日々の雑記
分娩する病院選びのポイント
当院では分娩を扱っていないので、妊娠が判明した方は分娩できる病院にご紹介させていただいています。
2人目・3人目という方は、大体お1人目と同じ病院での分娩を希望されますが、初めての妊娠という方は「どこの病院がいいのかわからない」という方も結構いらっしゃいます。
分娩場所に限らず、病院選びは医師自身でさえ苦労するものなんですよね。
横浜市の場合、分娩できる病院そのものが少ないのでなかなかゆっくり病院選びができない事情もあります。妊娠を目指し始めたら、どの病院で産むかも視野に入れてリサーチしておくといいでしょう。
里帰り分娩をしない方の場合、病院を選ぶ際には次のような点がポイントになります。
*自宅や職場からの距離(妊婦健診の通いやすさ・夜間急変時に車で行ける距離か)
*安全性や医療技術重視か食事やお部屋のきれいさなどのアメニティ重視か
*合併症のフォローが必要な場合他の科が併設されているかどうか
*健診時の待ち時間
*助産師や医師との相性
*分娩費用(個人病院の方が高めです)
病院が自宅からあまりに遠いと、健診が大変ですし、万が一夜間など公共交通機関が動いていない時間に受診が必要になった時にすぐ受診しにくいというデメリットがあります。
内科的な合併症があったり、高度な医療が必要になる要素があれば、NICU(新生児用の集中治療室)がある総合病院の方が安心といえます。
バースプランがはっきりしていて、できるだけフレキシブルに対応して欲しいという要望が強い場合は、産科だけの個人病院の方が向いているでしょう。
ちなみに私は、「自宅から15分・職場から30分以内」「NICUもあり内科も併設されている」という、利便性と安全性最優先で病院を選択しました。
妊娠中や分娩時に起こりうる色々なトラブルを知っているだけに、豪華な食事やアットホームなお産よりも「安全」である事を何より優先したかったんです。
里帰り分娩を考えている方は、「産む病院」の選択に加えて「里帰りまでの間の妊婦健診を受ける病院」も選ぶ必要が出てきます。
多くの病院は、分娩予約のない方(一度も受診したことがない方)を救急で診る余裕がありません。なので、里帰りまでの間は自宅近くの病院で妊婦健診を受けるという場合、その病院が夜間や休日もすぐに診てくれるのかどうかを確認しておいた方が安心ですね。
緊急避妊から低用量ピルユーザーに
緊急避妊(モーニングアフターピル)は、避妊に失敗してから72時間以内に服用する事で妊娠のリスクを下げる方法ですが、残念ながら避妊効果は100%ではありません。
なので、あくまで「思わぬトラブル」として避妊に失敗した時の最終手段なんですね。日頃から、コンドームや膣外射精で不確実な避妊をしておいて「やばい!」と思った時に緊急避妊を常用するというのは、絶対にお勧めできません。
避妊は、常日頃から、女性が自分の手で確実に行っておくべきものです。
今のところ、女性自らが100%に近い避妊率で利用できるのは、低用量ピルか子宮内避妊具しかありません。
理想的には、避妊の必要性が生じたらその時点から確実な避妊をする事なんですが、残念ながら「彼氏ができたのでピルを飲みます」と受診してくださる方はまだまだ少数です。
緊急避妊の経験は、避妊方法について考えるいいきっかけになるので、必ず今後の避妊法についてお話させていただいています。
特に、10代や20代前半の明らかに継続的な避妊が必要な方たちには、「今後は低用量ピルでちゃんと避妊しようね」と強くお勧めしています。受診のわずらわしさを少しでも軽減できるように、あらかじめ緊急避妊薬と一緒に低用量ピルも1サイクル分お渡しするようにしているんです。
そのかいあってか、若い層での低用量ピルユーザーへの以降率は徐々に高くなっている印象です。
ピルの必要性を痛感するのが「望まない妊娠」を経験してしまってからではなく、せめて「緊急避妊」という経験から学んで欲しいという願いが、少しは伝わっているのかな、とうれしく感じたりします。
避妊は年齢に関係なく、妊娠を望んでいなければ必ず考えなければいけない事です。
少しでも多くの女性に、自ら避妊すべきなんだということを理解していただいて、「全ての子どもが望まれてくる世の中」になることを願っています。
日付:2011年1月19日 カテゴリー:日々の雑記
ピルは学生の強い味方
クリニックでは、学生さんにも積極的に婦人科を活用していただきたいので、ピルの学割や学生さん向け格安検診「学生さん応援キャンペーン」などもご用意しています。
10代や20代前半の時期は、月経不順・月経痛・PMSなどの月経関連トラブルも多いですし、確実な避妊が必要な時期でもあります。
緊急避妊をきっかけにピルできちんと避妊するようになったり、月経痛がひどくて悩んでいた方がピルを試して「とっても楽になりました!」と言ってくださったりすると、とてもうれしくなります。
まだまだ「ピルは太る・がんになる」といった誤解が強いみたいですが、実は若い人にこそうまく活用して欲しいのがピルなんですよ。
少なくとも、確実な避妊が必要な方には強くお勧めしたいものですね。
この時期にニーズが高いのが「受験の日に生理が来ないように調整したい」というご要望です。大学受験だと、センター試験に各大学の試験にと、月経を避けたい日が何日も発生したりしますよね。
ピルを飲んで入れば、月経日は自由にコントロールできるので、試験と試験の合間をぬって出血を来させるということも可能です。
試験の直前だけピルを飲んで月経を遅らせる事もできますが、人によっては副作用で多少吐き気が出たりする事もありますので、早めにピルの服用をスタートして慣れておいた方が安心です。
薬の種類によって副作用の出方も異なるので、月経コントロールしておきたいなという方はお早めにご相談下さい。
日付:2010年12月21日 カテゴリー:日々の雑記
横浜市の産科事情
横浜市は、お産をする方の数に対して分娩施設がどんどん減っている関係で、分娩予約が非常に取りにくくなっているのが現状です。
クリニックからも、何人か妊娠の判定後にお産のできる病院へご紹介させていただいていますが、けいゆう病院や横浜市立大附属病院などはいずれも妊娠6週だと予約が取れない事もあるようです。
なので、分娩予約は妊娠5週までに取っておく必要があります。
妊娠反応が陽性になるのが妊娠4週を過ぎてからなので、タイミング的には検査で「陽性」が出たらすぐにでも病院に行く必要があるということです。
以前は、妊娠4週では受診してもまだ超音波に何も写らない時期なので、1~2週間待ってから受診するように言われる事もありました。でも、今は正常な妊娠かどうかを見極める前にとりあえず分娩予約だけはおさえておかなければいけなくなってきてるんですね。
基礎体温をつけて妊娠を目指している方や、普段から月経周期がほとんどズレない方なら4週で妊娠に気づけると思いますが、予定外の妊娠や月経不順の方は気づいたらすでに6週を過ぎている事もありえます。
6週を過ぎても、分娩施設が全くないわけではないので探せばお産をする病院は確保できますが、行政にはもう少し安心して妊娠できる環境を整えて欲しいと願わずに入られませんね。
日付:2010年12月4日 カテゴリー:日々の雑記
メディカルエステで冬の乾燥肌対策を
段々冬らしい風が吹いてくるようになりましたね。
この季節は、空気が乾燥しているのに加えて暖房による乾燥も加わるので、お肌はどうしてもカサカサしがちです。
しかも、冷えた体を温めるのについつい熱めのお風呂につかりたくなってしまいます。
お肌の油分がたっぷりある10代の頃なら、熱めのお湯に肩までつかったり、お風呂の中で洗顔しても大丈夫なのですが、潤い不足になりやすい30歳以上のお肌にはちょっと危険なことも・・・
できればお湯の温度は湯冷めしない程度のややぬるめにして、デコルテや首はお湯につからないようにした方がベターです。洗顔は入浴前にクレンジング+お水で済ませて、入浴中もできるだけ顔にはお湯をかけないのが乾燥からお肌を守るポイント。
乾燥がかなり強いという人は、入浴前に保湿用のクリームやワセリンなどでしっかりお肌を保護してから入ると、入浴中にどんどん水分が失われるのを防ぐ事ができます。
ちょっとしたお手入れの工夫だけでもお肌の調子は随分よくなることが多いのですが、日頃のお手入れでリカバリーしきれなくなったら、メディカルエステでスペシャルケアをお勧めします。
先日、むくみ対策にアロマオイルを調合してもらったのですが、お風呂上りに足だけでなくボディにも一緒に塗ってマッサージしていたら、全身がとってもしっとりしてきました。
クリニックでは、アクシダームという医療機器で美容成分を浸透させた後、アロママッサージを行っています。木枯らしに負けない潤い肌を作りに、よかったらエステルームにいらしてくださいね。
日付:2010年11月29日 カテゴリー:日々の雑記,診療メニュー紹介
妊娠前にクラミジアチェックを
クリニックでは、妊娠前検診やブライダル検診として、一通りのSTDチェックもお勧めしています。
女性がかかる性感染症の中で最も多いのがクラミジアなのですが、感染してもほとんど症状が出ないために知らないうちに感染してずっと未治療のままというパターンも珍しくありません。
なぜクラミジアを妊娠前に調べておいた方がいいかというと、クラミジアによる炎症が卵管まで広がってしまうと「卵管閉鎖」という不妊の原因になってしまう事があるからです。また、妊娠を目指すまではコンドームを使っていたという方も、妊娠したいと思ったらコンドームを使わなくなります。つまり、クラミジアを相手にうつしてしまう可能性が出てくるわけですね。
実際、不妊検査の一環としてクラミジアを調べてみたら陽性で出たり、ブライダル検診でクラミジアが見つかったりする事もあります。
20代で不妊の方の3割はクラミジア抗体が陽性というデータもあるくらい、不妊の原因として注意が必要な感染症の1つなんです。
クラミジアの感染自体は抗生物質を飲めばほぼ治ります。ただ、炎症によって卵管が閉鎖していないかどうかは治療後に「子宮卵管造影」という検査をしてみなければ分かりません。
感染しないように予防する事が最も大切ですが、せめて早期発見できるように、結婚前や妊娠前にチェックするようにしてみてくださいね。
日付:2010年11月22日 カテゴリー:女性検診,日々の雑記
バースデーケーキ
明日が私の誕生日だったので、今日は診療後にスタッフがバースデーケーキを用意してくれていました。
なんと、キルフェボンのベリーたっぷりのタルト!
フルーツも甘い物も大好きなので、とっても幸せな気分で頂きました。

日付:2010年11月20日 カテゴリー:日々の雑記
HPVワクチン公費助成についての誤解
HPVワクチンの公費助成は、各自治体任せになってしまっているため、住んでいる地域によって無料でワクチン接種できる人と全額自己負担しなければいけない人と格差が生じてしまっているのが現状です。
最近は、「もう少し待てば自分の居住地域でも公費負担になるかも・・・」と期待して接種のタイミングを見計らっているという声も耳にするのですが、実際は待っても意味がないご年齢の方たちが接種を先延ばしにしてしまっている可能性があります。
HPVワクチンは、性交経験前に接種しなければ十分な効果が期待できないという事から、公費負担の対象になるのは明らかに性交経験前の年齢の方に限られます。
何歳を対象にするかは各自治体によって異なりますが、海外の事例を参考に12~13歳が対象になっていることがほとんどです。
なので、少なくとも現段階で16歳以上の方が公費負担になるのを待っても、年齢的に対象外になってしまう可能性が非常に高いと言えます。
助成のシステムを自治体任せにせず、国が基準を統一していっせいに集団接種してくれれば分かりやすいのですが、おそらくしばらくはこのまま各自治体の自主性に委ねられてしまうでしょう。
来年発売の4価ワクチンとどちらを選択するか、といった問題も出てくるので、この先半年くらいの間に性行動開始の可能性がなければ接種はしばらく見合わせてみてもいいと思います。
逆に、16歳以上ですでに性交経験がある方は、公費負担になるのを待って接種を先延ばししたりせず、感染リスクが高くなる前に接種しておいた方が賢明と言えるでしょう。
日付:2010年11月17日 カテゴリー:HPVワクチン,日々の雑記
HPVワクチンとピルで女性の健康サポート
今日は生涯を通して女性の健康を考える「ウィミンズヘルスフォーラム」に出席です。
低用量ピルによる女性の健康サポートやHPVワクチンの可能性について、おなじみの先生方から新情報を収集してきました。
HPVワクチンについては、お母様が娘さんを連れて産婦人科を訪れて下さるいいきっかけになるということで、ワクチンによる子宮頸がん予防以上の様々な可能性があるとのことでした。
確かに、「産婦人科は妊娠したら行くところ」という昔のイメージを払拭したいと思っている私たちにとって、ワクチンが母から娘に「かかりつけ産婦人科医」を紹介するいいツールになることが期待されます。
お話の中で、来年中には発売される予定の4価HPVワクチンについても触れられていました。
4価というのは、予防できるHPVの種類が6型・11型・16型・18型の4種類という意味です。今発売されているHPVワクチン(サーバリックス)は、HPV16型・18型の2種類なので2価ワクチンといいます。
4価ワクチンと2価ワクチンの違いは、子宮頸がんの予防効果はほぼ同じですが、4価の方が6型と11型を予防できるので、これらが原因となる尖圭コンジローマや再発性呼吸器乳頭腫症の予防もできるという点です。
コンジローマは性感染症の一種で、一度かかると何度も再発する事があり、男女ともにセクシャルヘルスのQOLを非常に落としてしまう厄介な病気です。
再発性呼吸器乳頭腫症は、主に母子感染によって乳幼児に発症する喉にできるイボです。空気の通り道にイボができてしまうので手術が必要なのですが、何度も再発するため10回以上手術を繰り返す事も珍しくありません。
コンジローマにかかった妊婦さんから産まれる赤ちゃんが、この再発性呼吸器乳頭腫症になるリスクは、感染していない妊婦さんと比べると230倍になるといわれています。つまり、若い頃にコンジローマを予防する事が、自分の子どもの病気の予防にもなるという事です。
今までは、4価ワクチンの認可も発売もいつになるのか分からない状態でしたので、子宮頸がんの予防を急ぐ人は2価ワクチンを接種するしかありませんでした。
まだ4価ワクチンの発売日は未定ですが、「来年中」という事はある程度固まってきたため、この先半年~1年以内に性行動の開始の可能性がない場合は4価ワクチンの発売を待った方が予防できる病気の範囲は広がります。
すでに性交経験済みの方や、半年も待てない!という方は、やはり今すぐ接種できる2価ワクチンを接種するしかないのですが・・・
10代の方にワクチン接種を考える場合は、今すぐ2価ワクチンを打つか、4価ワクチンが発売されるまで待つか、性行動開始のタイミングを加味して考える必要がありますね。
日付:2010年11月14日 カテゴリー:HPVワクチン,日々の雑記
横浜市の子宮がん検診
今月から横浜市の子宮がん検診を承っていますが、予想以上に多くのお方にご利用いただいています。
どんな形でも、検診を受けていただけるのはうれしいですね。
横浜市の補助を使って子宮がん検診を受けられるのは、「20歳以上」「横浜市在住」「2年以内に横浜市の子宮がん検診を受けていない」という3つの条件に当てはまる方全てです。
「検診を受けましょう」というハガキが来なくても、上記の条件に当てはまっていれば受けられますから、上手にご利用下さいね。市の補助を使えば、子宮頸がん検診だけだと1360円の自己負担で済みます。
25歳・30歳・35歳・40歳といった節目のご年齢の方は、無料検診のクーポン券が市から届くはずです。
このクーポン券を使えば、自己負担なく子宮頸がん検診を受けたいただくことが可能です。
婦人科の検診で最低限必要なのは、子宮頸がん検診と超音波検査ですから、検診のついでに超音波検査も受けていただくことをお勧めしています。
残念ながら、超音波検査には市の補助がないのですが、横浜市の検診と一緒に受けていただく場合は3150円のご負担で超音波検査を追加することができます。
もちろん、検診のついでに生理痛やホルモンバランスのご相談を承ることも可能ですから、気になる症状がおありの方は予約の時にコンシェルジュへお伝えくださいませ。
日付:2010年10月25日 カテゴリー:日々の雑記










