女性検診

 

子宮頚がん検診でASC-US?【横浜で評判の婦人科】

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子宮がん検診の結果の見方(横浜の婦人科・女医が解説)

子宮頚がんの検診を受けても、結果の見方がよくわからないという患者様は結構いらっしゃいます。
会社の検診や自治体の検診といった検診のみの機関だと、結果だけが郵送で送られてくるパターンも多いので、「クラスⅡです。念のため半年後に再検査を受けてください」「LSILです。精密検査が必要です」といったコメントを読んでも、さっぱり意味が分からず相談先にも困るというケースもよく耳にするんですよね。

 

自治体の補助を使って子宮頚がん検診を受けた場合、結果の報告書が「異常なし」「異常あり」のどちらかしか書いていないこともあります。

「異常あり」であった場合は、その結果とともに、精密検査を受けるために必要な「医療機関向けの報告書」または「紹介状」がもらえます。

どのような異常なのかが詳しく知りたい場合は、検診を受けた施設に言えば、詳しい内容が書いた紹介状を発行してくれます。

 

人間ドックなどで、普通の健診と一緒に受けた場合、結果報告書に「ベセスダシステム」による結果が記載されていることが多いと思われます。

「ベセスダシステム」は、「クラス○」という表記方法に代わって、新しく子宮頚がん検査の結果を表記する方法です。

 

結果報告書に書いてある、NILM・ASC-US・ASC-H・LSIL・HSILというアルファベットが、検査の結果を表しています。

 

ASC-USは「グレーゾーン」の「疑い」

子宮頚がんの検査結果で、一番理解しにくいのが「クラスⅢa」や「ASC-US」という結果だと思われます。
「クラスⅢa」というのは、子宮頚がん検診の結果の古い分類の仕方です。この結果の解釈の仕方は「クラス3aと言われたら」という記事で詳しくご説明していますので、そちらを参考にしてみて下さいませ。
「ASC-US」というのは、新分類・ベセスダシステムによる結果の表記方法です。細胞に変化があって、軽度異形成も否定しきれないけれど単なる炎症だけかもしれない、という微妙なグレーゾーンのことを指します。
すぐに治療が必要な可能性は低いけれど、追加の検査や精密検査が必要な場合があるレベルということになります。

 

ASC-USだった場合、方針としては次の3つの選択があります。

1)HPVハイリスクタイプの感染の有無を調べる
2)6ヵ月後に細胞診の再検査を受ける
3)コルポスコピーによる精密検査を受ける

このうち、1)に関しては、「ASC-US」という結果だった人に限り、HPVのハイリスクタイプがいるのかいないのかを調べる検査が保険でできます。
これは、HPV感染の有無によって細胞におきる変化に大きな差があるため、HPV感染があるかどうかを重要視するということです。

 

当院では、ASC-USの結果が返ってきたら、まずHPVハイリスクタイプの検査をお勧めしています。
この検査でHPVが「陰性」であれば1年後の再検査ですみますし、逆に「陽性」であればコルポスコピーによる精密検査に進みます。
無駄な検査を防ぐためにも、見落としを防ぐためにも、HPV感染の有無をはっきりさせておくと安心です。

ASC-USという結果が出た後に行う、HPVハイリスクタイプ検査は保険適用ですので、自己負担額は約1500円です。検診結果で異常を指摘されたけれど、どうしたらいいの?という方は、まずはお電話でご予約下さい。

 

予約専用電話045-440-5577

 

ご予約はこちらから

日付:2024年10月7日  カテゴリー:子宮頸がん検診

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HPVワクチン・シルガード9はいつまで有効?(横浜駅近くの婦人科でワクチン接種可能)

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9価のHPVワクチン「シルガード9」が発売されてから、当院でも延べ300名以上の方が接種してくださっています。

2023年4月以降は、9価ワクチンも公費接種の対象になっていますから、公費が使える年齢の方は無料期間中に9価ワクチンを接種した方がよいですね。

 

各自治体によって多少異なりますが、多くの自治体は2025年3月の接種分までをキャッチアップ接種として公費対象にしています。

ワクチンは、半年かけて3回接種しますから、3回とも全部公費にするためには今年の9月には接種を開始しなければ間に合いません。対象年齢の方はお急ぎくださいませ。

 

公費接種の対象年齢を過ぎても、ワクチンを接種する意味はあるのか?という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

HPVワクチンの効果は、HPVに感染する前に接種すれば何歳であっても十分な効果が期待できます。例えば、30歳であってもHPVに一度も感染したことがなければ10代で接種するのと同様の効果を得ることが可能です。つまり、性行為の経験がなければ何歳であってもワクチン接種をする意味があると言えます。

 

 

逆に、性行為の経験があると、接種する意味がなくなるのか?というと、必ずしもそうとは限りません。

海外のデータでは、性行為の経験があっても26歳までは接種が推奨されています。また、別の研究では45歳まではワクチン接種の効果があるというデータもあります。

 

もちろん、性行為開始前に接種した方が、より十分な予防効果が得られますから、年齢は関係なく、現時点でまだ感染リスクがない方は早めに接種しておくことをお勧めします。

ワクチンを接種するかどうか迷っているという方や、副反応や効果についてまずは相談してみたいという方向けに、ワクチン相談外来(自費相談)も設けておりますので、もっと詳しく話を聞きたいという方はよろしかったらご活用ください。

予約専用電話 045-440-5577

 

日付:2024年10月5日  カテゴリー:HPVワクチン

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横浜市外に住民票がある方のHPVワクチン公費接種も受け付けています

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当院は横浜市のHPVワクチン接種協力医療機関です

 

HPVワクチンのキャッチアップ接種は、無料になる期限が来年3月末までです。

3回の接種に6か月間かかりますので、3回とも無料で接種するためには9月末までに1回目の接種を開始する必要があります。

詳細は、横浜市のホームページからも確認ができます。

 

基本的に、「住民票がある自治体の病院」で接種することになっていますが、学生さんなど、「住民票は実家だけど現住所が横浜市にある」というケースでも当院での接種が可能です。

この場合は、公費負担での接種ですが、いったん料金を自己負担していただき、後日住民票がある自治体から接種にかかった費用が還付される流れになります。

 

まずは、現在住民票がある自治体に問い合わせていただき、手続きの方法をご確認ください。

自治体から当院への書類が送られてくるので、当院で還付されるために必要な書類を発行いたします。

 

キャッチアップ接種とは、本来公費負担で(無料で)HPVワクチンを接種できるはずだった方が、接種のチャンスを逃してしまったことに対して、再度対象年齢を拡大して公費負担にしますよ、という制度です。

キャッチアップ対象の方は、令和7年3月31年までに接種を完了すれば、HPVワクチンが無料で接種できます。

 

 

HPVワクチン公費接種に関して、改めて確認しておきたいポイントは以下の4点です。

 

*9価ワクチンも公費対象となる

*キャッチアップ接種対象者も9価ワクチンが無料で接種可能になる

*15歳未満であれば9価ワクチンの接種回数は2回にできる可能性がある

*原則これまでに2価や4価を1~2回接種している場合は、その後も同じ種類の接種が推奨されているが、「接種医とよく相談した上で」交互接種(2回目や3回目の接種を9価にする)が可能となる見込み

 

 

自費で接種すれば、1回3万円前後かかるワクチンが無料で接種できるチャンスですので、対象年齢の方は、期間中に接種することをお勧めします。

 

当院でも、公費接種・自費接種ともに承っております。

 

ワクチンについて、まずは相談してみたいという方は、ワクチン相談外来(自費相談)も設けておりますので、お気軽にご相談くださいませ。

 

 

★ワクチンについてのご予約はお電話でのみ承っております

   予約専用電話045-440-5577 

日付:2024年10月5日  カテゴリー:HPVワクチン

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子宮頚がん検診(婦人科検診)でLSIL(エルシル)やHSIL(ハイシル)【横浜で評判の婦人科】

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子宮頚がん検診(婦人科検診)の結果でLSILやHSILだと要注意?(横浜の婦人科)

子宮頸がんの検診結果は、以前の「クラス分類」から新しい「べセスダ分類」の表記に変更されてきている検診施設が多いようです。

各表記の意味はあまり詳しく解説されていないことが多く、検診の結果を受け取って慌ててお電話して来られる方も少なくありません。

婦人科検診で「LSIL」や「HSIL」だった場合、すぐに産婦人科を受診する必要があります。

 

 

 

結果の「ASC-US」についての解釈は、過去の記事「子宮頸がん検診でASC-USだった場合」をご参照ください。

結果が「LSIL」の場合、細胞を見る限りは「軽度異形成」を疑う変化がありますよ、ということを意味します。また、ASC-USよりもHPVへの感染を強く疑う所見が見られる場合も「LSIL」になります。

 

「異形成」というのは、正常な細胞とがん細胞の間のグレーゾーンの細胞を指すもので、細胞の変化の程度によって軽度→中等度→高度と徐々に進んでいきます。婦人科検査(細胞診)の結果が「LSIL」だった場合は、この「異形成」の中でも「軽度異形成」つまり、白に近いグレーの可能性が高いということを意味してます。ただし、細胞診はブラシなどでこすり取った表面の細胞のみを見ていますから、本当に「軽度」までの異常なのか、それ以上進んだ病変がないかを確認するために、より詳しい検査として「コルポスコピー検査」と「組織診」が必要になります。

 

 

コルポスコピー検査は痛い?

コルポスコピー検査は、子宮頸部(膣の方から見える部分)を拡大して、異形成を疑う変化がないかを目で見て確認する検査です。

組織診はコルポスコピーで覗いてみて、「ここが異常がありそうだ」と思われる部分を、少しまとまった組織としてかじり取る検査です。鳥のくちばしのような形をした検査用の器具で、子宮頸部の一部をパチンとかじり取ります。

 

コルポスコピー検査は、ただ拡大してみるだけなので痛みはありません。組織診は、取る瞬間に鈍い痛みを感じることがあります。もともと子宮頸部は知覚的に鈍い場所なので、それほど強い痛みはなく検査は無麻酔で行えます。

 

 

HSILは「がんの一歩手前」の場合も

がん検診の結果が「HSIL」の場合は、細胞の変化のレベルが「LSIL」よりも進んでおり、「中等度異形成」や「高度異形成」が疑われるということを意味します。この場合も、「LSIL」の時と同じように、まずはコルポスコピー検査と組織診を行います。

組織診断の結果が、「高度異形成」や「上皮内癌(がんの初期)」だった場合はその時点で治療、つまり手術が必要になります。高度異形成まで変化が進んでしまうと自然に正常化する可能性は低く、がんに進んでいくリスクが高いからです。

 

この段階で適切な方法で手術を受ければ、がんになってしまう前に「完治」することが期待できます。

 

組織診断の結果が「軽度異形成」や「中等度異形成」の場合は、基本的には定期的な細胞診を繰り返して、異常が進んでいかないかを注意してみていきます。

 

最近は、どのHPVの型に感染していると、異形成からがんに進むリスクが高いのかということまでわかってきたため、組織診が「軽度異形成」や「中等度異形成」だった場合は、HPVの型を調べる「タイピング検査」を追加する場合もあります。

感染しているウイルスの型が「がんに進む可能性が高いタイプ」なのか「それほど悪さはしにくいタイプ」なのかを調べることで、厳重注意が必要なのかそれほど心配しなくていいのかを区別することができるのです。

 

 

婦人科検診でLSILやHSILだったので精密検査をご希望という方は、お電話でご予約を承っております。

予約専用電話 045-440-5577

 

日付:2024年10月4日  カテゴリー:女性検診,子宮頸がん検診

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ASC-USやLSILの時にするコルポスコピー検査&組織検査の流れ【横浜で評判の婦人科】

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ASC-USやLSILの意味~横浜の婦人科女医が解説~

人間ドックや自治体検診で行われている子宮頚がん検診は、細胞をこすり取って顕微鏡で見る「細胞診」という検査です。子宮頚がん検診(細胞診)で異常を指摘された場合、精密検査として「コルポスコピー検査」と「組織検査」を行います。

 

正確には、

*子宮頚がん検診(子宮頸部細胞診)でASC-US+HPV検査で陽性

*子宮頚がん検診でLSIL・ASC-H・HSILのいずれかだった

場合に、精密検査に進みます。

 

ちなみに、子宮頚がん検診(子宮頸部細胞診)でASC-USだったけれど、追加で行ったHPV検査が「陰性」だった場合は、組織検査は必要ありません。

HPV検査が「陰性」ということは、少なくとも、現在出ている細胞の異常が、「癌になっていく可能性」が極めて低いものと判断できます。

なので、子宮頚がん検診(子宮頸部細胞診)がASC-USで、HPV検査が「陰性」の時は、「1年後に細胞診を再検査する」ということになっています。

 

 

精密検査の「コルポスコピー検査」とは?

「コルポスコピー検査」とは、子宮の出入り口、つまり子宮頚がんが発生する場所を拡大して観察する検査です。

通常は、コルポスコピー検査と組織検査をセットにして行います。

 

子宮頚がん検診で、LSILやASC-HやHSILだった場合は、HPV検査は行わず、すぐにコルポスコピー検査に進みます。

 

コルポスコピー検査は、あくまで、子宮の出入り口を拡大して観察するだけの検査なので、この検査だけを行っても異常の程度を正確に診断することはできません。

 

 

コルポスコピー検査を行う直前に、子宮頚部に「酢酸加工」を行うことによって、細胞に異常がある部分を分かりやすくします。

「酢酸」を子宮頚部につけると、細胞に異常がある部分が白っぽく変化したり、「モザイク」と呼ばれる模様が浮かび上がったりします。

この、酢酸加工によって浮かび上がってきた「細胞に変化が起きていそうな部分」の組織を狙い撃ちでかじりとるのが「組織検査」です。

 

 

精密検査の流れ

コルポスコピー検査と組織検査は、およそ次のような流れで行います。

 

 

1)クスコ診で子宮頚部を見えやすくしておりものをぬぐう

2)酢酸がしみ込んだ綿球を子宮頚部に押し当てて酢酸加工をする

3)コルポスコピーで子宮頚部を拡大しながら病変部分を観察する

4)細胞に異常がありそうな部分2~3か所の組織をかじりとる

5)消毒して腟内にタンポンやカーゼを入れる

 

 

組織をとる時に、少し痛みを伴うことがありますが、通常は数秒で終わります。

酢酸加工の時間を含めても、数分で終わる検査です。

 

組織をとるので、ある程度出血します。

血行が良くなると検査後の出血が増える場合があるので、通常検査した当日は運動や入浴は控えます。軽くシャワーを浴びるのは問題ありません。

 

 

止血しやすくするために、タンポンやガーゼで圧迫しますので、通常は検査から数時間後にそれらを抜きます。

自分でとる場合もあれば、翌日再度受診して病院でガーゼを抜く場合もあります。

 

 

通常は、検査から2週間程度で組織診断の結果が返ってきます。

結果次第で、その後の治療又は検査の方針が決まります。

 

 

他の病院で受けた子宮頚がん検診の結果に異常があった場合も、当院でコルポスコピー検査と組織検査を承ることが可能です。

結果の見方がわからない場合のご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

予約専用電話→045-440-5577

 

日付:2024年10月3日  カテゴリー:子宮頚がん,子宮頸がん検診

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ASC-US(アスカス)で「がん」の診断になることはある?【横浜で評判の婦人科】

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「ASC-US(アスカス)」はどういう意味?(横浜の婦人科・女医が解説)

会社の健診などでうけた子宮頚がん検診の結果で「ASC-US」だった場合、通常は「早めに婦人科を受診しましょう」と書かれています。その後の検査はどうすればよいのか、急いで受診した方がいいのか、気になりますよね。

「ASC-US」は「アスカス」と読みます。

 

日本産科婦人科学会のガイドラインでは、細胞診(子宮頸がんの検診で行う検査)で「ASC-US」だった場合は

1)すぐに精密検査(コルポスコピー検査+組織診)

2)HPV検査を追加

3)6か月後に再度細胞診検査

のいずれかを行うことになっています。

 

 

当院では、まずHPV検査を行って、「陽性」だった方のみ精密検査を行っています。HPVが陰性であれば、1年後に細胞診を再検査すればよいからです。

HPV検査というのは、HPVの中で子宮頸がんの原因となりうる「ハイリスクタイプ」に感染していないかどうかを調べる検査です。

HPVには100種類以上の「型」があり、そのうち約15種類の「型」が子宮頸がんの原因となります。代表的なのは、16型や18型ですが、31型や52型でも子宮頸がんになることがあります。

 

 

HPVが陽性だと危険?

細胞診がASC-USで、HPVが陽性だった場合、それが直ちに「がんである」という意味ではありません。

HPVがどのくらい悪さをしているのか、細胞の変化がどの程度かを確認するために、精密検査として「組織診」を行います。少しまとまった細胞をかじりとる検査で、多少の痛みと出血を伴います。

 

 

この組織診の結果によって、その後の流れが決まっています。

軽度異形成(CIN1)だった場合→4~6カ月ごとに細胞診を行う

中等度異形成(CIN2)だった場合→3か月ごとに細胞診を行うか治療に進む

高度異形成(CIN3)またはそれ以上だった場合→治療に進む

 

 

「ASC-US」で「がん」になることは?

 

検診で「ASC-US」を指摘された時点で、「これは『がんですよ』という意味なのだろうか」という心配が出てきがちですが、精密検査の結果で返ってくるのはほとんどが軽度異形成~中等度異形成です。

ただ、まれに、細胞診が「ASC-US」だったけれど精密検査では「上皮内癌」だったというケースもあります。

なので、「ASC-US」は「軽い変化の可能性が高いけれど『放置してよい』という意味ではない」と理解していただくのがよいかと思われます。

 

 

検診で何らかの異常を指摘された場合は、ご自身の心身の状態と向かい合う「チャンス」です。そのままにせずに早めに婦人科を受診して適切な検査や治療を受けるようにしましょう。

 

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日付:2024年10月3日  カテゴリー:HPVワクチン,子宮頚がん

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子宮頸がん検診でASC-US(アスカス)だった場合【横浜で評判の婦人科】

婦人科がん検診の「ASC-US」はどういう意味?がんの可能性は?(横浜の婦人科)

子宮頸がん検診の結果の中で、一番混乱されるのがやはり「ASC-US」という結果だった時のようですね。ネットの知恵袋などで、「ASC-USと言われたら?」と質問してしまうケースも多いようです。

「ASC-US」はストレスで発生するのか?といった不安を抱える方もいらっしゃるかもしれませんが、「ASC-US」とストレスは直接的な関係はありません。

 

 

婦人科の検診で「異常です」と言われると、「ASC-US」だと癌なの?と不安になるかもしれませんが、「ASC-US」は「明らかに癌ですよ」という意味ではありません。

グレーゾーンなので、癌の確率が「ゼロ」とは言い切れませんが、どちらかというと「がんの手前」であることがほとんどです。

 

 

婦人科検診の「ASC-US」は、子宮頚部の細胞に「がんではないけれど完全に正常とも言えないグレーゾーンの変化」があるけれど、「もしかしたら一時的な変化かもしれません」という意味です。

健診で指摘される異常の中では比較的よくあるレベルの異常です。前回の検診では「異常なし」と言われていたのに、1年後に受けたら「ASC-US」だった、ということもあり得ます。

 

学会のガイドラインでは、検査結果が「ASC-US」だった場合は次のいずれかの対応をすることになっています。
    1)半年後に子宮頸がん検査を再検査する
 2)HPVハイリスクタイプの検査をする
 3)コルポスコピー検査をする

 

 

「ASC-US」と言われたらまずHPV検査

このうち、推奨されているのは2)の、まずはHPV検査を行うという方法です。

HPVはハイリスクタイプに分類される「型」に感染すると、子宮頚部の細胞に変化を引き起こして、最終的にがん化させてしまう可能性があるウイルスです。

子宮頸がんワクチンで予防しているのは、このHPVへの感染です。全部で100種類以上の「型」があるウイルスですが、子宮頸がんのリスクになりうるのは、16型や18型など全部で13~15種類の型に限られます。

 

この、HPVのハイリスクタイプに感染しているかどうかを調べるのがHPV検査です。子宮頚部に付着しているおりものをぬぐい取る検査なので、ちょっとこするだけで完了します。

 

当院でも「ASC-US」だった方にはすぐにコルポスコピー検査は行わずHPV検査をするようにしています。当院で細胞診を行った方の場合は、HPV検査のために再度内診をしなくても、一度とった細胞でHPVの検査を追加できます。

 

 

いきなりコルポスコピー検査をしてもいいのですが、HPV陰性であれば行わなくていい検査なわけですから、無駄な検査をしないという意味でもHPV検査を行うのが効率的だと考えております。
また、組織診は痛みや出血を伴う検査ですので、本当に必要な方のみに行えるようにという意図もあります。

実際、ASC-USだったけれどHPVは陰性という方も2割くらいはいらっしゃいます。逆に言えば、ASC-USだとHPVも陽性なケースの方が多いわけです。

 

 

「ASC-US」だと癌の可能性はある?

ASC-USでHPVも陽性だった場合に組織診を行うと、ほとんどは軽度異形成又は中等度異形成という結果が返ってきます。なので、「ASC-US」だと癌の確率が高い、というわけではありません。「ASC-US」だった人が「実は癌だった」という確率はを算出することは難しいのですが、当院で経験した「ASC-USで精密検査をしたら癌だった」というケースは今のところ2例です。

 

このように、ごくまれに、高度異形成や上皮内癌であるケースもありますので、ASC-USだから安心してよいというわけでもないのです。ただ、ASC-USで精密検査をしてみたら浸潤がんだったというケースは今まで出ておりません。

 

そういう意味では、ASC-USでがんの確率は非常に低いと言えます。

進んだ癌になりきる前に異常を見つけるためにも、こういった早い段階の異常をしっかり見分ける事が重要です。

 

 

HPVハイリスクタイプの検査は、子宮頸がん検査がASC-USだった方のみ保険で行えます。それ以外の方や、子宮頸がん検査と一緒に行う場合は自費になります。
この検査が「陽性」だった場合、数種類あるHPVハイリスクタイプのうち「どれかが陽性」という意味ですので、ワクチンの対象となる「16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型」が陽性なのかそれ以外のタイプが陽性なのかは判別できません。

 

「何型が陽性なのか知りたい」という場合は、HPVタイピング検査を行うことでよりはっきり調べることが可能です。

HPVタイピング検査は、精密検査である組織診断で軽度異形成(CIN1)や中等度異形成(CIN2)と診断された場合にのみ、保険で検査が可能です。保険を使って検査をしても、自己負担額が約7000円と、ちょっと高額な検査になります。

 

 

ストレスでASC-USになる?

検診で異常を指摘されたからといって、全部ががんになってしまうものではありません。

必要な精密検査を受けて、どのように経過を見ていけばいいのか、しっかり主治医に確認しておくと安心です。

 

子宮頚部の細胞に変化が起きる原因の大部分は、HPVへの感染です。2番目に影響が大きいのはタバコです。

なので、子宮頚がんを予防したかったら、ワクチンでHPVへの感染を防ぎ、定期的に検診を受け、タバコを吸わないことです。

そして、上記以外の、子宮頚がんを予防する有効な方法はありません。何かを食べたり、運動したり、ストレスをなくしたりすることで、HPVへの感染を防ぐことができるわけではありません。

 

では、ストレスや寝不足が、細胞の変化と全く関係ないのか?と言いますと、多少影響する可能性があります。感染したHPVが活動してしまう要因の一つとして、自分自身の免疫力の低下が挙げられるからです。

「今、自分は、ストレスフルな生活をしている」と認識している時に、「ASC-US」という結果が出たのであれば、それは、「もうちょっと自分をいたわりましょう」というサインかもしれません。

 

「過去に異常を指摘されたことがあるけれどどうしたらいい?」「今回の健診でASC-USだったので心配」というご相談も承れますので、まずは気軽にご相談くださいませ。

 

 

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日付:2024年10月3日  カテゴリー:女性検診,子宮頸がん検診

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子宮頚がん検診でLSILだとがんの可能性は?【横浜で評判の婦人科】

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「LSIL」と言われたら?(横浜の婦人科・女医が解説)

子宮頚がん検診を受けて「精密検査が必要です、医療機関を受診してください」という通知が来るのは次のいずれかの結果の場合です。

ASC-US

LSIL

ASC-H

HSIL

 

これらの記号は「ベセスダシステム」という、子宮頚がん検診の結果の表記方法で、それぞれのアルファベットが「細胞にどの程度変化があるか」を示しています。

 

ちなみに、「SCC」だと「明らかにがん細胞があります」という結果なので、「精密検査」ではなく治療のために大きな病院へ受診する必要性が出てきます。

通常、正常な細胞が「がん細胞」に置き換わるには、何年もかかります。なので、何も症状がなくて、定期的に検診を受けている人が、いきなり「SCC」の結果を受け取ることは非常にまれであると言えます。

 

 

「LSIL」はがんの可能性あり?

前述の4つの記号は、「がん細胞と正常な細胞の間」である「異形成」という状態を示しています。

検診で異常が出たら、「癌かもしれない」と不安になるかもしれませんが、異常が全て「がんですよ」という意味ではありません。

 

ASC-USとASC-Hは「異形成と思われる細胞があるけれど『確定ではありません』」という意味になります。細胞の変化の程度が軽度だとASC-US、重度だとASC-Hです。

 

一方、LSILやHSILは「明らかに異形成があります」という場合です。細胞の変化の程度が軽いとLSIL、中等度~高度だとHSILになります。

 

いずれの場合も、精密検査として最終的に組織診断が必要になります。まとまった細胞をとってきて、顕微鏡で見る検査です。

細胞診の結果がLSILでもHSILでも、組織診を行うことには変わりありません。検査結果を受け取ったらすぐに、婦人科を受診しましょう。

 

 

「LSIL」の精密検査後は?

組織診の結果が「軽度異形成」であった場合は、4~6カ月ごとに定期的な検査をして経過観察するか、HPVのタイピング検査を追加します。

HPVのタイピング検査は、HPVの「何番」に感染しているのかを調べる検査です。リスクの高い番号に感染しているかどうかを調べることによって、予後(その後の進行リスク度合い)を予測しやすくするための検査です。

 

「軽度異形成」でHPVタイピング検査が「陰性」だった場合、リスクはとても低いので、1年後に細胞診の再検査を受ければよいことになっています。

HPVタイピング検査で、ハイリスクタイプ(16・18・31・33・35・45・52・58…など13~15種類がハイリスクに分類されています)のいずれかが陽性だった場合は、4~6カ月ごとに定期的な検査を行っていきます。

 

HPVが陽性でも陰性でも、「定期的に細胞診を行う」という方針には変わりなく、軽度異形成でいきなり手術に進むことはありません。

 

 

「LSIL」でがんの可能性はある?

何気なく受けた検診で「異常があります」という結果を受け取ったら、驚いたり不安になったりしますよね。

「LSIL」だった方が、精密検査をしてみたら「がん」であったというケースは、当院では今のところ発生していません。

 

もちろん、LSILで精密検査をしてみたら、軽度異形成よりも進んだ病変が見つかるということはありますから、「LSILなら大丈夫」というわけではありません。

ただ、多くの場合は、LSILという結果の後に詳しい検査をしたら、「軽度異形成」という結果が返ってきます。

軽度異形成であれば、経過観察のみで大丈夫なわけですから、「自分の体や『子宮』に定期的に意識を向けるきっかけになったわ」と考えてみるのもよいかもしれません。

 

 

時々、「異常が出たら怖いから検査を受けない」という方もいらっしゃるのですが、これは「太ったよな~」と思いながら体重計に乗らないのと同じです。

現状をきちんと把握して初めて、健康を維持しやすくなります。

検査結果で、何か気になる事があれば、まずはご相談にいらしてください。

 

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クラス3aといわれたら【横浜の婦人科】

子宮頚がん検診で「クラス3a」の意味は?

 子宮頚がん検診で異常所見が出たときの対処法については、担当の医師によって方針が異なったり、ご本人の希望やライフプランに応じて対応が変わってくるので、「これが正しい」ということはお伝えしにくいのですが。

 一番ご質問を頂くことが多いのが「クラス3aでちょっと異常だけど様子を見ましょうといわれたんですが・・・」というものなんですよね。異常所見が出たときの扱いについて少し詳しくご説明したいと思います。

 

「クラス3a」は「異常があるかもしれない」というレベルなので、自覚症状はほぼありません。一度異常な細胞が出ても、自然に治ることの方が多いので、ほとんどの場合は定期的な検査を繰り返して、様子を見ていきます。

実際、「クラス3a」が出ても、自然に治るケースがほとんどなのです。

 

旧式の子宮頸がん検診結果が「クラス分類」

 旧式の子宮頚癌検診の結果表記だと、クラス1~5の5段階で返ってきます。ちなみに、最近は「ベセスダシステム」という新しい表記方法に変わってきているので、クラス分類で表記されることは少なくなっています。

 

 

クラス1は、「正常な細胞だけです。何も心配ありません」という意味。今の段階で癌の心配は全くないということです。ただし、この結果の有効期限は1年と思って下さいね。1年に1回の検診を受けていれば大丈夫です。

クラス2は、「癌の心配は無いけれど、何らかの良性変化があります」という意味。良性変化は主に、炎症による変化か年齢的な変化ですね。おりものの中の雑菌にかぶれたりすると、炎症による変化がみられたりします。クラスが1から2になったからといって、さらに上のクラスに進んで行っているというわけではありませんからご安心を。炎症が治まれば、またクラス1に戻ることもありますし、クラス2のままのこともありますから、両者の違いはあまり気にする必要はないんですよ。この段階も、1年に1回の検診を受けていれば大丈夫です。

クラス3はちょっと飛ばして、先にクラス4と5について。これは「癌を強く疑う細胞がみられます。直ちに詳しい検査及び治療を受けてください」という意味。この段階で何もせずに様子を見ることは、まずないと思っていいでしょう。どんな検査や治療をするかは、ケースバイケースですから、その先の方針については省略しますね。

 

 

子宮頚がん「クラス3」はグレーゾーン

さて、一番扱いに困るのがクラス3が出た時です。クラス3はいわゆる「グレーゾーン」で、「癌とは言えないけれど、細胞の形が変化しつつあります」という意味。細胞の形の変化の強さによって、クラス3aとクラス3bに細かく分かれます。

 物凄く大雑把に言うと、クラス3aは「細胞の顔つきが少しだけ変化してきています」という意味で、医学的に言ったら「軽度異形成」の状態。クラス3bは「細胞の顔つきがかなり変化してきています」という意味で、この段階を「高度異形成」と呼びます。

 

 

 高度異形成は、癌の一歩手前の状態で、何もせずにほっておくと数年のうちに癌化する確率が高いといわれています。また、細胞診では「高度異形成」でもより詳しく調べてみると「上皮内癌」という癌のごくごく初期の段階が混ざっていることもあるので、クラス3bが出たら、普通はさらに詳しい検査をして治療の方針を決めていきます。

 

 

 この段階できちんと治療すれば、「子宮腟部円錐切除術」という子宮の出口のホンの一部を切除する手術でほぼ完治できます。つまり、子宮を残したままで完治が望めるというわけです。定期的な子宮癌検診は、この段階で早期発見し、妊よう性(妊娠できる状態)を保ったまま完治を目指す事を目的としているんです。

 

 

「クラス3a」は自然に治る?

では、クラス3aつまり軽度異形成の場合はどうするのでしょうか。実は、クラス3aという結果の中には、子宮の出口に強い炎症が起こっているために細胞にも強い変化が見られていますよ、というケースも含まれています。例えば、先日実際にあった症例ですが、クラミジア感染による炎症が強い時に癌検診をしたらクラス3aが出て、クラミジアの治療をした後にもう一度癌検診をしたらクラス2になっていたんですね。

クラス3bはほっておくと自然に正常な細胞に戻っていく事は少なく、癌へと進行していく確率の方が高いのですが、クラス3aはこのような一時的な炎症による変化も含まれているので、7~9割の人は自然にクラス1や2に戻っていくんです。だから、初めてクラス3aが出たらたいてい「3ヵ月後にもう一度検査を受けてください」と言われると思います。これは、3ヶ月では軽度異形成の状態から癌になることは理論上考えにくいからです。

 

3ヶ月で炎症が治まって自然にクラス1や2に戻っていれば、それ以上詳しい検査をする必要はありません。半年後にもう一度検査をして、2回連続でクラス1や2が出れば後は普通の人と同じように1年毎の検診を受けてください、となるわけです。
逆に、もし連続でクラス3aが出たら、その一部にクラス3bつまり高度異形成が混ざっていないかを確かめるために「組織診」と言って、子宮の出口の一部をかじりとってよりたくさんの細胞を調べる検査をします。この検査でも「軽度異形成」と言う結果が出たら、自然に正常に戻る可能性のほうが高いわけですから、「また3ヶ月ごとに癌検診を受けましょう」と言う事になります。大体、7~9割が2年以内に正常に戻るというデータがあります。だから、「いつまで検査を受け続けるの・・・」なんて辟易せずに、きちんとフォローアップを受けるようにしてくださいね。

7~9割という事は、残りの1~3割はどうなるの?と思われる方も多いでしょう。残念ながら、軽度異形成の状態から徐々に高度異形成を経て癌へと進んでいくケースもあるんですね。ただし、癌になるまでの細胞の変化は、普通何年もかけて進行していきます。正常な細胞が癌になるまでに3~7年かかるといわれていますから、3ヶ月毎や半年毎にきちんとフォローアップの検査を受けていれば、癌になりきる前に発見する事ができるんですよ。
「高度異形成になるまで検査を受け続けて、そうなったとこで治療すればいいって事?」
その通りです。徐々に進んでいく細胞の変化を食い止めたり、予防したりすることは、残念ながら今の西洋医学の分野では行われていません。早期発見を心がけ、見つかったところで治療をする事しかできないんです。

もし私が、今、クラス3aですよと言われたら、3ヶ月に1回だけその事を思い出してきっちり検診を受け、それ以外の日は子宮の事なんてどっかに忘れて毎日を楽しむと思います。毎日しっかり笑ってしっかり楽しんで、免疫力を上げる事が、病気を吹っ飛ばすにはとっても大事なんですよ。

ここに書いている内容は、日本産婦人科学会が子宮がん検診の結果の表記方法を変更する前の「クラス分類」の解釈です。

現在は「ベセスダ分類」という新しい表記方法に変わってきています。そのため、「クラス3a」の代わりに「ASC-US」または「LSIL」という記号が書いてあるか、両方が併記されているかもしれません。

 

 実は、がん検診の結果の表記が新しくなったために、結果の解釈やその後の対処法がまだ若干統一されていないところがあります。自分の検査結果や治療方針に少しでも不安や疑問があったら、まずは主治医にきちんと質問しましょうね。

 

 

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日付:2024年9月29日  カテゴリー:女性検診,子宮頸がん検診

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横浜市から、HPVワクチン公費接種のキャッチアップ接種についてお知らせが順次配布されています。

 

キャッチアップ接種とは、本来公費負担で(無料で)HPVワクチンを接種できるはずだった方が、接種のチャンスを逃してしまったことに対して、再度対象年齢を拡大して公費負担にしますよ、という制度です。

厚生労働省の「積極的接種勧奨を控える」という発表を受けて接種を控えてしまっていたために、無料接種ができる年齢が過ぎてしまった方に対して、各自治体が「再度無料になります」というお知らせと問診票を配布しています。

横浜市も、厚生労働省の方針に準じていたため、ずっと積極的接種勧奨を控えていたのですが、現在は該当年齢の方に随時お知らせが届ているはずです。

 

 

2023年1月時点で公費接種の対象となるのは、HPVワクチンの中の2価と4価のみでした。

9価ワクチンであるシルガード9は、公費の対象になっていませんでしたが、2023年4月1日から公費対象となりました。。

予防できる範囲が広いのは、9価ワクチンですので、無料で接種できるうちに接種した方がいいですね。特に、キャッチアップ対象年齢の方は、できるだけ早期に接種しておくことをお勧めします。。

 

ワクチンでHPVの16型と18型を予防できることは、「子宮頸がんで子宮や命を失う」ことを予防するという意味では、とても重要です。また、9価を接種することで、子宮頸がんの原因となるHPVの9割は予防できることになります。

そのため、がんの前段階である「異形成」の発生リスクも減らすことが可能になります。

 

自費で接種すれば、1回2~3万円前後かかるワクチンが無料で接種できるチャンスですので、対象年齢の方は、期間中に接種することをお勧めします。

 

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ワクチン接種は、産婦人科ではなくても可能ですが、子宮頚がんについて詳しく説明が聞けるのは、産婦人科です。

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日付:2023年6月24日  カテゴリー:HPVワクチン

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