子宮内避妊具

子宮内避妊具・ミレーナの挿入価格

 子宮内避妊具(IUD) の挿入にかかる費用のお問い合わせが増えてきましたので、価格表をアップします。

 子宮内避妊具は、ミレーナとそれ以外で費用が異なります。
 ミレーナの方が1回にかかる費用は高くなりますが、入れ替えまでの期間が5年間と、ほかの子宮内避妊具に比べて長く入れておけるため、年間の費用に換算するとご負担は少なくなります。

 挿入及び入れ替えの費用には、確認のための超音波検査及び感染予防の内服薬の代金が含まれます。
 この他に、初診料または再診料がかかりますので、詳しくはお電話でお問い合わせ下さいませ。

<ミレーナ以外の子宮内避妊具>
   挿入のみ   31,500円
   取り外しのみ 10,500円
   入れ替え   39,900円

<ミレーナ>
   挿入のみ   71,400円
   取り外しのみ 10,500円
   入れ替え   79,800円 

ページの上部へ

 

子宮内避妊具の種類

 子宮内避妊具は「リング」と呼ばれることもありますが、主に経産婦さんに使う避妊方法で、子宮内に小さな「異物」を挿入する事で着床を防ぐものです。
 現在使われているものは、ピルと同じくらい確実な避妊効果を得られ、一度入れると3~5年間は入れたままなのでピルのように毎日忘れずに飲むといった煩雑さがないのがいいところですね。

 子宮内避妊具の開発の歴史は案外古くて、初期のものは1920年代に作られた金属性のリングでした。この頃のものは、まだ約8%の避妊失敗率だったそうです。それが、プラスチック製になり、銅付加IUDになり、最新のホルモン付加IUDに改良を重ねられてきたんですね。
  「ホルモン付加」とついているのは、子宮内避妊具の「柄」の部分に黄体ホルモン(レボノルゲストレル)が含ませてあるためです。 このホルモンの作用のおかげで、子宮内膜が厚くなるのを防ぎ、子宮の入り口の粘液の粘調度を高めます。つまり、着床するためのベッドを薄っぺらにして着床を防ぎ、なおかつ精子を入りにくくして受精を防ぐわけです。

 普通の子宮内避妊具に比べて、このホルモン作用があるおかげで避妊効果はいっそう確実なものになります。
避妊効果の指標のひとつに「パール指数」というものがありますが、正しく挿入すれば「ミレーナ」のパール指数は0.14だそうです。つまり、1年間ミレーナで避妊して、妊娠してしまう人は100人中0.14人ということなんですね。
 ちなみに、ピルのパール指数は0.1、コンドームのパール指数は一般的な使用法で14~15です。ピルや子宮内避妊具が、いかに確実な避妊方法化お分かりいただけますよね。


ページの上部へ

 

ホルモン付加子宮内避妊具(ミレーナ)の特徴

 今まで日本で認可されていた、普通のIUDや銅付加IUDと比べて、ホルモン付加型にどんなメリットがあるのかと言うと、子宮内膜に対するホルモンの効果が期待できるという点なんですね。

 しかも、薬を飲むのと違って、局所つまり子宮内膜だけにホルモンが作用し血液中のホルモンの濃度はほとんど上がらないので、例えば血圧の問題や肝機能の問題でホルモンを飲むことが出来ない方にも使うことができます。ピルで体重増加が見られた人も、ホルモン付加IUDなら体重に変化は見られなかったそうです。

 
 黄体ホルモンが子宮内膜に作用すると、内膜があまり分厚くならないので月経時の出血量が減ります。それにともなって、月経痛も減ります。挿入してから1年間で、約3割の方が無月経になっていくそうです。つまり、出血が減りすぎて生理が来ない状態にまで持っていくことが出来るんですね。
 卵巣は正常に働いていますから、ホルモンが足りなくて無月経になるわけではありません。卵巣機能は正常なのに月経が来ないってちょっと不思議かもしれませんが、ピルを飲み続けている方の中にも自然に無月経になっていく方がいらっしゃるんですよ。これは病的な無月経とは異なりますから心配ありません。
 避妊具の使用をやめれば、またすぐに正常な月経に戻りますので、例えば出産後3年くらいは避妊しておきたいという方の場合も、避妊したい間だけミレーナを入れておき、そろそろ2人目・3人目をと思った時点で取り除けばいいので、便利なんですよ。

 ちなみに、分娩後の方の避妊法として、授乳しているとピルは6ヶ月間は飲めませんが、ミレーナの場合ホルモンが血液中にほとんど入らないので授乳にも問題なく使うことが出来ます。ただ、子宮内に異物を入れる事になるので、分娩後の子宮がちゃんと元の大きさに戻ってから使う必要があります。
 WHOの基準では、分娩後6週間以降と書いてありました。1ヶ月健診までは夫婦生活は禁止されていますから、ちょっと遅めの1ヶ月健診を受けて、子宮の戻りが問題なければその場でミレーナを挿入するのが一番スムーズかもしれませんね。

ページの上部へ

 

子宮内避妊具ミレーナのメリット・デメリット

 ミレーナの副作用としては、月経周期の異常や不正出血などが主なもので、約88.8%の方に何らかの月経異常が出現するとのことでした。
 ただ、これは副作用というより、ある意味付加されているホルモンの正常な作用の結果なので、何も問題にはなりません。大体6ヶ月間で不愉快な出血はなくなっていきます。

 ピルと比較すると、とにかく入れてしまえば定期的に位置の確認をするだけで、あとは何もしなくていいということが大きなメリットですね。ピルを毎日飲むことが難しい方にはオススメの方法です。
 デメリットは、未産婦さんや子宮の入り口が狭い人には挿入しにくいということです。特に10代や20代の出産経験のない女性では挿入が難しかったり、挿入時に痛みがあったりします。
 子宮内避妊具は、出産経験がない方には使えないのかと言うとそういうわけではありません。非常に細いものに改良されてきているので、出産していなくても使うことは出来るんですね。ただ、入れる時の痛みは経産婦さんより大きくなります。

 個人的には、未産婦さんにはまずピルをオススメしたいところですが、例えば肝臓機能が上がってしまってピルが飲めないとか、ヘビースモーカなのでピルは怖いという方は、試してみる価値はあると思います。

 ミレーナもピルと同じ様に、月経量が減ったり、月経痛が改善したり、子宮外妊娠のリスクを下げたりといった「副効用」があるのも大きな特徴です。これを利用して、避妊の目的以外にも、過多月経の治療や内膜症の術後治療や更年期のホルモン療法の補助としても広く使われているそうです。
 日本では、「避妊」という効能しか認められていないので、治療目的で使う場合にも自費になりますが、ピルには抵抗があるけれど過多月経や月経痛を何とかしたいという方にはオススメしたいですね。
 
 日本はまだまだ避妊後進国なんですが、こうやって女性が自分で出来る避妊法の選択肢が少しずつでも広がっていってくれたら望まない妊娠も中絶も、もっと減らしていけると思います。
 いまだに、妊娠するかどうかの決定を男性に任せてしまっている女性が多かったり、避妊といえばコンドームだと勘違いなさっている方も多いのが現状ですが、少しずつでも正しい知識が広まればいいな~、なんて期待しています。
 
 妊娠は望んでするものです。出来てから悩むのではなく、本当に妊娠したいと思うまで確実な避妊をしましょう。

ページの上部へ

 
プロフィールD.JPG
清水(旧姓:須藤) なほみ
ポートサイド女性総合クリニック
~ビバリータ~ 院長
歌って踊れる産婦人科医
 
「全ての女性は美しくなる権利がある」をコンセプトに、女性の美と健康をサポートするために女性医療を皆様のもとにお届けしています。
5歳から始めたクラシックバレエは、ミュージカルとの出会いでコンテンポラリーダンスに変身しました♪
 
所属学会:日本産婦人科学会・日本思春期学会・日本性感染症学会・日本不妊カウンセリング学会
 
日本家族計画協会認定思春期保健談員
不妊カウンセリング学会認定カウンセラー