子宮頸がん検診

横浜市の無料クーポンが届いた方へ【横浜駅近く女医の婦人科で検診】

横浜市の無料クーポンの有効期限は3月末です

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<<この記事の執筆者>>

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

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当院では、横浜市の子宮頚がん検診を受けていただくことが可能です。

6月末ごろから、横浜市の子宮頚がん検診無料クーポンが発送されています。

今年度も、昨年度に引き続きいつもより無料クーポンの対象者が拡大されています。

以下の方にクーポンが届く予定です。

 

★4月の時点で20歳の方(2005年4月2日~2006年4月1日生まれ)

★4月の時点で65歳の方(1960年4月2日~1961年4月1日生まれ)

4月の時点で21~24歳で1度も横浜市の子宮頚がん検診を受けていない方

 

横浜市の子宮頚がん検診は2年度に1回受けられます

 

無料クーポンの対象年齢でなくても、30歳未満の方や61歳以上の方は、「2年度に1回」横浜市の補助を使って子宮頚がん検診が受けられます。

補助を使った場合の自己負担額は1360円です。

 

30歳~60歳の方は、「5年に1回」横浜市の補助を使ってHPV検診が受けられます。

詳細は、横浜市のホームページをご覧ください。

 

 

横浜市の子宮頚がん検診は何をするの?

 

横浜市の子宮頚がん検診も、人間ドックや会社の健診で受ける子宮頚がん検診も、行う検査の内容は同じです。

子宮の出入り口をブラシのようなものでこすり、取った細胞で検査を行います。

 

検査する項目が、年齢によって異なります。

30歳~60歳の方⇒HPVの有無を調べる

上記以外の年齢の方⇒細胞の形を調べる

 

当院で検診を受けていただく場合の流れです。

*電話またはWebで検診の予約を取る

*初診の方は受診までにWeb問診を記入する

*当日予約時刻までに受付をする

*医師の問診を受ける

*内診を受ける

*横浜市に提出する問診票を記入する

*お会計

 

内診にかかる時間は、ほんの数秒です(お着換えの時間を除く)。

痛みが気になるという方が多いのですが、内診時に使用する器具のサイズを小さくしたり、深呼吸をしながら受けていただくことで、「多少の違和感」程度で受けていただくことが可能です。

子宮頚がんは、ワクチンでウイルスへの感染を予防すると同時に、検診で早期発見することがとても大事です。早期に発見できれば、子宮を温存しつつ、完治を目指せるからです。

 

若い方に多いがんだからこそ、必要な方は、ぜひクーポンをご活用ください。

初めて婦人科検診を受ける方も、当院で受けた方の大多数が「え?もう終わりなんですか?」とおっしゃっています。ほんの数秒で終わる検査で、あなたの健康が守られます。

婦人科は少しハードルが高いと感じられるかもしれませんが、一度「大丈夫」という経験をすれば、その後も何かあった時に気軽に相談しやすくなります。

 

クーポンをきっかけに受診なさる方も増えています。

これを機に、定期的な検診をスタートなさることをお勧めします。

 

注)クーポンが届いても男性経験がない方は検査は不要です。HPVへの接触リスクがない間は「子宮頚がんの検査」として検診を受ける必要はありません。

日付:2026年9月17日  カテゴリー:子宮頸がん検診

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ASC-US(アスカス)とは?がんの可能性とHPV検査

 
ASC-US(アスカス)は、「軽度の異常を疑う細胞があるものの、LSILと断定するほどではない」という子宮頸部細胞診の判定です。がんの診断ではなく、がんの前段階と確定した結果でもありません。ただし、ハイリスクHPV感染が関係しているかを確認し、精密検査が必要な方を見分ける必要があります。[1]

 
一般的には、まずハイリスクHPV検査を追加します。HPV陽性ならコルポスコピー・生検、HPV陰性なら原則として1年後に細胞診を再検します。自己判断で放置せず、結果票の指示に従ってください。

 
 

ASC-USはどういう意味ですか?

ASC-USは、Atypical Squamous Cells of Undetermined Significanceの略で、日本語では「意義不明な異型扁平上皮細胞」と訳されます。

子宮頸部の扁平上皮細胞にわずかな変化が見られるものの、HPV感染や軽度扁平上皮内病変を示すLSILの基準を満たさない状態です。炎症や萎縮などが判定に影響することもありますが、結果だけで原因を特定することはできません。

ASC-USは細胞を見た細胞診の判定です。組織を採取して診断するCIN1、CIN2、CIN3とは別の分類です。

ASC-USはがんですか?がんの可能性は?

ASC-USの大部分は、がんではありません。精密検査を行っても、異常なし、炎症、CIN1などの軽度病変であることが多くあります。一方で、細胞診は子宮頸部全体の組織を直接調べる検査ではないため、少数ながらCIN2・CIN3などの高いグレードの病変が隠れている可能性があります。

個人のリスクは、ハイリスクHPVの有無、年齢、過去の細胞診・HPV検査、治療歴、免疫状態などで変わります。「ASC-US」という文字だけから、個人のがん確率を正確に計算することはできません。そのためHPV検査で次の検査を振り分けます。

ASC-USの次に行うハイリスクHPV検査

子宮頸がんの多くは、発がんに関係するハイリスクHPVの持続感染を背景に発生します。ASC-USの場合は、子宮頸部から採取した検体でハイリスクHPVの有無を調べます。検査結果は通常「陽性」「陰性」で示され、検査によっては型別の情報が追加されます。

HPV検査結果 意味 一般的な対応
ハイリスクHPV陽性 高いグレードの病変が隠れている可能性を詳しく調べる必要がある コルポスコピー・生検
ハイリスクHPV陰性 現時点で高いグレードの病変がある可能性は低い 原則1年後に細胞診を再検

日本の診療ガイドラインでは、ASC-USに対するハイリスクHPV検査を第一の選択肢としています。HPV検査が行えない場合は、一定期間後の細胞診再検や、直ちにコルポスコピー・生検を行う方法もあります。[1][3]

ASC-USでHPV陽性だった場合

ハイリスクHPV陽性は、「子宮頸がんである」という結果ではありません。HPV感染は非常に一般的で、多くは検査上検出されなくなります。ただし、ASC-USとHPV陽性が組み合わさると、細胞診だけでは分からないCIN2以上の病変を確認する必要があるため、コルポスコピー・生検を行います。

HPV陽性だからといって、いつ、誰から感染したかは分かりません。以前の感染が再び検出されることもあるため、最近の性行為やパートナーの不貞を示す結果ではありません。[2]

HPV陽性・陰性化・再陽性について詳しく見る

ASC-USでHPV陰性だった場合

ハイリスクHPV陰性なら、高いグレードの子宮頸部病変が隠れている可能性は低いと考えられます。一般的には、すぐに組織を採るのではなく、1年後に細胞診を再検します。

ただし「一生検診が不要」という意味ではありません。また、性交後出血、月経以外の出血、閉経後出血、血性のおりものなどがある場合は、HPV陰性でも次の検診を待たずに受診してください。

ASC-USはストレスや炎症が原因ですか?

ストレスや寝不足だけでASC-USになる、と断定できる医学的根拠はありません。炎症、閉経前後の萎縮、採取条件などが細胞の見え方に影響することはありますが、ハイリスクHPVが関与している可能性を検査で確認することが重要です。

腟炎を治療すれば必ずASC-USが正常化する、免疫力を高めればHPVが消える、とも言い切れません。症状がある感染症は必要に応じて治療しますが、子宮頸部のフォローは別に続けます。

コルポスコピー・生検では何を調べますか?

コルポスコピーでは、子宮頸部に酢酸を塗布し、拡大して観察します。病変が疑われる部分から小さな組織を採取し、異常なし、CIN1、CIN2、CIN3、がんなどのどれに当たるかを病理診断で確認します。

生検時には一瞬の痛みや出血が起こることがあります。検査後の入浴、運動、性交渉などの制限は、処置を受けた医療機関の指示に従ってください。

コルポスコピー・組織診の流れを見る

妊娠中・妊娠希望がある場合

ASC-USだけで妊娠を諦める必要はありません。ただし、妊娠前に精密検査の指示を受けている場合は、可能であれば先に必要な評価を受けてください。妊娠中の検査時期や生検の必要性は、妊娠週数と結果に応じて判断します。

妊娠中は子宮頸部から出血しやすくなるため、受診時に妊娠中であることを必ずお伝えください。

ASC-USについてよくある質問

Q. ASC-USを放置すると、すぐにがんになりますか?

通常、ASC-USから短期間で直ちにがんになるという意味ではありません。ただし、高いグレードの病変が隠れていないかを確認する必要があるため、HPV検査や再検査を放置しないでください。

Q. ASC-USなら、すぐコルポスコピーを受けるべきですか?

一般的には、まずハイリスクHPV検査で振り分けます。HPV陽性ならコルポスコピー・生検、陰性なら原則1年後の細胞診です。検査歴や医療機関の事情によっては、最初からコルポスコピーを行う場合もあります。

Q. ASC-USでもHPV陰性になることはありますか?

あります。炎症や萎縮などHPV以外の要因が細胞の見え方に影響することもあり、HPV陰性であれば高いグレードの病変の可能性は低いと判断します。

Q. ASC-USは性病ですか?

ASC-USは細胞診の判定名で、性感染症の病名ではありません。背景にHPV感染がある場合はありますが、クラミジアや淋菌などの検査とは別です。

Q. サプリメントや漢方でASC-USを治せますか?

ASC-USや子宮頸部HPV感染を確実に消すと確認されたサプリメント・漢方薬はありません。検査の代わりにはならないため、定められた時期のフォローを優先してください。

横浜駅近くでASC-USの再検査をご希望の方へ

横浜駅から徒歩6分、ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~で女性医師が、結果に応じてハイリスクHPV検査やコルポスコピー・組織診をご案内します。

検診結果票をお手元にご用意のうえ、お電話(045-440-5577)でご予約ください。
予約方法・診療時間はこちら

この記事の執筆・医学監修

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~ 院長

更新日・最終医学確認:2026年9月13日。本ページは一般的な医療情報であり、個別の診断・検査方針に代わるものではありません。

参考文献

  1. 日本産婦人科医会.子宮頸癌:細胞診後のコルポスコピー・組織診
  2. Centers for Disease Control and Prevention. Human Papillomavirus (HPV) Infection.
  3. 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会.産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2026.CQ202・CQ203.

日付:2026年9月13日  カテゴリー:女性検診,子宮頸がん検診

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LSIL(エルシル)とは?がんの可能性と精密検査

 

LSIL(エルシル)は、子宮頸部細胞診でHPV感染または軽度の扁平上皮内病変が疑われるという判定です。
LSILだけで子宮頸がんと診断されたわけではありませんが、細胞診より詳しいコルポスコピー・生検を受け、病変の有無と程度を確認する必要があります。[1]
 
LSILはCIN1と同じ意味だと思われがちですが、LSILは細胞診、CIN1は組織診の診断名です。両者は対応することが多いものの、同一ではありません。

 
 

LSILとは

LSILは、Low-grade Squamous Intraepithelial Lesionの略で、日本語では「軽度扁平上皮内病変」と呼ばれます。HPV感染による細胞変化や、軽度異形成に相当する変化が疑われる時に使われる細胞診の判定です。

細胞診は子宮頸部表面の細胞を一部採取して評価するため、子宮頸部の組織全体を確定診断する検査ではありません。そのため、LSILの後に生検を行うと、異常なし、CIN1、CIN2、まれにCIN3以上など、異なる結果になることがあります。

LSILはがんですか?

LSILは、がん確定という意味ではありません。多くはHPV感染や軽度病変に関連し、組織診でCIN1と確認された場合は自然に消退する可能性があります。

一方、細胞診の採取範囲には限界があり、より高いグレードの病変が隠れている可能性をゼロにはできません。「LSILなら自然に治るから精密検査は不要」とは判断せず、最初にコルポスコピー・生検で確認します。

LSILの次に受ける検査

日本の一般的な管理では、LSILと判定された場合、ハイリスクHPV検査だけで様子を見るのではなく、コルポスコピー・生検へ進みます。[1][3]

  1. 結果票・過去の検査歴を確認する
  2. コルポスコピーで子宮頸部を拡大観察する
  3. 異常が疑われる部分から組織を採取する
  4. 病理結果に基づいて経過観察または治療方針を決める

年齢が若い方、妊娠中の方、以前にCIN2・CIN3の治療を受けた方、免疫機能が低下している方などでは管理が異なることがあります。

生検後の結果はどうなりますか?

組織診の結果 一般的な考え方
異常なし・炎症 細胞診とのずれがないかを確認し、一定期間後に細胞診やHPV検査でフォロー
CIN1 原則は経過観察。多くは自然に消退するが、定期検査を継続
CIN2 年齢、妊娠希望、HPV型、持続期間、病変の見え方などから経過観察または治療を検討
CIN3 治療対象。円錐切除術などを専門医療機関で検討
浸潤がん 専門医療機関で病期を調べ、治療方針を決定

CIN1・CIN2・CIN3の違いと治療を見る

LSILとHPVの関係

LSILの多くはHPV感染に関連します。しかし、HPVに感染した方の全員が前がん病変や子宮頸がんになるわけではありません。多くの感染は1~2年で検査上検出されなくなり、問題になるのはハイリスクHPVの持続感染です。[2]

LSILでHPV型別検査を行うことは、精密検査を省略するためではなく、生検後のリスク評価や経過観察方針の参考として検討される場合があります。

LSILに治療薬はありますか?

LSILという細胞診結果だけで、薬や手術を始めることは通常ありません。まず組織診で病変の程度を確かめます。HPVそのものを確実に排除する抗ウイルス薬や、LSILを治すことが確認されたサプリメントはありません。

組織診がCIN1なら、多くは定期検査で経過をみます。CIN2・CIN3が確認された場合は、それぞれのグレード、年齢、妊娠希望などに応じて治療を検討します。

LSILでも妊娠できますか?

LSIL自体が妊娠を妨げるわけではありません。ただし、妊娠前に要精密検査となっている場合は、必要な評価を済ませてから妊娠を目指すと安心です。

妊娠中にLSILが分かった場合も、妊娠中に急速に進行することは多くありませんが、妊娠週数や所見に応じてコルポスコピーを行います。生検やその後の管理は産婦人科医が個別に判断します。

LSILについてよくある質問

Q. LSILは自然に治りますか?

生検でCIN1と確認された場合は、自然に消退する方が多くいます。ただし、LSILという細胞診結果だけでは組織の程度を確定できないため、まず精密検査を受け、その後も指定された間隔でフォローします。

Q. LSILならすぐ手術になりますか?

通常はなりません。最初にコルポスコピー・生検を行い、組織診がCIN1なら原則として経過観察です。CIN2・CIN3などが確認された場合に治療を検討します。

Q. LSILとCIN1は同じですか?

同じではありません。LSILは細胞診の判定、CIN1は生検による組織診の診断です。LSIL後の生検でCIN1となることは多いものの、必ず一致するわけではありません。

Q. LSILでHPV検査が陰性ならコルポスコピーは不要ですか?

日本の一般的な管理では、LSILはHPV検査結果だけで精密検査を省略せず、コルポスコピー・生検の対象です。年齢などによる例外は主治医が判断します。

Q. パートナーもHPV検査を受けるべきですか?

無症状の男性パートナーに対する一般的なHPV検査は確立していません。いぼなどの症状があれば泌尿器科・皮膚科などへ相談してください。

横浜駅近くでLSILの精密検査をご希望の方へ

横浜駅から徒歩6分、ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~で女性医師がコルポスコピー・組織診を行います。

検診結果票をお手元にご用意のうえ、お電話(045-440-5577)でご予約ください。
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この記事の執筆・医学監修

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~ 院長

更新日・最終医学確認:2026年9月13日。本ページは一般的な医療情報であり、個別の診断・検査・治療方針に代わるものではありません。

参考文献

  1. 日本産婦人科医会.子宮頸癌:細胞診後のコルポスコピー・組織診
  2. Centers for Disease Control and Prevention. Chapter 5: Human Papillomavirus. 2026.
  3. 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会.産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2026.CQ202~204.

約はこちらから

日付:2026年9月13日  カテゴリー:女性検診,子宮頸がん検診

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ASC-H・HSILとは?がんの可能性と精密検査

 
ASC-HとHSILは、子宮頸がん検診の細胞診で、高いグレードの病変が隠れていないか速やかに確認する必要がある判定です。
どちらも「がん確定」ではありませんが、ASC-USやLSILよりもCIN2・CIN3などが見つかる可能性が高いため、結果を受け取ったらコルポスコピー・生検を受けてください。[1]
 
ASC-Hは「HSILを除外できない」、HSILは「高度扁平上皮内病変を示唆する」という意味です。両者は似ていますが、同じ判定ではありません。

 
 

ASC-HとHSILの違い

判定 正式名称 意味
ASC-H HSILを除外できない異型扁平上皮細胞 高いグレードの病変を疑う細胞があるが、HSILと断定できない
HSIL 高度扁平上皮内病変 CIN2、CIN3、上皮内がんなどに相当する病変を強く疑う

いずれも細胞診の判定です。実際の組織がCIN1、CIN2、CIN3、がんのどれに当たるかは、生検などの組織診で確認します。

ASC-H・HSILはがんですか?

ASC-H・HSILだけで、浸潤がんと確定したわけではありません。特にASC-Hは、詳しく調べると異常なしや軽度病変の場合もあります。一方、HSILではCIN2・CIN3など治療が必要になり得る病変が見つかる割合が高く、少数ながら浸潤がんが含まれる可能性もあります。

「がんではないはず」と先延ばしにすることも、「もうがんだ」と決めつけることも適切ではありません。正確な診断のために、速やかに精密検査を受けることが重要です。

次に行うコルポスコピー・生検

ASC-H・HSILでは、ハイリスクHPV検査が陰性かどうかだけで精密検査を省略せず、コルポスコピー・生検を行います。日本産婦人科医会も、ASC-H・HSILを含む細胞診異常では速やかなコルポスコピー・生検を勧めています。[1][3]

  1. 酢酸を子宮頸部に塗布する
  2. コルポスコープで拡大観察する
  3. 病変が疑われる部分から組織を採取する
  4. 必要に応じて頸管内の評価を追加する
  5. 組織診結果と細胞診結果を照合する

子宮頸部の奥まで十分に見えない、細胞診と生検結果が一致しない、浸潤がんを否定できないなどの場合は、診断目的の円錐切除や専門医療機関での追加評価が必要になることがあります。

組織診の結果とその後

組織診の結果 主な対応
異常なし・CIN1 細胞診との不一致がないか確認し、短い間隔で再検査。必要なら追加生検や円錐切除
CIN2 年齢、妊娠希望、病変範囲、HPV型、経過などから観察または治療
CIN3 円錐切除術などの治療を検討
浸潤がん 専門医療機関で画像検査などを行い、病期に応じた治療

HSILの後の生検が「異常なし」でも、必ず安心して通常検診へ戻れるとは限りません。採取できなかった場所に病変がある可能性も考え、細胞診、コルポスコピー所見、頸管内の評価を含めて方針を決めます。

円錐切除術とは

円錐切除術は、子宮頸部を円錐状に切除し、病変を詳しく調べると同時に取り除く方法です。CIN3、AIS、ごく早期の子宮頸がんなどで行われます。[2]

子宮を残せる治療ですが、術後の出血、頸管狭窄、妊娠時の早産リスクなどを考慮する必要があります。妊娠希望の有無、病変の範囲、切除断端、病理結果を確認して、その後のフォローを続けます。

妊娠中・妊娠希望がある場合

ASC-H・HSILが判明しても、それだけで妊娠を継続できないという意味ではありません。妊娠中もコルポスコピーを行い、浸潤がんが疑われる場合などに生検を検討します。妊娠中の円錐切除は、浸潤がんを強く疑う場合を除き慎重に判断します。

妊娠を希望している方は、検査・治療の前にその希望を必ず医師へ伝えてください。病変の安全な管理と妊孕性への影響を一緒に検討します。

ASC-H・HSILについてよくある質問

Q. HSILは「がんの一歩手前」ですか?

HSILはCIN2・CIN3などの高いグレードの病変を疑う細胞診判定です。CIN3は治療対象となる前がん病変ですが、HSILだけでは組織の診断は確定していません。精密検査が必要です。

Q. ASC-HでHPV陰性なら精密検査は不要ですか?

不要とはいえません。ASC-Hは、HPV検査が陰性でもコルポスコピー・生検を行う対象です。

Q. HSILでも生検が異常なしになることはありますか?

あります。ただし、病変を採取できていない可能性や子宮頸管内の病変も考える必要があるため、短い間隔の再検査や追加検査が必要になることがあります。

Q. HSILなら必ず子宮を摘出しますか?

必ずではありません。組織診がCIN3やごく早期の病変なら、円錐切除で子宮を温存できる場合があります。浸潤がんの有無、広がり、妊娠希望などで治療を選びます。

Q. 精密検査まで何か月か待っても大丈夫ですか?

ASC-H・HSILは、結果を受け取ったら速やかに精密検査を予約してください。緊急手術という意味ではありませんが、自己判断で数か月以上先延ばしにすることは勧められません。

横浜駅近くでASC-H・HSILの精密検査をご希望の方へ

横浜駅から徒歩6分、ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~で女性医師が検診結果を確認し、必要な精密検査をご案内します。専門病院での検査・治療が必要な場合は紹介します。

検診結果票をお手元にご用意のうえ、お電話(045-440-5577)でご予約ください。
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清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~ 院長

更新日・最終医学確認:2026年9月13日。本ページは一般的な医療情報であり、個別の診断・検査・治療方針に代わるものではありません。

参考文献

  1. 日本産婦人科医会.子宮頸癌:細胞診後のコルポスコピー・組織診
  2. 国立がん研究センター.子宮頸がんの治療.2025.
  3. 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会.産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2026.CQ202・CQ204・CQ205.

日付:2026年9月13日  カテゴリー:女性検診,子宮頸がん検診

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子宮頸がん検診でクラス3aと言われたら|現在の分類と精密検査

「クラス3a」は、現在主流のベセスダ分類が普及する前に使われていた子宮頸部細胞診の判定です。
がん確定という意味ではありませんが、「クラス3a=軽度異形成=3か月後の再検査だけでよい」と一律には判断できません。
まず、現在のベセスダ分類ではASC-US、LSIL、ASC-Hなどのどれに当たるのかを確認する必要があります。
 
クラス分類とベセスダ分類は評価の考え方が異なり、完全な一対一対応ではありません。検診を受けた施設に正式な細胞診報告書または紹介状を依頼し、婦人科へお持ちください。

 
 

クラス3aとは

従来のクラス分類では、細胞の見え方をクラス1~5で表していました。クラス3は、良性とも悪性とも断定できない細胞変化を示す範囲で、3aと3bに分けて報告されていました。

現在は、細胞変化の種類と臨床上の対応をより明確にするため、NILM、ASC-US、LSIL、ASC-H、HSILなどのベセスダ分類が用いられます。

クラス分類とベセスダ分類の関係

旧クラス分類 対応する可能性がある現在の判定 注意点
クラス1・2 NILMなど 「クラス2だから進行中」という意味ではない
クラス3a ASC-US、LSIL、場合によりASC-Hなど 正式なベセスダ判定を確認しないと次の検査を決めにくい
クラス3b・4 ASC-H、HSIL、AISなど 高いグレードの病変を否定する精密検査が必要
クラス4・5 SCC、腺がんなどを含む 速やかな精密検査・専門医療機関での評価が必要

※この表はおおまかな関係を示すもので、相互に置き換えるための表ではありません。

クラス3aと言われた時に確認すること

  1. 結果票にASC-US、LSIL、ASC-Hなどの併記がないか確認する
  2. 「要再検査」「要精密検査」のどちらかを確認する
  3. 過去の細胞診・HPV検査・組織診結果をそろえる
  4. 不明なら検診施設に正式な報告書または紹介状を依頼する
  5. 結果に応じてHPV検査またはコルポスコピー・生検を受ける

現在の一般的な対応は、ASC-USならハイリスクHPV検査で振り分け、LSIL、ASC-H、HSILなどならコルポスコピー・生検です。[1][2]

クラス3aは自然に治りますか?

旧クラス3aには、炎症による一時的な変化や、自然に消退しやすい軽度病変が含まれていました。しかし、クラス3aという情報だけでは、病変の有無やグレードを確定できません。

生検でCIN1と診断された場合は自然に消退する方が多くいますが、ASC-Hに相当する変化やCIN2・CIN3が隠れていないかを確認することが先です。「自然に治る可能性が高い」という説明だけを理由に、精密検査やフォローを中断しないでください。

「3か月後に再検査」と言われました

以前はクラス3aに対して短い間隔で細胞診を繰り返す方法が広く使われていました。現在は、ベセスダ分類、ハイリスクHPV検査、コルポスコピー所見などを組み合わせて管理します。

再検査までの間隔は、実際のベセスダ判定、HPV結果、年齢、妊娠、過去の異常や治療歴によって異なります。古い記事や他の方の体験談ではなく、ご自身の正式な検査結果に基づいて決めます。

クラス3aについてよくある質問

Q. クラス3aはがんですか?

がん確定ではありません。旧分類で細胞に一定の変化があることを示しますが、現在の判定名と精密検査で病変の程度を確認する必要があります。

Q. クラス3aはASC-USですか?

ASC-USに対応することはありますが、必ず同じではありません。LSILや別の判定が対応する場合もあるため、正式なベセスダ分類を確認してください。

Q. クラス3aはLSILですか?

LSILに対応することはありますが、一対一ではありません。LSILなら通常はコルポスコピー・生検が必要です。

Q. 炎症を治療すればクラス3aは治りますか?

炎症が細胞の見え方に影響している場合はありますが、炎症治療だけで子宮頸部病変を否定できません。指示された再検査や精密検査を受けてください。

Q. 結果票にクラス3aしか書かれていません。どうすればよいですか?

検診施設にベセスダ分類による正式判定、検体の適否、精密検査指示を確認し、報告書または紹介状を婦人科へお持ちください。

横浜駅近くでクラス3aの再検査をご希望の方へ

横浜駅から徒歩6分、ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~で女性医師が、旧分類と現在の判定を確認し、必要なHPV検査または精密検査をご案内します。

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日本専門医機構認定産婦人科専門医
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~ 院長

更新日・最終医学確認:2026年9月13日。本ページは一般的な医療情報であり、個別の診断・検査方針に代わるものではありません。

参考文献

  1. 日本産婦人科医会.子宮頸癌:細胞診後のコルポスコピー・組織診
  2. 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会.産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2026.CQ201~204.

日付:2026年9月13日  カテゴリー:女性検診,子宮頸がん検診

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ASC-USやLSILの時にするコルポスコピー検査&組織検査の流れ【横浜駅近くの婦人科で検査】

ASC-USやLSILの意味は?

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清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

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人間ドックや自治体検診で行われている子宮頚がん検診は、細胞をこすり取って顕微鏡で見る「細胞診」という検査です。子宮頚がん検診(細胞診)で異常を指摘された場合、精密検査として「コルポスコピー検査」と「組織検査」を行います。

 

正確には、

*子宮頚がん検診(子宮頸部細胞診)でASC-US+HPV検査で陽性

*子宮頚がん検診でLSIL・ASC-H・HSILのいずれかだった

場合に、精密検査に進みます。

 

ちなみに、子宮頚がん検診(子宮頸部細胞診)でASC-USだったけれど、追加で行ったHPV検査が「陰性」だった場合は、組織検査は必要ありません。

HPV検査が「陰性」ということは、少なくとも、現在出ている細胞の異常が、「癌になっていく可能性」が極めて低いものと判断できます。

なので、子宮頚がん検診(子宮頸部細胞診)がASC-USで、HPV検査が「陰性」の時は、「1年後に細胞診を再検査する」ということになっています。

 

 

精密検査の「コルポスコピー検査」とは?

「コルポスコピー検査」とは、子宮の出入り口、つまり子宮頚がんが発生する場所を拡大して観察する検査です。

通常は、コルポスコピー検査と組織検査をセットにして行います。

 

子宮頚がん検診で、LSILやASC-HやHSILだった場合は、HPV検査は行わず、すぐにコルポスコピー検査に進みます。

 

コルポスコピー検査は、あくまで、子宮の出入り口を拡大して観察するだけの検査なので、この検査だけを行っても異常の程度を正確に診断することはできません。

 

 

コルポスコピー検査を行う直前に、子宮頚部に「酢酸加工」を行うことによって、細胞に異常がある部分を分かりやすくします。

「酢酸」を子宮頚部につけると、細胞に異常がある部分が白っぽく変化したり、「モザイク」と呼ばれる模様が浮かび上がったりします。

この、酢酸加工によって浮かび上がってきた「細胞に変化が起きていそうな部分」の組織を狙い撃ちでかじりとるのが「組織検査」です。

 

 

当院の精密検査の流れ

コルポスコピー検査と組織検査は、およそ次のような流れで行います。

 

 

1)クスコ診で子宮頚部を見えやすくしておりものをぬぐう

2)酢酸がしみ込んだ綿球を子宮頚部に押し当てて酢酸加工をする

3)コルポスコピーで子宮頚部を拡大しながら病変部分を観察する

4)細胞に異常がありそうな部分2~3か所の組織をかじりとる

5)消毒して腟内にタンポンやカーゼを入れる

 

 

組織をとる時に、少し痛みを伴うことがありますが、通常は数秒で終わります。

酢酸加工の時間を含めても、数分で終わる検査です。

 

組織をとるので、ある程度出血します。

血行が良くなると検査後の出血が増える場合があるので、通常検査した当日は運動や入浴は控えます。軽くシャワーを浴びるのは問題ありません。

 

 

止血しやすくするために、タンポンやガーゼで圧迫しますので、通常は検査から数時間後にそれらを抜きます。

自分でとる場合もあれば、翌日再度受診して病院でガーゼを抜く場合もあります。

 

 

通常は、検査から2週間程度で組織診断の結果が返ってきます。

結果次第で、その後の治療又は検査の方針が決まります。

 

 

他の病院で受けた子宮頚がん検診の結果に異常があった場合も、当院でコルポスコピー検査と組織検査を承ることが可能です。

結果の見方がわからない場合のご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

予約専用電話→045-440-5577

 

日付:2026年7月6日  カテゴリー:子宮頚がん,子宮頸がん検診

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