその「あるもの」を解消すればがんという表現をやめることは今の段階でも間に合うと思われます。

 もしあなたが、自分自身の不調や病気を「遺伝だから」「体質だから」と勘違いして改善をあきらめているとしたら、何もあきらめる必要はありません。
 改善方法は、今夜私の師匠が開催する無料のWebセミナーでも聞くことができます。
 視聴をご希望の方はこちらから登録をお済ませくださいませ。
    https://1lejend.com/c/nH1b/Td7b/GVxOo/


 


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16.09.01 あなたは「後部座席」に座っていませんか?

  台風が近づくと、めまいや頭痛を訴える患者様が増えます。これは、気圧の低下の影響を受けるからですが、なぜかめまいや頭痛って女性に多いんですよね。
 実は、めまいや「ふわふわする感じ」を訴える患者様には、ある共通した特徴があります。メニエール病などのめまいが中心の病気も含めて、めまいが出やすい時というのは、「あること」を自ら放棄してしまっていることが多いのです。

 

 少し話は変わりますが、あなたは車酔いしやすい方ですか? 
 例えば、ものすごいヘアピンカーブの山道を、「自分で運転して」走っても、それほど気持ち悪くはなりません。自分で道の方向を確認していますし、それに伴ってどちらに体が揺れるのかも把握しながら運転しますよね?ちょっと揺れが大きくなりそうだなと思ったら、ハンドルの切り方やスピードを「自分で」調整するわけですから、通常は運転席にいれば車酔いはしません。
 ところが、後部座席に座って外も見ずにカーブの連続に揺られていたらどうでしょうか?
普段車に酔わない人でも、気持ち悪くなってしまうかもしれません。これは、揺れの方向も把握せず、ハンドルの切り方やスピードも全部「運転する人」に任せてしまっているからです。

 

 実は、めまいやふわふわした感じが出やすい人は、この後部座席に座って車酔いしているのと同じ状態になっていることがしばしばあります。何の後部座席に座っているのかわかりますか?
 「自分の人生」という車の後部座席です。そう、自分の人生なのに「運転席」に座ってハンドルを握ることを放棄してしまっているんです。そして、別の人またはモノにハンドルを握らせておいて、運転があら過ぎるとか道が悪いといった文句を言っている状態です。
 
 女性医療に携わっていると、「なぜこの病気は女性に多いのだろう」と思うことがしばしばあります。めまいもその一つで、「自分でハンドルを握っていない」人が男性よりも女性に多いのだなと最近感じるわけです。
 患者様とお話ししていると、「彼氏に言われて妊娠は継続しないことにしました」「彼氏に言われてピルはやめようと思います」「夫に言われて仕事をやめようと思います」といったセリフにしばしば遭遇します。同じことをするにしても、「自らが選んで決めた」場合と「誰かに言われて決めた」場合とでは、結果は全く異なってくるのです。

 もしあなたが、めまいやふわふわした感じが出やすかったり、めまいのせいで起き上がれないことがあるようなら、誰に又は何に自分の人生のハンドルを明け渡してしまっているのか、ちょっと思い返してみるといいかもしれません。
 あなたの人生をコントロールするのは誰ですか?



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16.08.06 今のあなたにカウンセリングが必要なワケ

 以前各疾患別のチェックシートをご紹介しましたが、診療の中でも該当する方にこのチェックシートをつけていただいています。必要と思われる人ほどきちんと つけてくださらなかったり、チェックをつけたものをお持ちいただけなかったりするので、かなり有効な質問になっているのだなと実感しています。きちんと チェックしてしまうと、今の不調が改善してしまう可能性があるので、例えば内膜症がひどい方や更年期障害の強い方ほどつけようとなさらないんです。これ は、「人は基本的に変化を嫌う」という傾向があるからです。何らかのメリットがあるから今の「病気」を自ら作り出しているわけですから、それをあっさり止 められてしまっては困るわけです。もちろん、ご本人の顕在意識はそんなことは思っていません。早く「治りたい」と思っていらっしゃいます。でも、潜在意識 が変化に抵抗するからこそ、チェックシートをつけようとしないのです。
 実際、きちんとチェックをつけてお持ちいただいた方に、そのチェック項目 の意味をご説明したり、少し踏み込んで「背景にある意図」を引っ張り出してみたりすると、次回いらした時にすっかり症状がよくなっているというケースが何 例も見受けられるようになってきました。中には、チェックシートの項目についてほんの5分程度のカウンセリングを行っただけで、次にいらした時には妊娠が うまくいったというケースもあります。

 このチェックシートも含めて、クリニックで私やカウンセラーが行うカウンセリングは、トランス フォーメーショナルコーチという手法を用いたものです。一般的な「傾聴」を中心とするカウンセリングとは全く異なり、背景にある「根本的な原因」を明らか にして、ダイレクトに必要な変化を引き起こしていくカウンセリングです。なので、2~3回のカウンセリングでも、十分症状の改善につながります。
  診療の中で、カウンセリングを受けた方が早く改善するだろうなと思われる方には積極的にカウンセリングをお勧めしています。ご本人が、自分にはカウンセリ ングが必要だと自覚していらっしゃらないケースの方が多いので、必要性をご理解いただくのが難しいこともありますが、もっと気軽にカウンセリングを活用し ていただけたら、みんなあっさり自分らしい輝きを取り戻していけるのになと日々感じています。

 カウンセリングは、病気の人だけが受ける ものではありません。もちろん、更年期の症状がつらい、PMSを何とかしたい、妊娠したい、がんを治したいといった「病気を治したい」という方には非常に 有効です。検査をしても何も異常がないのに、様々な不調が続くという場合にも、カウンセリングの効果は大きいと言えます。
 でも、こういった何ら かの病気や不調がなくても、「より良い未来を作りたい」「もっと自分の力を発揮したい」といった、よりプラスを目指したい時にも非常に有効なのです。実 際、私自身も定期的にカウンセリングを受けています。定期的に健康診断を受けたり、メンテナンスをしたりするのと同じように、自分の潜在意識や脳をより上 手に使えるようにするには、カウンセリングをうまく活用するのが一番早いのです。

 今のあなたにカウンセリングは必要ですか?必要だとは感じませんか?
 もし、必要かどうかはよく分からないけれど、まずはどういったものなのかカウンセリングを体験してみたいという方は、30分の体験セッションも承っています。まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。
     お問い合わせ・ご予約はこちら 045-440-5577     info@vivalita.com 

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16.04.26 月経血カップの使い方

布ナプキンより衛生的で使いやすい、月経血カップの使い方を解説しています。

ナプキンでかぶれやすい人には特におすすめです。

使い捨てナプキンをやめると、環境にも優しいですしね。

https://youtu.be/ZYg2gFz2o9c

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16.02.20 病気を引き起こす背景と病気をやめるための3つのポイント

 この2日間、家に閉じこもっています。なぜなら、まさかのインフルエンザにかかってしまったからです。予約変更などでご迷惑をおかけしている患者様には、本当に申し訳ありません。
 月曜日に腰痛が悪化して、頭痛もあったので、「風邪ひいたかな?」と思っていたのですが、火曜日の夜から微熱が出て、その後熱が上がらず・・・インフルエンザにしては熱が低いのでまさかねと思いながらも、念のため診療に入る前に調べておこうと思って検査したらA型が陽性でした。すでに、解熱して関節の痛みなどの症状も消えているので、かなり軽い方なんだと思いますが、一応週末まで診療に出られず。非常勤の先生方とご予約の患者様にご迷惑をおかけすることになってしまいました。

 ちょうど、火曜日の夜に「病気をやめる・やめさせる研究会」で病気を引き起こす背景にあるものと、病気をやめるための3つのポイントを学んできたところでした。この3つのポイントについては、来月開催のワークショップで詳しくお伝えしようと考えていますが、ちょうどいい機会なので「なぜ私はインフルエンザという状態を引き起こしたのか」について考えてみました。

 インフルエンザになった原因を医学的に分析したら、過労と睡眠不足による免疫力の低下です。実はこの2週間、次女の結膜炎、長女の感染性胃腸炎、そして夫が次女の結膜炎をもらってしまったことにより、看病と家事の負担が倍増していまして、毎日合計3時間程度しか眠れない上に途中で起きる娘の相手をするといった状態が続いていました。
 物理的な負担が大きくなっていた、ということも病気を引き起こす原因にはなるのですが、最も大きな要因はその大変な状態を「強いられている」と感じていたことです。本当は、夫と負担を分担したいところなのに、夫も不調が続いているので頼ることができず、自分の健康管理が「できない」という気持ちになっていたんですね。実際は、睡眠時間を確保したり、体が冷えないようにしたりといった自己管理を自ら「怠った」わけです。インフルエンザになってみて、自分が受け身の状態から、自ら健康管理をする立場を取り戻すことができました。

 さらに、なぜ風邪程度ではなく「インフルエンザ」なのか・・・それは、私が少々の不調は我慢して頑張れてしまうからです。今回のインフルエンザも、休みたいような症状はほとんどなく、検査で陽性が出なければ仕事を休んだり家事をさぼったりはできなかったでしょう。
 インフルエンザなら、例え症状がなくても発症から5日間は休まなければいけません。体は元気な状態で自由な時間ができるという、非常にありがたい環境をプレゼントしてもらったのだと思います。でも本当は、「インフルエンザ」という表現をとらなくても、仕事の量を調整することで同じ状態を整えることは可能なんですよね。今回は、無理に無理を重ねようとする私に、体が強制終了ボタンを押してくれたのだと痛感しました。

 そして、病気をやめるために必要な重要なポイントの一つ「隠されたコミュニケーションを明らかにする」という点については、私のインフルエンザという表現は、夫に対する「私も疲れがたまってるの!少しは労わって!」というアピールであることに気付きました。
 これも、ただの風邪程度では夫に私の弱り具合が伝わらないので、インフルエンザという表現をわざわざ選んだのだと思います。さらに、子どもたちにうつさないために、保育園の送り迎えや子どもたちの相手を夫にお願いすることができるわけです。

 このように、病気を生み出す背景には、病気であることによるメリットが隠れていたり、病気を引き起こす原因を受け身でとらえているというパターンが隠れていたりします。
 病気を自分で生み出していることに気付くと、「自分でやめることもできる」ことに気付いてきます。病気をやめたいと思ったら、上記の3つのポイントをクリアにしていくとよいのです。病気をやめるための3つのポイントについては、今後のワークショップで具体的にお伝えしていきます。ワークショップの詳細は、後日お知らせしますので楽しみに待っていてくださいね。

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16.01.19 子育て応援ワークショップを開催します

 昨年からのマイテーマである「母親よ!胸をハレ!」。
 子育て中のお母さんを応援したくて企画した、子育て応援ワークショップを開催します。


 ~そうか!ただ「自分を幸せに」してあげればいいのか!~
  「親の幸せで子どもの心身の健康を取り戻すワークショップ」


 子育てが楽しめない
 子どもを愛してあげられている自信がない
 子どもの病気で悩んでいる・・・
 
 そんなあなたが「幸せな親」になるだけですべてがうまくいき始めるのです
 さあ、胸を張って幸せになってみましょう!

 私自身、2人の娘の子育ててとても悩んでいた時期がありました。
 日曜日に丸一日子どもたちと過ごしているとグッタリと疲れてしまい、まるで自分が「奴隷のようだ」と感じていたりしたのです。
 毎日の食事も、イライラしながら味も分からず食べ物をただ口に押し込んで丸呑みする状態・・・
 そんな毎日を「自分の力ではどうしようもない」と思って、うんざりしていました。
 そして何より辛かったのは、かわいいはずの子どもたちと一緒にいるのにそんな風に感じてしまうなんて、自分は子どもたちを愛せないのではないか、無条件に子どもを受け入れられないなんて「母親失格だ」と思い込んでいたことです。
 子どもを愛していないと勘違いしていた私が、自分の中にある愛情に気付けたのはあるワークを行ってからでした。
 
 今回のワークショップでは、私が目からウロコ体験をしたそのワークも行っていきます。
 まずは自分の中にある「愛」に気付いて、今の状況を見つめ直してみましょう。
 また、今の子どもの姿が、あなたのどのような意識の「鏡」となっているのか、そのカギとなる自分の中にある「隠れた意図」を探し出していきます。
 あなた自身が「幸せ」を感じられるようになることで、子どもとの関係や状況をよりよいものにしていきませんか?

  日時:2月17日(水) 11:00~12:30

  講師:清水なほみ(産婦人科医)
  主催:医療法人ビバリータ
  会場:ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ待合室
  対象:子育てに関して何らかの悩みがある方
  定員:10名(先着順)
  参加費:3000円(当日現金でお支払いください)
  お申込み・お問い合わせ先:info@vivalita.com

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15.11.23 妊娠したい方向けのメタファー

 この週末のシークレット・スライト・オブ・ランゲージの講座では、後半メタファーについて学びました。メタファーは、私が一番得意とするカウンセリング技法かもしれません。もともとタッチフォーヘルスを学ぶ中で、メタファーについて初めて知って、診療の中でもちょくちょく取り入れたりしていたんですよね。今回の講座では、メタファーの使い方をさらに細かく学んで応用範囲を広げていきました。
 練習の中で、いくつかメタファーを作っていったんですが、講師の先生からもほかの参加者の方からも、お褒めの言葉をいただいたメタファーができたので、せっかくなのでシェアさせてくださいませ。不妊症の方は、寝る前にこれを読むか、誰かに読んでもらうといいですよ。深い意味は考えなくていいので、ただそのままを読むだけでOKです。


 風水的に、赤ちゃんを授かりたいときにはベッドサイドにザクロを置くといいんだようです。
 ザクロって、赤い実がたくさん実るんですよね。
 実を食べたことあります?
 実より種がしっかりあって、食べるときは種を入れておく受け皿があった方がいいかもですね。
 種をまいてみたら、ザクロの実が実るかもしれませんよ。

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15.11.20 子どものことを愛しているのに一緒にいると苦痛なワケ

  以前の記事で、育児の大変さを苦痛に感じない人と、私のようにいくら笑顔を向けられても大変さが帳消しにはならないと感じる人がいると書きましたが、私自身「なぜ子どもたちと一緒にいるとこんなに苦痛なんだろう。自分は子どもを愛せないのだろうか」と悩んでいました。
 「あること」に気付くまでは、子どもと一緒にいる時間が苦痛=子どものことを愛していない、と勘違いしていたんですね。さらに、母親なのに子どもを愛せないなんてダメだ、と自分を責めていたこともあります。
 
 それが、あるセミナーで「価値観の洗い出し」のワークをした時に、はっと気づいたのです。「私は子どもを愛していないわけではない」ということに。
 そのセミナーは、子育てとは全く関係のない、女性のリーダーシップについてのセミナーでした。自分の価値観を客観視してみましょう、ということで、自分が「心地よい」と思うことは何か、「不快」に感じることは何かを表にしていきました。
 私が「心地よい」という項目に書き出したのはこんな内容です。「自由・1人・静けさ・整っている・スマート・スピーディー・クレバー・予定通り進む・コントロールできる」。
 一方、「不快」な項目に書き出したのはこんな内容です。「雑多・騒がしい・散らかっている・もたもたする・話が通じない・コントロールできない・不測のことが起きる・外部からの押しつけ・前に進まない」。
 自分でこれらを書き出しながら笑ってしまいました。
 もうお気づきでしょうか?「不快」の項目にある状況を毎日作り出してくれている存在、それが子どもたちだったのです。

 快か不快かというのは、価値観、もっと言えば「好み」の問題です。なぜそれが不快なのかと言われても、嫌いなものは嫌いだからどうしようもないのです。それを好きになろうと無理をする必要はありません。
 私が子どもたちと一緒に過ごして「不快」だと感じていたのは、子どもたちという存在そのものに対してではなく、子どもたちが産みだしている状況に対してだったんですね。だから、子どもたちという存在は愛しているのにも関わらず、一緒にいると苦しくなっていたのです。

 そのことに気付いて、「ああ、自分の中にもちゃんと愛情はある」と実感したら、同じ苦痛な状況になっても自分を責めなくてよくなりました。と同時に、起きている事象と子どもたちという存在を分けてとらえることができるようになったので、一時的に何か不快なことが展開されても、子どもたちの存在そのものに嫌気がさすということがなくなりました。
 さらに、そのセミナーで講師の方が「この状況でちゃんと子育てしているって、すごいことですよね」と言ってくださいました。それまで、「子育てに向ていない自分が子どもを育てていること」に対して何となく後ろめたさがあったのですが、その一言で全く逆だと感じるようになったのです。「子育てに向いていないのに子どもを育ててるなんてすごい!」と。

 子育てを苦痛だと感じた時は、何が苦痛なのかを細かく洗い出してみるといいかもしれません。自分が不快に思っていることは「子どもという存在」そのものではない、ということにきっと気づけると思います。

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15.10.29 妊娠したいのにできない本当の理由

  シークレット・スライト・オブ・ランゲージの視点で「病気」を見ると、病気も無意識のうちに本人が望んだ結果なのだということがよくわかります。
 病気の場合、その病気になる「メリット」が存在することが多いように感じています。実は、先々週末から1週間次女が体調不良で保育園をお休みしていたのですが、それを見ていた長女はずっと自分もお熱を出して保育園をお休みしたいと言っていました。そして、見事に(?)先週末からお熱を出してこの3日間保育園をお休みしています。長女にとっての病気になる「メリット」は、保育園をお休みできるし、お母さんは妹より自分を優先して優しくしてくれるし、ご飯を食べなくてもアイスクリームがもらえるし、いいことだらけなわけです。でも、頭痛と口内炎による痛みが辛いらしく、「明日にはお熱治る?」と言うので、「保育園休めるけど頭痛いのと、元気になって保育園行くのとどっちがいい?」と聞いたら、「元気になって保育園お休みするのがいい!!」とのこと・・・(笑)

 妊娠したいのになかなか妊娠しない場合や、不妊治療を行っているのに治療が思うように進まない場合も、同じことが言えます。
 不妊の場合、まず最初にチェックした方がいいのは「何のために妊娠したいと思っているのか」です。妊娠が「目標」ではなく「手段」になっていないかをしっかり見極める必要があります。例えば、「パートナーの心をつなぎとめたい」とか「親を喜ばせたい」とか「産んでないという劣等感を払しょくしたい」とか「妊娠できないかもという不安をなくしたい」とか「過去に産んであげられなかった罪悪感を消したい」といった、妊娠を何らかの手段にしようとしている場合、そもそもゴールの設定が「妊娠」ではないのでうまくいきません。
 私が長女の妊娠を目指し始めた時、実は末期がんの父親を看病しているところでした。「花嫁の父」という大役を終えた後、父の次の「楽しみ」を作りたいと思って、早く「孫が生まれるよ」と伝えたくて焦って妊娠を目指していたんですよね。でも、その時は全然卵が育たなくなって結局妊活をいったん中断せざるを得なくなりました。父が亡くなってちょうど1年後に、長女が誕生したのです。

 次にチェックした方がいいのが、「妊娠・出産によってもたらされるデメリット」です。女性は妊娠したら「今まで通りの生活」は続けられなくなることがあります。産後も、体調が十分に回復しなかったり、思うように職場に復帰できなかったり、育児のストレスにさらされたり、ちょっと考えただけでも多くのデメリットが挙げられてしまうのではないかと思います。特に、妊娠経験や出産経験がある方は、初めての方よりもそのデメリットを強く感じる可能性があります。最初の妊娠でつわりがひどくて辛い思いをしたとか、お産が大変でその後体調不良が続いたといったケースでは、「また同じことが繰り返されるのか」という恐怖が潜在的に残るからです。
 何にデメリットを感じているのかは、夫婦でシェアし合うということがとても重要になります。特に女性側の感じていることを、パートナーに知ってもらうだけでも、具体的な解決方法を2人で探してみたり、「理解してもらえた」という安心感がそのデメリットを薄めてくれる効果が期待できます。

 そして、もう1つ忘れてはいけないのが「妊娠・出産しないことによるメリット」のチェックです。不妊治療を続けている方の中に、よくよくお話を伺うと「私はそんなに子どもが好きではないんですけれど、夫がどうしても子どもがほしいというので」という方もいらっしゃいます。この場合、「不妊治療までしたけど妊娠できなかったの」という結果を提示することで、「本当は子どもは欲しくないの」と言わなくて済むわけです。
 また、人工授精を繰り返している方で、「夫とのセックスが嫌」という方もいらっしゃいました。人工授精だと、セックスしなくても妊娠は目指せるんですよね。治療中であることが、セックスを断る口実にもできます。もし私が、この方を今担当していたら、「妊娠中や産後は医師から堂々と『セックス禁止』って言ってもらえますよ」とささやくかもしれません。
 
 妊娠できない本当の理由を探すポイントは、他にもいくつかあるのですが、まずは重要な3つのポイントを挙げてみました。
 もし、自分ではうまく原因が探し出せない、または原因は分かったけどどうしたらいいのか分からない、という場合は健康サロン(http://www.vivalita.com/salon/healthcare.html)でカウンセリングも承っていますので、お気軽にご相談ください。ご予約・お問い合わせはメール(info@vivalita.com)でお願いいたします。

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15.10.28 自分の「人生のハンドル」は自分で握る

  昨日のブログの中で「他者原因」と「自分原因」について書きましたが、実は以前違うセミナーでも同じような内容のお話を聞いていたんですよね。それは、女性のリーダーシップについてのセミナーでしたが、最初に「人生におけるリーダーシップとは」というお話しの中で、自分の人生に対する姿勢には2種類あって「リーダー」になるか「被害者」になるかのどちらかなのだということをお話しされていました。
 「リーダー」の立場に立つというのがすなわち「自分原因」で物事を見るということです。人生の主役は「自分」であり、自分から出来事に対して働きかけていきます。一方、「被害者」の立場に立つと「他者原因」で物事を見ることになります。主役が自分以外の出来事や他人になってしまい、起きた出来事や現状に不満を言うだけで自分からは何も働きかけない状態です。

 「リーダー」よりも「被害者」の立場に立っている方が自分の人生に対して責任をとらなくて済みます。「未来行の車」のハンドルを他人や病気やお金に握ってもらっている状態です。自分の行きたい方向と違う方向に行ってしまったら、そのハンドルを握っているものや人に対して、ただ文句を言えばいいわけです。でも、ずっと行きたい方向にはいけないままになります。
 「リーダー」の立場に立つということは、未来行の車のハンドルをしっかり自分で握るということです。そして、目的地はどこなのか、そこにたどり着くためのルートはどのようなものがあるのか、ルートを間違えないようにするための「目印」はどこにあるのか、どのくらいの時間をかけて目的地に行けるのか、などを全部自分で考えて自分で舵取りをするのです。「被害者」の立場に立つよりも、自分の人生に責任を持つ必要がありますから、ある意味腹をくくる必要があります。でも、「自分の人生」を取り戻すためには、自分でハンドルを握るしかないのです。

 私が長女の妊娠のタイミングを考えた時、どうやっても開業の時期と重なってしまうことが予測されました。開業を延期することもできますが、いつ妊娠が成立するかわからない状態でそれをやってしまうと、ズルズルと先延ばしになってしまう可能性があります。一方、妊娠を先延ばしにすると、年齢的に妊娠しにくくなるリスクがありました。
 なので、私は妊娠と開業の両方を同時進行すると決めたのです。一般常識からしたら「ありえない」選択なのかもしれません。でも、私は医師としての自分も女性としての自分も両方尊重したかったんですよね。
 開業して半年後に出産を控えるというのは、1人院長で診療している状態ではたくさんの「問題」が発生します。予定日が近づいてもなかなか非常勤の先生が決まらなかった時、私は「最悪の場合入院期間中は患者さんに『ごめんなさい』と言って病院をしめればいいんだ。その間売り上げが落ちた分は後から取り戻せばいいんだ。それ以上の悪いことは起こりえない」と腹をくくりました。そうしたら、奇跡的に非常勤の先生が見つかり、出産の8時間前まで働いて、病院について1時間半でスルッと産まれ、超安産だったため退院の翌日から診療に復帰することができました。全部「何があっても自分で責任をとる」と決めたからこそ起きた「結果オーライ」だったのだと思います。

 もし今、「この〇〇さえなければ自分の人生うまくいくのに」と思っている人がいたら、それはその〇〇に自分の人生のハンドルを握らせているということです。今すぐ運転席を交代しましょう。運転の仕方が分からなかったり、目的地が分からなかったりするかもしれません。でもまず最初に必要なことは、しっかり自分でハンドルを握ってみることなのです。

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15.10.26 子育ての大変さをコントロールしてみる

  この週末は、シークレット・スライト・オブ・ランゲージの3~4回目を受講してきました。 
 隔週で土日を確保するのは、ミュージカルの練習に通っていた時と同じように色々「段取り」が必要だったりするんですが、それでも受ける価値が大いにあると感じたセミナーなんですよね。

 今回からは、ペアを組んで具体的なセッションの練習をし、それをビデオに撮ってみんなで見ながら「ここでこんな介入ができたよね」「この内容をもっと掘り下げた方がいいよね」といったフィードバックをしていきます。
 ペアで練習していくわけですが、今自分が抱えている悩みをカウンセリングしてもらうようなものなので、勉強しながら自分もクライアントとして治療していただいているような感じです。
 
 昨日の練習で私が取り上げたテーマが「人間らしく食事をしたい」というものでした。
 冒頭で私が「人間らしく」といった時点で講師の先生から突っ込みが・・・「人間らしく食事をしたい」ということは、すなわち「人間らしくない食事を強いられている」つまり、自分のコントロールのできないところで強制的にその状態を「押し付けられている」という信じ込みがあるわけです。食事に限らず、子育てにおいて私は「自分でコントロールできない」ということにストレスを感じていました。そして、自分の「望まない生活」を強いられていると感じていたんです。それを象徴する言葉が、子供たちと丸一に過ごした時の「奴隷生活」です。

 この「自分ではどうしようもない」という受け身の姿勢を専門的に分析すると「他者原因」で「反映分析型」といいます。要するに、困った状況を作り出している原因を「自分以外(私の場合は子供たちや夫)」に見出したり、困った状況に対して「自分から働きかけることができない」と判断している状態です。
 そのことを指摘されたとき、正直「なんでだろう?」とかなり違和感を感じました。なぜなら、育児に関わるとき以外は私はどちらかというと原因を自分に見出して、自己責任としてその問題に対応したり、どうすれば解決できるかに焦点を当てて自分が主体的に働きかけることができるからです。でも、育児にかかわる部分だけ、「私の力が及ばない」という信じ込みが必要だったんですね。

 なぜ、育児に関して「自分原因」にすることに抵抗があったのか、それは「自分原因」にすると「育児の大変さを周りに理解してもらえないままになる」というデメリットがあったからです。育児が大変だと感じるのは「私の問題」で、本当は育児なんて「全然大変じゃないんだよ」ということになると、ものすご~く不都合があったのです。
 ちょうど、育児の大変さを訴えたら「好きで生んだんでしょ?」と言われて追いつめられるのと似た心情だと思います。子供がほしいと思って自分が望んで生んだ、ということは間違いありませ。でも、「今の生活を望んだわけではない」ということが理解されないから、「好きで生んだんでしょ」と言われるとショックを受けるわけです。

 育児は大変さがあるのが当たり前なんです。それをどの程度「苦痛だ」と感じるかに個人差が大きくて、あまり苦痛でないと感じる人は「大変さもあるけど楽しい」と言いますし、苦痛が大きいと感じる人は「子供の笑顔で帳消しになんかならない」と言うわけです。ちなみに私は後者です。なぜ後者になるのかは、またの機会にお話ししましょうか。
 じゃあ、なぜ私が育児の大変さを「わかってほしい」と感じていたのか、それは私がどれだけ育児を頑張ってるのかを認めてほしいという気持ちが背景にあったのだと思います。夫に「わかってほしい」と思っていたのと同じように、周りに「わかってほしい」と思うのは、私が自分で自分をほめてあげられていなかったからなんですね。
 そのことに気付いて、私ってこんなに子供のこと思ってるじゃない。子供のためにも頑張ってるじゃない。もう、十分だよと思ったら、涙が止まらなくなりました。その状態で冷蔵庫の前で泣き崩れていたら、次女が「だいじょ~ぶ?」と言いながら頭をなでに来てくれました。次女は私に似てとても勘が鋭いのです。

 食事の時間が、2人の娘の相手で戦争状態なのは変わりません。でも、それを「人間らしくない食事」ではなく「3年限定の実に母親らしい食事」に書き換えてみました。ついでに、イラッときたり無力感に襲われたときには、とにかくまず「ま、いっか」とつぶやくようにしてみたんです。
 たったそれだけですが、数日前までの「ずっと怒りの感情を抱えながら食べ物をただ口に押し込む」という状態から、「自分が食べたいものを「食べる」」という状態に変わりました。
 さらに、土曜日の講座からダッシュで保育園にお迎えに行っている途中で「お熱です」の電話を受けて、猛ダッシュで保育園に駆け付け、食べられないであろう長女のためにアイスクリームなどを調達して、まだ回復しきっていないために自宅でお留守番していた次女を夫から受け取り、次女抱っこ&長女おんぶの状態で仕事に行く夫を見送り、「ごめん、何も準備できなかった」の一言で済まされた夕食の支度を次女の腹具合と長女の「頭痛い~」の訴えを気にしながら大急ぎで済ませ、とりあえず次女を食べさせて、長女を清拭して寝かせ、次女をお風呂に入れてしばらく2人の時間を確保し、長女を起こさないように次女を寝かせつけ、翌日不在の「下準備」をし・・・という状況で「ま、いっか」を呟いてみました。普通なら「何で私1人でこんなにやらなきゃいけないのよ~」となるんでしょうが、「ま、こういう日もあるよね」で済まされたので不思議です。

 以前、「子育ては『楽しもう』としなくていい」という記事を書いた時、ものすごく共感しましたという感想を多数いただいたのですが、「楽しもう」とするってことは育児が「楽しくない」という前提があるんですよね。だから、育児は楽しもうとしなくていいんです。
 育児は大変なんだって、そういうものなのだと思っていいのです。その「大変さ」を自分にとってどのくらい負担になるものとしてランク付けするか、「ま、いっか」程度にランク付けするか、それが「自分次第」ということなのだと今回のセッションで発見しました。

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15.10.22 子どもの問題は「親の意識の鏡」

  先日、発達障害や情緒障害のお子さんをもつ親向けのセミナーを受けてきました。私自身は「親」としてではなく、カウンセラーとしてこの分野も薬を使わずに治療を行っていきたいと思い、勉強のために受講したのですが、カウンセラーとしてよりも一人の母親として大変勉強になりました。
 セミナーの内容の詳細はご紹介できないのですが、結論だけお伝えすると、発達障害に限らず子どもの問題行動や病気は「親の意識の鏡」であるということです。このようにお伝えすると、お子さんの何らかの問題で悩んでいる方は、「何でもかんでも親が悪いって言うの?」「すでにこの子のことでこんなに悩んだり苦しんだりしているのにさらに追い打ちをかけるような責め方をしないで」と思われるかもしれません。私自身も、長女が喘息の疑いと診断された時、真っ先に自分を責めました。喘息は母親の過干渉が原因となりうることを知っていたからです。そして、代替医療のセミナーに参加した時に「喘息は母親がうるさすぎるとなるのよ」と言われて大打撃を受けましたから。実際は、長女の症状の原因は私ではなく、もっと医学の手が届かないものが原因となっていたので、それを解消したらすっかり症状はでなくなりました。

 子どもの問題が親の意識の鏡=親が悪いと責めているわけではありません。なので安心してください。
 ただ、子どもの症状や行動を「子どもだけ」を見て解決しようとしても難しいということに気づかなければ、例え今出ている症状が治まったとしてもまた新たな問題が出てくるのです。逆に言えば、親の意識さえ変えれば、子どもはよくなるということですから、「親に非があるのだ」と受け止めるのではなく、「解決のカギは自分が握っている」と捉えていただけたらなと思います。

 私自身は、1年くらい前から「上の子かわいくない症候群」で悩んでいました。スピリチュアルなセッションを受けたり、子育てアドバイスの本を読んだり、自分に笑顔を取り戻すために大好きなミュージカルの舞台に立ったりしましたが、長女に対する私の気持ちは変わらず、また長女の問題行動はどんどんエスカレートしているように見受けられました。
 特にここ数週間は、本気で長女の今後の育て方について専門家の意見を求めた方がいいのではないかと思っていたくらいなのですが・・・何があったかといいますと、6月から習い始めたバレエ教室を一時お休みしなければいけなくなったんです。表向きは「発表会までの間通常のレッスンをほとんどしなくなるのでいったん休止しませんか?(娘は発表会に申し込んでいません)」と言われたのですが、娘のあまりのお行儀の悪さに先生もお手上げ状態になったのだと思われます。1時間のレッスンのうち、ちゃんと踊るのは15分程度で、後は走り回ったり私に泣きついたリバーで鉄棒ごっこをしたり・・・やりたい放題なわけです。先生や私が注意しても聞かず、「そんなに嫌ならバレエ止めて帰ろう」と言うと「やるの~」と言ってごねるという始末。私も、さすがに申し訳なくなって、やめることを提案しようかと悩んでいた矢先の先生からのお話しでした。

 レッスンのたびに娘に「バレエ続ける?」と聞いていたのですが、いつも「やる!」と答えていたんですよね。4歳の子の言うことなのでどこまで鵜呑みにしてよいのかわかりませんが、少なくとも本人がやると言っている間は続けさせようと思っていました。でもその日は、あっさり「もうやめる」と言うので、そのままひとまずお休みすることにしたんです。
 先生の方からこういったことを提案されたことは、親として少なからずショックで、そのせいでしばらく悶々としていました。なぜこんなに自分がモヤモヤするのかを色々考えてみたら、「自分からやると言い出したことを継続できなかった」「教室から問題児扱いされた」「今後小学校に上がってもきっと度々先生から呼び出されるような子になるだろう」といった思いが湧き上がってきました。娘が例え教室をウロウロして注意されようが、学校に行かないと言ってごねようが、すべて受け入れて好きにさせようと思っていましたが、いざそうなるとやっぱり自分の中にある「こうすべき」「こうあるべき」という規範意識が対抗しようとするのだなと感じたのです。

 結局、バレエ教室をお休みすることにして、代わりに同じ時間帯に保育園でやっている体操教室を受けさせてみたら、なんと1時間の教室をほぼきちんと受けて先生のいうことも聞いて、おまけに周りの男の子たちに負けない運動神経を発揮していました。バレエは本人が言っているほど好きではなかったんだな、と気づいたわけですが、お休みすると決めた後も毎週のように「またバレエに行きたい」と本人は言うのです。私も4歳の時にバレエの魅力にはまって、5歳から習い始めたのでわかりますが、好きだったらあんなレッスン態度にはなりません。娘の「バレエをやりたい」の背景にある本当の意図は何なのか探ってみたら「早くお迎えに来てほしい」でした。
 バレエ教室に行くために、いつもは18時お迎えのところを15時にお迎えに行っていたんですよね。しかも、長女だけ早くお迎えで次女はバレエ教室が終わるまで保育園です。長女はその「早お迎え」が欲しかったんだと思います。

 バレエ教室の件は、長女の問題行動のごく一部なわけですが、こういった行動を長女がとる原因を「私の中に」探してみたところ、1つは自分の中にある「規範意識」を長女が壊してくれているのだということに気づきました。そして、もう1つ大きな原因がありました。それは、私自身が長女に「問題児」になってほしいと無意識のうちに想っていたのです。
 もちろん潜在意識でですから、私が顕在意識で長女を問題児扱いしているわけではありません。でも、潜在意識は長女に問題を起こしてほしいと願っていたのです。だから、その願いは次々に叶えられていたんですね。

 なぜ私が長女を「問題児扱い」したがっていたのか・・・それは、夫へのメッセージでした。
 一般的に、子どもを病気にしたり問題児にしたりする母親の意識の背景として、「手のかかる子にすることで自分の『母親としての役割』をより強めたい」「自分が『母親として』必要とされる状況を生みだしたい」という意識が働くことが多いのですが、私自身は娘に必要とされなくてもすでにやりたいことがしっかりあって自分の存在意義も娘とは切り離されているので、自分の価値証明と娘の存在はリンクしません。なので、このケースには当てはまりません。
 私の場合は、長女が問題行動を起こせば、少しは夫が長女の育児の大変さを分かってくれるだろうと思っていたのです。なぜそんなアピールが必要になったのか、それは、夫の口癖が「彩ちゃんは本当に手のかからない育てやすい子だね」だったからです。1時間おきの夜泣きで憔悴しきっていたことや、ミルク拒否のために働きながら完全母乳で頑張るしかなかったことや、離乳食をほとんど食べてくれずに苦労したことなどは夫からは見えておらず、「私がどれだけ大変な思いをしてきたかあんたはちっともわかってないでしょ~!」ということが言いたかったわけです。育児の「いいとこどり」をして、いつものんきに娘たちをただただ「かわいいね~」と言っている夫のことがうらやましくもあり、腹立たしくもあったんですね。
 今の状態で長女が問題を起こせば、さすがに夫にも「見える」形となるので、私は一生懸命長女を問題児に仕立て上げようとしていたようです。

 私の中の「原因」が分かれば、対処法は簡単です。長女が問題児になる必要がなくなればよいわけですから、夫に私の感じていることを伝えればよいわけです。ついでに、夫に私の苦労を「認めて欲しい」と思ってしまうのは、私が自分で自分がやってきたことを認めたり褒めたりしてあげていないせいなので、自分で自分をしっかり褒めました。
 他人から褒めて欲しいと思っている時は、自分が自分を認めてあげていないことが多いんです。内側からの「承認」がないから、外野からそれを欲しがってしまうんですね。自分で自分をしっかり褒めたあげたら、夫が私の苦労を知ろうが知るまいが、それはどうでもよくなってきました。縁の下の力持ちのおかげでニコニコしていられるあなたは幸せモンだわね~、と思えるようになるわけです。まあ、それでも、この一連の関連性は一度は話しておきたいんですけれどね。

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15.10.08 どのように健康を目指すかは「自分」で決めること

 がんの治療法や予防法について様々な意見を見るにつけ、極端な自然療法派の方の発信に何とも言えない違和感を感じていました。その違和感をクリアにしてくれる、とてもスマートでまとまった記事があったのでご紹介させてくださいませ。
 
 「私からのお願い

 私は西洋医学を学んだ医者ですが、自然療法を選択したいという方がいらしたらその選択をサポートしますし、「薬」以外の方法で治療したいと言われたら自分自身が試してこれならお勧めできるという代替医療をご紹介することもあります。でも、自然療法を「推奨」しているわけではありません。西洋医学を「否定」しているわけでもありません。
 私にとって、抗がん剤と金の延べ棒のどちらが優れているのかということは重要ではないのです。もちろん、明らかにまがい物で、人の弱みに付け込んだような代替医療もどきがあったら、はっきりとそれはやめるようにお伝えしますが。基本的に、何かを否定している限り病気を作り出す根源はなくならないと感じています。
 私が大切にしているのは、目の前にいらっしゃる患者様にご本人にとっての「ベスト」は何かのかを一緒に考えるということです。一般の方の知識だけでは何が「ベスト」なのかよくわからない、という場合に標準的な治療やご本人を拝見しての印象をふまえて「こうしたらいかがですか?」とご提案します。
 様々な代替医療を学んだり自分で試したり(自分の体で実験しています・・・)しているのは、いらっしゃる方にとって何が「ベスト」なのかがふたを開けてみなければわからないからです。できるだけ提案できる手持ちのカードが多い方が対応できるから、漢方もアロマもキネシオロジーもカウンセリングも学ぶのです。

 自分にとって良いと思われるものが他の人にとっても同じ効果が得られるとは限りません。なので、標準的治療以外の方法を選択した人や、検診は受けない・ワクチンは受けないという選択をした人がそれを体験談として語ることはよくても、その選択を他の人に押し付けてはいけないのです。
 これは、自宅分娩をした人が他の人にそれを勧めてはいけないのと同じです。私は自宅分娩をした人に「何でそんな危険なことをしたんだ!」なんてことは言いません。「素敵な体験ができてよかったですね」といいます。無事に産まれた後ですから。でも、自分自身はどんなに勧められても自宅分娩は選択しません。

 薬に使い方や治療法の選択や予防の方法も、人によって何が必要なのか、何が害なのかは異なります。抗がん剤だって、それが命をつないでくれることもあれば、命を縮めることもあります。一概に、すべての化学療法が「毒」だとは言えないのです。
 先日の記事にも書きましたが、手術をしないという選択をした人が手術をするという選択をした人に対して言及してはいけないのです。特に、それを医療関係者の方が気を使って発信することは避けるべきだと感じています。
 
 がんもその他の病気も、きちんと生活や食事を改善して、予防に努めていれば「検診なんて受けなくても大丈夫」といえるのかもしれません。でも、「病気にならない生活&思想」ができている人は、とてもとても少ないと感じています。
 私自身も、どうすればいいのかは分かっていてもそれが実践できないことは多々あります。例えば、40度のお湯で30分以上しっかり温まった方が健康のためにはよい、と言われてもお湯につかってわずか3分で娘が起きてきて慌てて添い寝に戻ってやらないといけないことだってあるわけです。自分の免疫力を高めれば、ワクチンなんて必要ないと、と言われるかもしれませんが、妊娠中も授乳中も自分で自分の体が守り切れないほどの状態になるわけです。

 どのような治療を選択するのか、どのような予防法を選択するのかは、結局「どのように生きたいのか」につながると思います。
 川島なお美さんのように、積極的な治療を選択せずに生きている時間は短くなっても最後まで「女優」でいる、というのも素敵な生き方だと思います。逆に、一日でも長く生きられるように受けられる治療はしっかり受けるというのも、勇気ある選択だと思います。
 もし私が独り身だったら、もしかしたら積極的な治療は行わないかもしれません。でも、2人の娘がいる今の状態だと、どんなことをしてでも娘たちが大きくなるまでは生きていようとするでしょう。できるだけ入院は避けながら、通院で受けられる治療を選択して、代替医療でそのダメージを緩和するという形をとるかもしれません。

 どのような治療法も予防法も、それを否定するということは、その選択をしている人の「生き方」を否定することになります。だから、私は、そういった発信に対して常に違和感を感じてしまうのです。
 どうか、どのような選択をした人も自分の「健康に戻る力」を信じて、自分の選択を受け入れて欲しいなと思います。
 

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15.10.03 マンモグラフィーで乳がんのリスクは上がるのか?

 以前からマンモグラフィーの被ばく線量に関してはご質問を頂くこともありましたが、最近やたらと「マンモグラフィーによる被ばくが乳がんの原因になる」といった記事が目につくようになってきました。
 私自身は婦人科の専門ですから、婦人科の検診として何の検診がどの程度有効であるかは、医学的知識としても、そしていらっしゃる患者様を拝見して感じることからも、確信をもってご説明できます。
 マンモグラフィーに関しては乳腺外科の専門になりますので、私自身がマンモグラフィーの検査を行ったりその結果をご説明することはありません。なので、マンモグラフィーの被ばく線量については、一般的な医学的考察からそのリスクを考えることしかできませんが、結論から言うとマンモグラフィーの被ばく線量はがんの原因になるほど高いものではありません。

 マンモグラフィーの有効性とリスクについてはこちらの記事http://www.jbcsftguideline.jp/category/cq/index/cqid/500001がよくまとまっていますので、こ難しい説明や「エビデンス」がお好きな方は、この解説を参考にしていただくとよいと思います。
 マンモグラフィーの被ばく線量が他のレントゲン検査に比べて高いように思われているようですが、実際は胸のレントゲン検査による被ばく線量をさほど変わりません。なぜ被ばく線量が下げられるのかというと、マンモグラフィーでは強く乳房を圧迫することによって、できるだけ乳腺を薄くして低い線量で済むようにしているからです。

 実際、マンモグラフィーによる被ばく線量がどのくらいかを数値に表すと、実効線量が0.05~0.15mSvになります。人が普通に日常生活を送っていても、自然界からある程度の放射線を浴びますが、それが年間約2.4mSvなのです。つまり、例え1年間に10回マンモグラフィーをとっても、自然に浴びる放射線量より少ないということです。ちなみに、飛行機に乗ると被ばく線量は上がるのですが、東京~サンフランシスコを飛行機で移動した場合の自然被ばく線量は約0.038mSvと言われています。もし、マンモグラフィーで乳がんになるのだとしたら、国際線の客室乗務員の方の乳がんリスクはどうなるでしょう?

 ではマンモグラフィーは全く乳がんのリスクにならないのかというと、リスクが「ゼロ」とは言えません。それは、被爆による「確定的影響」と「確率的影響」というものがあるからです。確定的影響は、ある一定の線量を超えるとがんのリスクが高くなりますよ、というものです。これは組織(臓器)によってどのくらいの線量を超えると危険なのかが決まっていまして、マンモグラフィーの場合、例え毎年マンモグラフィーをとっても乳腺の「ここが危険」というラインは超えません。つまり確定的影響はないと言えます。
 一方、確率的影響はどのレベルでリスクが上がるかといった線引きがありません。もしかしたら、たった1回のマンモグラフィーが乳がんを発生しさせてしまうかもしれないというものです。この確率は「ゼロではない」としか言いようがありません。例えば、乳がんになりやすい遺伝子を持った肥満で乳製品が大好きで妊娠・出産経験がない女性がマンモグラフィーを受けた後に乳がんを発症した場合、もしかしたらマンモグラフィーのせいで乳がんができたのかもしれないけれどその他のリスク要因もあるから断言はできない、ということになります。

 では、全員がマンモグラフィーを受けた方がいいのかというとそうではありません。少なくとも、30歳以下の人はマンモグラフィーを受けるメリットがそれほど高くはない又はデメリットが上回る可能性があるので、乳がん検診を受ける場合は超音波検査を受けた方がよいといえます。30代前半についても、マンモグラフィーより超音波検査の方がよいでしょう。
 逆に40歳以上の方については、マンモグラフィーによる検診が有効といえます。ただし、乳腺の密度が高い方はマンモグラフィーだけでは見落としのリスクがありますので、超音波検査との併用検診が勧められます。マンモグラフィーと超音波検査は、お互いの「発見しにくい異常」を補い合える特性がありますので、一緒に受けることで精度は上がります。

 検診を受けるデメリットの1つとして、過剰に異常をひっかけてしまうというものがあります。確かに、検診で「もしかしたら乳がんかもしれないから精密検査を受けて下さい」と言われて、細胞診などの詳しい検査を受けたらなんでもなかった、というケースはしばしば見受けられます。
 検診は、できるだけ見落とさないように小さな異常も「疑いあり」に入れるため、このようなことが起こりうるのです。本当に乳がんの人だけをピックアップするように異常と判定する境界線を下げると、見落としが増えるということになります。検診の目的を考えると、ある程度過剰に異常が出てしまうのはやむを得ない部分があります。
 毎年検診を受けていれば、前の検査結果との比較ができますから、この過剰に異常を指摘されるということが少なくはなってきます。
 
 乳がん検診も子宮がん検診も、受けるデメリットより受けないデメリットが大きいことは、とても進行したがんを拝見するたびに痛感します。検診は、適切な方法で受ければやはり有効性の方が高いのです。
 ただし、検診を受けるよりもっと大切なことがあります。それは、「がんにならない習慣」を身に着けることです。がんになる人は、必ずその原因となる行動・食生活・思考のパターンがあります。それを変えずして、がんを恐れて不安な中で検診を受けても、がんを防ぐことはできないのです。

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15.10.01 がんは手術しなくても消えるのか?

 ここのところ、川島なお美さんと北斗晶さんの報道を受けてがんについての話題がネットでも多く見受けられます。中には、「がんは切ってはいけない」「抗がん剤は毒でしかない」「体を温めればがんは治る」といった極論も多く、医者の中では比較的自然療法派の私でさえ、「それは違うでしょう」といいたくなる記事も多く目につきます。
 まず最初に言っておきたいのは、西洋医学的に「手術・化学療法・放射線療法」ががんの3大療法であることは基本中の基本で、これらの治療を今現在受けている方が、ネット上の自然療法派の方の意見を見てご自身が選択なさった治療法に対して否定的な考えを持つことだけはしないでいただきたい、ということです。不安な気持ちで治療を受ければ、治療効果も下がってしまいます。

 極論の中には、病院が儲けるために必要ない人にまで抗がん剤を使っている、という記事もありますが、高いお薬を使ったからと言って病院が儲かるわけではありません。お薬の値段は保険点数で決まっていますから、患者様の負担が大きい薬は仕入れ値も高いのです。
 もちろん、世の中には良心的な医師ばかりではないことは分かっていますし、自分でも「もうこの医師にはかかりたくない」という医師に遭遇したこともありますから、医師が全員絶対に患者様のためだけを思って患者様にとってのベストを考えて治療計画を立てているとは言い切れないかもしれません。でも、多くの医師は少なくとも「スタンダードな治療」を提案しているはずです。各病気には、基本的な治療方針について「ガイドライン」というものがありますから、通常はそれにのっとって治療を行っていくのです。本当は必要ないかもしれない治療が行われている可能性については、また別の機会にお話しできたらと思います。

 がんが見つかったら、まず最初に手術を勧められることがほとんどです。これは、がんだと思われる部分が本当に「がん」なのかを確定する方法は、唯一その部分を切り取ってきて顕微鏡で組織を見てみることだからです。手術をしなくても、がんかどうかの確定まではできるケースもあります。例えば、子宮頸がんは子宮の出口にできるがんなので、お腹をあけなくても膣の方から病気がある部分を切り取ることができます。通常は「ここが一番怪しい」という部分を少しだけ切り取る「組織診」で、がんなのかどうかを診断することができます。一方、卵巣がんは腫れている卵巣そのものをとるまではそれが「がん」なのかおそらくがんの手前の「境界悪性」なのか「がんに見えたけど良性」なのかを判別することはできません。
 手術を行う目的は、がんの種類と進行具合によって多少異なりますが、多くの場合は、例え術前に「がん」だと確定できても、それがどの範囲まで広がっているのか、どういう特性を持った組織なのかを見るために、そして、できれば悪い部分を全部取り除いてしまうために行うのです。

 がんは手術なんてしなくても消えるものだ、という意見もあるかと思います。これに対して私の個人的な意見は、「消える人もいれば消せない人もいる」ということです。がんの原因となる悪習慣をすべて改め、思考も改善し、なぜこのタイミングでがんになったのかをきちんと理解できた人は、もしかしたら手術をしなくてもがんが消えてくれるかもしれません。でも、それができる人はごくわずかだと感じています。例え生活習慣は変えられても、思考のパターンがそのままだったり、がんになることで学ぶべきことが受け取り切れないケースが多いように見受けられるのです。そのような人が、がんを「切らずに治す」とがんばって手術で切り取りきれるレベルだったものをむやみに進行させてしまうことはとても危険だと思います。
 時々、「子宮頸がんのステージ3が様子を見ているうちに消えた」という体験談が出てきます。問診でそのように書いてくださる方もいらっしゃいます。よくよくお話を伺うと、「ステージ3」ではなくて、子宮頸がんの細胞診の結果が「クラス3」だったのが正常になったということのようです。おそらく「子宮頸がんが勝手に治った」という体験談の大部分は、この「クラス3」つまり異形成という状態から正常化したというものなのだと思われます。異形成はほっておいても正常化することが多いわけですから、「がんが自然に治る」のと勘違いしてしまっては危険です。

 がんになったら絶対に手術しなければいけないというわけではありません。がんのある場所、進行具合、ご本人の年齢や全身状態によっては、手術をすること自体が生命予後を悪くするということもありうるでしょう。
 一方で、子宮頸がんの初期など、早く見つけて適切な範囲をきちんと手術で取り除けば、それ以上の治療は全く必要なく完治できるものもあるということを理解しておく必要もあります。
 手術を受けないデメリットについてきちんと理解して、手術をしないという選択をすることは間違いではありません。最も大事なことは、手術をしないという選択をした人が、手術をするという選択をした人に対してそれを否定してはいけないということだと思います。

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15.09.27 がんで死なないために最も重要なことは?

  川島なお美さんの死や、北斗晶さんの乳がん手術の報道を受けて、がん治療についての様々な意見が飛び交っていますが、中には医療者から見ると明らかに間違っている内容や、今現在がんの治療を受けている方を混乱させてしまうような内容もあって、読めばよむほどモヤッとしてしまいます。

 私がまだ研修医の頃、がんセンターに勤務していた時に担当させていただいていた卵巣がんの再発患者さんが教えてくださったことが、とても印象的でした。
 「せんせ~、がんで死なないために一番重要なことって分かる?『いつ』『誰に』がんを発見してもらうかってことだよ」
 その方は、がんの自助グループにも入っていらして、多くのがん患者さんと接する中で出てきた意見なのだと思います。その時も、今思い返しても、もっともな意見だと思うのです。

 「いつ」発見されるか、つまりがんのごく初期の段階で発見できるか、手術もできない程進行した段階で見つかるかによって「予後」つまりどのくらいそのがんが「治せるか」またはどのくらい「生きられるか」は決まってしまうと言っても過言ではありません。
 ある意味、誰が手術しても取切れるくらい初期の初期で見つかれば、がんで命を落とすリスクはほとんどないわけですし、逆に全身に転移しているような状態で見つかれば、その先化学療法を選択しようが自然療法を選択しようが生命予後にほとんど差は出ないわけです。

 ちなみに、私の父親は食道がんの4期、つまり全身に転移してすでに「末期」といえる状態でがんが発見されました。自覚症状があったにもかかわらず、本人が半年以上放置していたのです。もちろん、定期検診なんて受けていませんでした。
 発見された段階で、どのような治療を選択しても父親の生命予後はあまり変わらないだろうと分かりましたから、家族の立場としては「できる限り口から摂取可能な状態を保つこと」「わずかな可能性にかけて負担が大きい治療を行うよりも除痛を中心とした治療を行うこと」を希望しました。ただ、本人が何をどう説明しても(「身辺整理をし始めてください」と言われても)、がんは「治る」と思っていたため、化学療法を行うことを希望してしまったんですが・・・結局、全身状態が悪すぎて、化学療法は1回しか行えず、発見から8か月後にこの世を去りました。

 「誰に」発見してもらうか、これは、がんを疑った段階で適切な検査や治療に導ける医師に出会えるか、そして、がんの状態に応じて最も有効な治療を選択できる医師に出会えるか、ということです。
 川島なお美さんが、がんが発見されてから手術を受けるまでに半年も時間をかけてしまったことは、生命予後を悪くしてしまった一因と言わざるを得ません。もし、確定診断のためにもすぐに手術を受けた方がよいということを熱心に説明してもらっていたら、少しは早く有効な治療を受けられたかもしれませんが、どんな医師に出会っても本人が「納得がいくまで説明を求める」というスタンスでセカンドオピニオンを求めてドクターショッピングをしてしまっては、結果は同じだったのかもしれません。

 大事なことは、治療を開始する時期を遅らせてしまわないこと、治療の有効性と体への負担のどちらが「より大きいのか」をきちんと見極めることです。そして、それらを一般の方が自分の知識だけで行おうとしても、なかなか難しいということを知っておかなければいけないと思います。

 がんの治療を選択する上で、いわゆる西洋医学的な治療を何も受けないという選択も、本人が納得した上での選択であれば、大事な選択肢だと考えています。「どの治療法を選ぶか」も含めて、それがその人の「寿命」なのだと思うのです。例え生命予後が悪くなっても、抗がん剤は使いたくないと本人が考えていれば、その選択は本人にとって「正解」です。
 ただ、その選択をする上で「選考にする情報」が間違っていては危険です。今後、ネット上に流れている情報の中でいくつか気になったものをピックアップしていきたいと思います。

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15.09.16 5周年・ありがとうございます

 9月11日はクリニックの開院記念日でした。なんと、あっという間の5周年!です。
 と言っても、日々の診療と子育てでバタバタ~っとその日は過ぎ去ってしまったのですが・・・むしろ、「いつもと変わらない1日」をその日も淡々と積み重ねられたことに、心から感謝したいと思います。
 

 開業した時もそうだったんですが、その日が来るのが「よい意味で」特別なことではなく、まるでそうなることがあらかじめ分かっていたかのようにものすごく穏やかにその日を迎えていたんですよね。開業する前は、開業時は「とうとうこの日がやってきたぞ~!」的なものすごい感動があるのかと思っていたのですが、10年以上温め続けてきた夢が実現したという割には、本当にものすごく「自然」だったんです。以前からそこが自分の居場所だったように、しっくりしていて、そしてじわ~っと温かい幸せを感じていました。
 5周年を迎えた時も、やっぱり同じような感覚でした。何かをやり遂げた感じとか、目標を「達成した」という感覚ではなく、ちょっと言葉にするのが難しいのですが、ちょうど、朝起きて「あ、今日も生きている、ありがとう」という感じに似ている気がします。

 もちろん、5年間の間に2回の出産があったわけですから、それなりの心痛も苦労もあったわけですが、振り返ってみると「あ~、ありがたいな~」の一言でまるっとしめてしまえるから不思議です。
 特に、1人目の妊娠は、開業する段階で分かっていたので、開業してわずか半年でクリニックを留守にしなければいけないということにはとても大きな不安がありました。ギリギリまで代診の医師が確保できず、そうこうするうちに予定日は近づいてくるし、このまま誰も見つからなかったらどうしよう~と、悩んでいた日が懐かしく思えます。
 結局、「出産の日まで代診の先生が確保できなかったら、出産の前日までは頑張って、できるだけ早く復帰しよう。1~2週間の急な休診で患者様には迷惑をかけてしまうけれど、自分がなぜこのタイミングで妊娠を目指したのかをきちんと説明してお詫びをすればよいのだから、それで理解が得られなければ仕方がない」と腹をくくったんですが・・・腹をくくったら、今もお手伝いしてくださっている浜田先生とのご縁がつながりました。
 まあ、本当に産む8時間前まで診療をして、退院してすぐに復帰するとは、誰も予想はしていなかったと思います。偶然にも2人目も診療を終えた翌日に産まれているんですが、どちらも陣痛促進剤は使っていないんですよ。自然な陣痛が、ベストタイミングで来てくれたんです。空気を読んで生まれてきた娘たちには、本当に感謝感謝です。

 まだまだやりたいことが多すぎて、子育てとの時間配分にヤキモキしたりしていますが、これからもより多くの女性のサポートをさせていただけるように、クリニックとともに成長していきたいと思います。
 よかったら、これからも応援してくださいませ。

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15.08.15 脳内独り言の影響力

 

 昨日は、以前からずっと受けたかった杏奈先生のプライベートレッスンを、やっとやっと受けてきました。フランクリンメソッドについて知りたかったので、メソッドについての基本的な考え方や簡単なムーブメントで体の使い方を教えて頂きました。


 中でも、一番興味深かったのが、イメジェリーやメタファーを使って身体機能を向上させるという視点です。簡単に言うと、脳がどの様な言葉を思い浮かべるかによって身体機能が変化するというものです。

 レッスンでは、即興の腕の動きを「ネガティブな言葉を心の中で呟きながら」行った後に、「ポジティブな言葉を心の中で呟きながら」やってみました。言葉を口にしていないのに、端から見ていても、その動きをどの様な言葉を思い浮かべながら行っているか分かるんです。自分の体感も、もちろん全く異なります。

 分かりにくい~と思った方は、片手でギリギリ持ち上がるくらいの重さの物を、「ついてない、バカ野郎、重い~」と言いながら持ち上げてみてください。その後に、「ついてる、ありがとう、軽い~」と言いながら持ち上げてみてください。重さが変わったはずです。


 体の機能をコントロールしているのは、脳です。脳がどの様な信号を出しているのか、一番分かりやすいのが発している「言葉」だと思います。実際に口にしている言葉はもちろんですし、口に出していない「脳内独り言」も同じ影響があります。

 この、脳内独り言、人は1日で何と2万回くらい語りかけているそうです。その言葉がネガティブな言葉ばかりだったら、体にどの様な反応が現れるか...想像できますよね?


 ちなみに、口にしている言葉も、脳内独り言も、脳は「主語を見分けられない」という特性があります。つまり、他者に対して向けたネガティブな言葉を、主語を自分に置き換えて理解してしまうのです。逆もしかりなので、他者に対して誉め言葉や感謝の気持ちなどを常に発信していると、自分がそれらを受けとることになります。

 脳内独り言は、ちょっと意識するだけで変えられます。無意識に、ネガティブな言葉を連発してしまったら、最後に「っていうのは嘘~」と笑い飛ばすとよいのだそうです。


 自分の体は、自分がコントロールできる...それを、体感させていただいたレッスンでした。

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15.07.29 違いを認め合うということ

 2日間にわたるコモンビートの公演は、大盛況のうちに無事幕を下ろしました。
 猛暑の中、会場まで足を運んでくださった方々、本当にありがとうございます。3公演ともに、2階席までほぼ満員状態で、お客さんの反応も良くて、舞台と客席が一体となって最高の作品を作り上げることができました。たくさんの方達のサポートに、改めて感謝感謝です。

 このコモンビートの活動に参加し始めてから、ずっと考えていたことがあります。「違いを認め合う」「個性が響き合う」って具体的にどういうことなんだろう・・・と。
 私は以前、違いを認める=相手が正しいと受け入れる、ことだと勘違いしていました。だから、自分と異なる考え方や行動に対して、それを正しいと思おうとすればするほど自分を押し殺すことになって、なんだか苦しくなっていました。だって、違うものを正しいとするなら自分が「間違っている」ってことになってしまいますから。
 
 違いを認めるということは、相手の考えや行動や選択を「そうなんだね」と、ただあるがまま受け止めるということなんです。そこに「ジャッジを入れない」ということが重要なんだということに気づいた時、やっと楽に相手を受け入れることができるようになりました。
 あなたはそう考えるんだね、私は違うけど、でもそれもありかもね。
 そうやって、客観的に、ある意味淡々と受け入れると、自分も苦しくなくなりますし、あえて「どちら側」という境界線を明確にひかなくてもよくなるのです。そして、相手をコントロールしようという意識がなくなります。線の「こちら側」に引っ張り込もうとする必要がないからです。
 
 ジャッジを入れなければ、「理解されないことへの失望感」も和らぎます。自分の気持ちや立場を理解してほしいと思っても、相手にうまく伝わらなかったり理解してもらえなかったりすることってしばしば発生します。相手に「理解すること」つまり「自分側のラインに立つこと」を強要しようとすると、理解されないことへの怒りや悲しみがわいてきます。でも、理解できないことに対してジャッジをしなければ、「何で分かってくれないの~」と思わなくて済むわけです。「あ、分からないのね」で終わります。
 以前は、産後の悩みや育児の悩みなど、男女間でものすごく意識のギャップがあるな、女性側の悩みを男性は理解してなさすぎるなと思っていました。今でも、この部分の相互理解がもっと深まればいいのにとは思っています。でも、理解できていないことに対して、それを責める必要はないのです。

 ミュージカルの舞台を見にいらした方達が、何を感じ取って、そしてそれを日々の生活の中でどう活かしてくださるのか、私は「その先」に起きる変化が楽しみです。自画自賛になってしまいますが、そういった変化を起こす力がある舞台だったと思えるのです。
 そして、そこから少しずつでも変化の波が広がっていけば、娘が大人になる頃にはもっともっと「楽に」個性が響き合う社会になってくれているのではないかな~。

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15.06.23 里帰り分娩の方の妊婦健診について

 いつもクリニックをご利用いただきありがとうございます。

 里帰り分娩の方から、当院で継続して妊婦健診を受けたいというご要望を頂くことがあるのですが、申し訳ありませんが里帰り分娩の場合は妊婦健診を承っておりません。

 これには理由があります。

 当院は夜間や休診日の緊急対応ができる病院ではありません。妊娠中は、いつどのようなトラブルが起きるかわからないため、万が一当院が対応できない時間帯に異変が起きた時に、分娩予定の病院へ受診するには遠すぎますし、一度もかかったことがない病院へ受診することは非常に困難なケースがあるからです。

 私は開業する前は、虎の門病院に勤めていました。夜間や休日に当直をしていると、里帰り分娩予定だけれど夜間救急対応していないクリニックで妊婦健診を受けているという方が、「休みの時はどこか適当に受診して下さい」と言われて困って受診なさるというケースにしばしば遭遇することがありました。当直時に分娩対応や緊急手術が入っていなければ受診していただくことは可能ですが、こちらの手が空いていない場合はお断りすることになってしまします。これでは、受診したい妊婦さんがたらい回しになってしまいますし、誰が責任を持って妊娠経過を見るのかという責任の所在があいまいになってしまいます。

 自分が開業する時は、こういった無責任なことにはならないようにしたいという思いがありまして、里帰り分娩希望の方には夜間救急対応ができる病院で妊婦健診を受けていただくようにご説明しております。妊娠経過を安全に管理するために必要な対応だと考えております。どうぞご理解いただければ幸いです。

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プロフィールD.JPG
清水(旧姓:須藤) なほみ
ポートサイド女性総合クリニック
~ビバリータ~ 院長
歌って踊れる産婦人科医
 
「全ての女性は美しくなる権利がある」をコンセプトに、女性の美と健康をサポートするために女性医療を皆様のもとにお届けしています。
5歳から始めたクラシックバレエは、ミュージカルとの出会いでコンテンポラリーダンスに変身しました♪
 
所属学会:日本産婦人科学会・日本思春期学会・日本性感染症学会・日本不妊カウンセリング学会
 
日本家族計画協会認定思春期保健談員
不妊カウンセリング学会認定カウンセラー