横浜 婦人科 ポートサイド女性総合クリニック ~ビバリータ~

更年期障害

16.06.18 更年期の方が全員チェックをつけた項目は?

 

 以前の記事で、更年期障害や月経痛などの病気の背景にあるものを自分で気づくためのチェックシートをご紹介しましたが、クリニックでも同じチェックシートをお渡ししています。潜在意識の抵抗が大きい人ほど、お渡ししてもチェクしてみなかったり「なくしちゃいました」と言って持って来られなかったりはするのですが・・・


 更年期障害の方のチェック項目を拝見して、全員が必ずチェックをつけている項目がありました。


 ちなみに、更年期障害の方用のチェック項目はこちらです。

  □幕を閉じることに対して抵抗を感じていた

  □もう必要とされなくなるのではないかという不安を抱えていた

  □老いることへの恐れを感じていた 

  □今の自分を受け入れられず拒絶していた

  □今のままでは「十分ではない」と感じていた

  □あるのが当たり前だと思っていた

  □常に「足りない」と感じていた

  □休んだり立ち止まったりすると「おいて行かれる」気がしていた

  □認めてもらっていると実感したことがなかった

  □強制終了されるまで頑張り続けなければいけないと思っていた

  □「私がやらなければ誰もやってくれない」という気持ちを抱えていた

 

 全員に共通しているチェック項目、どれだかわかりますか?

 更年期の方なら、すぐにわかるかもしれません。

 


 正解は、最後の『「私がやらなければ誰もやってくれない」という気持ちを抱えていた』です。「やってくれない」の内容は、子どものことだったり、親の介護だったり、仕事の業務だったり、色々なのですが、本当に皆さん見事にこの項目にチェックをつけていらっしゃるのです。ちなみに、このような方は、ほぼ100%肩こりも訴えられます。

 更年期という時期でなくても、抱えうる感情ではあると思いますが、更年期という時期は環境的にも年代的にも、このような感情を抱えてしまう可能性が高くなってしまうのかもしれません。


 もし、あなたが「自分も当てはまるな~」とおもったら、1つ簡単なエクササイズをご紹介しておきます。

 リュックタイプのカバンか、ショルダータイプのカバンに、家の中にある「持ち上げられる重さの中で一番重いと感じているもの」を入れて、よっこいしょと担いだら、「躊躇せず」どすんと肩からおろしてください。それを、「あ~スッキリ」と思うまで繰り返します。ポイントは、「躊躇せず」床にどすんとおろしてしまうことです。

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16.04.27 更年期症状が気になる人向けチェックリスト

 セルフチェックシリーズ第3弾です。

 今回は更年期症状が気になる方向けのチェック項目です。


<更年期症状が気になる方向けチェックシート>

 更年期障害の症状が出やすい方は、「頑張り屋さん」の傾向があります。もう必要とされていないのかもしれないという恐れや、自分はまだ十分ではないという自己否定の気持ちから「空回り」していることがあります。

 以下の項目で当てはまるものがないか、セルフチェックをしてみてください。


  □幕を閉じることに対して抵抗を感じていた

  □もう必要とされなくなるのではないかという不安を抱えていた

  □老いることへの恐れを感じていた 

  □今の自分を受け入れられず拒絶していた

  □今のままでは「十分ではない」と感じていた

  □あるのが当たり前だと思っていた

  □常に「足りない」と感じていた

  □休んだり立ち止まったりすると「おいて行かれる」気がしていた

  □認めてもらっていると実感したことがなかった

  □強制終了されるまで頑張り続けなければいけないと思っていた

  □「私がやらなければ誰もやってくれない」という気持ちを抱えていた



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10.04.05 更年期障害の症状

更年期とは

 更年期とは、閉経をはさんで前後10年の時期のことを指します。閉経の平均年齢は約50歳なので、標準的には大体45歳~55歳が「更年期」ということになりますが、閉経年齢には個人差がありますので早い人は40代前半でも更年期に差し掛かることもあります。

 「更年期」はその年齢を迎えれば女性なら誰にでも訪れるものですが、その時期に出現する心身の様々不調は「更年期症状」と言って症状の現れ方は人それぞれです。この「更年期症状」が極端にひどく、日常生活にまで支障をきたしてしまう場合を「更年期障害」と言って治療の対象になります。

 

更年期障害の症状

 更年期障害の症状としてよく言われているのがのぼせ・ほてりといった「ホットフラッシュ」ですが、この時期に出現する症状は非常に多岐に渡ります。

 

体の症状:のぼせ・ほてり・発汗・めまい・頭痛・

      息苦しさ・胸の痛み・膝やかかとの痛み・

      喉のつかえ感・疲れやすさ・皮膚の乾燥感など

 

心の症状:イライラ・不眠・気分の落ち込み・やる気が出ない・

      集中力の低下・性欲の低下など

 

ずっと続くめまいが更年期のせいだと気付かず、内科や耳鼻科を何箇所も回ったり、脳神経外科で脳の精密検査まで受けてこられる方もいらっしゃいます。検査では何も異常がなく、症状の改善もないのでと婦人科に相談にいらして、ホルモン治療を始めたとたんにすっかり症状が消えて驚く方も少なくありません。

月経がまだきちんと来ていても、更年期症状が出る方もいらっしゃいますので、40歳を過ぎて「何だかよくわからない体調不良」が続いた時は念のため婦人科で相談してみることをお勧めします。

もちろん、胸の痛みが心臓の病気のせいだったり、めまいや耳鳴りが脳腫瘍のせいだったりすることもありますから、どの症状も「きっと更年期でしょう」と放置せず各科での精密検査は受けた方が安心です。

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10.04.05 更年期障害の治療開始の目安

 更年期かも?と思ったら、まずは婦人科を受診しましょう。実際にホルモンのバランスが更年期のパターンになっているかどうかは、血液検査をすればすぐに分かります。

 また、症状の強さによって点数をつけていく「更年期指数」という指標があるので、それらの結果を元に治療の必要性の有無を判断していく事になります。

 更年期は誰もが経験するものなので、多少の体調不良があっても日常生活には全く支障がないのであれば、絶対に治療しなければいけないというものではありません。この時期は、心身の色んな不調が出やすいのと同時に、今まで多少無理ができていた人でも体力や抵抗力が落ちる年齢ですので、その事を自覚した上で日常生活を見直していくといいでしょう。更年期の過ごし方は、全てにおいて今までの8割くらいにペースダウンすることがポイントです。

 

 逆に、更年期症状がひどすぎて日常生活もままならない時は、早めに治療を開始した方がいいでしょう。中には、うつ状態がひどくて家事が何もできなくなったり一歩も外に出られなくなったりする方もいらっしゃいます。また、関節やかかとの痛みがひどくて歩くのが難しくなった方もいらっしゃいました。

 いずれも23ヶ月ホルモン補充療法をするだけで症状の大部分は改善します。辛い症状は我慢せず、適切な治療を受けて快適に過ごしましょう。

 

 ホルモン剤を飲み始めたら一生飲み続けなきゃいけなくなるんじゃないかと心配して、ホルモン治療に抵抗を示す方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。あくまで、急激なホルモンの低下をちょっとなだらかにして、体がその変化に振り回されないようにするための治療ですから、症状がひどい間はしっかりホルモンを補って、徐々に減らしていけばいいわけです。最小量にしても調子が悪くならなければ、しばらく飲むのをやめて、ちょっと体調が悪くなってきたな~と思ったら屯用で1・2錠飲むという使い方だっていいんですよ。

 

 更年期障害の治療は、ホルモン補充療法漢方治療・安定剤や自律神経調節薬による対症療法・アロマやサプリメントによる治療・カウンセリング、など色々ありますが、どれを選択するかは、症状の程度によるんですね。もちろん、複数の治療を組み合わせることもよくあります。

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10.04.05 更年期のホルモン補充療法

 更年期障害の治療の中心は、足りなくなった女性ホルモンを補う「ホルモン補充療法」です。卵巣からは「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類の女性ホルモンが出ています。閉経をむかえると、このホルモンがどちらも同じ年齢の男性よりも低くなってしまうのですが、このうち更年期障害の原因となっているのは「エストロゲン」の不足です。

 なので、更年期障害の改善には「エストロゲン」を何らかの形で補うのが最も効果的です。

 

 「エストロゲン」を補う方法としては、注射・飲み薬・貼り薬(パッチ剤)・塗り薬(ジェル剤)があります。一般的によく使われているのは飲み薬とパッチ剤です。パッチ剤のいいところは、飲み薬と違って肝臓の機能があまりよくない方でも使えるという点ですが、2日ごとにシール上のホルモン剤を貼るので皮膚が弱い方はかぶれたり痒くなってしまうことがあります。

 更年期障害の改善のためだけであれば「エストロゲン」を補うだけでいいのですが、子宮のある方が「エストロゲン」のみを補い続けると子宮体癌になるリスクが高くなってしまうという欠点があります。なので、通常、子宮のある方にホルモン補充療法を行う時は、「エストロゲン」と一緒に「プロゲステロン」の飲み薬やパッチ剤を組み合わせて使います。

 

 ホルモン補充療法の注意点としては、長く続けていると乳癌のリスクがわずかに高くなることや、薬による肝臓への影響が出ていないかを定期的にチェックする必要があることなどです。

 なので、ホルモン補充療法中は特に、子宮癌検診・乳癌検診・一般の健康診断をサボらずに年に1回は一通りのチェックを受けるようにしましょう。

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10.04.05 更年期のその他の治療

 更年期障害の症状を速やかに改善するにはホルモン補充療法が最も有効ですが、ホルモン補充療法の補助的役割やホルモン剤を使うほどではない場合に漢方薬サプリメントを使うこともあります。例えば、ホルモン補充療法でのぼせやほてりはなくなったけれどめまい感がなんとなくスッキリなくならないという場合、めまい対して漢方を追加で使ったりします。

 また、症状がそれほど強くはないけれど様々な不調がある場合や、ホルモン剤そのものに抵抗がある方の場合、症状と体質に応じた漢方薬を処方したり、サプリメントをお勧めしたりすることもあります。

 

 症状の中心が不眠や気分の落ち込みなどメンタル面の不調が中心の場合、睡眠導入剤や抗うつ剤・抗不安剤などの薬や、カウンセリングによる治療を併用していきます。

 更年期障害が出やすい方に共通しているのが、まじめで人に頼るのが苦手で頑張りすぎる傾向にあるというキャラクターです。カウンセリングによって「頑張らなくてもいいんだ」ということに気付き、自分を甘やかす事を許せるようになるだけでも症状が軽くなることがあります。

 

 日常生活で、更年期症状を予防したり改善するためにできることは、次のようなものがあります。

 

1)何事もほどほどに。「好い加減」な毎日を目指す
 更年期障害が強く出てしまう方の特徴として、真面目で人に頼るのが苦手な頑張り屋さんタイプが挙げられます。どんな辛い症状も気力で乗り切ってきたのに、今回ばかりはどうにもならないんです、と言って駆け込んでこられる方が結構多いんですね。頑張りすぎてはいけません。「ま、いっか」の精神で、ほどほどの「好い加減」な生活を心がけましょう。

2)サプリメントをうまく利用する
 植物性の女性ホルモン様物質として大豆イソフラボンがあります。継続的に摂取することによって、更年期症状を改善する事は、学会でも報告されているんですよ。他にも、更年期の方によくお勧めするサプリメントは、ピクノジェノール・チェストツリー・ブラックコッホッシュ・グルコサミンなどです。

3)体を冷やさない
 冷えは万病の元といいますが、冷えからくる血流の悪さが卵巣の機能をさらに衰えさせてしまいます。体を冷やす食べ物は避ける・極端な薄着をしない・朝晩15分以上は湯船につかる・適度なストレッチ&運動を継続的にする、など、冷え対策をしてみてくださいね。

4)タバコは厳禁
 タバコは百害あって一利無しです。タバコによって卵巣の寿命は10年近く短くなるといわれています。高いサプリメントやお化粧品でアンチエイジングを目指す前に、タバコはすっぱり止めましょう。


 

(おまけ)
5)恋をする
 相手は別に旦那さんでも、若いタレントでも映画俳優でもかまいません。日常の中でトキメキを持つことが大切なんじゃないかな、と思います。

 世界一長寿になった日本の女性は、閉経後に約30年以上の人生が待っています。20代や30代のうちから自分の体をきちんとメンテナンスして、ホルモン剤や漢方や代替医療をうまく利用しながら、素敵な更年期を迎えて欲しいなと思うんですよね。「あ~、もう更年期だわ」なんて凹んでないで、ステキに年を重ねていきましょう。

 更年期障害は、次のステージへ行く前に「ちょっと毎日の過ごし方や自分の体のメンテナンスについて考え直してみて!」という体からのサインなわけです。不調をきっかけに生活リズムを整えたり、食生活を見直したり、今まで後回しにしていた「自分のお世話」をしてみてはいかがでしょうか。

また、更年期という時期は心身の状態が変化しやすいだけでなく、夫の定年や子どもの受験や親の介護など、ライフイベントにおいても大きな変化が起きやすい時期です。ある意味「今は色々重なってるだけ」と割り切って、症状が落ち着くまで毎日の生活を少しペースダウンして自分のことにかまけてみて下さいね。

 

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10.04.05 更年期様症状

 のぼせ・ほてり・めまい・疲れやすい・不眠・イライラ・耳鳴り・立ちくらみ・関節痛・・・・など、様々な症状が出てくるのが更年期障害の特徴ですが、最近これらの症状を見て「私って更年期なんじゃないかしら」と不安に思う20代・30代の方が増えています。本当は、雑誌などでよく見かける「プチ更年期」とか「若年性更年期」なんてものは、医学的には存在しません。
 更年期というのは、閉経前後約10年間の「時期」を指します。日本の女性の閉経年齢の平均は49.5歳ですから、大体45歳~55歳のことを言うんですね。実際に更年期に差し掛かっているかどうかは、血液検査でホルモンのバランスを調べればすぐに分ります。


 この時期に出てくる色んな症状のことを「更年期症状」と言い、それらの症状が強すぎて日常生活に支障をきたす事を「更年期障害」というんです。だから、20代で更年期って言うのはありえないんですよ。
 ごく稀に「早発閉経」と言って、まだ閉経の年齢ではないのに卵巣が働かなくなるケースがあります。この場合、20代や30代でも自然な月経が止まってしまい更年期症状と同じような症状が出ることがありますが、いわゆる「プチ更年期」と呼んでいるちょっとした体調不良の重なりとはホルモンの状態が全く異なりますので、血液検査をすれば簡単に判別できます。

 では、更年期ではない年代に見られる更年期と似た症状は何かと言いますと、ストレスや疲労からくる「卵巣機能低下」「自律神経失調症」によるものがほとんどなんです。もちろん、動悸やめまいなどの症状が、心臓の病気や耳鼻科系の病気や甲状腺ホルモンの異常によって起きて来ることもありますので、この場合は内科か耳鼻科でまずそういった病気が無いかどうかチェックしてもらう必要があります。
 卵巣機能低下というのは、名前の通り卵巣の働きが弱ってしまって、女性ホルモンが充分出せなくなっている状態の事です。排卵がうまくいかなくなることもあるので、月経不順になったりもします。卵巣から出る女性ホルモンの値が下がると、更年期と同じような症状が出るのは当然なんですね。更年期症状のそもそもの原因は、女性ホルモンの急激な低下なわけですから。
 もう一つの自律神経失調症は、やはりストレスや不規則な生活などによって、体温や心拍数などを勝手に調節してくれている「自律神経」の働きが低下してしまった状態です。


 これらの症状に対してどのように治療していくのかというと、卵巣機能低下の場合はホルモンを補うか漢方薬を使って治療する事がほとんどです。また、自律神経失調症の場合も漢方薬がよく使われます。そのほか、自律神経調整薬や軽い精神安定剤などを併用することもあります。
 症状がひどくて日常生活に支障があったり、体調不良の期間が長いようなら、一度受診して相談してみる事をおすすめします。もちろん自分でできる日常生活の工夫も色々ありますから、まずは生活習慣を見直してみてくださいね。

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清水(旧姓:須藤) なほみ
ポートサイド女性総合クリニック
~ビバリータ~ 院長
歌って踊れる産婦人科医
 
「全ての女性は美しくなる権利がある」をコンセプトに、女性の美と健康をサポートするために女性医療を皆様のもとにお届けしています。
5歳から始めたクラシックバレエは、ミュージカルとの出会いでコンテンポラリーダンスに変身しました♪
 
所属学会:日本産婦人科学会・日本思春期学会・日本性感染症学会・日本不妊カウンセリング学会
 
日本家族計画協会認定思春期保健談員
不妊カウンセリング学会認定カウンセラー